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2012-05

Brad Mehldau and Joshua Redman Duo 4/14/1912 - 2012.05.04 Fri

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( photos by manmarukumi )

あっと言う間にもう5月です。このコンサートに行ってからすでに2週間以上過ぎてしましました。興奮度も冷めちゃって今更ライヴ・リポートって感じなのですが。とにかくこれは記録に残しておきたいと思います。少しづつ思い出しながら綴っていくことにしましょう。

最近、聴いた Brad Mehldau の "Highway Rider" には自分的にはピンと来るものがあまりなくて、このコンサートには何を期待して行ったのかよく分かりませんでしたが。とにかく長い間待っていたこの2人だったのでやはり胸の中は得たいの知れない期待?と不安と昂揚感も混じりあって不思議な気持ちで席につきました。きっと「こんなに待ってたんやから、がっかりさせんといてや」と言う気持ちだったのかもしれませんね。

Mehldau のリーダー作の愛聴盤は "Largo" とか "Places", "Anything Goes", "Day is Done" とかあの辺りに集中しています。きっと彼のスタイルにかなり嵌まり込んで少しマンネリ化した感じに安堵感を覚えたのかもしれません。他にも素敵な盤は沢山ありますが、どういう分けかこれらをよく聴いています。Pat Metheny との双頭盤はあまり個人的に好きではありません。

2000-2001年頃の Charles Lloyd "The Water Is Wild"、"Hyperion with Higgins" で参加している Mehldau を聴いてこのピアニストは、何かピカピカ光るものを持っているなあという印象を強く受けた記憶があります。その後 "The Art of the Trio" を聴いて好きになったという感じです。かと言って追いかけをするほどの熱心な信者でもありませんが。気がついたら好きなピアニストの一人なっていました。

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( The Royal Conservatory, Toronto )

今回は、サックスの Joshua Redman とのデュオという事でどんな展開になるのだろうと、まずはソプラノ・サックスのイントロから始まった一曲目でもうノック・アウトされました。Mehldau のオリジナル・ナンバーで二人の呼吸がピッタリです。そしてこの "Intensity" が終わりまで緩むことも無く保ち続けられた演奏はやはり凄い!と思わずにはいられませんでした。

"Elastic" (2002) 辺りからあまり Redman が表現しようとしている事が分からなくなってきてそれ以来少し避けて通っていたような感じだったのですが、今回の Redman はそんな私の疑惑を完全に取りり除いてくれました。テナー・サックスに持ち替えた二曲目ではタイミングの取り方がドンドンと変化していく、その面白さがこれから続くであろうコンサートの行く先を暗示しているようでした。ただのコンサートじゃないぞって!

もう圧倒されっぱなしです、漫々と溢れ出る感情がその指先からピアノのキーに伝わってまるで生き物が這いずり回っているような錯覚さえ覚えます。Mehldau の顔の表情もその指のムーヴメントと合わせて優しくなったり険しくなったり。ひたすらに美しい旋律は音の詩そのものと言うか彼は詩人でもあるんだと思わせます。Lyrical とはこういう事をいうのねと自分で納得したりして。

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( Redman がまるで Sci-fi のシーンみたいと喜んでいたホールのライト、会場が暗くなるとステージからはこのライトがそう見えるらしい )

そうかと思うと遊び心も一杯、急にタイムチェンジしたりクラシカルの一部が入ったりと一秒たりとも退屈しなかったステージ。オリジナルの途中にスタンダードが少し紛れ込んでいてそれが Lush Life だと気がついたのはかなり後になってから。目で彼らを追い過ぎてしまって耳がついていってませんでした(汗)。最近同時に何かが出来てない、少し問題ありのまん丸です。

あっという間に最後の5曲目でした。十分に観客を楽しませてくれました。マイルドなフリージャズの味付けは実に美味しいでした。気難しくなく適度な緊張感と共にエクサイティングで、また美しくもありました。

オリジナルのタイトルはまったく分かりませんでした。コンサートでは珍しく途中に休憩がなく一揆に風のように走り切った感じです。2時間近く休憩なしでサックスを吹き続けるなんて凄いですね。しかもその後に3曲ものアンコールでした。これで30分も追加、アンコールの拍手は鳴り止みません、ソプラノ・サックスで2曲、テナーで1曲、 Redman のパワーは凄い。そしてパートナーの Mehldau の温度差は無しです。二人が同じ熱気を発散して素晴らしいステージを作り上げていました。彼らはこの場で120%の力を出し切ったという感じですね、このステージを聴けて心から良かったと思えた一瞬でした。

今月は、東京のブルーノートで二人のライヴがあるらしいですね、是非チャンスがあれば足を運んでみて下さい。きっと素晴らしいパフォーマンスを体験する事ができるでしょう。


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( Alex Fournier Trio )

そしてもう一つの楽しみは、コンサートの後で Koerner Hall のロビーにあるギャラリーで披露される、学生トリオのパフォーマンスです。今回は、 Alex Fournier Trio という女性ピアニストの率いるトリオでした。学生とはいえなかなかの技術を持ったピアニストでした。今迄聴いた学生トリオの中で一番自分的には興味を抱いたピアニストでした。きっとカナダのジャズ界の将来の星かも知れませんね、なんだか今後の活躍が楽しみです。

(なんだか忙しくてなかなか更新できない今日この頃ですが、トップに宣伝だけは入れたくないという気持ちが働いて今回のトピックを書き上げる事が出来ました。やれば出来るものですね!)

