FC2ブログ
kennyG830.jpg

2019-09

最近ばあ様が聴いたCD達 - 2019.08.06 Tue

downbeat 500 2019
(もっぱらこれらの雑誌から新譜の情報を手に入れていますが、聴く機会がなかなかありません)

長いご無沙汰でした、皆様はこの暑い夏をどうお過ごしでしょうか。こちらも北国とは信じがたい暑さが続いております。とは言うものの食欲が減少する事もなく、体重は恐ろしく鰻上りのばあ様です。

今回は最近聴いていた音源のお話でも少し、本当はかなり多くのトピックを書き始めているのに、集中する気力がなく手につきません。書きかけのファイルが10個以上溜まってしまいました。これってやはり歳を重ねると集中力が持続しなくなるのね、悲しいかな。
仕事が終わるともうエネルギーがまったく残っていない状態というか、リタイアーまで後2カ月という状態なので、自分の仕事だけでなく、後を引き継ぐ人達へのヘルプも必要となり、なんだか「せわしない日々」を送っています。なのできっと二カ月なんてアッと言う間に過ぎていくのでしょう。

renee rosnes 250 2019 Allison-Au-Quartet250 2019  

そういう毎日ですが、たまには良い音楽を聴いて頭をリフレッシュさせる事も必要ですね。まずは久しぶりに、何枚かのカナダのミュージシャンの盤を聴きました。その中で気に入った二枚をご紹介。

Renee Rosnes - Belove of the Sky 2018
Renee Rosnes, piano
Chris Potter, tenor sax, soprano sax, flute
Steve Nelson, vibes
Peter Washington, bass
Lenny White, drums

1. Elephant Dust (Rosnes)
2. Scorned as Timber, Beloved of the Sky (Rosnes)
3. Mirror Image (Rosnes)
4. Rosie (Bobby Hutcherson)
5. Black Holes (Rosnes)
6. The Flame and the Lotus (Rosnes)
7. Rhythm of the River (Rosnes)
8. The Winter of my Discontent (Alec Wilder/Ben Ross Berenberg)
9. Let the Wild Rumpus Start (Rosnes)

彼女の生演奏を聴いたのはかなり前ですが、旦那様の Bill Charlap とのでデュオでした。メリハリのある音色に好感を持ちました。今回この新譜を聴いて、彼女の手持ち盤の中で一番気に入ったモノかもしれません。この盤はカナダの風景、しかもエミリー・カーという女性画家が描いたランドスケープを題材にして作曲されたものなのです。カナダでは有名な Group of Seven というアーティスト集団の一人に数えられる一人です。トロントの北にある小さな街にこの集団を集めて展示しているギャラリーがあるのですが、素晴らしい自然環境の中にある建築物、そしてトレールは一日を過ごす、アウティングにはもってこいの目的地です。また話がそれてしまいました。メンバーも脂の乗り切った顔ぶれでスタートのサックスの音色でグッと胸をつかまれました。久しぶりに耳付け?になった一枚。

お次は、まだまだ若い新星の Allison Au の新譜です。
allison au quartet - wonder wonder 2018
allison au, alto saxophone
Todd Pentney, piano
fabio ragnelli, drums
jon maharaj, bass, electric bass

1. The Valley
2. Future Self
3. The Rest Is up to You
4. Looking Up
5. Morning
6. The Lie That Saves Us All
7. Red Herring
8. Grounds
9. Force Majeure
10. A Trick of the Moonlight

このサクソフォニストも以前コンサヴァトリーで聴いたことのある方です。まだ彼女が学生の頃、コンサヴァトリーで企画される有名人のコンサートの後、ロビーで繰り広げられるライヴ。勉学に励む選ばれた優秀な学生が演奏できる小さなライヴで演奏していたのでした。その後まったく気に留めていなかったのですが、最近ではトロントのクラブやライヴ・ハウスのレックスにも名前が連なっています。2016年には Juno Award でベスト・グループ・ジャズ・アルバムを受賞しているようです。たまには若いアーティストを聴く事も必要ですね。今何が起こっているか、というのに眼を背けていると、古いモノの良さに感謝する気持ちを忘れちゃうかも。古いモノの良さを確認するという意味でも、新しいモノを聴く事は楽しい事だと思いました。この厳しいジャズの世界で、女性である以前に一人のアーティストとして将来が楽しみです。


yonathan avishai 250 2019 nels cline 250 2019

Yonathan Avishai - Joys And Solitudes 2019
Yonatan Avishai, piano
Yoni Zelnik, bass
Donald Kontomanou, drums

1. Mood Indigo
2. Song For Anny
3. Tango
4. Joy
5. Shir Boker
6. Lya
7. When Things Fall Apart
8. Les pianos de Brazzaville

どこかで聞いた事があるようなこの名前は、そうでした少し前の Avishai Chen の盤に確か入っていたような。紛らわしい事に最近は Avishai とか Cohen って名前を頻繁に耳にしませんか。兄弟が皆さんミュージシャンの場合もあったりと、その活躍ぶりは凄い勢いですね。今回の Avishai はピアノ・トリオのリーダーとなっています。タイトルのとおり、静かで、優しく、その思想が一貫しているように感じます。優しい旋律はフレンチ・ロマニズムを思い起こさせるような錯覚もあり楽しい。ECM盤は私にとって結構難解なモノが多いですが、この盤は気持ち良く聴けました。

The Nels Cline 4 - Currents Constellations 2018
Nels Cline, guitar
Julian Lage, guitar
Scott Colley, bass
Tom Rainey, drums

