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2017-10

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Neil Swainson & Don Thompson / Tranquility  - 2014.04.18 Fri

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( photos by manmarukumi、Cd Cover painting by Neil Swainson )

日本の皆様は、元気でお過ごしでしょうか。こちらはクレージィーな天候が続き、温度も20度を越しようやく暖かくなったと思えば、次の日はなんとマイナス7度に下がり雪が降ったりする始末です。しかし今日は温度も8度と上昇し、週末には過ごし易い天候になると予報しています。これがカナダの気候なんだなぁ、とにかく温度差が半端ではありませんので老体に応えること。

最近はなかなかブログの更新も侭ならず、月一の更新もサボりぎみでした。新居にまだご招待できていなかったジャズ仲間さん達の訪問、猫のベビーシッター(黒い皮のソファーが傷だらけに、大泣!)、税金申告など避けて通れない事、楽しい事も嫌な事も含めてなんと忙しかったことか。未だにお役所から送られてくるはずの書類が届かず、4月末の申告期限に間に合うのかと、不安が頭をかすめる。まったくどこの国もお役所仕事って時間がかかりますね。

そんなイライラした気分を鎮めてくれる、素敵な盤を繰り返し聴いています。Cornerstone Records から Neil Swainson と Don Thompson の新譜が発売されました。待ちに待った、 Neil の第二段のリーダー盤です。そのタイトルは "Serenity" 静けさとか平静という意味ですね。「やっと楽しみにしていた二枚目ですね」、「いいものが出来たと思うよ是非聴いて欲しいね」 という事で、今回のデュオのお相手は多才な Don Thompson です。今回 Don はいったい何を演奏しているのって聴かねばならぬほど、彼が全ての楽器に通じているから、これまた心がワクワクしてしまいます。

Vibraphone も最高に良いけれど、この間聴いたピアノ( Don and Neil's live at Christ Church 2013 )の演奏も実に素晴らしかった。そして今回の彼はピアニストとしてクレディットされています。Don のピアノをじっくりと聴きたかったので、嬉しい一枚になりましたね。聴くほどに二人の落ち着いた演奏が、ざわつく心を静かな場所に導いてくれるようです。そして Don のピアノがなんと素敵なこと。ベースが控え目でピアノが前面に押し出されいるのは、やはり Neil の人柄が出ているような気がします。彼は曲のツボでしっかりとベースの存在を表現できる奏者だから、リーダー盤だからって無理押しで前に出るなんて必要ないのですね。デュオのバランスの良さを存分に楽しめます。

しかもこのジャケットの絵画は、なんと Neil 御自身の作品というから気合が入っていますね。きっと彼の故郷であるBC州の海岸辺りなのでしょう。才能のある方って、一つだけでなく色々な方面でそれを発揮する事ができるんですね、あまりにお上手なので驚いてしまいました。しかしこの画だけを観ていると、タイトルの静けさというよりも、少し荒々しい波の音と磯の香りが漂っているような印象を受けました。口数の少ない Neil の心の中を表現すると、こんな風に力強さがドーンと存在するのかもしれませんね。静寂の中の筋が一本通った強さなのでしょうか。あまり深く考えないで次に行きましょう。

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( photo courtesy of Mr. Mitsuo Johfu ) Introduction to Neil Swainson

↑ この写真とても素敵でしょ、これは Gene DiNovi さんのレコーディングの折りに、マシュマロ・レコードの上不氏が撮影された一枚です。いつもばあ様のピンボケ写真で、まともなお顔が紹介できていないので、今回はこれを使わせて頂きました。良いお顔されていますね!Neil のご紹介ページも、お時間があれば読んで下さいませね。

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余計な言葉がまったくない暖かい紹介文を書かれているのは、最近お亡くなりになったギタリストの Jim Hall さんです。 この二人の素晴らしいミュージシャンが、彼らの経験や思い出や希望をなんと素敵に美しく私達と共有してくれていることか、これ以上何を望めるでしょう。 エンジニアの Chad Irschick はこの完璧なバランスの保たれた、貴重な瞬間を私達に届けてくれました。三人の仲間達よ本当にありがとう!ジム・ホールと締めくくっています。

