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2021-04

MY BEST 3 2019 - 2019.12.29 Sun

今回のトピックは、ジャズ仲間であられる「ドラさんのジャズ・コーナー 」の「みんなのベスト3」という年中行事に参加して参りました。この企画はなんともう21年も継続されており、多くのジャズ仲間さん達が、その年に自分が気に入ったベスト3を投票するというもので、さきほどドラさんのページを調べてみると、ばあ様も15回も参加させて頂いておりました、月日の過ぎるのは改めて早いものだと感じました。そして自分の投票したリストを見て、へ~っこんな盤を選んでたんだとびっくり。これらの膨大な資料をまとめあげたドラさんの努力に感謝です。

しかしこの行事は、皆さんでワイワイとお楽しみでやっているものですから、ただただ自分の聴いた好きなものを皆さんにご紹介するという具合なのですが、いざその三枚を選択しようと思うとなかなか出来ないものですね。それでも選んだ中に他のジャズ仲間さんと同じ盤が入っていたりすると、少し嬉しくなったりします。

今年の後半は本当に素敵な盤に巡り合えた年でした。聴いていて気分がスッキリ、本当に軽快なサックスやら、熱気の感じられるエネルギッシュなアーティスト達の想いやら、三枚だけというのは酷すぎるという気持ちになったりもします。どのアーティストもばあ様をこんなにハピーな気持ちにしてくれたのですから。

今回選んだ盤を一応、ここにも残しておこうと思います。やはり3枚に止まらず色々と理由をつけて、カナダ盤と歴史的盤を二枚付け加えました。

皆さんも今年聴いた、何かお気に入りの盤などあればジャンルにこだわらず教えて下さいな。


james carter organ trio 250- 2019
James Carter Organ Trio - Live From Newport Jazz (2019)

久しぶりに聴いた James Carter でした、以前のあまりにブキブキ、バキバキしたバリトン・サックスのジェラシック盤のイメージが強かったせいか敬遠していたのですが、この盤は本当に心に余裕をもってエンジョイできた盤でした。ハモンドも楽しく歌いまくっている、一曲目のリックスした雰囲気でめちゃはまりました。でもやはり彼のブキブキは健在でした!

James Carter - Sax (Alto), Sax (Soprano), Sax (Tenor),Gerard Gibbs - Hammond B3,Alex White - Drums

1. Le Manoir De Mes Reves (Live)
2. Melodie au Crepuscule (Live)
3. Anouman (Live)
4. La Valse Des Niglos (Live)
5. Pour Que Ma Vie Demeure (Live)
6. Fleche d'Or (Live)


brad mehldau finding 250 2019
brad mehldau ‎– Finding Gabriel (2019)

色々な分野に挑戦し続けている戦士、そんなタイトルを付けたくなる mehldau さんですが、この宗教色が強くて、ちょっと不可解な内容は、聴けば聴くほど、好きになっていくのでした。 ヴォーカルには以外な人選があったりして驚き、じっくりと聴いて理解していくのが必要な盤なのかもしれません。聴きこむほどに色々な事が見えてくる深い哲学的な盤。

Becca Stevens: voice, Gabriel Kahane: voice, Kurt Elling: voice, Akinmusire: trumpet, solo, Michael Thomas: flute, alto sax, Charles Pillow: soprano sax, alto sax, bass clarinet, Joel Frahm: tenor sax, Chris Cheek: tenor sax, baritone sax, Brad Mehldau: OB-6 Polyphonic synthesizer, Therevox, Moog Little Phatty synthesizer, Steinway C grand piano, voice, Mark Guiliana: drums

1 The Garden
2 Born To Trouble
3 Striving After Wind
4 O Ephraim
5 St. Mark Is Howling In The City Of Night
6 The Prophet Is A Fool
7 Make It All Go Away
8 Deep Water
9 Proverb Of Ashes
10 Finding Gabriel


christian mc 250-2019
christian mcbride big band – Bringin' It (2017)

私の「黒い大黒様」は、その存在だけでその空間を素晴らしいものにしてくれるような気がします。小さなトリオでも、オーケストラでも、彼の笑みは全ての演奏者に注がれていて、全体を一つの輪にしてしまう。ライヴで見た彼の存在でその演奏でそのオーラを感じずにはいられないベーシストでした。最近はオーケストラの盤がづっと続いて出ているのですが、この盤が自分的には一番印象に残っているかも。