1. Furtive
2. Swing Ghost '59
3. Imperfect 10
4. As Close As That
5. Amenette
6. Temporarily
7. River Mouth (Parts 1 & 2)
8. For Each, A Flower

双璧ギタリスト、どういう具合に白いキャンバスを塗りまくるのだろうかと興味深々。Nels Cline はどういう活動をなさっているのかまったく知らない、この盤がブルーノートからの二作目という事なのだけど、ただばあ様は Julian Lage がどんな星座を表現したいのか気になった。電流の走るような?ちょっとロックのような、アヴァンガードのような色々の要素が入り混じった電流のような、最近のジャズって境界線が無くなって、どうこういう部類に分けるなんてナンセンスと言うことかもしれない。7曲目などは少しインドの民族的要素を感じたばあ様ですが、これは図書館で借りて正解だった。多聞自分で購入していたら後悔していたであろう、やはりばあ様の根源にあり、心からエンジョイして聴いているものは昔、昔のジャズってことなのかもしれないと、つくづく思った今日この頃でした。


coda on down 300 2019
どうして猫は、じゃまするタイミングを知っているのかしら?


前回コメント欄にメッセージを残して下さった、ジャズ仲間さんへ、コメントが表示されていませんので、ここをかりてお返事させて頂きます。本当に長い間ほったらかしにして申し訳ありませんでした。
そしてこんな状態のブログでも律儀に訪問して下さる、観覧者の皆様、本当にありがとうございます。

A.tomy 君
長い間コメントのお返事も出来ずにごめんなさい。
楽しいオフ会の様子をありがとうね、いつかまた御一緒したいです。
しかしなんて天候でしょう、帰りが無事でよかったです。
お互いに足元には注意ですね!最近、階段も平たんな道も怖いです(汗)

take10n様
またまたお返事が大変に遅くなりました。本当にごめんなさい。
カナダの印象があまりよくないようですが、白い粉には笑ってしまいました。
昔はホッカイロなど、こちらには無かったので仕方ないですね。
でも今はたまにマーケットで見かける事がありますが、あまり売れていない感じです。
でもアイス・フィッシングとかに行く方には良いかもしれませんね。

エドモントンのモールの大きさはきっと日本では想像できないバカでかさかもしれないですね。
私はまだ行った事がないのですが、冬が厳しい所だからああいうものが出現したのかも、
アルバータ州は本当に寒い州なのです。
6月と9月に友人を訪問した事があるのですが、なんとその両月に雪が降って驚きました。
異常な事ですが、カルガリーとかではよくある事だそうです。

アメリカとカナダ、全然ちがいますね。国民性、精神性、全てにおいて違うような気がします。
英語だってかなり違うので、隣の国と言っても面白いものです。

Giovanni Perin/Christine Jensen Trio in Montreal 9/5/2018 - 2019.04.07 Sun

montreal 2018-500
(photos by manmarukumi in montreal 2018 )

長いご無沙汰でした、これで何回ブログの始まりを書き直した事か。去年の9月に書き始めたものが、冬になり体感温度マイナス30度を超す寒さが続いても、元気に仕事に通っていたものの、ある朝階段を踏み外しセメントのフロアーで頭を打撲、かなりのインパクトを受け救急でキャット・スキャンをする羽目に。脳内出血を免れたのがラッキーでした。おおきなタンコブと共に新しい年が始まり、今は春の気配がしているのに未だに書き終わっていないと言う、なさけない始末です。

さて何から書き始めればよいのやら、あまりに長い間ブログを 「ほったらかし」 にしていたものだから、まったく調子が戻ってきません。近年はいつもこんな感じで文章がスタートする感じです、やる気の無さが見え見えなのが辛いところです。

この数年、あまりにも色々な事が起こったので、去年の夏頃にはもうストレスでダウンしそうだったので、思い切って気分転換に小丸を誘い、数日間の短いお休みを取って久方ぶりに旅をしました。二人で旅をするのはなんと8年ぶりです。小丸と訪日したのはそんな昔になってしまったのかと驚きです。ジャズ仲間さん達がオフ会を開いてくださって、10年来のネット繋がりのジャズ仲間さん達と初めて顔を合わせた喜びは格別なものでした。旅にはいつも喜びが満ち溢れていて、それらの経験が今を現在の心を豊かにしてくれていると感じます。嗚呼やはり旅は不可欠なものなのですね。

wall montreal 500-2018
( モントリオールのビルディングの壁画も流石ジャズの街という感じですね )

さて今回の小さな旅は、ミササガから車で6時間ほど高速道路を走らせたケベック州のモントリオールが目的地です。フランス語圏でオンタリオ州とは文化も違い、古いヨーロッパを思わせるオールド・タウンもあってなかなか素敵な街です。そこで一番何をしたいのかと子丸に問われ、まず長い間ご無沙汰のジャズ・ライヴに行きたいと。しかしそれ以前に小丸と小さな車の密室で6時間も大丈夫かなと心配にもなりましたが、普段出来ないような会話が持てて本当に楽しい6時間で、あっと言う間にモントリオールに到着。汽車で行く予定を取りやめてよかった。

ヨーロッパの街並みを感じさせる古い地区は本当に素敵だ。石畳の道、建築物、塀壁などから歴史の重みを感じる、トロントにはこういう街並みが残っていないのよね。しかし老朽化のせいか街の至る所で道路工事をしており街中の運転は地獄です。そんな事から徒歩でこの数日を過ごす事にしました。美術館や教会やお目当てのレコード・ショップ、もちろんショッピングなどなど。

