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2021-04

Evening with Bach and Brad Mehldau 5/26/2016 - 2020.01.24 Fri

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( photos by manmarukumi 2016 )

昨夜から降り続いていた雪が、夜更けに入りやっと止む気配がしてきました。長い間お世話になった愛車を、一昨日手放したところだったのでタイミングが良かったと、激しく降る雪を眺めながら、事故もなく無事に使い終えた事に感無量でした。日本で頻繁に起こっている年配の方が関わっている、信じられない事故の数々をニュースで知り、丁度よい時期に運転をギヴ・アップ出来たと思います。

さてリタイアー後に整理したいと思っている音源の数々、あまりに多すぎて何から手をつけてよいのやら。そしてリストを作るにはどういう風にするのが一番合理的なのか、そういう課題が一杯あり、ジャズ仲間さん達がどういうリストの作り方をされているのか、興味深々なのです。

今のところは、アーティストの名前をA~Z順に並べて箱に収めているのですが、その外にもマシュマロ盤とか、ピアノ・トリオ、サックス、ヴォーカルとか、ラテン、カナディアン・アーティスト群とかブリティッシュ盤など、大雑把に平箱に収納されている為、聴きたいモノを探すのに一苦労している次第です。そんな感じで気の遠くなりそうな作業になりそうです。

まず第一に持盤を聴きなおし、聴く気のしない盤を排除していく作業をせねばなりません。少し身軽にしておかねばという気持ちが湧いているので、この作業が一番大変かも。本当に好きなモノだけを残していきたいと思います。これは書物にも同じ事が当てはまりますが、いや身の回り全てかも。

今回はまず大好きな Brad Mehldau から、始める事にしました。ブログのファイルには三年前に書き始めたコンサートの記事がそのままになっており、やはりこれを終わらせねばと、去年私のベスト3に選んだ一枚が彼の作品だったので、そこから始める事にしましょう。

brad mehldau finding 250 2019
brad mehldau ‎– Finding Gabriel 2019

ベスト3に選んだ盤の感想は:色々な分野に挑戦し続けている戦士、そんなタイトルを付けたくなる mehldau さんですが、この宗教色が強くて、ちょっと不可解な内容は、聴けば聴くほど、好きになっていくのでした。 ヴォーカルには以外な人選があったりして驚き。じっくりと聴いて、理解していくのが必要な盤なのかもしれません。聴きこむほどに色々な事が見えてくる、深い哲学的な盤。

Becca Stevens: voice
Gabriel Kahane: voice
Ambrose Akinmusire: trumpet, solo
Michael Thomas: flute, alto sax
Charles Pillow: soprano sax, alto sax, bass clarinet
Joel Frahm: tenor sax
Chris Cheek: tenor sax, baritone sax
Brad Mehldau: OB-6 Polyphonic synthesizer, Therevox, Moog Little Phatty synthesizer, Steinway C grand piano, voice
Mark Guiliana: drums

1 The Garden
2 Born To Trouble
3 Striving After Wind
4 O Ephraim
5 St. Mark Is Howling In The City Of Night
6 The Prophet Is A Fool
7 Make It All Go Away
8 Deep Water
9 Proverb Of Ashes
10 Finding Gabriel

そんな感想でしたが、本当に色々な顔を見せてくれる彼のパフォーマンスは、私をがっかりさせた事がありません。でも私の好みではないなと感じたモノも幾つかありますが、それは私のリストには載せていません、それはやはり他の分野の方とのコラボだったりしたもので、好意的な感想でなければ書かなくてよいと思っているので、自分の好きなモノだけ記録していけばよいと思っています。そう、独断と偏見でいいじゃないか!がモットーでした。なので他人からすると、こんな盤を選んでいるのっていうものでも、自分が好きならそれで良しです!でも Finding Gabriel は予想以上に自分的には琴線にはまった作品だったので満足です。

これからじっくりと聴きなおしたい Mehldau の音源のリスト:

the ART of the TRIO volume one (1997)
the ART of the TRIO volume tow Live at the Village Vanguard (1998)
the ART of the TRIO volume three SONGS (1998)
the Art of the TRIO 4 at the Vanguard (1999)
Elegiac Cycle - vita brevis ars longa (1999)
Places (2000)
Progression - Art of the Trio, volume 5 (2001)
LARGO (2002)
Anything Goes (2004)
Live in Tokyo (2004)
Day Is Done (2005)
Love Sublime (2006)
METHENY MEHLDAU (2006)
Marian McPartland's Piano Jazz with Guest Brad Mehldau (2007)
METHENY MEHLDAU QUARTET (2007)
Brad Mehldau Trio - Live disc 1 & 2 (2008)
Highway Rider disc 1 & 2 (2010)
Lee Konitz, Brad Mehldau, Charlie Haden, Paul Motian - Live at Birdland (2011)
Chris Thile & Brad Mehldau (2017)

chris thile brad mehldau 250 2019
Chris Thile & Brad Mehldau 2017

(ちょっと意外だったマンドリンとの組み合わせ、ヴォーカルまで披露しちゃって、少し目を離していると何処に行ってしまったのか分からなくなる Mehldau さんですが、彼の取り組みは本当に予想ができなくて楽しいというか、次は何が飛び出してくるのか怖いような気もします。)