Christian McBride – bass, Frank Greene – lead trumpet, Freddie Hendrix – trumpet, Brandon Lee – trumpet, Nabate Isles – trumpet, Michael Dease – lead trombone, Steve Davis – trombone ("Optimism"), Joe McDonough – trombone (all tracks except "Optimism")

1. "Gettin' to It" McBride
2. "Thermo"
3. "Youthful Bliss" McBride
4. "I Thought About You"
5. "Sahara"
6. "Upside Down" Djavan Caetano Viana, Regina Werneck
7. "Full House"
8. "Mr. Bojangles"
9. "Used 'Ta Could" McBride
10. "In the Wee Small Hours of the Morning"
11. "Optimism"


jane bunnett and maqueque 250- 2019
Jane Bunnett - On Firm Ground/Tierra Firme (2019)

カナダ盤を一枚、こんなに熱い女性だけのアフロ・キュウバン・バンドは何処にもないと言っていいかもしれない盤!一曲目から心がわーっと気持ちよい所に持っていかれた、文句なしに楽しめた久しぶりのキュウバン、ジャズフュージョンの極み。寒いカナダから発信されているとは驚きでしょ。ジェーン以外は皆さん若いキュウバン・アーティストです。その歌声、パーカッションの響き、全てのアーテイストから湧き出てくる凄まじい熱気が感じられます。いや~ええわぁの世界!

Jane Bunnett flute, soprano saxophone, Melvis Santa, vocals & percussion, Mary Paz, congas & vocals, Dánae Olano, piano, Tailin Marrero, acoustic & electric bass, Yissy García, drums, Maqueques newest member, Joanna Majoko, vocalist and collaborator, Sacred Steel, guitar, Nikki D Brown, vocalist

01. La Linea (The Line Up)
02. Monkey See, Monkey Do
03. Momentum
04. On Firm Ground
05. Habana De Noche (Havana At Night)
06. Sky High
07. The Occurance (To Amelie)
08. Reencuentro ( Re United)
09. Broken Heart
10. Mystery Of Jane's House
11. Pa' Con Paz
12. Musica En El Alma ( Music In The Soul)


tubby heys 250
The Tubby Hayes Quartet - Grits, Beans And Greens: The Lost Fontana Studio Sessions 1969 (2019)

歴史盤を一枚、これは離せない好きなサックス・プレーヤーの一人。こんな盤が今頃出現するなんて、なんて嬉しいことでしょう。お亡くなりになる4年ほど前の録音で、長い間倉庫に忘れ去られていたものを素晴らしい技術によってリマスターされた盤。軽快な Tubby のサックスが蘇る、沢山のテイクがある割には5曲しか入っていないのが残念でならない。

Tubby Hayes, tenor saxophone, Mike Pyne, piano, Ron Mathewson, bass, Spike Wells, drums

1. For Members Only (Take 2 Full Version)
2. Grits, Beans And Greens (Take 4 Full Version)
3. Rumpus (Take 1 Full Version)
4. You Know I Care (Take 2 Full Version)
5. Where Am I Going? (Take 3 May 27th 1969)

Season's Greetings - 2017.01.05 Thu

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( photos by manmarukumi 2017 )

元旦は、静かで素晴らしく眩しい朝日の中で迎える事ができました。遠くにCNタワーがクリアーに見えるほどでした。今年も一年こういう穏やかな日が続く事を願って。

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( at mississauga city hall in 2016 )

31日はいつもの如く、市役所のお祭り広場のカウントダウンで賑やかに締めくくり。兎に角音響が半端でないので、テレビもまともに聞こえない、本も集中して読めないという状態ですから、これが終らないとどうにもならないというか。午後からかなり雨が降り、イヴェントは中止になるのではないかしらと思いきや、カウントダウンではこのような人だかりが、広場にはスケートに興じる人を含めて満員でした。でもこの賑やかさも慣れてしまうと、もしなければ寂しく感じるのかもしれませんね。