Rob McConnell & The Boss Brass - 2012.04.05 Thu

なんともう4月になってしまいました。庭のヒヤシンスと水仙が綺麗に咲いていますが、まだまだ肌寒さを感じます。異常な天候が続いておりますがジャズ・フレンドの皆様はお元気でしょうか。

さて今日は、ずっとご紹介したかった Valve Trombonist の Robert Murray Gordon "Rob" McConnell (Feb.14, 1935 - May 1, 2010) を取り上げたいと思います。実はこの楽器のカテゴリーで紹介しているアーティストは現在活躍されているミュージシャンを限定に的を絞るつもりでしたが、いつか取り上げなければと思っている間に Rob さんは2010年5月に75歳という若さで亡くなられていたのでした。それを知ったのはつい最近の事だったのです。

カナダでは、ビッグ・バンドとして超有名な "Rob McConnell & The Boss Bass" と "The Rob McConnell Tentet" のリーダー、コンポーザー、アレンジャー、教育者であった Rob McConnell との始めての出会いは1970年代中期に遡ります。ビッグ・バンドの苦手だったまん丸にその楽しさを教えてくれた人かもしれません。そのずっと後に Jim Galloway のウィ・ビッグ・バンドを知る事になるのですが、まずカナダで一番初めに体験したビッグ・バンドは "Rob McConnell & The Boss Brass" だったのですね。

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Rob McConnell & The Boss Brass "Take the A Train" ←まずはここをクリック!

彼の死後、 You-tube でなんと始めて彼らを聴いた時代の映像を見つけました。オンタリオ湖畔にあるオンタリオ・プレースという遊園地の The Open - Air Forum Theatre という3000人を収容できる360度解放されたすり鉢状でステージを囲むユニークなシアターでした。席の最上部は芝生に繋がっており座席が取れなかった人は芝生に転がって観賞できるという感じの大らかな雰囲気の素晴らしい環境でした。しかも遊園地の入場料を払えばショーも無料という今思うと本当に良い時代だったとつくづく思います。

現在は赤字の為に施設の 80%を閉鎖すると予定されているらしい、なんだか時代の終わりを告げているような気がします。とにかくその頃まん丸が経験したもっとも近い状態のステージをご覧下さい。なんだか時代を感じるなぁ、ちょっと録音が悪いですが雰囲気だけは味わって頂けるでしょう。

この頃のメンバーは:
Member in 1976
Don Thompson - Acoustic Bass, Electric Bass
Gary Morgan - Bass Clarinet, Baritone Saxophone
Rick Wilkins - Clarinet, Tenor Saxophone
Terry Clarke - Drums
Jerry Toth - Flute, Clarinet, Alto Saxophone
Moe Koffman - Flute, Clarinet, Alto Saxophone, Soprano Saxophone
Eugene Amaro - Flute, Clarinet, Tenor Saxophone
Dick Berg, George Stimpson - French Horn
Ed Bickert - Guitar
Micheal Craden - Percussion
Jimmy Dale - Piano
Dave McMurdo, Ron Hughes - Trombone
Bob Livingston, Ian McDougall - Trombone [Lead]
Rob McConnell - Trombone [Valve], Producer, Arranged By, Conductor
Arneie Chycoski, Erich Traugott - Trumpet [Lead], Flugelhorn
Bruce Cassidy, Guido Basso, Sam Noto - Trumpet, Flugelhorn

カナダやステーツで活躍しているそうそうたるメンバーが名を連ねています。1968年に結成されたオリジナル・メンバーはトロントのスタジオ・ミュージシャンで構成された16 ピース・バンドでした。1976年頃にこの映像で見られる 22名編成になり、その後1990年後期に Boss Brass の何人かのオリジナル・メンバーにトロントの若手ミュージシャンを加えた "The Rob McConnell Tentet" に変化していきます。

Tentet のメンバーには、今カナダで活躍している主だったミュージシャンが参加しておりそれらのミュージシャンはこのブログの Live のカテゴリーでも名前を見つけていただけるでしょう。 私の大好きなサックス奏者の Mike Murley, John Johnson, ベーシストの Steve Wallace, ピアニストの Dave Restivo, などなど多くのスターが The Boss Brass や Tentet を通過しています。なんだかビッグ・バンド・ヴァージョンの Art Blakey & The Jazz Messengers みたいな感じとでもいうのか。Rob さんの傘の下で育ったミュージシャンが現在のカナダのジャズ・シーンでは重要な位置に存在しています。

さて You-tube の映像 4:49分の辺りでギタリストの Ed Bickert と el.ベースを弾いているのはなんと若き Don Thompson ではありませんか。 Moe Koffman や Guido Basso, Ian McDogall まで豪華メンバーですね、しかもフレンチ・ホーンまで入っているのが驚きです。

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Rob McConnell は高校からトロンボーンを始めましたが、最初はピアニストとして出発したようです。1950年代に Don Thompson などと共に学び演奏をしていた頃にトロンボーンを専門に決めたようです。その頃 Thompson はサックスを吹いていたというから Don Thompson の才能には驚かされます、一体彼には何が出来ないかという感じですね。その後 Maynard Ferguson の New York Band で短期間活動していたましたが、1965-1969年まではライブのカテゴリーで紹介している Phil Nimmons の率いる "Nimmons "n" Nine Plus Six に在籍していました。1968年辺りから徐々に The Boss Brass という彼のバンドが出来上がっていきます。

Rob McConnell はカナダとステーツでは大変に評価が高くトロンボ二ストとしてだけなく作曲家、アレンジャーとしても、またや教育者としてもステーツで教鞭を取っていた事もありましたがやはりバンドリーダーとしての彼が一番の役職なのでしょう。カナダに戻ってからは Canadian Music Hall of Fame (カナダ音楽の殿堂入り)や Order of Canada (カナダの文化勲章みたいなもの)まで受賞しています。ここに彼の受賞したものを上げてみますと。