そして二日目の夜はジャズ・ライヴ。今回のライヴはジャズのライヴが初めてという小丸の事も考慮して、楽しめるモノを選びました。それはヴィブラフォーンの入った Christine Jensen (トランぺッターの Ingrid Jensen のお姉さん) の率いる 4Tet です。日本では妹の Ingrid の方が知名度が高いですが、カナダでは長い経歴を持つサックス奏者で、作曲やアレンジを手掛けているオーケストラのリーダーを務めるお姉さんの Christen も同様に知名度の高いアーティストです。彼女の演奏はオーケストラ編成とか、Ingrid との共演で聴いていたので、オーソドックスな演奏は小丸にも受け入れ安いと思いました。

ドラムスの Jim Doxas この方は、もうリタイアーされた Oliver Jones のトリオで聴いた事がありました。 Fraser Hollins もカナダのジャズ・シーンではお馴染みのベーシストです。

perauao041_(copy).jpg
( Giovanni Perin in Montreal 2018 )

このメンバーに囲まれてフィーチャーされたのは、イタリアからの新進 vibraphonist の Giovanni Perin です。 彼はイタリアからの奨学金のようなサポートで、モントリオールを拠点にして数々の大学などでコンサートや講座に参加したりする機会を与えられ、この数年間にこうしたジャズ・クラブなどでも演奏するチャンスを与えられるというラッキーなアーティストであります。いくつかの国際的な賞を受賞しているらしいので、イタリアの政府からこうしたサポートを得る事ができたのでしょう。

christen jensen 2018 -500-2
( Christine Jensen at Upstairs 2018 )

ライヴの場所は新しい地区にある、ジャズ・バーの "upstairs" 名前はアップステアースというのに、実はこのクラブは downstairs にあるというのがミソなのです。どうりでネオンサインの字が逆さまになっているではありませんか。なかなかのセンスですね。実際に私達は、二階にある場所を探していたので、地下にドアを見つけた時は、サインの意味をなるほどと思いました。

このヴェニューでは、スケジュールを見る限り良さそうな面々のライヴが繰り広げられているようです。沢山ジャズ・クラブのあるモントリオールで一つしかライヴを見れなかったのは残念ですが、次はもっと機会を見つけたいと思います。でもジャズ・フェスティヴァルのポスターでいつも見る、溢れんばかりに人々で埋め尽くされているストリートを歩いてきました。結構広い通りという印象で、所々にはステージなどがあり、きっと気候的に良い6月頃には人で一杯になるのだろうと想像されました。

upstairs 515- 9-5-2018

今回のライヴは、ほとんど Giovanni Perin のオリジナルと Christine の過去の作品でした。 数曲だけ、Invitation とか Alone Together のスタンダートしか分かりませんでした。Christine が所々アルト・サックスをソプラノに持ち替えて目次に変化を付けて楽しませてくれました。 最近のアーティストには疎いばあ様なので、初めて聴いたこの新進のアーティストの説明などできるわけもなく、近年よく聴いていた Warren Wolf とかお気に入りの Stefon Harris などとはスタイルも違うような気がします。ばあ様の好みとは少し方向が違うような気がしました。まだまだお若いのでこれからの成長がとても楽しみですね。

こういうヴェニューで良いのは、アーティストがとてもリラックスしており、メンバーがその日の気分で好きな方向に持っていけるという感じでしょうか。ベーシストの Fraser が高校生の時に友達の為に作曲したというモノなんかも披露しちゃって、なんだかとても自由な感じ。コンサート・ホールではこうはいきませんものね。あっと言う間に夜は更けて3rd set はスキップして徒歩でホテルに戻る事にしました。小丸も始めてのライヴを楽しんだ様子で良かった。思い切ってこの小旅行に誘ってよかった。

ingrid and christen 3- 2018
( かなり古いIngrid の 2005年のCDと、Christenの 2010年の作品 )

この数年あまりゆっくりCDを聴く気分になれませんでした、たまに聴く新譜に心が揺さぶられるという感じもありませんでした。どうしてだろうね。それでもたまにこれいい感じ、というのには出会えました。その一枚はあまり意識して聴くことのなかった Eliane Elias の ″Man of La Mancha" (2018) なんだか新鮮な印象で頭の中に入ってきました。今までにないアレンジメントの新しさが気にいりました。 それと Larry Coryell フュージョン風強い新譜くらいかな、他にはと言うとあまり記憶に残っていません。

でも音楽関係のドキュメンタリー映画とか結構気分転換に見ていたのですが、なんと″Chasing Trane" というドキュメンタリーにマシュマロ・レコードの上不氏がチラッと一瞬ではありますが出ておられたので驚きました。

mmex-123.jpg mmex132.gif

最近よく聴いているのは、Henrik Gunde の Comes Love と Dark Eyes この強面からなんと優さしさが溢れてる、なんか優しい、そして小粋なアレンジメントなど、それが今のばあ様にはとても心地良いのですね。これからどんどん手もちの音源を聴きこんでいけるといいな。 後少しでリタイアー、頑張らなきゃ!



showwindow montreal 280-2018
( 流石にお洒落なモントリオール、トロントでは見かけないデザイン )

友遠方より来る2017!Tony Monaco with Ted Quinlan & Vito Rezza at Rex Jazz Bar 4/2/2015 - 2018.08.22 Wed

Tonymonako500-2015.jpg
( photo by Luca Ciccioni )

今回掲載するライヴはもう3年も前に行ったものですが、せっかくなので記しておく事にしました。それは去年夏の楽しい思い出に繋がるからです。ばあ様にはジャズ・バディー兼ボディーガードのS君という30代の友人がおりました。過去のジャズ・リポートに時々登場する息子ほど年差の青年ですが、ばあ様、じい様連中にはとても親切で、とにかくジャズに対して嬉しいほど反応してくれるのが本当に頼もしい存在でした。しかも趣味がジャズ・ドラムス(セミプロか)というから余計に素晴らしい。しかしお仕事の都合で急遽日本に帰国する事になり、ばあ様はそれ以来ジャズ・バーでのライヴへは、すっかり足が遠のいてしまったのでした。いくらばあ様でも一人で夜のジャズ・バーに行くのは憚られるものですから。