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Neil と Don の交友関係は35年にもおよび、あらゆるセッティングで演奏を共にしてきました。そして Neil が一番好きなのは二人で織り成すデュオ、そのパフォーマンスを今回披露できる事がとても嬉しいと語っています。

選曲も彼らのお気に入りですが、"Tranquility" というタイトルは、古い二人の友人の会話のような、そんな淡々とした内容を反映しているんだとか。アレンジメントも最小限に抑えて、最大の自発性を考えながら演奏に臨んだそうです。

まずは C. Parker の "Quasimodo からスタート。息の合った二つの楽器の楽しさ、鍵盤を踊る指の動き、弦を爪弾く感触、そういうモノが感じられる二人の音を丁寧に拾っていきましょう。両手に溢れんばかりに。二曲目のイントロからは、この曲 "Smoke Gets In Your Eyes" のタイトルが思い浮かびませんでした。好きな曲だけどこんな繊細な部分を含んだ曲だったのですね、Don のピアノは最高だ! 4曲目のNeil のオリジナル "Tranquil" の静かな旋律はただただ美しい。二人の織り成す絹のタペストリー。"Time Remembered" を聴いているとベースという楽器を演奏する事に必要なインテリジェンスを感じます。ソロのベースに絡む Don のピアノもジワジワと心の中に浸透してきます。"Mr. Lucky" 都会の軽快さ、リラックスした二人の演奏は、疲れをふっ飛ばしてくれるのね。このアルバムに収められたそれぞれの曲から、 Neil や Don の人柄が感じられる事でしょう。いつもライヴで見せてくれる熱い演奏とは違った一面を、この新譜で味わう事ができました。 "Tranquility" 是非あなたに聴いて頂きたい一枚です。


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Cornerstone Records


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マシュマロレコード イヴェント ニュース

横浜のマシュマロレコードのお宝映像の鑑賞会です。Scott LaFaro, Stan Getz with Oscar Pettiford, Clifford Brown などなど興味をそそるラインアップですね。お時間のある方は是非どうぞ、お席に制限がありますのでお早い目にね。私も行きたい!!

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New Historical Series from Marshmallow Records - 2013.07.19 Fri

思いがけない特別スクープです。今年の冬に発売されるマシュマロレコードの Historical Series のジャケット・デザインを他に先駆けてご紹介できる事になりました。なんたる幸せ!

以前この素敵なオリジナルのプリントを見る機会がありました。Bud Powell のこの憂いを帯びた表情、眼力の凄い Zoot Sims のインパクトのある顔!そしてなんと素敵なブルーの Eric Dolphy。これらを見た時に Jazz from 43rd parallel north に集まってくださるジャズ・ファンの皆さんとシェアーしたいという気持ちになりました。こんなに素敵なジャケットを冬までお預けをくらうなんて・・・わかっています、まだ何処にも発売されていないんです。でもジャケットだけでも一日も早く皆さんに見て欲しいとなるといてもたってもいられなくなりました。

まん丸ばあ様は、なんと言うことでしょうこれらのジャケットを掲載してもよろしいというオーケーを取り付けてしまいました。いやぁ、この交渉術は大阪のおばちゃん風の押しの一手かもしれませんね。(汗)

この三枚、Bud Powell, Eric Dolphy, Zoot Sims の Historical Series はCD盤とLP盤で制作されます。アナログ主義の貴方にはジャケットの迫力のあるピクチャー・サイズが申し分ないですね。やはりLP盤ジャケットでこの Zoot の眼を見てみたい、そう思わせるでしょ。詳しい事はまた情報が入り次第掲載したいと思います。

まずは、ジャケットだけでもお楽しみ下さいな!(6/29/2013)


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( courtesy of Marshmallow Records 2013 )

さてさて、聞いたお話をまとめてみよう。マシュマロの全作品90作あまりの中で今度発表される作品群三枚が今までで一番最強の企画であると上不氏が確信されている "Historical Series" です。

氏が52年間も Powell 研究に勤しんできてまだこんな意外な演奏が残っていたとは、驚きの発掘であった録音でした。まずは共演者のライン・アップの凄さ!まさかの Donald Byrd と Phil Woods の共演録音があったこと事態が信じられなかったそうです。有名なトロントでの Massey Hall 以来 Bud が残したクインテットによる演奏がどの文献にも記録が無かったからだそうです。