AWARDS
Rob McConnell has been nominated for a total of 17 Grammy Awards, winning three times.
1978 - Juno Award for Best Jazz Album to Rob McConnell and The Boss Brass for Big Band Jazz'
1981 - Juno Award for Best Jazz Album to Rob McConnell and The Boss Brass for Present Perfect
1983 – Grammy Award Winner as an artist
1984 - Juno Award for Best Jazz Album to Rob McConnell and The Boss Brass for All in Good Time
1986 - Awarded Honorary D LITT (St. Francis Xavier University)
1992 – Winner of a Grammy Award as an arranger
1992 - Juno Award for Best Jazz Album to Rob McConnell and The Boss Brass for The Brass is Back
1995 – Winner of a Grammy Award as an arranger
1996 - Inducted into the Canadian Music Hall of Fame (also known as the Juno Hall of Fame) for lifetime achievement in music
1997 - Awarded the Prix Oscar Peterson, established by the Festival International de Jazz de Montreal to recognize Canadian jazz musicians of distinction
1998 - Named an Officer of the Order of Canada, the highest civilian honour given in this country, granted to Canadian citizens 'for outstanding achievement and service to the country or to humanity at large'
2001 - Juno Award for Best Traditional Jazz Album to the Rob McConnell Tentet for Rob McConnell Tentet
2004 - National Jazz Awards Winner as 'Trombonist of the Year'
2004 - National Jazz Awards winner as 'Arranger of the Year'
2004 - National Jazz Awards winner as 'Big Band of the Year' (The Rob McConnell Tentet)
2005 - National Jazz Awards winner as 'Big Band of the Year' (The Rob McConnell Tentet)
2006 - National Jazz Awards winner as 'Big Band of the Year' (The Rob McConnell Tentet)
2006 - National Jazz Awards winner as 'Trombonist of the Year'

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という凄いリストですが、日本で彼が有名にならなかったのが残念だとミュージシャン仲間が語っています。 アメリカの "Grammy awards" だって Bryan Adams や Neil Yooung よりも数多くノミネートされ、アーティストそしてアレンジャーとして受賞しています。

The Boss Brass や Tentet の楽しいところはソロのパートが実に良く生かされている事だと思います。彼はその楽器にあった選曲が上手なばかりでなく十分にそのソロを聴かせてくれるのが嬉しいところで曲によってフィーチャーしているミュージシャンが一人であったり数人と少なく、それでも一枚のCDを通して皆にスポットライトが当てられているのが微妙に上手い構成です。そしてアレンジメントがとても楽しく、ユニークです。Rob のアレンジメントは人をワクワクさせる何かを持っていて、音楽的な技術だけの話しでなく彼の人柄とか人をまとめる統率力だけでもなくミュージシャンが彼を慕って集まってくるという人としての魅力がそこにあるのかもしれません、観衆だけでなくミュージシャン達も凄く楽しんでいるのが良く分かります。

2008年に McConnell が The Boss Brass を再編成して "Sound of Toronto" Jazz Concert で3つのショーをした時はティケットが数時間で完売しました、私がティケット売り場に電話した時はすでに席が取れませんでした。ファンはそれほど彼らの Reunion を待っていたのですね。そして 2009年の Toronto Jazz Festival が Rob さんの最後のステージになりました。その1年後に亡くなっておられたなんて想像もできませんでした。

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The Boss Brass (1968)
Boss Brass Two (1969)
The Sound of the Boss Brass (1970)
Rob McConnell & The Boss Brass (1971)
Rob McConnell's Boss Brass 4 (1972)
The Best Damn Band In The Land (1974)
The Jazz Album (1976)
Nobody Does It Better (1977)
Big Band Jazz (1978)
Boss Brass Again, Vol. 1 & Vol. 2 (1978)
Singers Unlimited with Rob McConnell & The Boss Brass (with The Singers Unlimited) (1978)
Are Ya Dancin' Disco (1979)
Live in Digital (1980)
Tribute (1980)
Present Perfect (1981)
All In Good Time (1982) Palo Alto Records
Atras Da Porta (1983)
Old Friends, New Music (1984)
Boss Brass & Woods (1985)
Mel Tormé/Rob McConnell & The Boss Brass (with Mel Tormé) (1987)
The Brass Is Back (1991)
Brassy & Sassy (1992)
Our 25th Year (1993)
Overtime (1994)
Don't Get Around Much Anymore (1995)
Velvet & Brass - Mel Tormé/Rob McConnell & The Boss Brass (with Mel Tormé) (1995)
Three For the Road (1996)
Even Canadians Get the Blues (1996)

Play The Jazz Classics (1997)
Big Band Christmas (1998)
Two Originals Brass My Soul & Tribute (1998)
Concord Jazz Heritage CD (1998)
Rob McConnell Tentet (2000)
Rob McConnell Tentet - Thank You Ted (2002)

Music Of The Twenties (2009)

トピックの始めに自分で撮ったアーティストの写真を載せるのですが、今回は残念な事にそれが不可能になってしまいました。それで一番 Rob McConnell らしさって何だろうと思ったらやはりおおらかな優しそうな笑顔が一番に思い浮かぶのですね。それで選んだのが冒頭のジャケットです、暖かい笑顔の Rob さんがそこにいます。

カナダのジャズ界で愛されたバンド・リーダー、そして素晴らしいトロンボーン・プレーヤーの Rob McConnell さん。
天国でもきっとあの笑みを浮かべて沢山のキャッツ達を集めて演奏しているかもしれません・・・




Rob McConnell and The Boss Brass "Out of Nowhere"
featuring Phil Woods from "Boss Brass And Wood" released by LiquidJazz.com LTD


Groovin High もういっちょうオマケ!