Charlie Haden & Brad Mehldau - Long Ago and Far Away (2018)
Seymour Reads the Constitution! (2018)
Finding Gabriel (2019)

リズム・セクションとしては、手持でこれだけありました。

The Water Is Wide - Charles Lloyd (2000)
Hyperion With Higgins - Charles Lloyd (2001)
American Dreams - Charlie haden with Micheale Brecker (2002)
Walking Shadows - Joshua Redman (2012)


さて三年前のブログは、彼がカナダの The Royal Conseratory of Music/Koerner Hall や Carnegie Hall, The Dublin National Concert Hall そして Wigmore Hall から、21世紀における世界で最も革新的なミュージシャンの一人として、委託を受け創作された Johann Sebastian Bach の世界を新鮮な音やアイデアで表現するというモノでした。

その世界は、Mehldau が持つ素晴らしい技術と、想像性と現代と過去の融合というか、彼のソロ・アーティストとしての誇りとか、そういう全てのモノをこれらの作品を通して、披露できる喜びみたいなオーラを、このコンサートで観客は感じたに違いないパフォーマンスでした。

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(Koerner Hall in Toronto 5/26/2016)

ステージの写真は、ばあ様の座席から写したものです。ステージの上部にあるバルコニー席では、彼の指の動きや顔の表情まで良く見える席なのです。しかもこれがとても安いお席なので驚きでしょ。舞台の前列はとても高い席ですが、ばあ様は何時もステージに近いバルコニーの端とかを選びます。そうするとステージ全体も見えるし、アーティストの表情とか、本当に良く見えるのです。そして座席は見たい楽器によっても変わるし、ソロの演奏なら、その楽器がどの辺に配置されるかとか、考えながら席を選ぶ事にしています。

このコンサートはソロだし、ピアノはこっち向きだし、この辺りが一番いいかなという感じで、ティケットが発売されたら即予約を入れるという感じです。安くて良いお席は直ぐに完売してしまうので。しかしたまにポツリと一席だけ、良い場所が残っていたりするので、一人というのも便利な時があるものです。しかも音響環境はどこに座っても、あまり変化がないという設計がされているホールなのです。

コンサートは、いつものジャズ・コンサートやライヴとは違い、とても静かな物音ひとつせぬ静寂な空気の中から始まりました。まずはじめに Bach の Prelude No.3 C-sharp Majorr, BWV 848, from The Well-Tempered Clavier, Book 1 から、楽譜どうりに進行していきます。観客は静けさの中に広がる一音々に息を呑み込み、集中している演奏者に吸い込まれていきます。その後は Bach のオリジナルから生まれた mehldau の After Bach 1: Rondo が続きます、彼独特の世界観が作品の中に存在するのを、彼のファンであれば確かめる事ができるでしょう。正に mehldau の世界!交互に行きかう過去と現在に、何か今までにない mehldau の素晴らしさ、美しさを見せつけられた気がしました。

Program
Johann Sebastian Bach: Prelude No.3 C-sharp Major, BWV 848,
from The Well-Tempered Clavier, Book 1

Brad Mehldau: Three Pieces After Bach (Canadian premiere)
After Bach 1: Rondo
After Bach: Rondo (←ユーチューブで見つけました、お時間があればどうぞ。)

Johann Sebastian Bach: Fugue No. 16 in G Minor, BWV 885,
from The Well-Tempered Clavier, Book 2

Brad Mehldau: Three Pieces After Bach (Canadian premiee)
After Bach 2: Ostinato

Improvisation on Bach 1
Two additional pieces to be announced from the stage

INTERMISSION

Johann Sebastian Bach: Prelude No. 6 in D Mior, BWV 851
from The Well-Tempered Clavier, Book 1

Brad Mehldau: Three Pieces After Bach (Canadian premiere)
After Bach 3: Toccata

improvisation on Bach 2
Tow additional pieces to be announced from the stage


そして最後に、演奏されたピースは!!
なんとビートルズの And I Love Her (←ここをクリック)なのでした。ユーチューブでその時の演奏がアップされているのを発見したので、リンクを張っておきますので、お時間があればどうぞ。ビートルズでこの緊張感、なんとも言えない幸福感を味わったのでした。ばあ様はこの時ステージのバルコニーに居たのだという、今でもこの臨場感というかそういう感じが、この映像を観て体の中を駆け巡るのでした。ふぅ、やっと書き終えた。これから少しづつ書きかけのブログのファイルに、手を加えてアップしていこうと思います。どうなりますやら。


↓の記事は初めて2012年に生の mehldau を聴いた時のリポートです。かなり熱く語っているので、自分でも恥ずかしくなりますが、何に対しても、またこれくらいに熱くなれたらいいなと思います。
Brad Mehldau & Joshua Redman Duo



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(デザインは私の趣味ではないが、なんと新鮮で素敵な色だこと!)