この Birdland での録音がいかなる経緯で録音されたのか、それが何故56年もの間冬眠していたのか不明らしいですが、この録音が放送録音ではなく、ベルサウンド・システムのスタッフが録音したものなので音も比較的良いのだそうです。とにかくこの発掘が世界中のジャズ・ファンや研究者を驚かせると何やら興奮しておられる上不氏です。

その思い入れもしかり、氏の一番お気に入りのショットをジャケットに選ばれました。( フランス人写真家、ジャンーピエール ルロワによる1962年パリでのもの)そして選曲の "Lover Man" はこの作品以外では Powell の演奏は見当たらないそうです。

MMEX-158-CD/LP BUD POWELL LIVE AT BIRDLAND 1957

Bud Powell 5 w/Donald Byrd (tp), Phil Woods (as), Paul Chambers (b), Art Taylor (ds).
Rec. at Birdland. NY. October 1957

Ornitholog/ Groovin' High/ Lover Man/ Dance of The Infidels.


ericdolphy2-500-2-2013.jpg
( courtesy of Marshmallow Records 2013 )

こちらの Dolphy の盤は、有名な Iron Man/ Conversation セッションの別テーク集でモノラル録音。世界初出の音源で、特に貴重なのは文献では 「消去された」 と記載されていた Muses が収録されていたこと。

非常に素晴らしい演奏で、音質も良いのに何故これが今まで発表されなかったのか不思議でならないと。そして個人的に 「ジャケ買い」 の趣味はないがと仰る氏は、せっかくの素晴らしい音源を、最高のジャケットで包み込むのは製作者の礼儀でしょう、という事でオランダ人のアーティストによる素晴らしいアートワークで飾られました。私は、この盤を 「ブルーの Dolphy」 と呼ぶことにしたのでした。

MMEX-159-CD/LP ERIC DOLPHY MUSES

Rric Dolphy (as, bcl,fl), Woody Shaw (tp), Bobby Hutcherson (vib), Richard Davis, Eddie Kahn (b), J.C. Moses (ds).
Rec. NY. 1963

Alone Together/ Muses/ Iron Man/ Mandrake.


zootsimsatbirdland2-500-3-2013.jpg
( courtesy of Marshmallow Records 2013 )

1960年録音のセッションは以前にマシュマロで発表済みですが(60年ではなく56,58年でした、5658ZOOT SIMS 2008年盤)、この1952年録音の音源はどの資料にも記載されていなかったのでこれが世界初の音源であり、放送録音の偽音質は完全ではないそうです。

一般に Zoot のピークは50年代中期から60年代初期と言われており氏も同意されていますが、それより以前の Lester の影響がより濃い、40年代後期から50年代初期の Zoot に興味が湧かれるのだそうです。マシュマロの主役的存在の Zoot ではありますが、今回は他の二枚があまりに強烈なので少し影が薄くなってしまったと、しかしここはジャケットの 「眼力」 で押しますと仰る氏の意気込み!

11月発売のこれらのマシュマロ最強の企画は、ジャズ・ファンにとって喜んで頂けるものと確信しておられます。そしてここで氏は、ヒューモアーも忘れずに一句・・・

「いつまでも あると思うな 親とマシュマロ」 字あまり・・・


う~ん、 あまり笑えないが?(笑) この冬を楽しみに待ちましょう!
今回は、この新作を Jazz from 43rd parallel north でご紹介させていただく事になりとても幸せです。
ど素人のばあ様にこんな機会を与えてくださった氏に感謝です。

MMEX-160-CD/LP ZOOT SIMS AT BIRDLAND

Zoot Sims, Al Cohn (ts), Mose Allison (p), Bill Crow (b), Neck Stabulas (ds).
Rec. at Birdland. NY.1960

Haley's Comet/ Ah Moore/ Just You Just Me/ Gone With The Wind.

Zoot Sims (ts), Kai Winding, Bill Harris (tb), Don Abney (p), Sam Herman (g), Gene Ramey (b), Art Taylor (ds).
Rec. at Birdland. 1952

Sweet Miss/ Someone To Watch Over Me/ Embraceable You/ Goof And I.