An Evening with My Favorite Gentleman. - 2012.03.12 Mon

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さあ今回のトピックは久しぶりに "Fred's Room" の扉を開くことにしましょう。このカテゴリーではまん丸の大好きな Fred Astaire の登場する作品やそれに関連するジャズ・スタンダードなどについて語っていますが、今日はその中でも彼にとって成功を収めた特殊な位置を占めるTVショーのお話です。

Fred Astaier の映像を集めるようになってかなり長い年月が経ちますが、このTVシリーズの事を知った時点ではまだ You-tube などという便利なものも存在しなく、ただただ色々な伝手で情報を得てそれらを手にいれる努力をしていた分けです。ある日テレビでこの番組の断片を見てから私の長いサーチは始まったのでした。

そのタイトルを "An Evening with Fred Astaier" 1958年10月17日に初めてライヴ・テレビジョンとして放映されたこのテレビ番組は1時間に及ぶ歌とダンスがテンコ盛りになったヴァラエティー・ショーでした。

この番組は、なんと9つのエミー賞 (Emmy awards) を受賞しただけでなく、技術的にも革新的な初期のカラー番組としてカラー・ヴィデオ・テープで録画された画期的なものだったのです。そのお蔭で1959年、1964年には再放送された初期のカラー番組として歴史的にも名を残しました。

この Fred Astaier ショーは、1958年、1959年、1960年そして少しおいて1968年にも制作されています。3年連続で制作された3部作が VHS フォーマットで出ていると聞いてまん丸はかなり探し回りその存在を確認したのですが、実際にカナダでは何処にも出回っておらず、ヴィデオ・テープ屋に注文しても残念なことに在庫は何処にも無いという事でした。

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左は手に入れたロンドン製の LP盤と右は欲しかったオリジナルのクライスラー・コーポレーション・レーベルのLP盤。

とてもがっかりしたまん丸ですが、ゆいつ中古レコード店で手に入れたのがこのロンドン製の LP盤です。ジャケットの状態もヨレヨレでしたが、とにかく3つの番組から選択された曲が収まっている事だしまあ仕方がないかと言うことで手を打ちました。それだけでもまん丸にとっては満足な収穫だったのですね。

オリジナル LP盤は、Chrysler Corporation Label (クライスラー・コーポレション・レーベル) からリリースされていますが、調べてみるとまん丸が手に入れたモノ (1964年英国製) を含めていくつかのヴァージョン (1980年に DRG Records から3枚セット) があるようです。今ではいとも簡単にネットでそれらのLP盤はオークションなどで手にいれる事が容易になりました。嬉しいやら悲しいやらあれだけ苦労して探していたのが嘘のようです。



"Miss Otis Regrets" & "Count Basie Orchestra" from Astaire Time 1960

そしてまん丸が追求していたそのTVショーは、なんと今では You-tube で観賞できるのです。あれだけ探し回った幻のヴィデオ・テープがですね、クリックひとつで観れるなんて! 5年ほど前にそれを発見した時の驚きと嬉しさはまるで宝くじを当てたような気分と申しましょうか、とにかく天にも舞い上がる気持ちでした。情報を交換していた Fred 好きの仲間に即情報を発信。 Fred のファンがこれらの映像を You-tube にアップされていたんですね、いや〜もうこれは凄いギフトです。Fred 好きにはたまらない素晴らしいショーなのですから。なかなか手に入らなかったこれらの映像を3部全てをアップして下さったファンに感謝です!

もうすぐ60歳になろうとしている Fred Astaier の所謂カムバック的な番組というか、しかしこのTVショー以降の映画ではほとんどダンスも歌もお目見えする事はありません。しかしこのTVショーの Fred は、年齢にも関らず若々しい素晴らしいパフォーマンスを披露しています。そしてダンス・パートナーにまだ20代の Barrie Chase (1933年 NYC生) を抜擢しています。それまでベガスの踊り子であった Barrie ですが、Fred は今迄にない最高に素晴らしい相手と賞賛しているダンサーです。そのしなやかな動き、またやキビキビとした訓練されたステッップの確実さは、どこをとっても Fred のパートナーとしては最高のチョイスだと思います。そしてダンスのコリオグラフを担当した Choreographer の Hermes Pan は Fred の長いハリウッド映画のキャリアの中でなくてはならない良き相棒でもあります。

このTVショーは本当に大人が楽しめる、大人の為の番組というか。ゲストのミュージシャンの面々も素晴らしい、The Jonah Jones Quarter, David Rose and his Orchestra, Count Basie Orchestra など、そして素敵な映画音楽やシアター・ミュージカルを題材に踊って歌う Fred と Barrie の文句なしのパフォーマンスに目を奪われるばかりです。想像できますか "St. James Infirmary" をバックにどうして踊る?もう圧倒されっぱなしでした。ヒューモアーのセンスも抜群 "Miss Otis Regrets" を笑わずに見られようか!

とにかくお時間のある時にでも一度ご覧下さいな、古き良き時代の大人の為の娯楽テレビですね。Fred Astaier がこれほどダンサー、コリオグラファー、歌手、俳優として愛される理由が分かるでしょう。そして彼がジャズに深く関っている事も無視できない事実ですね、だって彼の登場する作品から生まれた曲のほとんどがジャズ・スタンダードとして存在するのですから。

日本では、タップ・ダンスの神様としては有名ですがあまり歌手としての Fred Astaire は人気がもうひとつですね。しかし諸外国では彼のチャーミングなキャラクターと共に彼の歌声は愛され続けています。



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三つの番組が収まった三枚組みセットのLP盤と最近発売された素敵なドレスを着た Barrie と Fred のCDジャケット。

AN EVENING WITH FRED ASTAIRE (1958)

1. Introduction / Morning Ride – David Rose and his Orchestra
2. Svengali / Frantic Holiday – David Rose and his Orchestra
3. Change Partners – Fred Astaire 4. Baubles, Bangles & Beads / Mack the Knife – The Jonah Jones Quartet
5. Man With The Blues / Young Man’s Lament / Like Young – David Rose and his Orchestra
6. Old MacDonald On A Trip / Holiday For Strings – David Rose and his Orchestra
7. St. James Infirmary – The Jonah Jones Quartet 8. Astaire Medley One: Lady Be Good / Cheek To Cheek / A Fine Romance / They Can’t Take That Away From Me / Nice Work If You Can Get It / A Foggy Day / I Won’t Dance / Something’s Gotta Give / Night And Day / Top Hat, White Tie And Tails – Fred Astaire