そんな頼もしい存在であった懐かしのS君から、なんとお仕事の都合でアメリカまで来ているので、カナダにも立ち寄るという連絡が。(右目手術前の初夏)しかも予期せぬ再会にはS君のお嫁さん同伴というので喜びが二倍になりました。その日は久々に再会するS君とお嫁さんのY子ちゃんを最寄りの駅でピックアップし、まずは我が家へランチにご招待。忙しいスケジュールをぬってばあ様の所へお嫁さんを連れてきてくれたS君は、すこし体格も豊になって、お嫁さんの料理上手というのが良く分かりました。彼女を見守る目が優しくとてもお幸せそう。

ばあ様は唯一自慢できるお得意のベルジン・ワッフルを作りました。とても喜んで驚くほど沢山食べてくれました。新鮮なフルーツやヨーグルト、メープル・シロップを添えたワッフルは格別ですね。若い二人の食欲と食べ様の気持ちの良いこと!作り甲斐がありました。

食事の後片付けは、私が後でするので構わないでというのに、Y子ちゃんはすぐに済みますからと、さっさと洗い物を済ませてくれました。それだけでもばあ様はテキパキとしたY子ちゃんの要領の良さと素早い行動力に関心!そしてその心使いと優しさにあっという間にY子ちゃんのファンになってしまったのでした。しっかり腕にも技術をお持ちのY子ちゃんは生活感もしっかりと両立されたお嬢さんでした。

ペアー・ルックというのが苦手なばあ様ですが、さりげなくコーディネートされた普段着に、お揃いのナイキの黒いランナーを履いていたのが印象に残りました。これもよ~く見なきゃわからないくらいさりげない感じ、でも一緒にお洒落しているという二人感があって若いってやっぱりいいですね。素敵なお二人でした。しかも重たかったでしょうに日本酒のおみあげまで、感謝です。S君とても素敵なお嬢様と出会いましたね。これが去年の嬉しかった事のひとつです。「友遠方より来る」、これほど楽しい事はありません。

tm500-2-4-2-2015.jpg
(photos by manmarukumi at Rex 2015)

さて、ばあ様の選んだライヴなら何でもオーケー、お供しますという事だったので、普段は聴く機会のないオルガンを選んだのは前年この Tony Monaco (Hammond B3 Organ ) がレックス・ジャズ・バーに来た時に見逃したからでした。日本ではあまり人気がないのか、雑誌などで紹介されていないように思うのですが、トロントではたまに名前を見る事もあり、一度逃しているのでこの機会は逃せませんでした。いつもとは違って立ち見観客も多く、かなりの熱気がレックスに漲っていました。絶対にこのオルガニストはS君にも満足してもらえると確信していたので、このライヴを選択して本当に良かったです。

tedquinlan300-4-3-2015.jpg
(Ted Quinlan at Rex 2015)

ギタリストもカナダではもう数えきれない録音に参加している、知名度の高いTed Quinlan です。2015年制作の ″Born To Be Blue" という Chet Baker の自叙伝的映画ではマリアッチ・バンドのギタリストとしてほんの数分登場していましたが、帽子をかぶっていたので分からないでした。最後にでてくるミュージシャンのクレディットをみて、あっQuinlan が出ているわって感じでしたけど、彼はコンポーザーでもあり、また教鞭をとる教育者でもあります。ジャズに限らず多くのカナディアンのCDでゲスト演奏している彼の名前を発見します。ドラムスの Vito Rezza もまた同様にポピュラーなドラマーです。

tm250-4-2-2015.jpg

さて Tony Monaco は、Jimmy Smith 系のオルガニストというか、小さい頃にはアコーディオンを弾いていたらしいですが、12歳頃に初めて Jimmy Smith を聴いて感銘し、深く影響を受けそれ以来オルガンに変わったという経歴です。彼はその後 Jimmy Smith に自分のテープを送り、なんと本人から電話がかかってきたそうで、16歳の トニーに演奏に対してのアドヴァイスなどを与えてくれたそうで、神と崇めているスミスからのアドヴァイスを今でも忠実に守っているとヴィデオの中で説明しているシーンがあります。今回のライヴも、ジャズ、ブルース、なんでもありのグルーヴ感の濃い熱いものでした。

ダウンビート誌のポールで2005-2011年では、ジャズ・オルガニストのトップ5に入っています。そして彼の初めてのCDをやはりオルガニストの Joey DeFrancesco が ″Burnin Grooves" をプロデュースしており好評を得ているようです。ばあ様はまだ聴いたことがないので分からないのですが、生の演奏から想像すると、きっと熱いエネルギーを発散させた聴きごたえのあるアルバムでしょう。近年ではギタリストの Pat Martino と数年ツアーを共にしていました。この映像はユーチューブにもアップされているのでご覧になれますよ。

tony monaco jacket

今夜の選曲は、ブルースから始まりました。なんだかすでに素敵なライヴの予感が漂ってきました。きっと観客の多さとこの熱気から発散されるものなのかもしれません。二曲目は、I can't Give You Anything but Love, Baby、そして Pennies from Heaven なんだか少し意外な曲ですね。三曲目の Here's That Rainy Day から、なんと When Johnny Comes Marching Home なんて曲が飛び出し、お次ななんだか分からなかったな。それから Bugs Blues だか、タイトルが思いつく前に曲が終わっているような次第でした。これでファースト・セットはお終い。「いやぁ~まん丸さん、最高に良かったですね!」というS君の感想が、ばあ様も満足です。