Tom Szczesniak / Waltz for Bill 5/5/2013 - 2013.06.02 Sun

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( photos by manmarukumi )

これは最近まん丸が頻繁に聴いている一枚、 Tom Szczeniak のデビュー盤 "Waltz for Bill"。Tomさんの事は以前のライヴ・リポート <Tom Szczesniak and Niel Swainson Duo Live> でご紹介した事があります。テレビ, フィルム、コマーシャル、シアターとこれだけの経験を持ちながら初めてのジャズCDデビューとは意外でした。

さてこのCDが私の手元に届いた経緯がまた意外なところからでした。ある日 Jazz FM91ラジオの元DJ である Mr. Larry Green から突然お電話が!「コンニチワ クミサン ラリー グリーン デス」 と日本語で?私にはそんな名前の友人はいません、まさかのまさかです 「ラリー・グリーンって、あのジャズFM91のDJのラリー・グリーンですか?」、 "Yes, it's me Larry Green" と言うではありませんか。「なんでやねん」 と驚いたのはもちろんの事、電話番号は家族とほんの少しの友人しか知らないはずなのでどうなったのかと驚きの色が隠せないまん丸。

話しを聞くとまん丸の古い友人からラリーさんは、ジャズの好きな日本女性がいるから逢ってみるかいと電話番号を渡されたと言うではありませんか。記憶を辿っていくとそういえば数ヶ月前に古い友人にばったり出会って最近の近況を交換した後、こんなジャズのサイトをしてるんだけど暇があれば覗いてみてという会話をした事が・・・その時に確かに彼は仲の良い友人がジャズFMのDJをしていてそれがラリー・グリーンだと言っていた事を思い出しました。ああそういう訳で納得、まん丸はお互いの友人が繋がっている事を知って少し安心しました。

mrlarrygreen285-2013.jpg ラリー・グリーンさんの2008年の記事はここをクリック

その古い友人は、昔フラワー・トラヴェリン・バンドというロック・グループでベースを弾いていたジュン・小林さんです。(写真 ↓ の右上の白いシャツの御仁) 若い方はこのグループの名前を聞いてもご存知ないと思いますが、1970年代に若者であったのならご存知かもしれませんね。"Satori" というLPアルバムから一挙に有名になり70年の前半にカナダで活動をしていたロック・グループでした。ラリーさんはその頃からジュンと友達なのだそうです。70年中期メンバーは日本に帰りましたがジュンは一人カナダに残り新しい家族と生活をおくることに。その後レザー・クラフトの店をトロントのヤング・ストリートに構えて皮製品の作品やアリゾナから輸入したアメリカン・インディアンのトルコ石のジュエリーなどの販売などもした時期もありました。その頃ジュンに作ってもらった一点バッグがこれです。

flowertravelinband450-2013.jpg フラワー・トラヴェリン・バンド再始動の記事

大きくて持ちやすく、まん丸がアート・スクールへ通った3年間そしてその後も大活躍した大切な物入れ、今でも捨てられずに取ってあります。もう40年近くも昔に作っていただいたものだけど、X という印は多分牛におされた焼印なのでしょう、このバッグをみると昔夢を抱いていた若い頃の自分を思い出してしまいますね。そのまん丸もしっかりばあ様になってしまいました・・・(フラワー・トラヴェリン・バンドは2011年ジョー・山中さんの突然の死で活動は残念ですが中止になってしまったようです)

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というわけでお電話の謎がとけ、これはジャズ・コネクションを広げるまたとない機会です。10年間ジャズFM91でDJをされておられたラリーさんから、実際にお話を伺えるとはなんとラッキーと申しましょうか。現在はもうラジオからリタイアーされて、大学のジャズ科でブルースの講義などもされていたそうですが。今は何か新しいジャズの番組を模索中だという事でした。今後のご活躍が楽しみです。