ANOTHER EVENING WITH FRED ASTAIRE (1959)

9. Like Fast – David Rose and his Orchestra
10. The Afterbeat – Fred Astaire
11. That Face – Fred Astaire
12. My Blue Heaven – The Jonah Jones Quartet
13. A Girl In Calico – The Jonah Jones Quartet
14. Night Train – Fred Astaire and The Jonah Jones Quartet
15. My Baby – Ken Nordine
16. Waltzing Matilda – David Rose and his Orchestra
17. Sophisticated Lady – David Rose and his Orchestra

CD TWO

1. Astaire Medley Two: Fascinating Rhythm / Dancing In The Dark / The Way You Look Tonight / Dearly Beloved / Steppin’ Out With My Baby / Let’s Face The Music And Dance / The Carioca / The Continental / One For My Baby / By Myself / Puttin’ On The Ritz / Top Hat, White Tie And Tails – Fred Astaire
2. The Afterbeat (reprise) – Company

ASTAIRE TIME (1960)

3. Romeo & Juliet Overture – David Rose and his Orchestra
4. Miss Otis Regrets – Fred Astaire and Barrie Chase
5. Not Now I’ll Tell You When – Count Basie and his Orchestra
6. Sweet Georgia Brown – Count Basie and his Orchestra
7. Valse Triste – David Rose and his Orchestra
8. We Have To Dance Or Else No Pay – Company
9. Sheik Of Araby – David Rose and his Orchestra
10. Blues Medley: Going to Chicago Blues / Everyday / Shake, Rattle & Roll / Hallelujah I Love Her So / It’s A Low Down Dirty Shame – Joe Williams with The Count Basie Band
11. Astaire Medley Three: Thank You So Much, Mrs. Lowsborough-Goodby / Funny Face / I Love Louisa / Flying Down To Rio / I’m Putting All My Eggs In One Basket / They All Laughed / Lovely To Look At / Let’s Call The Whole Thing Off / Easter Parade / Shine On Your Shoes – Fred Astaire
12. Anitra’s Shuffle – David Rose and his Orchestra

BONUS RARE TRACKS performed by Fred Astaire

13. I’ve Got You On My Mind (Alternate and previously un-issued take)
14. A Fine Romance (Alternate and previously un-issued take with verse)
15. Waltz in Swing Time (Previously un-issued take) – tap dance by Fred Astaire
16. They Can’t Take That Away From Me (“live” version)
17. Change Partners (Alternate version)
18. The Astaire (Previously un-issued track)
19. Jack And The Beanstalk (Previously un-issued take)
20. Dearly Beloved

Title: Three Evenings With Fred Astaire
Artists: Fred Astaire, Count Basie, Johan Jones, Joe Williams
Catalogue No.: SEPIA 1168 (2CD Set)
Release Date: May 2011

ねっ、上記の曲目リストを一瞥すると Fred と Barrie のダンスを見たくなってきませんか?


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まん丸はタップ・シューズが履きたくなってきましたよ。

Ravi Coltrane Quintet and Christine Jensen Quartet featuring Ingrid Jensen 2/4/2012 - 2012.02.21 Tue

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( photos by manmarukumi )

二月のライヴは、ひっそりと闇夜に浮かぶガラスの建物 The Royal Conservatory の Koerner Hall からでした。去年から買っていたティケットだったのですが、残念な事に今月の 「一力ディナー・ジャズ」 とまた日にちが重なってしまいました。何時も楽しみにしている一力のライヴなのですが、しかしですね今回はもう絶対に見逃せない Koerner Hall でのライヴは、"Ravi Coltrane Quintet and Christine Jensen Quartet featuring Ingrid Jensen" という顔ぶれだったのでどうしてもはずせませんでした。

しかも Ravi Coltrane Quintet には以外なピアニストの登場にかなり興奮してしまいました。このお話しは後ほど、まずはオープニング・ステージに現れたのは Christine Jensen Quartet のメンバーと Ingrid Jensen です。この Jensen Sisters の二人はカナダのジャズ界ではとても有名な姉妹ですが、Ingrid Jensen は Wayne Shorter, Kenny Wheeler, Maria Schneider Orchestra や Geoffrey Keezer などのアソシエーションもありカナダよりもニューヨークをベースとしたバンドでの活躍の方が活発かもしれません。確.かなテクニックを持った素晴らしいコンテンポラリー・ジャズ・トランペッターです。

そしてお姉さんの Christine Jensen はモントリールをベースとしており Saxophonist, Composer としても優秀であり20人編成の Jazz Orchestra のバンド・リーダーとしても活躍しています。2011年に Justin-Time Records から制作された "Treelines - The Christine Jensen Jazz Orchestra featuring Ingrid Jsensen" はカナダのグラミー賞にあたるジュノー賞 (Juno Award )の Comtemporary Jazz Album of the Year を受賞しました。このアルバムはスケールの大きい風景を見ているような大らかさと清清しさ、そして大小の物語が盤から溢れ出ています。その物語をこぼれ落ちないようにキャッチするのは貴方のアンテナ次第って感じでしょうか。オーケストラのメンバーも熟練されたミュージシャンがそろっていますね。なかなか素敵なアルバムです。

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そて今夜は "Christine Jensen Quartet" の Koerner Hall でのデビューなのです。The Royal Conservatory ではジャズのコンサートは頻繁にはありません、ジャズ・フェスティヴァルとか特別な企画以外はほとんどクラシカルのコンサートやワールド・ワイドな音楽がメインなので、ジャズのコンサートがある時は見逃せません、だってここに登場するジャズ・ミュージシャン達はビッグ・ネームばかりですから。大きなホールではありませんがこのホールでデビュー出来る事はアーティストとしての誇りと言っても過言ではないでしょう。メンバーは Jon Wilkan 以外は全員カナダ人ですね。

Christine Jensen Quartet のメンバーと Ingrid Jensen:
Christine Jensen (alto & soprano sax)
Ingrid Jensen (tp
David Restivo (p)
Fraser Hollins (b)
Jon Wilkan (ds)

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Ingrid Jensen's Homepage and Christine Jensen's Homepage ← just click here.