Gene DiNove at Home Smith Bar 12/3/2019 - 2019.12.30 Mon

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( Old Mill Inn Toronto photos by manmarukumi 2019)

今日はマイナス16度、夜は22度まで下がるとラジオで放送している。所謂 extreme cold weather alert という注意報が出ていました。(19日現在)数日続くであろう厳しい寒波。クリスマス・ショッピングも完了したので、後は七面鳥やクリスマス・ディナーの用意が残るのみ。それは来週に回すとして、今日から少しづつクリスマスの為のベーキングを始めねば。部屋の飾り付けは、小さなコンドには、大きなツリーも飾りも必要なくなりましたから。ほんの気持ち程度に、小丸のおもちゃのクリスマス・ツリーを飾ってみました。それだけで部屋の中がほんわかと暖かく感じられます。

さて忘れないうちに引退ジャズ第二弾を認めておきましょう。こんなに早く更新できたなんて!自分でも信じられない異常事態ですね。(笑)今回の場所は、トロントでも歴史的に由緒のある英国式チューダー建築の、The Old Mill Inn というホテルの一部にある Home Smith Bar でのソロ・ライヴでした。ミュージシャンは私の大好きなピアニストの Gene DiNovi さんです。

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オールドミルの歴史←はここをクリック

まずはこの素敵な空間のご紹介から始めねばなりません。The Old Mill Inn は1800年代の中期に、製材所として建てらたビルディングでしたが火災などにより消滅し、その廃墟に残されたオリジナルを改修し、少しづつ建物が加えられて出来上がった建築群です。所有者も何度もそのつどに変わり、1914年に Robert Home Smith がまずオリジナルのオールド・ミル・ティー・ガーデンをオープンしました。

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( from Old Mill Toronto History Page, circa 1928 )

写真でもお分かりのように庭にセットされたテーブルでエレガントな淑女や紳士がアフタヌーン・ティーなどをされておられたのでしょう。彼のモットーは "A LITTLE BIT OF ENGLAND FAR FROM ENGLAND"(英国から遠く離れた、ほんの少しの英国) というものでした。そこに行けばまるで英国にいるような雰囲気が味わえると、細部までチューダー建築にこだわりました。その後ダンス・ホールやディナーの出来る宴会場なども徐々に加えられ繁栄しました。

しかし1973年頃には、老朽化したオールド・ミルは解体の危機を免れて、多大な改修プロジェクトにより、古い部分は復元され、そして新しい装飾によってウエディング・チャペルなども増築されました。しかも1986年には再建設により、16室にもなるダンスのできるなるホールとか宴会場などが追加されました。今ではトロントで一番高額な結婚式場と言われるオールド・ミルです。

1991年にはまたまた再改修と増築が始まり、2001年には豪華な57部屋のホテル・ルームやスパ、それに Rober Home Smith に捧げた英国スタイルの Home Smith Bar が完了しました。ここではとても素敵なゆったりと時間が過ぎる空間でジャズを楽しむ事ができます。何十年に亘って増加されてきた建築物なので、込み入った廊下がまるで迷路にように続いています。夜中に一人で歩くと少し怖い感じですね。

という分けで、リンクした History of Old Mill Toronto ページをスクロールして一番したの HISTORICAL をクリックすると沢山の興味深い古い写真をご覧になれますので、お時間があればどうぞ。

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( Mr. Gene Dinovi at Home Smith Bar 2019 )

さて今夜のスターは、91歳になられた Gene DiNovi さんです。もうこのブログではピアノのカテゴリーの一番初めにご紹介している、まん丸の大好きなピアニストです。Gene さんの経歴が、ジャズの歴史そのもと言っても過言ではないほど、ジャズの歴史をご自身の目と体で通過されてきた方です。そのお話の面白さ、興味深さは彼のライヴに織り込まれており、それが人々を引き付ける要因にもなっていると思います。

Gene さんのような良き時代の華のあるスタイルを持ったプレーヤーは、近年出会う事が稀であると思います。こうして Home Smith Bar で月一でされるライヴには、ファンの方々が集い、今でも観客の心を掴み、離すことはありません。ヴォーカルは、流石に90歳というお歳ゆえに枯れてはきたものの、その全てをファンの方々は受け入れ愛しみ、楽しんでおられるのが雰囲気から良く伝わります。

今夜のファースト・セットは、クリスマスのソング集からでした。それは数年前にカナダのFM91の為に構成された合唱団とジャズ・ミュージシャンとのコラボからの曲でした。クリスマスの定番から、色々と織り交ぜた楽しいものです。Walking in the winter wonderland, Let it snow let it snow, White Christmas など良く知られたものから、語りの入った馴染みのないものまで。1時間の間10本の指は踊り続け、その歌声は幸せを運びました。これが91歳のアーティストから、湧き出るエネルギーとは信じがたいものがあります。Gene さん凄い!