去年は、ほとんどブログを更新できないままに一年が過ぎてしまいました。クリスマスまでに更新してしまおうと思っていた最後のライヴ・リポートも書き終わらぬまま、この余裕のなさが情けないというか、何故こうなってしまったのだろうと考えていたら、やはり体力の衰えというか、自分の精神年齢と肉体は比例していないからと言う事に気が付きました。クリスマスの10日前にインフルエンザにかかってしまい、クリスマス・ディナーはキャンセル。あちゃ、よく考えると去年も肩の骨折でキャンセルだったな、やはり骨折から今一以前のような元気がないというか。少し臆病になっている自分を感じています、今年はまたヨガに戻って体調を整えねば。なんとかこのブラック・ホールから抜け出さねばなりませぬ。

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昨年の終わりは15年ほど参加したドラさん主催の「私のベスト3」にも参加できないほど、気分的にゆっくりとCDも聴けない状態で、なんと余裕のなかったことか。ただただ自分のタイム・マネージメントの下手さが理由なのです。これじゃダメじゃん!ですね。今年はもう少し賢い時間の使い方が出来きますように。

そしてコメントを下さった、お仲間の皆さまにもご返事をせずままで、本当に申し訳ありませんでした。ご心配をおかけしました。miyuki様、ヘビメタじじい様、鈴木様、そしてA.tomy様、何時も気にかけて頂いて本当にありがとうございます。更新していないにもかからわず、暖かいコメントを残して下さって感謝です。今年はこういう事がないように致します。コメントは反映されていませんが、ちゃんとメッセージは届いておりますので、これに懲りずに今年も宜しくお願い致します。

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( パールマンのコレクションの一部、彼のヴァイオリンが大好き)

さて今年の聴き初めは、古いクラシカルのレコードなどを引っ張りだして聴いていました。30代の中頃まではよくコンサート・ホールに定期的に通っており、クラシカルのコンサートを楽しんでいました。その頃集めた大好きな Itzhak Perlman とか Pinchas Zukerman などのレコードを久しぶりに聴いていると、その頃の事が明確に思い出されたりして、音楽と生活が密着していた事に驚かされます。

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(手あたり次第に好きなものをターンテーブルへ)

それから他のレコードも引っ張り出して、やはりこれは景気づけに必要だなって Earth Wind & Fire なんかもターンテーブルの上に乗っかったりします。去年は私達の年齢層の中で比重の重かった方々が多く亡くなられましたね、確かこのグループの一人もお亡くなりになったのではなかったかしら。David Bowie、Muhammad Ali とか最近では、George Michael まで意外な方が逝かれてしまいましたね。ジャズ界では Mose Allison やカナダの Paul Bley も、個人的には、私の子供時代に夢中になった Patty Duke という女優さんも、寂しいですがなんだか私達の時代が終わったような気がします。しかし時代は否応なしに変わってゆくものですね、新しい時代が新しい人々を、どんどん創り出して行く。どんな人々が次の時代を創造してゆくのか楽しみですね。

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(トロントのダウンタウンにあるショッピング・センター)

クリスマスの前に、トロントにあるショッピング・センターの飾りつけが素敵だったので、ブログにアップしようと思ってファイルに入れてそのままだったのですが、せっかくだから載せる事にしました。このクリスマス・ツリーが巨大なのです。地下2階から地上3階の高さで、緑と赤のライトがぎっちりと隙間なく飾られています。それとトナカイがあちこちに配置されているのですが、そのメタリックな輝きが派手でなくていいというか、大きさの割に、その存在が不自然に感じなかったのが、うまく計算されていると感心しました。でも日本のようにクリスマス・ソングが大きな音で流れている分けでもなく、商店の飾りつけも年々シンプルになっているように感じます。デパートメントのショーウィンドウの定例の人形を使用したクリスマス・シーンの飾りつけも無くなっていました。もうああいう古臭いものは受けなくなってしまったのでしょうか。

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(メタリックな大きなトナカイが見ものです)

そこには、やはり宗教的な事も関わっているのだと思います。最近ではクリスチャンの人口よりもイスラム教徒や、ノン・クリスチャンが多くなったせいか。昔のこの時期の挨拶で使われた " Merry Christmas" という言葉もあまり公共の場で聞かなくなりました。その変わりに "Happy Holiday" というような感じに、何の宗教にも関係なく誰にでも使える言葉に多様化しています。この40年間で色々な変化をひしひしと感じます。

今年も二日から仕事初めでした。こちらではお正月気分は味わえませんが、一応お餅もついて、小豆も煮て。御善哉や牡丹餅に変身です。今年はもう少しブログも更新できたらと思います。タイム・マネージメントが上手くできますように。