お会いしたラリーさんは、とても気さくな優しいおじいさんという感じで緊張もすぐに解けて、ジャズの話しも弾みあっと言う間に二時間は過ぎていきました。70年代のロック・シーンから、現在のジャズ情報など話題は尽きる事がありません。そして今日話題にしているCDの登場です。最近ラリーさんが聴いて良かったというモントリオールの女性ピアニストの話し(名前が思い出せません)とこのTomさんの新譜が最後の話題です。丁度車の中にこのCDがあるというのでそれを頂くことに。その新譜を聴いてまん丸はこの一曲に恋をしてしまったのです。特に "Lament for Doc/I'll Be Seeing You" の美しいストリングのアレンジメントとヴォーカリストの甘くせつない声にノックアウトでした。

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Tom Szczesniak (piano)
Scott Alexander, Neil Swainson (bass)
Bob McLaren, Stephan Szczesniak (drums)
Micheal Stuart (vocal, tenor sax), Doug Mallory, Cal Dodd (vocal),
Les Allt (flute)
Colleen Cook (clarinet)
Neil Deland (french horn)
Rob Peltch, Bob Mann (guitar)
String Orchestra

All tunes arranged, orchestrated and conducted by Tom Szczesniak.

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盤の一曲目に入っている What is This Things Called Love はライヴでも聴いた曲です、そうですこのユニークなフレーズの付け方は今も鮮明に脳裏に焼きついています。このアレンジメントの面白さにアット思わされたのを思い出しました。

二曲目の I wish I Knew のヴォーカルが素敵!テナー・サックスの Michael Stuart がヴォーカルだというではありませんか。今まで一度もヴォーカルを披露した事がない彼が始めて録音したという素敵な歌声、なんともったいないこういう感じでささやかれたら申し分ないですね。そして Stuart さんはなんと、トロンボーン・プレーヤー Russ Little の兄弟なのですね。こんな素敵なヴォーカリストだとは、もっと聴きたいと思わずにはいられませんでした。

この盤には二人のヴォーカリストが参加されています、後の二人はカナダでは幅広くそれぞれの分野で活躍されていますが、まん丸の趣味の中には含まれていなかったので聴く事はありませんでした。しかしこの盤で彼らを聴いてその歌唱力の素晴らしさに唸ってしまいました。特に Doug Mollory さんは、ブルース、フォーク、ゴスペル、ポピューラー、ジャズと幅の広い方ですが、この一曲だけでもまん丸のお気に入りに登録です。少しスモーキーな声質で低めの低音が詩に寄り添いながら物語を進めていくところで涙が出そうになりました。こんな素敵な男性ヴォーカリストの "I'll Be Seeing You" に今まで出会った事はありません、隠された宝物を掘り出したような気分です。そして Tomさんのストリングスのアレンジメントも素晴らしく美しいです。トリオの演奏もバランスがとても心地よい。

Someone To Watch Over Me の Cal Dodd さんは少し甘い歌声がクルーナーとして、人気ある声優、ページェントの司会者などの役割もこなしておられるだけあって、女性のハートをしっかりと掴む歌声ですね。あくまでも軽く歌っているところがいい感じ。多くの仲間のサポートでTomさんのアレンジが輝いていますね。

この盤には二曲 Tomさんのオリジナル "Waltz for Bill" "Lindy's Song" が含まれています。優しいメロディーが心に染み込むと暖かい気持ちになります。また一力で出会ったライヴとは違った一面をこのアルバムで体験する事ができました。Tom さんの良さが詰め込まれた宝石箱です。是非聴いて欲しい一枚。

今回の思いもよらないミーティングで予期せぬ素晴らしい盤を紹介していただきラリーさんに感謝です、有難うございました。またジャズ・イヴェントなどありましたらお会いしましょうという事で、まん丸のジャズの輪もこうして少しづつ広がっていくのでしょうか。こうしてカナダの最新ジャズ情報を皆さんにお届けできる事が幸いです。


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Tom のCDサンプルはここから聴けます。



Walking in the Woods with Zoot - 2012.02.01 Wed

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( photo by manmarukumi )

ある週末の朝、マイナス14度の風景。頭の中がもや~っとしていたのでお散歩に出る事にしました。しっかり防寒して近所のトトロの森(勝ってにつけた公園のニックネーム)まで、お日様が出ていたら少しくらい寒くても新鮮な空気求めて散歩に行くのですが、皮膚から冷たい空気をキーンと感じてとても気持ちがいいものですね。