1曲目は、オリジナルです。David Restivo のピアノのイントロから Ingrid のトランペットへその確かなコントロールは息を呑みます。この不思議な腕使い、右腕が柔らかに上下して宙に浮いているような、時には羽ばたいているような錯覚にも陥りそうな腕の動き。指がヴァルヴ (Valve) に舞い落ちるというような表現でしか説明できません。闇夜にオーロラのカーテンが音も無く落ちてくるような感じなのです、後にも先にもこんな腕や指の動きを見た事がありません。

2曲目は、私の好きな "I Love You Poggy" です。なんてエクサイティングなアレンジメントでしょう。Christine のソプラノ・サックスのスローなイントロ、徐々にアップテンポに変化していきます。とても感情的な展開で聴く人を魅了してしまいます。そこに Ingrid のミュートのトランペットで長いインプロヴァイゼーションが続きます。Restivo のピアノが素敵な事、このピアニストを何年か前に一力で迎えた事がありましたが、あの時とは印象がまったく違い Comtemporary Jazz Pianist なんだと再確認でした。しかも少しスリムになって活き活きとした演奏です。彼の中できっと何か変化があったのだろうと想像できました。やはりバンドの構成にも違いがあるのでデュオ・ライヴとはスケールの違いが出てくるのは仕方ないでしょう。この曲が唯一のスタンダード・ナンバーで後は全てオリジナル曲でした。

3曲目は、Christine のパートナーである Joel Miller (ts, as, flute and clarinet) の作品です。この Quintet に彼は参加していませんが彼女のビッグ・バンドのメンバーです。彼女の2000年に制作された最初のCDにも彼が参加しています、大学生の頃からの付き合いというから長いパートナーシップで築き上げられた信頼と彼の作る音楽に対する彼女の愛情を感じます。彼女はまたミュージシャンだけでなく母親でもあるのですね、ついついお喋りではバックステージで子供達がはしゃぎ回って困ると母親の顔もチラリ。二つの顔をこなしている事も素晴らしいではありませんか。

4曲目は、Christine のコンポジション "Castle Mountain" です。パワフルなドラムのソロをフィーチャーした曲でした。リズム・セクションも無駄のない洗練されたパフォーマンスで私を楽しませてくれました。この二人を女性だと甘く見てはいけません、男性に負けないガッツとパワーとそして繊細さもそなえた素晴らしいアーティスト達です、本当に聴き応えのある Quintet でした。最近では Scandinavian Quartet Tour と題して Sweden や Denmark などのミュージシャンと共にヨーロッパでコラボレーション・ツアーも行って頼もしい限りです。益々の活躍を期待したい Jensen 姉妹です。

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さて休憩を挟んで次に登場したのが、待ちに待った "Ravi Coltrane Quintet" です。もちろん皆さんもご存知のとうり John Coltrane と Alice Coltrane の御子息でありますね。名前の由来はインド人のシター奏者の Ravi Shankar から名づけられたそうです。1991年に Elvin Jones (ds) のバンドに雇われたのが最初のスタートという事でそれ以来40枚以上の盤に参加している Ravi Coltrane  ( ←こんな演奏をする)ですが、私は未だに彼のリーダー・アルバムも聴いた事がありません。You-tube などでは少し聞きかじっていましたが CDを聴いてしまう前にステージで生の音を聴く事が出来て本当にラッキーでした。現在ブルー・ノートから彼のファースト・アルバムが制作されているそうですからそれを楽しみに待つことにしましょう。

さて今夜の Ravi Coltrane Quintet のメンバーは:
Ravi Coltrane (ts)
Ralph Alessi (tp)
David Virelles (p)
Joe Sanders (b)
Jonathan Blake (ds)
 
そして今夜の Quintet のピアニストがなんとキューバ出身の David Virelles だったのです。このピアニストはマシュマロレコードさんから2008年に "OBLIVION" というタイトルの盤が発売されており、それ以来私の中では気になるアーティストの一人なのでした。

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OBLIVION David Virelles Trio

1. Tempus (B.Powell)
2. The Fruit (B.Powell)
3. Longina (M.Corona)
4. Hallucinations (B.Powell)
5. Instropection (T.Monk)
6. Oblivion (B.Powell_
7. Novia Mia (J.Mendez)
8. La Mesha (K.Dorham)
9. Off Minor (T.Monk)
10. From This Moment On (C.Porter)

David Virelles (p), Devon Henderson (b), Francisco Mela (ds)
Recorded at Canterbury Studio, Toronto, Canada Marshmallow Records 2009

2001年に17歳でカナダに移住 Cubann music に傾倒しているサックス奏者の Jane Bunnett とのアソシエーションにより同年に彼女の "Alma De Santiago" という盤に登場しています。(個人的には、この盤ではまったく彼の演奏に聴き入るという感じではなかったのですが、キューバン・ミュージック自体に興味がもてなかったからかも知れません)トロントではまだ無名のピアニストでしたがそれ以後 Jane Bunnett の盤に多く参加しています。トロントの Humber College のジャズ科で学び、 後に Barry Harris、ニューヨークで Henry Threadgill に作曲を学んだそうです。