今日はこのトピックを書き始めてもう5日目、温度もマイナス7度(風速が加わってマイナス14度)に下がっています、皆さまもお風邪など召しませんように、お気を付け下さいな。

2017年が皆さまにとって健康で平和な年でありますように
今年も宜しくお願い申し上げます。


まん丸クミ

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昨年のクリスマスのテーマは赤

My Best 3 in 2015 - 2015.12.31 Thu

おはようございます、こちらは31日の朝です。先日は本格的に雪が降り、すっかり冬景色になりましたが、今日は2度と暖かく、広大な空はどんよりと曇に覆われています。今年は、なんと慌ただしい年だった事でしょう。良い事も悪い事も含め色々な事がありました、最後は大怪我をして大変でしたが、今は全てが丸く落ち着きそうです。

静養している間は、色々な事を考える時間を得て、それなりに有意義な時間を過ごす事ができたと思います。その間、子丸の猫さんである Coda の存在にも癒されました。痛い目に遭いましたが人生には無駄な経験などないのですね、つくづくそう思う事が出来たのでした。そして2016年は、心新たに気持ちよく新しい年を迎える事が出来そうです。

さて今年の「私のベスト3」、後期は時間があったにも関わらずあまりじっくり聴く機会がありませんでしたが。それでも最近元気を与えてくれた盤と、再発見の盤と、新譜を選んでみました。

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Forever - Chick Corea/Stanley Clarke/Lenny White (2011)

二枚組です、最強のトリオに選曲も楽しく、とても気持ちを持ち上げてくれた盤です。やはり Chick はChick なんですね。Trilogy (2014) の三枚組もよかたけれど、これはなんだか文句なしに、気持ちがうわ~っと軽くなった気がします。まあトリオのメンバーの色もかなり違うのでそれは明確でしょうが、今のばあ様の心を明るくしてくれた盤ですね。


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Ballads - Stanley Turrentine, McCoy Tyner, Major Holley, Paul Chambers, Tommy Turrentine, George Benson, Tommy Flanagan, Gene Harris, Horace Parlan (1993)

どの曲をとっても、彼のサウンドは素晴らしいなと思います。God Bless The Child が最高にいい、Shirly Scott のオルガンがなんともいい感じで、サックスにまつわりついています。それに大好きな A Child Is Born も入っているのが嬉しい。タイトルのとうり素敵なバラードの贈り物


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Oscar with Love - Monty Alexander, Lance Anderson, Kenny Barron, Robi Botos, Bill Charlap, Gerald Clayton, Chick Corea, Benny Green, Hiromi, Oliver Jones, Justin Kauflin, Michel Legrand, Ramsey Lewis, Audrey Morris, Makoto Ozone, Renee Rosnes, Dave Young (2015)

オスカー・ピータソンのトリビュート新譜、こんなに多くのアーティストが彼の未発表の曲や、彼の為に作曲された曲だけを集めて制作された三枚組。ほとんどがソロ・ピアノです、静かな夜に温かい珈琲でも飲みながらゆっくりした時間を持つのに最適の盤。こんなに多くの素晴らしくロマンティックな曲を集めた稀な企画だと思います。愛が一杯感じられる作品。

もうすでにドラさんの掲示板「私のベスト3」に参加して参りました。今年もジャズ仲間さんが、どんな盤を選択しておられるか楽しみですね。毎年の事ですが、個性の光る選択で、あっと言わせておられます。皆さまも機会があれば是非気軽にご参加下さな。

今年も、世界中で胸が痛くなる無残なテロや災害が起こりました。年の終わりに無事に生きてこれた事を感謝せずにはおれません。考える処あり、このブログでは政治、経済、世論は掲載しない事に決めています。しかし平和を願う気持ちは強く、またそれを達成するのはいたって困難な現状である事も理解していますが。 2016年が、一人でも多くの方々がその現状から解放される事を祈って、ここで年末のご挨拶をさせて頂きます。たった月一というスロー更新にもかかわらず、このブログに訪問して下さったジャズ仲間の皆さま、今年もお付き合い下さり、本当にありがとうございました。


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(とても美人な猫さん、Coda は癒しの相棒2015年)

来年もまた宜しくお願いいたします。
皆さまの新年が平和で健康でありますように。


Belated Happy New Year ! 2015  - 2015.01.15 Thu

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( photos by manmarukumi 元旦2015 )