流石に他には誰も散歩はしていなかったけど沢山の足跡が残っています。犬や飼い主のものであろう足跡、ひょっとしてコヨーテ?の足跡もあるかも (公園には早朝夕暮れはコヨーテが出没するのでペットに注意をはらおう!のサインがあります) 10年ほど前は家の裏の空き地でも夜中になるとコヨーテの群れが吼えるいているのを聞いたものですが、残念ながらその空き地は今はもうほんの少ししか残っていません。

そういえば今年はまだ雪があまり降っていないせいか、裏庭には小動物の足跡も見ないので少し寂しい気もします。いったい何処に行ってしまったのか・・・・

さて今年に入ってからまん丸はあまりジャズを聴く時間がありませんでした。なんと今年聴いたCDはたったの5枚、自分でも信じられない数で本人はかなりショック状態でおます。その5枚は、前トピックの McCoy Tyner の二枚と待ちに待った日本からのマシュマロレコードさんから届いた三枚でした。この三枚だけはなんとかじっくりと聴くことが出来ました。多くのサイトで目にしたリヴューや、ジャズ仲間さんからのコメントなどを読んでずっと聴きたいと思っていたマシュマロさんからの最新盤です。

まずはジャケットを眺め、「嗚呼、やっぱしマシュマロさんのジャケットはええなぁ」 と言いながら見入ります。このミュージシャン達のお顔のなんとも良いこと、文句ありません。Zoot の顔に刻まれた年輪からじわ~っと ”Zoot” が漂ってくるというか Zoot 以外の何ものでもないストレートさ!渋いカラーとよくマッチしていますね。

そして Stan Getz のジャケットの裏ジャケの写真にあっと言わされました。愛妻を見つめる彼の優しい眼差しに意外な一面を垣間見たような。ヨーロッパでの Chet Baker との共演のあの意地悪そうな映像が (勝手に偏見でそう思っているだけなんですが)あまりにも頭にこびりついていて私にとって Stan Getz のイメージがかなり悪かったのですが、この一枚を見てちょっと安心したというか、ここには幼い息子と一緒に撮っているあの優しい雰囲気の ”Plays” と同じ人がいました。実に素敵な写真です。

そして J.J. Johnson のこの素敵な笑顔!もう見ているだけで幸せな気分にしてくれます。この方の厳つい顔しか知らなかったのでこんなに茶目っ気のある笑顔を持っているとは驚きでした。なんて可愛い!


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ZOOT SIMS Live in Yokohama vol.2

Zoot Sims (ts,ss), Dave McKenna (p), Bucky Pizzarelli (g),
Major Holley (b), Jake Hanna (ds)

1. Tickle Toe
2. In The Middle Of A Kiss
3. Willow Weep For Me
4. In A Mellow Tone
5. Caravan
6. Theme [Morning fun]
7. Gee Baby Ain't I Good To You - Theme [Morning Fun]
Recored at "Shimin Hall", Yamagata 1977

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Stan Getz Dear Old Stan Getz vol.2
OUT OF NOWHERE

Stan Getz (ts), Jan Johansseon (p), Ray Brwon (b), Ed Thigpen (ds),

1. Woody'n You
2. Spring Can Really Hang You Up The Most
3. Land's End
4. I Remember Clifford
Recored at "Congress Hall", Zurich 1960

Stan Getz (ts), Oscar Peterson (p), Herb Ellis (g), Ray Brown (b), Gus Johnson (ds)

5. Out Of Nowhere
6. It Never Entered My Mind
Recored at "Concert Hall", Stokholm 1958

Stan Getz (ts), Jan Johansson (p), Oscar Pettiford (b), Joe Harris (ds)

7. Laverne Walk
8. I Remember Clifford
9. Stuffy
Recored at "Falkoner Center", Copenhagen 1959

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J.J.JOHNSON IN SWEDEN 1957

J.J.Johnson (tb), Bobby Jasper (ts,fl), Tommy flanagan (p),
Wilbur Little (b), Elvin Jones (ds)

1. Thou Swell
2. Undecided
3. Never Let Me Go
4. It's Only A Paper Moon
5. A Night In Tunisia
Recored at "Karlaplan Studio", Stockholm 1957