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( 長い廊下の一部、一つ曲がり間違えると、迷子になりそう)

セカンド・セットは、ほんの短い休憩を挟んで、ポピュラーなスタンダード集、Let's Fall in Love からスタートしました、It Could Happen to You, Old Devil Moon, そして十八番の The Trolley Song は Judy Garland が映画の中で歌っていた軽快な一曲ですが、この曲はいつもアレンジして楽しく弾いておられるピースです。それ以降 Gene さんは全力投球というか、少し神がかったものさえ感じさせたのでした。

そのピアノ・タッチはまるで若者のように力強く、このセットはピアノ演奏で集中されていました。まったく語りも入らず、とにかく次から次へと曲が進行していきます。それが凄い、乗りに乗った演奏、スイング感がなんとも言えなく素晴らしい、華のあるスイングなんて、どう説明する?とにかく今夜の Gene さんから放出されるエネルギーの凄さは100%をこえているのでした。まだもうワン・セット残っているのに、私達は時間の都合でセカンド・セットで去る事になるのですが。流石に少し休憩の時にはお疲れのようでしたが、本当に今夜の演奏は凄い!としかいいようがないほど、熱いものでした。、この3時間のパフォーマンスをこなす Gene さんは、今でも毎日3時間の練習を欠かさないという、それは努力の成果だったのですね。

休憩時間にお願いして、お写真を撮らせて頂きました。Gene さんはいつも赤いネクタイをしてステージに立たれます。今夜はクリスマスだから赤いベストを着用、「赤いベストのハンサムな Gene さんを撮らせて下さい」、「これはもう長い間、着ているんだよ、サイズがまったく変わらないんだ」、「今夜のパフォーマンス凄く素敵でした」、「僕もとても楽しんだよ」そんな会話を楽しみながら、更けてゆく夜でした。

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(ゆったりとしたウィングチェアーで、リッチな気分で聴くジャズも悪くないでしょ)

窓の外には、街灯にともされた雪が反射して綺麗なこと。降り積もる雪をみて、すっかり師走なんだと再確認でした。最近は、何処に行くにもバスや地下鉄を利用しているのですが、これが意外にも便利だったので、車で行く場合の方が面倒だったりして。これからの行動はこの交通機関がまん丸の強みになる予感がします。もう冬道の運転は怖いですから。

このライヴで、なんとばあ様のブログを読んで下さっているというご婦人Rさんと出会いました。なんだか少し恥ずかしいというか、仮面が剥がれた瞬間というのは、居心地が悪いモノですね(笑)。でもジャズを通してまた一人、お近づきになれた事に喜びを感じます。また何かのライヴでご一緒した時は、スムーズにお話できるといいなと思います。Rさん、宜しくお願い申し上げます。

それともう一人ご一緒した、日本からのサックス奏者のM.Uさんは、なんと私の大好きなベーシストの Neil Swainson ともよく共演しておられるそうで、拠点にしていたモントリオールからトロントに、最近移られたそうで、二月にはトロントでライヴがあると仰るので、この方の事はまたライヴ後に掲載したいと思います。偶然に聴いていた、カナダのヴォーカリストの盤に彼の名前を見つけて、へ~日本人のサックスが入っている、珍しいなぁと驚いていたのが、なんと彼だったという事で、世界の狭さを感じました。

久しぶりにご一緒できた、Mr.M氏、M子様、そしてS子ちゃんと同伴のサックス・プレーヤーM.Uさんとの楽しいライヴでした。こうして皆さんと素敵な時間をシェアー出来ることに幸せを感じます。来年もこういう時間を共有できる事を願って、今年が終わります。

来年からは、色々と書く事がありますね。これがキープ・アップできるとよいですが。新年からは、ぐうたら癖がつかないようにせねば。なんせリタイアー生活が本格的に始まりますからね。嬉しいような、怖いような、どうなりますやら。

oldmill sign tea garden 300-2019
Home Smith Barのページへ

今年、日本では色々な災害が重なり、大変な年でした。
被災された皆様が一日も早く、普通の生活に戻る事が出来ますように、心よりお祈り申し上げます。

そしてジャズ仲間さん達が、新しい年も健康で明るく、ジャズを楽しめますように。
良いお年をお迎えくださいませ!