セカンド・セットは、なんだかとてもファンキーなノリノリの曲から始まりました。次にきたのが Amazing Grace で、彼の心の中に浮かんだ曲を気ままに演奏しているって感じですね。つづくのはボサ・ノバ風アレンジ、何を演奏しても楽しいので観客はぐいぐい彼のペースにはまって行くという感じでしょうか。とにかく熱い彼のパフォーマンスはライヴならではと思います。これがCDになってしまうとどうなるのかしらと思います。次はブルース、そしてジャズのスタンダードが続きます、I Wish Upon a Star, Very Thought of You, My One and Only Love 、本当に来て良かったと思えるライヴでした。満足度100%でした、もし彼がいつか日本に遠征されることがあれば、是非お聴き頂きたいアーティストです。

tm500-4-2-2015.jpg

レックス・ジャズ・バーのスタートは遅い、一番人気のライヴは3つある最後のショーで9時45分始まりです。ライヴが終わるともう12時近くになって、最近夜の運転が苦手になったばあ様は、ダウンタウンにお住まいのジャズ友である Mr.M氏の所でお泊りさせて頂きます。奥様のM子お姉さまとお喋りに花を咲かすのも楽しみのひとつ。いつも本当にお世話になっています。感謝、感謝!

そして寂しいおしらせは、楽しみにしていた「一力ジャズ」も終了してしまいました。ミュージシャンへの費用が上がったり、レストランの都合もあり、続ける事が不可能になりました。今まで沢山の素晴らしいアーティストをこの小さな空間で楽しませて頂きました。このスペースだったからこそミュージシャンとの交流も自然な形で可能だったように思います、色々な面で楽しい経験をさせて頂いて感謝です。一力レストランの皆様、そして出来るだけ長く続けようと努力して下さった力さん、本当にありがとうございました。

最近は、ライヴに行けていないので少し欲求不満になっているのは間違いない。まあ色々ありましてこの歳になると野暮用が増えてしまって自分でコントロールできない事も多々ありますが、まあ一歩一歩焦らず進んで行く事が大切ですね。

気分転換に子丸を誘ってこの夏最後、おあずけになっていた小さな旅にでも出かけるのもいいな、
どうなりますやら・・・


atrex500-4-2-2015.jpg
( 陣取ったテーブルの壁にはこんな写真が at Rex jazz bar 2015 )


日本では自然災害による被害が多くの県に広がり、この天候の異常さに目を見張るばかりです。これからは台風のシーズンに突入し気が気ではありません。どうか皆様もお気をつけてお暮しくださいませ、安全な生活がおくれますようにお祈り致します。

今一番聴きたい盤 Dave Young / Terry Promane ‎– Octet Vol. 2  - 2018.04.03 Tue

stone500.jpg
( 日本の思い出2010年 photo by manmarukumi )

やっとカナダ東部にも春の訪れが感じられる今日この頃です。長いご無沙汰でしたが、皆様はお元気でお過ごしでしょうか。ばあ様はこの九か月ほど色々とありました。ブログも更新できる状態ではなく、やっと春の訪れと共に気分的にも、また何かを再起動するのは「今でしょ!」という気分になっています。

さて長い間、ジャズを聴く気分にもなれなかったばあ様なのですが(理由は後ほど)、今回ご紹介する盤、実はまだ聴いていないのです。これは今ばあ様が一番聴きたいと思っている盤という事なのです。Dave Young を筆頭に素晴らしいメンバーの顔ぶれ、以前ご紹介した "the dave young terry promane octet" の新譜なのです。実は数日前に車のラジオから流れていたのが彼らの新しい盤からの一曲でした。リッチなテナーの音色とベースの土器のような響き、ピアノの旋律がさざ波のように頭脳に入り込んできました、この一曲を聴いただけで、この盤を全部聴いてみたいと思わせてくれたのです。

調べてみるとピアニストが変わっています。私の好きな Dave Restivo ですね、いいじゃないですか。選曲も素敵だし、大好きな Detour Ahead (この曲の事を書いているので、お時間のある方は覗いてみてね)も入っています、もうこれは購入決定です。楽しみだな、次回ダウンタウンに行った時は、HMVのジャズ・セクションに直行ですね。

R-11176491-1520341727-2224.jpeg

Dave Young (3) / Terry Promane ‎– Octet Vol. 2
Label: Modica Music Ltd. ‎
Format: CD, Album, Sleeve
Country: Canada
Released: 08 Dec 2017

Alto Saxophone – Vern Dorge
Baritone Saxophone – Perry White
Bass – Dave Young (3)
Drums – Terry Clarke
Piano – Dave Restivo*
Tenor Saxophone – Mike Murley
Trombone – Terry Promane
Trumpet, Flugelhorn – Kevin Turcotte

1 Oh, What A Beautiful Morning
2 Duke Ellington's Sound Of Love
3 I Can't Give You Anything But Love...(Baby)
4 Detour Ahead
5 Bebop
6 You Must Believe In Spring
7 Can't You See
8 Moon And Sand
9 Jeanne
10 Hindsight


daveyoungterrypromaneoctet300-2013.png
Dave Young Terry Promane Octet "Night in Tunisia"