6. Solar~Intro. by J.J.Johnson
7. Thad Ben Wess
8. It's All Right With Me
9. Undecided
Recored at "Red Hill In", Pensauken New Jersey 1957

10. Chasin' The Bird take 2
11. Chasin' The Bird take 4 & 5
Recored at NYC 1956

Zoot Sims Live in Yamagata Vol. 1 を聴いていたのできっと良い内容だろうと想像していましたが、この Vol. 2 はなんだかもっと楽しい、Zoot のサウンドが少し明るく軽く聴こえるのは私の気のせいだろうか。そしてMajor Holly (b) の楽しいソロは本当にこの人はエンターテイナーだと思わせてくれます。まるでヴォーカリストの Bobby McFerrin みたいですね、観客のリスポンスや雰囲気がとても暖かくて皆が楽しんでいる様子が窺えます。個人的にはこの新譜の Vol. 2 がお気に入りです。

Stan Getz Dear Old Stan Getz Vol. 2 のバラードが素敵だ、Spring Can Really Hang You Up the Most を聴いていると胸の中が多くの言葉では言い表せない感情で溢れんばかりになってしまいます。少しセンシィティヴになっている春が待ちどうしい最近のまん丸にはたまらない演奏です。でも盤の最後に軽快な曲が流れているのが嬉しい。

去年やっと定盤の "The Great KAI & J.J." を聴いたところでした。案外ジャズの定盤ってのを聴きそびれているのですが途方もない数の名盤を聴くのは気の遠くなるような作業ですね。最近はもう自分の聴きたいもの、好きなアーティストだけに絞ってじっくり聴けばいいじゃないって気になっています。この J.J. の新譜には好きな Tommy Flanagan (p) が参加しており、しかも1957年 In Sweden だというから Flanagan の "Overseas" が録音された同じツアーというのでこんな貴重な盤を見逃す分けにはいかないよね、と自分に呪文をかけていたのでした。その "Overseas" のLP盤も実は2010年に訪日したおりに大阪は南にある街の片隅にあった中古レコード店で偶然に見つけたのでした。 まるで私を待っていたかのように。他人にはどうでもいいような事なのですけど、こういう事を考えながら聴いているのが楽しいのね。

このトピックを打ち始めてからもう1週間が立ってしまいました。毎日忙しさに押し流されていると一日があっと言う間に過ぎていきますね。でも2月には去年から楽しみに待っているコンサヴァトリーでのライヴがあるので少しの忙しさは我慢、我慢!

日本の北部では大雪で大変な被害が出ていますが、皆さんくれぐれも怪我をしないように寒さに負けないでお過ごし下さいな。


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冷たい朝は空気が美味しい!

Tubby Hayes - Shadow of Your Smile - 2011.07.15 Fri

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待ちに待った Tubby Hayes の CD がやっとマシュマロレコードさんから届きました。長い郵便局のストライキでこのオーダーが何時届くのだろうか、迷子になってるんじゃないかと気がきでありませんでしたが無事にまん丸の手中に収まりました。

前回で少しご紹介した Tubby Hayes ですが 実はこのCD、60年代のロンドンで毎週放送されていた「ジャズ・クラブ」というプログラムからの音源ですが、なんとこの録音が古いグルンディッヒ (Grundig) というドイツ製のオープンリールの録音機でラジオから放送されたプログラムを記録していたという音源だったのには驚きでした。

しかしそういうレアなものだからこそこの録音が 「ヒストリカル・シリーズ」 第二弾として選択されたのであろうし。しかも40年もの長い年月を経て初めて今ここに私達が Hayes の世界初出豪快ライヴを楽しめるとはなんと嬉しいことでしょうか。この盤の曲目を見てどうしても聴きたいと思ったのが "A Taste of Honey" と "Pavanne" でした。 "A Taste of Honey" は Favorite Tune ですからもうこの曲が入っているとどうしても聴きたくなってしまいます。