Love,まん丸クミ

(この記事は12月19日に書き始めて、29日に書き終わりました、クリスマスの記事は来年になるかも・・・)

Mark Eisenman - Mike Murley Quartet 10/18/2019 - 2019.12.08 Sun

なんと長い沈黙が続いてしまいました。9月末で無事にリタイアメントに漕ぎつけました。ひっそりと静かに去りたいと思っていたら、なんと洒落たイタリアン・レストランでリタイアメント・パーティーなど企画して下さり、同僚や上司の暖かいお見送り、しかもアルバイトの学生さんがお花を持って、最後の日には顔を見せにきてくれたりと、ちょっとウルッときたばあ様でした。長い年月、皆さんに助けられ無事に引退できた事に感謝です。

その後、シニアーの為の医療や交通機関の割引証明書とか、なにやら色々と手続きなどをしているとあっという間に時は過ぎ、もう師走になってしまいました。それでもその合間をぬって、10月には引退第一弾ジャズ・ライヴに行って参りましたよ。

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( Mark Eisenman - Mike Murley Quartet at jazz bistro 2019 all photos by manmarukumi )

場所はトロントのジャズ・ビストロ、色々調べていたら大好きなベーシストの Neil Swainson が Quartet に名前を連れねていたので、長い間聴いていない彼のベースの音色がとても聴きたくなって即決断!友人のS子ちゃんを誘ってみると即返でオーケーが出ました。久しぶりのライヴで気持ちもワクワク、こういう感を最近忘れていましたね。

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( Mark Eisenman at jazz bistro 2019)

今回のリーダー Mark Eisenman (p) は、もう何回もこのブログでご紹介済みですが、アメリカ生まれ、1972年からトロントの住人、ピアニストだけでなく、コンポーザー、そして教育者としても幾つかの大学で講義をされています。レックスではもう常連さんですが、月一ライヴ ”キッチン・ジャズ”と称して、あるダウンタウンの素敵な邸宅地の録音スタジオのライヴにも出演されているので、精力的に活動されてると思います。もういくつものライヴを話題にしているのでレックスでの記事の一つをリンクしておきますね。

↓をクリックすると彼の記事に飛びます。
Mark Eisenman のページにいきます。

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(Mike Murley at jazz bistro 2019)

そしてもう一人のリーダーの Mike Murley は大好きなテナー・プレーヤーです。もう何度もこのブログでご紹介していますので、ここでは省略させて頂きましょう。カテゴリーの Sax で彼のページをご覧になってくださいね。

↓をクリックすると
Mike Murlley のページへ行きます。

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(Neil Swainson at jazz bistro 2019)

今では日本に定期的に演奏に通っていると言ってよいほど、日本には頻繁に訪日しているニールです。若い頃に盲目のピアニス George Shearing の相方として演奏した経験があり、今もユーチューブで若き日のニールと Shearing を観覧できるので、お時間があればどうぞ。

さてニールの才能はベースだけにとどまらず、絵画にも凄い才能を発揮させています。下のCDジャケットの絵画はニールがBC州の海岸を描いたものです。近年の作品をスマートフォンにキープしているからと、見せて頂きましたら、驚くほど素晴らしい風景画が何枚も描かれていました。ただの趣味だというけれど、きっと将来は展覧会などするんじゃない、などと話しは弾みました。一つのジャンルに留まらず素晴らしいものを創造される感性はやはりニールさん、凄い。

彼の事もベースのカテゴリーで詳しくご紹介しているので、それを参照くださいな。

↓をクリックすると
Neil Swainson のページに行きます。

絵をクリックすると大きくなります。
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(雄大な風景が得意なニールの画のジャケット)

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( Terry Clarke at jazz bistro 2019)

そして笑顔の素敵なTerryさん、カナダとアメリカの音楽界を知り尽くしたTerryさんは、Jim Hall と日本やヨーロッパにもツアーを共にされ、秋吉としこの Jazz Orchestra のメンバーの一員でもありました。70年代には、なんと The Fifth Dienson にも在籍していた事があるのですね、このヴァーサタイルさで、300枚以上のアルバムに彼の名前がクレディットされています。

皆様もきっと何かの盤で彼の名前を見ておられることでしょう。トロントでは Rob McConnell のビッグ・バンドのオリジナル・メンバーの一員でもありました。現在もステェーッ、カナダだけに留まらず、確か数年前には、 Helen Merrill さんのレギュラー・トリオ(ニューヨーク・シティーをベースにした) ″The Ted Rosenthal Trio" に加わって日本公演をしておられました。ヴォーカルはあのヘレン・メリルさんですね、日本には熱心なファンを持つヘレンさんですが、今もこうしてあのお歳で日本でライヴをしておられるのは素晴らしい。