↑上の盤は4年ほど前にオクテットの Vol.1 をご紹介した時のリヴューです。
"the dave young terry promane octet" は、一曲目の" Manteca" の始まりからこのオクテットの素晴らしさが溢れ出ているではありませんか!バップ大好きのまん丸には久しぶりに満足の一枚です。この盤は今トロントで活躍しているホットなミュージシャンの集合で、所謂カナディアン・サウンドとでも言うのでしょうか。真にこれは現在のカナディアン・ジャズの新原点といってもよいくらいカナダらしさが満載された盤だと思えます。一人ひとりのサウンドを追っていくと実に素晴らしい奏者だという事が明確になっていくでしょう。大好きな Mike Murley のサウンド、男らしい Perry White のバリトン・サックス、根底を流れている Dave Young のベースの音色が、その存在感を感じさせます。それぞれのパフォーマンス(ライヴやコンサート)では時と場合でまったく違った顔を見せてくれるこのメンバーですが、このオクテットでの楽しさを十分に発揮した編成での演奏はまた格別なものです。

あまりの期待で、少し聴くのが怖い気もしますが、Vol.1 を上回る素晴らしい盤である事を願って!

さて、ここからは個人的なお話になります。
実は去年の夏に右目の手術をしたのですが、どういう分けか目の構造の関係で手術後に想定外の結果が。遠視が近視になってしまうという始末(えらいこっちゃ!)、8週間ほど目が落ち着くまでは眼鏡も矯正できず、もう頭の中がおかしくなりそうな日々を過ごしました。ドクターは、片目でも運転できるでしょって、そんな簡単に片目運転など慣れないですよね。

目の違いは眼鏡で矯正できるからノープロブレムと仰るではありませんか、でもそういう問題じゃないだろ!と言いたくなりましたが、遠視が近視になってしまったのはもう仕方がありません。メインの問題は解決できたのですが、今一以前のようにクリアーに見えません。矯正された眼鏡でなんとか凌いでいても、何故か霧がかかったような、これは大変だ以前のようなスーパー・クリアーな視力が失われています。かかりつけの眼科のドクターに行くと、やはり術後によく起こるコンプリケーションだと仰るではありませんか。

今度はそれを改善する為にレザー手術をせねばならないと、これはとても簡単でほとんどの患者はこれでクリアーなヴィジョンが戻ると言われるので、12月にまたレザー手術という状態でした。

この間、大好きな読書もできない、とにかく目が鬱陶しい、長くスクリーンを見ていると疲れる、大好きなジャズも聴く気になれない、人にも会いたくなくなる。しかし仕事はせねばならなかったので、かえってそれが良かったのかも知れません。あれから八カ月ほどになりますが、ようやく目が落ち着き始めた感じがします。しかし術後に矯正した眼鏡はもう合っていないような違和感があります。

あるジャズ友さんが白内障の手術をされた後、やはりレンズがぴたっりと自分のモノになるまで長い時間がかかったと仰っておられたので、私も焦ってはいけないと言い聞かせています。ばあ様の場合は白内障ではないのですが、左目はまだ余裕があるので、モニタリングするという事になりました。まあ歳を重ねると色々とあるものですね。見えるだけで儲けものと思わねばならない年齢に近くなってきたという事なのかしら・・・いやいやまだそんな年齢ではないはずなのですけど。

そしてその間に、いつも使っているウイルス対策ソフトが期限切れ、ソフトは70ドルほどなのだけど、子丸がフリーのウイルス対策ソフトを入れてくれるというので任せたら、なんかおかしい、なんとダウンロードしたそのソフトが実はウイルスだったという始末!あちゃWindowsがまったく開かない状態に、仕方がないのでいつもの修理屋さんへ、あれも変えた方が良いですね、これもアップデートしましょう、なんと結果は300ドル以上も掛かってしまいました。本当によく言ったものですね「ただより高いものはない」と。
おまけにアップデートしたソフトたちが、今までのと違って使いにくい事、特に写真の処理など、今までは簡単にクロップ出来たり、ピクセルでサイズ直しできたり、古いシステムに慣れていたばあ様でしたから、新しいフォト処理が難しくて仕方がない。そういう分けでブログに使いたい写真もままならない状態です・・・溜息 しかしアップデートしたお陰でスピードが少し速くなったので満足です。でも何時になったらお気に入りの写真を載せる事ができるのかしら、もう焦るのは止めたのでゆっくりと新しいソフトたちにまず挑戦する事にいたしましょう。


少し落ち込んでいた時に、こんなものを観ていました。雑誌や本で読んだ内容がドキュメンタリー仕立てになっている映画なども、映像だからまた楽しく鑑賞できました。最後の二本は日本のアニメです。ずっと観たいと思っていたもの、なかなか良かったです。

Nat King Cole: Afraid of the Dark (2014)
Chasing Trane (2016)
I Called Him MORGAN (2016)
What Happened, Miss Simone? (2015)
Jimi Hendrix VooDoo Child (2010)
How the Beatles Changed the World (2017)
Sinatra: To Be Frank (2015)
Janis: Little Girl Blue (2015)
Amy (2015)
Miss Hokusai (2015)
In the Corner of the World (2016)


追伸
take10n さん、コメントお返事できないままで失礼しました、ちょうど専門医に行ったり来たりしていた時期で、精神的に落ち着きのない時でした。本当にごめんなさい。

HOBOさん、ご無事で本当に良かったです。体調の悪い事なども何度か記載されておられたので、とても心配しておりました。でもご無事でお元気そうでなによりです、足跡を発見した時とても嬉しかったです。 Welcome back!です。

Guido Basso, Russ Little, Steve Wallace and Reg Schwager at Ichiriki 9/10/2016 - 2017.05.21 Sun

4group2-500-2016.jpg
( Guido Basso, Russ Little, Steve Wallace and Reg Schwager 2017 at Ichiriki )