Hayes は、ヴァイオリニストの父親から幼い頃にヴァイオリンを習い、10歳でピアノを弾き、11歳でテナー・サックスを始めたという過程を持っています、そして15-16歳頃にはもうプロとしてサックスを演奏しているのですから 60年代は彼にとって絶頂期と言えるのではないでしょうか。そしてこの盤では "A Taste of Honey" をフルートで演奏しています。曲の感じからヴァイブ演奏かなと想像していましたが大外れでした。それがまたエクサイティングでピアノの Mike Pyne やドラムの Tony Levin, ベースの Bruce Kale との絶妙なやり取りに耳が縛り付けられ聴きこんでしまいました。このドライヴ感というのか曲に命を吹き込んで益々曲が活き活きとして素敵な一品に仕上げられています。 "Pavanne" は早とちりで Ravel の "Pavane for a dead infanta" と勘違いをしていました(汗)。

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London. June 11.1966
Tubby Hayes (ts,fl)
Mike Pyne (p)
Bruce Kale (b)
Tony Levin (ds)

1. Change of Setting (T.Hayes)
2. Lament (J.J.Johnson)
3. A Taste of Honey (B.Scott)
4. Make Someone Happy (J.Styne)

London. March 23.1967
Tubby Hayes (ts.fl)
Alan Branscombe (p, vib)
Jeff Clyne (b)
Tony Levin (ds)

5. Thinking of You (H.Ruby)
6. The Shadow of Your Smile (J.Mandell)
7. Pavanne (M. Gould)
8. Nobogy Else But Me (J.Kern)
9. I'm All Smiles (M. Legrand)
10. Ricardo (T.Hayes)
11. What's New (B.Haggard)
12. Autumn Leaves (J.Kosma)

Marshmallow Export 2011

ほんのつい最近、この Hayes に嵌まってしまったのですが、なんだか Chet Baker を始めて聴いた時に感じたような何かが私を惹きつけて放さない要素を持っています。それが何だかよく分からないのだけどブローしている時には、まるでお喋りしているような "effortless" さというのかまるでホーンが身体の一部であるかのような自然な流れで音が溢れ出しこの私に呼びかけている感じなのですね。まん丸にとっては最終的にその演奏が、音色が、好きか嫌いかの問題なんですけど、細かいテクニカル的な難しい事なんて分かりませんから。

今まで聴いたものは:
Tubby Hayes Quintet - After Lights Out (1956)
The Jazz Couriers - tempoEXA76 (1957)
Tubby Hayes and 'The Jazz Couriers' featuring Ronnie Scott(1957)
Jazz Couriers - Top Spot Tunes (1958)
The Jazz Couriers in Concert Featuring Ronnie Scott/Tubby Hayes(1958)
Tubyy Hayes - The Couriers of Jazz (1958)
The Eighth Wonder Tubby Hayes (1958)
Tubby Hayes Quartet - Tubby's Grove(1959)
Tubby Hayes with Clark Terry "The New York Sessions"(1961)
The Tubby Hayes Quintet - Down in The Village (1962)
The Jazz Couriers - Some of My Friends Are Blues ( ? )

どれもそれぞれ良い盤です、私はハード・バップも結構好きなのでこういう部類は聴いていて飽きがきません。色々と調べていると30枚以上も彼の名前で出ているようですし、現在も CD になり手に入り安そうな盤なども幾らか存在するようなのでこれから少しでも多くの録音を聴けたらなって思っています。その年の気分によって北欧のピアノに傾いたり、こういう風に新しい未知の世界に少し足を突っ込んで抜けられなくなるのだろうかと恐怖を感じたりですが(笑)、こんなにイカシたホーン・プレーヤーを紹介してくださったジャズ仲間さんに感謝です。

この盤 "The Shadow of Your Smile" は一人一人のアーティストの演奏が素晴らしくそれぞれのパートを集中して聴く楽しさというか私にとっては好感度のとても高い一枚です。しかしこのタイミングでこの一枚がつい最近発売された事は私にとってラッキーとしか言いようがありません。

これを聴いていると嫌な事も吹っ飛びますね。

実に気持ちのよい一枚です!



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Marshmallow Records はここから!

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プロフィール

まん丸クミ

Author:まん丸クミ
カナダのジャズ情報を
独断と偏見でおおくりします。

↑ のイメージは本人ではなく
まん丸クミの描いた点画です。

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