モントリオールのジャズ・フェスティヴァルで Grand Prix de Jazz award、 同年に National Jazz Awards as Best Latin Jazz artist に推薦され、CBC Galaxy Raising Star Award を受賞。 2003年にはオスカー・ピーターソン・プライズの始めての受信者になりました。2007年には、彼自身の Quintet が "Motion" というアルバムを出していますがこれはまだ未聴です。15歳でキューバのジャズコンテストで優勝したという実績から見るとこれらの受賞も彼の才能の成すところなのでしょう。

その彼が突然 Coltrane のグループに名前を連ねているのでもう興奮してしまったわけです。現在はニューヨークをベースとして活躍しているらしいですが、Ravi は彼をトロントからと紹介していました。このピアニストをいち早くマシュマロで録音された上不様は流石に凄いなぁと思った次第です。

私がこの盤を気に入ったのは、これらの選曲がとても現代的で軽いアプローチというか古さを感じさせない新鮮さを感じたからです。そしてトリオがとても自然体で聴き手を疲れさせない爽やかさを持っているから。三人のバランスがめちゃええやんって感じなのですね、聴けば聴き込むほど好きになっていきます。

しかし上不様は日本では有名ではないのでCDは売れないと仰っていたのを思い出しました。僕はいいと思うのだけれどと・・・Virelles さんはこれからが楽しみな Raising Star ですね! 

David Virelles's Myspace from here.

それと Ralph Alessi の素晴らしいトランペット! に参りました。淡々とした静寂の中にも熱い息吹を感じます。コントロールされた感情の表現が素晴らしいとしかいいようがないでした。Ravi との相性も抜群によく動と静の両極端にいる二人という感じがしました。それが不思議と強いマグネットで二人を結びつけているような印象を受けました。

ドラムの Jonathan Blake は大きな身体を揺さぶりながらの熱演、一曲目の幻想的な曲ではマレットを頻繁に使って曲の持ち味をうんと広げていたような気がします。外見に似合わない繊細なパフォーマンスで好感度が良いドラムスでした。ドラムに疎いまん丸ですが、この方のドラムは控え目で感度がよいなぁと思いました。しかし良く聴いてみるとこの曲は、I'm Old Fashioned じゃなかったかと、アレンジメントがあまりにも凝っていたので最後まで分からなかった、この曲が幻想的な曲ってどういう事だ!(汗)

二曲目は、Alessi の作曲 "Cobbs Hill" でした。三曲目は、Ravi の作品それぞれのソロ・パートを聴くのは本当に楽しい、特に初めてのアーティストはそのパフォーマンスがそのまま印象に残るわけでこれってやはり勝負の世界だ!なんて考えていた自分が可笑しいでした。今回本当に気の毒だったのはベースの Joe Sanders でした。始めからマイクロフォンのトラブルで彼はとてもいらだっていました。ベースが近づくたびに大きなエコーが反射して途中でテクニシャンが何やらごちゃごちゃしていましたが、最後までステージの反対側にあるコントローラーに指示していたのがなんだか可哀そうな結果でした。ベーシストにしては小さな方でしたが、エネルギッシュな力強い演奏をされる方でした。

4曲目は、Monk の曲ですがタイトルが思い出せません。最後の5曲目は Nothing Like You というフレーズが入っている曲ですが、最近本当になさけないけど曲のタイトルが出てこないのです。最近というよりかなり以前からかも、脳の老化は確実に進んでいるんだと嫌でも思い知らされるライヴの幕閉めなのでした。

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(Ingrid Jensen and her baby boy)

今夜のライヴは本当に良かった、一粒で300メートルどころか500メートルくらい美味しいキャンディーのようなライヴでした。Ravi Clotrane はかっこよかった!サックスと身体が一体となって動いているその躍動感が音色に乗ってまん丸に届くたびにこれが Coltrane の DNAや!と直撃を受けるのでした。

Ingrid Jensen の可愛い赤ちゃんにもお目にかかりました。1966年生まれの彼女も去年お母さんになりました。ブログに写真を載せる許可も頂いたのでピンボケだけど見てくださいな。

誰かさんとの約束も達成でき、ひとまず2月はブログが更新できました。一件落着


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トロントの夜は静かに深け行くのであった、今夜も満足のまん丸です。

Walking in the Woods with Zoot - 2012.02.01 Wed

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( photo by manmarukumi )

ある週末の朝、マイナス14度の風景。頭の中がもや〜っとしていたのでお散歩に出る事にしました。しっかり防寒して近所のトトロの森(勝ってにつけた公園のニックネーム)まで、お日様が出ていたら少しくらい寒くても新鮮な空気求めて散歩に行くのですが、皮膚から冷たい空気をキーンと感じてとても気持ちがいいものですね。

流石に他には誰も散歩はしていなかったけど沢山の足跡が残っています。犬や飼い主のものであろう足跡、ひょっとしてコヨーテ?の足跡もあるかも (公園には早朝夕暮れはコヨーテが出没するのでペットに注意をはらおう!のサインがあります) 10年ほど前は家の裏の空き地でも夜中になるとコヨーテの群れが吼えるいているのを聞いたものですが、残念ながらその空き地は今はもうほんの少ししか残っていません。

そういえば今年はまだ雪があまり降っていないせいか、裏庭には小動物の足跡も見ないので少し寂しい気もします。いったい何処に行ってしまったのか・・・・

さて今年に入ってからまん丸はあまりジャズを聴く時間がありませんでした。なんと今年聴いたCDはたったの5枚、自分でも信じられない数で本人はかなりショック状態でおます。その5枚は、前トピックの McCoy Tyner の二枚と待ちに待った日本からのマシュマロレコードさんから届いた三枚でした。この三枚だけはなんとかじっくりと聴くことが出来ました。多くのサイトで目にしたリヴューや、ジャズ仲間さんからのコメントなどを読んでずっと聴きたいと思っていたマシュマロさんからの最新盤です。