今日はかなり古いライヴのお話になります、しかもこのトピックを書き始めたのが、最新トピック以前の三月の初めでした。だから内容も少し変。しかし直すのも面倒なのでそのまま掲載する事にしました。どうぞご了承下さいませ。

・     ・     ・     ・     ・     ・     ・     ・

日本では桜が満開のようですね。こちらはまだ少し寒さも残っており、未だに冬のジャケットを着こんでいます。日中はお日様も気持ちのよいほど照っているのですが、夜になると温度は急降下します。温度差が10度位は普通なので気になりませんが、着るモノが決まらないというか面倒な具合ですね。

さてあまりにも長い間ブログに手をつけていなかったので、いつもの調子が出てきません、何から書きはじめてよいのやら。仕事や介護や税金申告やら色々な事がのしかかってくる今日この頃です。そういう事は全て頭の端っこに追いやって、とにかく始めましょう。

今日はかなり古いライヴのお話しになりますが、これは一応ばあ様の記録なので記しておくことに致します。さて去年最後のライヴは一力レストランでのジャズ・ディナーでした。久しぶりにお会いしたジャズ仲間の皆様との楽しい団欒はもちろんの事、今回は5年ほど前になる一力の10周年記念で、特別なアーティストにお越しいただいたおりの豪華メンバーでの再編成ライヴだったのです。前回は不都合にも他のコンサートと重なり、私はこの一力でのライヴを15分ほどしか聴く事ができずに他のコンサートに行く事に。そんな分けで大好きな Guido Basso さんを聴ける機会が、また巡りまわってきた事がとても嬉しいでした。しかも同メンバーというのも文句なしですね。

guido1-9-2016.jpg
( Guido Basso 2017 photos by manmarukumi )

Guido Basso は Flugelhornist、trumpeter, composer, conductor, harmonica player, 50年もの長いカナダのジャズの歴史を背負った Montreal 生まれの凄いミュージシャンなのです。1994年にはカナダの Order of Canada (日本の文化勲章のようなもの)を授章しています。1937年生まれというから今年80歳になられますが、その演奏には衰えをみせません。彼の経歴は50年代の中期には Louis Bellson 率いる Orchestra でその奥さんである Pearl Bailey とツアーを共にしていたのですから、その才能は早くから開花していたのでしょう。1960年代から スタジオ・ミュージシャンとしてトロント に拠点を置いて活躍していました。またテレビなどでも活躍しており "Night cap" という TV Series にも出演していました。

存在感大の彼はカナダの音楽界では大御所なんですね。その彼との始めての出会 Rob McConnell の Boss Brass メンバーとしてでした。暖かくてひたすたにロマンティックなサウンドというのが一番の印象でした。ビッグ・バンドの楽しさを教えてくれた Rob McConell の Boss Brass や Tentet の手持ちの7枚の盤には Guido Basso の名前が連なっています。

近年では、ヴォーカルの Emilie-Claire Barlow とか Laila Biali とか思わぬ盤で名前を発見します。若いアーティストのサポートに回っているようです。30枚以上はクレディットに名前を見つける事ができるでしょうが、ご自身の名前盤は少なく残念でなりません。その中の " A Lazy Afternoon" これは Hammond B3 organ 奏者の Doug Riley とのデュオです。まったりとした Lazy な午後にピッタリの盤、タイトルそのものです。Guido の優しさとリリカルな演奏を堪能できる一枚でしょう。もう一枚は " Lost in the Stars " この盤は2004年に Traditional Jazz カテゴリーで Juno Award を受賞しています。

まずここで私の大好きな One Take という盤に収められている "My Romance" をお聴きください。
この企画はワン・テイクで録音したものをCDにしてしまうというもので、その時のアーティストの状態が丸ごと録音されたままを観客に提供するというものでした。何枚かシリーズで出ているのですが、今はもう続いているのかどうか?

My Romance by Guido Basso ← One Take のセッションから
you-tube by rbseguin
Joey DeFrancesco (Organ), Guido Basso (Flugelhorn), Vito Rezza (Drums), Lorne Lofsky (Guitar).

ALMA Records
Producer: Peter Cardinali
Recorded and mixed by Denis Tougas at
Phase One Studios, Toronto, Ontario.


russ1-9-2016.jpg
( Russ Little 2017 at Ichiriki )

さて次にご紹介する Russ Little (Russell Scott Mario) は、JAZZ FM でもお馴染みのパーソナリティーです。Trombonist, Composer, Arranger, Conductor 1941年トロント生まれです。今年76歳とはいうものの、まったくお歳には見えないです、その活力がお顔からあふれ出ていると言うか、ラジオから聞こえてくる声よりも存在感が重圧でした。トロント大学では指揮と作曲を学び、ホテルのオーケストラや R & B バンドを経て、その後の経歴には 1967,1968年に Woody Herman の Big Band そして1968年にベルギーで Slide Hampton のグループでも演奏しておられます。

そしてなんとなんと1969-70年のカナダのロック・オーケストラ 超有名な ”Lighthouse” のオリジナル・メンバーなんです。1990年に Russ Little Big Band を結成しスタイルにこだわらない多様な味を盛り込んだ リズム・アンド・ブルース またやファンキーで小粋で、シャープな切れ味の小さなグループ、だけどソロにはそれぞれの暖かさとメロディー・ラインが聴き所というスペシャルなバンドなんだそうです。