Terryさんは言いました。「ブルー・ノート・トキョーはいいね、なんたって日本のオーディエンスはとても静かで、それは熱心に演奏を聴いてくれるんだ」と。70歳をとうに越しておられるテリーさんですが、プロとはこういう人の事を言うのだと思わせて下さいます、最高の演奏をいつも聴かせてくれるドラマーです。

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さて演奏の内容はというと、普段は小さな紙に後で思い出せるようにタイトルとソロのパートが誰だったとか、どこが素敵だったとか、そんな事をちょこちょこって書いておくと、ブログを書く時にとても重宝するのです。すぐに思い出せるというか、でも今回はその大切なカンニング・ペーパーを失くしてしまいました。カンニング・ペーパーなんて言葉は今でも通用するのかしらね?

しかもライヴから時間も立っており、なかなか曲名も思い出せません。確かこんな曲を演奏していたよねってな感じですが、Embraceable You, Gone with the Wind, Shadow of Your Smile, If I were Bell なんて感じだったと記憶しているのですが、それも不確かです。歳を取るってこういう事ね、まったくうろ覚えで正確さを欠いています。

でも本人はとてもライヴをエンジョイしていたので、それだけで十分なのですが。まあ今回はそういう分けで曲のタイトルも、それがどんなに素敵だったのかもご紹介できませんが、これらの写真から少しでもよいライヴだったかが想像できればと思います。

だってカナダのジャズ界の "Cream of the Crop" なんですもの。Crop ってここでは作物ではありません、その特殊なグループの中で集められた最高のものという意味なのです。こういうアーティスト達をまじかに聴けるのは、本当にラッキーだと思わずにはいられません。少しづつですが、またジャズを聴くぞ~って気持ちが湧き始めてきました。その時の興奮や良い時間を忘れる前にリポートは書き残したいと思います。そしていつも気さくに写真の撮影に応じて下さるアーティストの皆様にも感謝です。

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(Karin Plato at jazz bistro 2019 )

観客の中に、アメリカのヴォーカリスト Karrin Allyson がおられたのをマイクが発見して、その場で数曲歌ってくださったのです。しかしいつものステージに上がる彼女とはヘアースタイルも、服の感じも違うので、始めは誰か分かりませんでした。一度だけ、ユニヴァーシティのコンサート・ホールで彼女を聴いた時は、凄い迫力のブルースで圧倒されましたが、今回はしっとりとしたバラードを二曲聴かせてくれました。なんだかボーナスを頂いた感じ、嬉しいサプライズでした。でも内心、本当に彼女がその人であったのかどうかが定かではありません、なんか違うような・・・名前の聞き間違いか?


夜は更け、もう楽しい時間もお終いです。バス停まで歩いても10分ほどです。夜は運転しないと決めたので気分的に楽ちんです。バス停に到着すると、私の乗るバスがまるで私を待っていたかのように、そこにいるではありませんか。なんとラッキーなこと、しかもシニアー料金で大人の半額!コンドのすぐそばのバス・ストップで止まってくれるので、本当に便利。これはもう頻繁にライヴに行かないわけにはいきませんね。でも財布の中身とも相談しなくてはいけないし、シニアー初心者は色々と大変なのね。

まっそこそこに楽しみましょう、先はまだまだ長いのですから。
そして急なお誘いに乗って下さったS子ちゃん、
本当にありがとう!



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Jazz Bistro


追記
(2020年1月24日、やっとモヤモヤがクリアーされました。やはり私の勘違いでした。ヴォーカルの彼女は Karin Plato さんでした。私が迫力のブルースを聴いたのは、アメリカ人の Karrin Allyson でした。同じ名前だったので、何故かそう思い込んでしまっていました。Plato さんごめんなさい、彼女の写真を調べたらやはりカナディアン・アーティストの Plato さんでした。思い込みというのは怖いものですね、これから注意します)

Giovanni Perin/Christine Jensen Trio in Montreal 9/5/2018 - 2019.04.07 Sun

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(photos by manmarukumi in montreal 2018 )

長いご無沙汰でした、これで何回ブログの始まりを書き直した事か。去年の9月に書き始めたものが、冬になり体感温度マイナス30度を超す寒さが続いても、元気に仕事に通っていたものの、ある朝階段を踏み外しセメントのフロアーで頭を打撲、かなりのインパクトを受け救急でキャット・スキャンをする羽目に。脳内出血を免れたのがラッキーでした。おおきなタンコブと共に新しい年が始まり、今は春の気配がしているのに未だに書き終わっていないと言う、なさけない始末です。

さて何から書き始めればよいのやら、あまりに長い間ブログを 「ほったらかし」 にしていたものだから、まったく調子が戻ってきません。近年はいつもこんな感じで文章がスタートする感じです、やる気の無さが見え見えなのが辛いところです。