まずはジャケットを眺め、「嗚呼、やっぱしマシュマロさんのジャケットはええなぁ」 と言いながら見入ります。このミュージシャン達のお顔のなんとも良いこと、文句ありません。Zoot の顔に刻まれた年輪からじわ〜っと ”Zoot” が漂ってくるというか Zoot 以外の何ものでもないストレートさ!渋いカラーとよくマッチしていますね。

そして Stan Getz のジャケットの裏ジャケの写真にあっと言わされました。愛妻を見つめる彼の優しい眼差しに意外な一面を垣間見たような。ヨーロッパでの Chet Baker との共演のあの意地悪そうな映像が (勝手に偏見でそう思っているだけなんですが)あまりにも頭にこびりついていて私にとって Stan Getz のイメージがかなり悪かったのですが、この一枚を見てちょっと安心したというか、ここには幼い息子と一緒に撮っているあの優しい雰囲気の ”Plays” と同じ人がいました。実に素敵な写真です。

そして J.J. Johnson のこの素敵な笑顔!もう見ているだけで幸せな気分にしてくれます。この方の厳つい顔しか知らなかったのでこんなに茶目っ気のある笑顔を持っているとは驚きでした。なんて可愛い!


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ZOOT SIMS Live in Yokohama vol.2

Zoot Sims (ts,ss), Dave McKenna (p), Bucky Pizzarelli (g),
Major Holley (b), Jake Hanna (ds)

1. Tickle Toe
2. In The Middle Of A Kiss
3. Willow Weep For Me
4. In A Mellow Tone
5. Caravan
6. Theme [Morning fun]
7. Gee Baby Ain't I Good To You - Theme [Morning Fun]
Recored at "Shimin Hall", Yamagata 1977

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Stan Getz Dear Old Stan Getz vol.2
OUT OF NOWHERE

Stan Getz (ts), Jan Johansseon (p), Ray Brwon (b), Ed Thigpen (ds),

1. Woody'n You
2. Spring Can Really Hang You Up The Most
3. Land's End
4. I Remember Clifford
Recored at "Congress Hall", Zurich 1960

Stan Getz (ts), Oscar Peterson (p), Herb Ellis (g), Ray Brown (b), Gus Johnson (ds)

5. Out Of Nowhere
6. It Never Entered My Mind
Recored at "Concert Hall", Stokholm 1958

Stan Getz (ts), Jan Johansson (p), Oscar Pettiford (b), Joe Harris (ds)

7. Laverne Walk
8. I Remember Clifford
9. Stuffy
Recored at "Falkoner Center", Copenhagen 1959

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J.J.JOHNSON IN SWEDEN 1957

J.J.Johnson (tb), Bobby Jasper (ts,fl), Tommy flanagan (p),
Wilbur Little (b), Elvin Jones (ds)

1. Thou Swell
2. Undecided
3. Never Let Me Go
4. It's Only A Paper Moon
5. A Night In Tunisia
Recored at "Karlaplan Studio", Stockholm 1957

6. Solar~Intro. by J.J.Johnson
7. Thad Ben Wess
8. It's All Right With Me
9. Undecided
Recored at "Red Hill In", Pensauken New Jersey 1957

10. Chasin' The Bird take 2
11. Chasin' The Bird take 4 & 5
Recored at NYC 1956

Zoot Sims Live in Yamagata Vol. 1 を聴いていたのできっと良い内容だろうと想像していましたが、この Vol. 2 はなんだかもっと楽しい、Zoot のサウンドが少し明るく軽く聴こえるのは私の気のせいだろうか。そしてMajor Holly (b) の楽しいソロは本当にこの人はエンターテイナーだと思わせてくれます。まるでヴォーカリストの Bobby McFerrin みたいですね、観客のリスポンスや雰囲気がとても暖かくて皆が楽しんでいる様子が窺えます。個人的にはこの新譜の Vol. 2 がお気に入りです。

Stan Getz Dear Old Stan Getz Vol. 2 のバラードが素敵だ、Spring Can Really Hang You Up the Most を聴いていると胸の中が多くの言葉では言い表せない感情で溢れんばかりになってしまいます。少しセンシィティヴになっている春が待ちどうしい最近のまん丸にはたまらない演奏です。でも盤の最後に軽快な曲が流れているのが嬉しい。

去年やっと定盤の "The Great KAI & J.J." を聴いたところでした。案外ジャズの定盤ってのを聴きそびれているのですが途方もない数の名盤を聴くのは気の遠くなるような作業ですね。最近はもう自分の聴きたいもの、好きなアーティストだけに絞ってじっくり聴けばいいじゃないって気になっています。この J.J. の新譜には好きな Tommy Flanagan (p) が参加しており、しかも1957年 In Sweden だというから Flanagan の "Overseas" が録音された同じツアーというのでこんな貴重な盤を見逃す分けにはいかないよね、と自分に呪文をかけていたのでした。その "Overseas" のLP盤も実は2010年に訪日したおりに大阪は南にある街の片隅にあった中古レコード店で偶然に見つけたのでした。 まるで私を待っていたかのように。他人にはどうでもいいような事なのですけど、こういう事を考えながら聴いているのが楽しいのね。

このトピックを打ち始めてからもう1週間が立ってしまいました。毎日忙しさに押し流されていると一日があっと言う間に過ぎていきますね。でも2月には去年から楽しみに待っているコンサヴァトリーでのライヴがあるので少しの忙しさは我慢、我慢!

日本の北部では大雪で大変な被害が出ていますが、皆さんくれぐれも怪我をしないように寒さに負けないでお過ごし下さいな。


park500.jpg
冷たい朝は空気が美味しい!

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