遅かれながら明けましておめでとう御座います。皆様はお元気でお過ごしでしょうか、あっという間に一月も中旬になってしまいました。2015年は寒い日々から始まりました。なんと一月に入ってからは風速が加わってマイナス30度という過酷な寒さに見舞われた日もあり。トロントのホームレスの方が命を落とす惨事が起こりました。市はホームレスの人々を安全な場所に保護する為に色々と努力されているようですが、思うように事は捗らないようです。

さて冒頭の写真はミササガ市のカウント・ダウンの様子です。元旦はマイナス18度という寒さでしたが、若い人々は寒さに強いというか、この寒さの中何時間もお祭り広場で催されているショーを観賞していました。ばあ様はコンドのバルコニーからこの写真を撮っただけで、さっさと暖かい部屋に戻りました。その後道路が凍結ストリート・カーが運行できなくなったり、水道管が破裂したりでメイン・ストリートがとても危険な状態になり封鎖されたりと、この寒さは半端でないので北国の本当の厳しさを感じる今日この頃です。

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(一月二日は、朝から雪が降って銀世界に 2015)

さて今年の初聴きは、大好きな Chet Baker です。お気に入りの盤 "You Can't Go Home Again" は、Chet だけでなく、私の好きなアルト・サックスの Paul Desmond の参加が見逃せません。しかもこの盤は、 Paul の最後の録音なのです。 彼はこの時すでに肺癌におかされ、かなり最悪の状態だったようですが、この録音の為にスタジオに入り、この一曲を録り終えるとすぐにアパートに帰ったそうです。4ヵ月後に彼は友人に看取られて静かに眠りに着かれたそうです。彼のホーンの音色が少し弱々しく感じるのはそんな訳なのかしらと、搾り出すような哀愁帯びた Paul の音色に耳を傾けるのでした。

この盤の選曲が、この時期の Chet をとても活き活きとしたトランペッターとして反映させていると思います。それはアレンジャーの Don Sebesky の才能も大だと思えますが、メンバーの名前をご覧になれば一目瞭然ですね。この盤は各曲が長いにもかかわらず、まったく退屈させません。その細部にいたるケアーはこの Sebesky の技なんでしょうが、それぞれのミュージシャンのパートが本当に素敵なんです。年末からずっと Chet の作品を聴いていたのですが、"She Was Too Good To Me" も Sebesky のアレンジなんですね、この二枚をいつも混乱させてしまうばあ様なのです。とにかくこの "You Can't Go Home Again" は、ジャズが苦手という方でも、色々な要素が入っているので取っ付き易いのではないかと思います。とにかく Chet がバリバリにカッコいいのである、ばあ様が頻繁に聴く一押しの一枚です。

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Chet Baker / You Can't Go Home Again ( 1988 Jazz Heritage )
Chet Baker (tp)
Michael Brecker (sax)
John Scofield (le .g)
Richard Beirach (el. p, clavinet)
Ron Carter (b)
Alphonso Johnson (el.b)
Tony Williams (ds)
Ralph MacDonald (percussion)
Hubert Laws (flute)
Don Sebesky (el. p)

1. Love For Sale (12:58)
2. Un Pocl Loco (9:20)
3. You Can't Go Home Again (5:43)
4. El MOrro (13:38)


その他には:
"September Song" (2002) Marshmallow - Duke Jordan と Jesper Lundgaard の素敵なトリオ盤。
"Sentimental Walk in Paris" (1985)Larghetto Music - Vladimir Cosma の 「デヴァ」 から Chet にタイトルを吹かせちゃってる。 フランスでしか創らないであろう内容の映画の映画音楽です。
"She Was Too Good To Me" - Don Sebesky のアレンジはいいね!

septembersong300-2015.jpgchetsentimentalwalk300-2015.jpgchet she was too good to me 300-2015

などなどを聴いていました。さて皆様はどんなアルバムを聴かれたことでしょう。ジャズ仲間さんのブログでは何人かの方が同じアルバムを聴いておられたり、なるほど・・・な~んて思ったり。皆様の好みやスタイルを垣間見ることができました。なかなかコメントが残せなかった去年でしたが、今年はもう少し楽しく会話が出来ればと願います。お時間があればまた貴方(貴女)の初聴きを教えて下さいな。