この数年、あまりにも色々な事が起こったので、去年の夏頃にはもうストレスでダウンしそうだったので、思い切って気分転換に小丸を誘い、数日間の短いお休みを取って久方ぶりに旅をしました。二人で旅をするのはなんと8年ぶりです。小丸と訪日したのはそんな昔になってしまったのかと驚きです。ジャズ仲間さん達がオフ会を開いてくださって、10年来のネット繋がりのジャズ仲間さん達と初めて顔を合わせた喜びは格別なものでした。旅にはいつも喜びが満ち溢れていて、それらの経験が今を現在の心を豊かにしてくれていると感じます。嗚呼やはり旅は不可欠なものなのですね。

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( モントリオールのビルディングの壁画も流石ジャズの街という感じですね )

さて今回の小さな旅は、ミササガから車で6時間ほど高速道路を走らせたケベック州のモントリオールが目的地です。フランス語圏でオンタリオ州とは文化も違い、古いヨーロッパを思わせるオールド・タウンもあってなかなか素敵な街です。そこで一番何をしたいのかと子丸に問われ、まず長い間ご無沙汰のジャズ・ライヴに行きたいと。しかしそれ以前に小丸と小さな車の密室で6時間も大丈夫かなと心配にもなりましたが、普段出来ないような会話が持てて本当に楽しい6時間で、あっと言う間にモントリオールに到着。汽車で行く予定を取りやめてよかった。

ヨーロッパの街並みを感じさせる古い地区は本当に素敵だ。石畳の道、建築物、塀壁などから歴史の重みを感じる、トロントにはこういう街並みが残っていないのよね。しかし老朽化のせいか街の至る所で道路工事をしており街中の運転は地獄です。そんな事から徒歩でこの数日を過ごす事にしました。美術館や教会やお目当てのレコード・ショップ、もちろんショッピングなどなど。

そして二日目の夜はジャズ・ライヴ。今回のライヴはジャズのライヴが初めてという小丸の事も考慮して、楽しめるモノを選びました。それはヴィブラフォーンの入った Christine Jensen (トランぺッターの Ingrid Jensen のお姉さん) の率いる 4Tet です。日本では妹の Ingrid の方が知名度が高いですが、カナダでは長い経歴を持つサックス奏者で、作曲やアレンジを手掛けているオーケストラのリーダーを務めるお姉さんの Christen も同様に知名度の高いアーティストです。彼女の演奏はオーケストラ編成とか、Ingrid との共演で聴いていたので、オーソドックスな演奏は小丸にも受け入れ安いと思いました。

ドラムスの Jim Doxas この方は、もうリタイアーされた Oliver Jones のトリオで聴いた事がありました。 Fraser Hollins もカナダのジャズ・シーンではお馴染みのベーシストです。

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( Giovanni Perin in Montreal 2018 )

このメンバーに囲まれてフィーチャーされたのは、イタリアからの新進 vibraphonist の Giovanni Perin です。 彼はイタリアからの奨学金のようなサポートで、モントリオールを拠点にして数々の大学などでコンサートや講座に参加したりする機会を与えられ、この数年間にこうしたジャズ・クラブなどでも演奏するチャンスを与えられるというラッキーなアーティストであります。いくつかの国際的な賞を受賞しているらしいので、イタリアの政府からこうしたサポートを得る事ができたのでしょう。

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( Christine Jensen at Upstairs 2018 )

ライヴの場所は新しい地区にある、ジャズ・バーの "upstairs" 名前はアップステアースというのに、実はこのクラブは downstairs にあるというのがミソなのです。どうりでネオンサインの字が逆さまになっているではありませんか。なかなかのセンスですね。実際に私達は、二階にある場所を探していたので、地下にドアを見つけた時は、サインの意味をなるほどと思いました。

このヴェニューでは、スケジュールを見る限り良さそうな面々のライヴが繰り広げられているようです。沢山ジャズ・クラブのあるモントリオールで一つしかライヴを見れなかったのは残念ですが、次はもっと機会を見つけたいと思います。でもジャズ・フェスティヴァルのポスターでいつも見る、溢れんばかりに人々で埋め尽くされているストリートを歩いてきました。結構広い通りという印象で、所々にはステージなどがあり、きっと気候的に良い6月頃には人で一杯になるのだろうと想像されました。

upstairs 515- 9-5-2018

今回のライヴは、ほとんど Giovanni Perin のオリジナルと Christine の過去の作品でした。 数曲だけ、Invitation とか Alone Together のスタンダートしか分かりませんでした。Christine が所々アルト・サックスをソプラノに持ち替えて目次に変化を付けて楽しませてくれました。 最近のアーティストには疎いばあ様なので、初めて聴いたこの新進のアーティストの説明などできるわけもなく、近年よく聴いていた Warren Wolf とかお気に入りの Stefon Harris などとはスタイルも違うような気がします。ばあ様の好みとは少し方向が違うような気がしました。まだまだお若いのでこれからの成長がとても楽しみですね。