カナダの CBC テレビ局で Music Director やフィルムやドキュメンタリーのスコアーを作曲したりと多忙な日々を送った Little さんですが、ジャズだけに留まらず幅広い分野で活躍しておられます。2007年の National Jazz Awards で Torombonist of the year を受賞しています。Russ Little の Trombone は暖かくて純毛のブランケットに包み込まれたような音色(なんだか例えが変ね)、これが Guido Basso のリリカルな Flugelhorn にぴったりと合っていました。

regsteve1-9-2016.jpg
( Reg Schwager & Steve Wallace 2017 at Ichiriki )

さて今回のリズム・セクションは、トロントでも売れっ子のベーシスト Steve Wallace です。かなり前にご紹介した Mark Eisenman Quintet でもお馴染みですね。彼の紹介は改めてベースのカテゴリーでご紹介したいと思いますので今日は以前に取り上げた Mark Eisenman Quintet のリンクだけ貼っておくことにします。トロントではブロガーとしても活躍、ジャズや野球や色々な事を話題にされています。

Steve Wallace のブログ Jazz, baseball, life and other ephemera.

そして超が三つくらいつく売れっ子ギタリストの Reg Schwager です。コマーシャル・ベースで発売されているいる盤では、なんと5年ほど前に80枚以上の盤に彼の名前をみる事ができるのですから、今ではきっと100枚は超えていると想像できます。手持ちの盤にも数え切れないほどクレディットされており、ライヴやコンサートで何回も生演奏を聴いていますが素晴らしい技術の持ち主、それだけでなく歌心もあり繊細で聴く人の心にじわ~っと侵入してくるツワモノです。彼の紹介もギターのカテゴリーでしたいと思っています。トロントでこの Reg Schwager, Lorne Lofsky, Bob Piltch の3ギタリストは欠かせない存在です。


group3-500-2016-guido.jpg

左端のマイクを持つジョンさんは今回の仕掛人です。現役の頃はトロント・シンフォニーで、フレンチ・ホーンを演奏されていた彼のコネクションで、Guido Basso さんをお招きする事ができました。一力ジャズでは、こうしたジャズ仲間さんのコネクションで素晴らしいアーティストをお招きできる事が可能なので嬉しい限りです。

今回は、絶対に聴きたいと思っていた曲を Mr.M氏にお願いして Guido さんにリクエストして頂きました。なんとなんとその曲を一番に演奏して下さったので、ばあ様はもう感激!My Romance です。

1st.set:
1. My Romance (ばあ様の大好きな曲、シンプルでいて奥深い、彼のFlugelhornは最高)
2. Body and Soul ( なんと Bossa Nova 仕立てで Guido さんがシェーカーで味付け )
3. Alone Together
4. Child is Borne ( なんて素敵な選曲、一力の観客を考慮してのものですね )
5. Gentle Rain ( Russ のトローンボーンのソロが聴きどころです )
6. The Days of Wine and Roses ( ベースとギターのデュオです、トロントでは欠かせないお顔のお二人 )

休憩時に、一番初めにリクエストを演奏して下さった事に感謝し、ワン・テイク盤の企画の面白さをお伝えする事も忘れませんでした。リクエストは君だったのかい、喜んでもらえて嬉しいよと。強面のお顔は優しくなっていました。

2nd. set:
1. My Foolish heart
2. Jam Session ( トランペットの美しいハイ・ノートが響きわたりました)
3. Nearness of you ( リクエストは何か?という最後のお題に、Guidoさんの奥様がこの曲を)

今回は、キーボードの入らないちょっと面白い編成のライヴでした。ここだから出来るこんな組み合わせの楽器で繰り広げられるユニークな演奏。ミュージシャンがお互いを楽しみながらプレーしているのが感じられる距離感、一力だからこそ出来るライヴだと思います。今回の選曲はアレンジメントが楽しめる、皆の知っているスタンダードを中心にリラックスして聴けるものが多かったので、和やかな雰囲気で最後までいきました。たまにはこういうのもいいですね。次はどんなライヴが待っているでしょうか。



waffle280-5-19-2017.jpg
(20年以上使い続けている、ワッフル・アイロンで作るママの味?)

母の日に、子丸とそのボーイフレンドが遊びに来てくれましたので、ブランチに手作りの大型ベルジン・ワッフルを作ってみました。林檎とブルーベリーのコンポートにプレーン・ヨーグルト、そして新鮮な苺もたっぷりと、その上からメープル・シロップをお好みで。時たま無性に食べたくなる一品、皆のフェヴァリット。もちろん美味しい珈琲と共に。

NEW ENTRY «  | BLOG TOP |  » OLD ENTRY

プロフィール

まん丸クミ

Author:まん丸クミ
カナダのジャズ情報を
独断と偏見でおおくりします。

↑ のイメージは本人ではなく
まん丸クミの描いた点画です。

*掲載した写真(タイトルを含め)、記事の私的保存などは構いませんが、改変や転載等はご遠慮くださいね。

リンクはご自由にどうぞ、また過去記事へのコメントも大歓迎です。

カテゴリ

Introduction (ようこそ!) (1)
Introduction ( English ) (1)
未分類 (21)
Live (66)
Piano (5)
Bass (2)
Sax (2)
Trumpet (0)
Trombone (1)
Guitar (1)
Drums (0)
Vibraphone (1)
Vocal (3)
Favorite Tune (6)
Chet's Room (5)
Fred's Room (3)
K's Library (2)
K's Kitchen (6)
Buzzworthy CDs (10)
My Favorite Things (1)
Just Dropping By (掲示板、お知らせもどき) (23)
Journey to The Land of Wonders (ジャズ巡礼日本) (9)
珈琲処 まん丸クミ(ジャズ以外のお話) (4)

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

FC2カウンター

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

検索フォーム

RSSリンクの表示

QRコード

QRコード