では今年一年が皆様にとって健康で、安全で、平和な年になりますように。
災害、震災で大変な環境を今でも強いられておられる皆様に、
迅速な救助や補助の進歩がもたらされますように。


まん丸クミ
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My Best 3 in 2014 - 2014.12.31 Wed

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( photos by manmarukumi 2014 )

あっという間にもう師走、31日になってしまいました。今年もジャズ仲間さんの間では年中行事である 「みんなのベスト3」 の時期になってしまったとは・・・いったい時間はどこへ過ぎ去っていったのやら。この歳になったら左団扇で、チントンしゃんと好き勝ってに、ご隠居さんとして暮らしているはずだったのだけれど(笑)、現実は上手くいかないものですね。

しかしあまり暇になって老け込むのも情けないので、こうして忙しいと言ってられる内が華なのかもしれません。さてさてジャズ仲間さんの 「ドラさんのジャズコーナー」 で毎年恒例の 「みんなのベスト3」 はもう15年も続いています。私も参加させて頂いてからなんと10年以上が立ち、過去にどんな盤を聴いているのかチェックし直してみると、へェ~あの時期はこんな盤を聴いていたんだと自分で驚いてしまう事もあります。そういう面でも自分の記録として残っているのがとても面白いというか、少し大げさだけど個人のジャズ聴きの歴史の一部みたいだなぁと思えるのでした。今年もなんとかぎりぎりセーフで参加させて頂き、ほっと一息ついたところです。これが一年の締めくくりのような感じですね。

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( ニードル・ポイントのストッキングの細部はこんな感じ)

冒頭の写真は、このトピックを書き始めたクリスマス前のモノで時期はずれですが、ご勘弁を。こういうクリスマス・ストッキングには、ちょっとしたギフトを入れて暖炉などに飾っておくのですが、これはばあ様の手作りなのです。ニードル・ポイントという手法で一針づつ刺していく技法です。ちょっと織物のような感じですね。右の伝統的なサンタさんは、子丸の為にもう何十年も前に作ったものです。左のストッキングは、新聞で見つけた白黒のサンタをアレンジしてツリーを加えたりして自分流に作ってみました。色を加えるとなかなか楽しいモノになりました。これは子丸に伝えていく私のクリスマスの伝統になるのかな?

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(20年たっても、ニードル・ポイントは頑丈なので、大切にすれば状態よく保てます)

さあ、これから私のベスト3 をご紹介したいと思います。いつものように独断と偏見のチョイスですね。今年はカナダのアーティストばかりを選びました。それしか頭に思い浮かばなかったということもありますが、今年はあまり時間がなくて新譜もあまり聴けなかったし、後半はライヴにも足が遠のいてしまいました。来年は是非、賢い時間の使い方をしてライヴにもCDも沢山聴いて楽しみたいと思います。


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Gene DiNovi / Plays Rodgers and Hart ( Marshmallow Records 2014 )
Gene DiNovi (p)
Neil Swainson (b)
Ernesto Cervini (ds)

1. Little Girl Blue
2. My Funny Valentine
3. I Didn't Know What Time It Was
4. Johnny One Note
5. Wait Till You See Her
6. Thou S'well
7. Bewitched
8. Spring Is Here
9. Have You Met Miss Jones
10. This Can't Be Love
11. Fall In Love With Love
12. It Never Entered My Mind

このアルバムは、私にとって思いも寄らぬ夢が叶った盤です。しかもカナダ、アメリカのジャズ界では、超有名なピアニスト Gene DiNoviさんなのですから。そういうお方の新譜のライナー・ノーツを書かせて頂いたのですから、今でも信じられないくらい。前年にそのレコーディング・セッション (Recording Session の様子はここから )も体験させて頂いて、私にとっては奇蹟のような経験でした。Geneさんのピアノ・プレーは独特、残り少ない華やかなスタイルを持ったピアニストだと思います。生きたジャズの歴史と言われているジーンさんだからこそ演奏できる、そのスタイルが私は好きです。またベーシストの Neil Swainson との相性も良く、長年演奏を共にするからこそ存在する信頼感がその演奏から伝わってくるような気がします。今年は訪日され、小さなセッティングのプライヴェートなスペースから、コンサート・ホールまで色々な場所で演奏をされました。少しでも多くの日本の方々が Geneさんの生の音に触れられる事を嬉しく思います。(Plays Rodgers and Hart ジャズ仲間さんから届いたその時の様子)

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Neil Swainson & Don Thompson / Tranquility ( Cornerstone Records 2013 )
Neil Swainson (b)
Don Thompson (p)

1. Quasimodo
2. Smoke Gets In Your Eyes
3. I Remember You
4. Tranqil (N.Swainson)
5. A Face Like Yours
6. Time Remembered
7. Mr. Lucky
8. Everybody's Song But My Own
9. Never Let Me Go

これは Neil Swainson の二枚目のリーダー盤です。彼ほど多くのコーリーグの盤に必要とされているベーシストはいないのではないかと思います。ヨーロッパや日本まで幅広く活躍しているというのに、リーダー盤が二枚目とは少し残念ですが、今回はなんと Don Thompson とのデュオとは嬉しいですね。 Don が一人いるとミュージシャンを三人も得たようなものだと言われているモルティ・タレンテッドの Don ですが、今回はピアニストとしての彼を楽しむ事ができます。Neil のリーダー盤であっても、前にぐいぐい押し出すのではなく、あくまでもデュオとしての相対性を保って静かな会話を織り成しています。Tranquility は本当に素敵な時間を提供してくれます。あくせくした今に余裕を与えてくれる満足の一枚。

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Molly Johnson / Because of Billie ( Universal Music Canada 2014 )
Robi Botos (p)
Terry Clarke (ds)
Mike Downes (b, trombone)
John Johnson (t.sax)
Bryden Baird (flu, tp)
Colleen Allen (sax, clarinet)

1. Body and Soul
2. What A Little Moonlight Can Do
3. Fine and Mellow
4.Them There Eyes
5. You've Changed
6. God Bless The Child
7. How Deep Is The Ocean?
8. Strange Fruit
9. Lady Sings The Blues
10. Do Nothing 'Til You Hear From Me
11. You Go To My Head
12. They Can't Take That Away From Me
13. Now or Never
14. Don't Explain

素晴らしいジャズ・マンの面々に囲まれた、Molly のヴォーカル。今年は日本のジャズ・フェスティヴァル( Molly in Japan )にも初出演しました。しかもピアニストの Robi Botos (ボトッシュ)と共に。独特な彼女のスタイルは好き嫌いが、はっきりと分かれると思いますが、嵌まってしまうともう抜けられない。彼女のアルバムの中で最高の出来栄えだと思います。そして彼女をサポートするミュージシャンがまた素晴らしいのです、カナダのジャズ・シーンで活躍しているお馴染みの面々。この盤でお気に入りは God Bless The Child、そして Strange Fruit の感情移入はもう涙がでるくらい、この盤で益々 Molly が好きになりました。

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今年初めて hiromi ちゃん(←その時のライヴ・リポートです)の生のステージを観て、彼女のエネルギーの爆発にノック・アウトさせられました。こんなに楽しくて興奮した演奏は稀です。今年一番の素晴らしいステージでした。Anthony Jackdon のギターが吼える、 Simon Phillips のドラムスの稲妻!三人のエネルギーがこれでもかと言うくらいぶつかり合って嵐を巻き起こしていました。そして爆発ばかりでなく、繊細な hiromiちゃんの一面もちゃんと披露されており、このトリオ・プロジェクトは最高に満足できる仕上がりでした。なのでこれは特別賞ですね。

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( 最高に美味しく焼けた今年の七面鳥 と 子丸 2014 )

この七面鳥は、5キロちょっとありました。前日から中にいれて焼く詰め物 (スタッフィング) を用意したり、なかなか手間がかかります。一人で用意するのは大変、とにかく重たい。しかしこのターキーを楽しみにしている子丸の事を考えると、やはり焼かねばと頑張ってしまうばあ様でした。330度で4時間半かかりました。子丸、来年は手伝ってね!

さて、こちらはまだ31日になったところですが、日本はもう除夜の鐘が聞こえている頃かしら。今年は色々な事がありましたね。来年が皆様にとって平和で健康な年でありますように。そして来年も楽しくジャズを語りましょう。

良いお年をお迎え下さいませ。

まん丸クミ

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まん丸クミ

Author:まん丸クミ
カナダのジャズ情報を
独断と偏見でおおくりします。

↑ のイメージは本人ではなく
まん丸クミの描いた点画です。

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