こういうヴェニューで良いのは、アーティストがとてもリラックスしており、メンバーがその日の気分で好きな方向に持っていけるという感じでしょうか。ベーシストの Fraser が高校生の時に友達の為に作曲したというモノなんかも披露しちゃって、なんだかとても自由な感じ。コンサート・ホールではこうはいきませんものね。あっと言う間に夜は更けて3rd set はスキップして徒歩でホテルに戻る事にしました。小丸も始めてのライヴを楽しんだ様子で良かった。思い切ってこの小旅行に誘ってよかった。

ingrid and christen 3- 2018
( かなり古いIngrid の 2005年のCDと、Christenの 2010年の作品 )

この数年あまりゆっくりCDを聴く気分になれませんでした、たまに聴く新譜に心が揺さぶられるという感じもありませんでした。どうしてだろうね。それでもたまにこれいい感じ、というのには出会えました。その一枚はあまり意識して聴くことのなかった Eliane Elias の ″Man of La Mancha" (2018) なんだか新鮮な印象で頭の中に入ってきました。今までにないアレンジメントの新しさが気にいりました。 それと Larry Coryell フュージョン風強い新譜くらいかな、他にはと言うとあまり記憶に残っていません。

でも音楽関係のドキュメンタリー映画とか結構気分転換に見ていたのですが、なんと″Chasing Trane" というドキュメンタリーにマシュマロ・レコードの上不氏がチラッと一瞬ではありますが出ておられたので驚きました。

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最近よく聴いているのは、Henrik Gunde の Comes Love と Dark Eyes この強面からなんと優さしさが溢れてる、なんか優しい、そして小粋なアレンジメントなど、それが今のばあ様にはとても心地良いのですね。これからどんどん手もちの音源を聴きこんでいけるといいな。 後少しでリタイアー、頑張らなきゃ!



showwindow montreal 280-2018
( 流石にお洒落なモントリオール、トロントでは見かけないデザイン )

友遠方より来る2017!Tony Monaco with Ted Quinlan & Vito Rezza at Rex Jazz Bar 4/2/2015 - 2018.08.22 Wed

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( photo by Luca Ciccioni )

今回掲載するライヴはもう3年も前に行ったものですが、せっかくなので記しておく事にしました。それは去年夏の楽しい思い出に繋がるからです。ばあ様にはジャズ・バディー兼ボディーガードのS君という30代の友人がおりました。過去のジャズ・リポートに時々登場する息子ほど年差の青年ですが、ばあ様、じい様連中にはとても親切で、とにかくジャズに対して嬉しいほど反応してくれるのが本当に頼もしい存在でした。しかも趣味がジャズ・ドラムス(セミプロか)というから余計に素晴らしい。しかしお仕事の都合で急遽日本に帰国する事になり、ばあ様はそれ以来ジャズ・バーでのライヴへは、すっかり足が遠のいてしまったのでした。いくらばあ様でも一人で夜のジャズ・バーに行くのは憚られるものですから。

そんな頼もしい存在であった懐かしのS君から、なんとお仕事の都合でアメリカまで来ているので、カナダにも立ち寄るという連絡が。(右目手術前の初夏)しかも予期せぬ再会にはS君のお嫁さん同伴というので喜びが二倍になりました。その日は久々に再会するS君とお嫁さんのY子ちゃんを最寄りの駅でピックアップし、まずは我が家へランチにご招待。忙しいスケジュールをぬってばあ様の所へお嫁さんを連れてきてくれたS君は、すこし体格も豊になって、お嫁さんの料理上手というのが良く分かりました。彼女を見守る目が優しくとてもお幸せそう。

ばあ様は唯一自慢できるお得意のベルジン・ワッフルを作りました。とても喜んで驚くほど沢山食べてくれました。新鮮なフルーツやヨーグルト、メープル・シロップを添えたワッフルは格別ですね。若い二人の食欲と食べ様の気持ちの良いこと!作り甲斐がありました。

食事の後片付けは、私が後でするので構わないでというのに、Y子ちゃんはすぐに済みますからと、さっさと洗い物を済ませてくれました。それだけでもばあ様はテキパキとしたY子ちゃんの要領の良さと素早い行動力に関心!そしてその心使いと優しさにあっという間にY子ちゃんのファンになってしまったのでした。しっかり腕にも技術をお持ちのY子ちゃんは生活感もしっかりと両立されたお嬢さんでした。

ペアー・ルックというのが苦手なばあ様ですが、さりげなくコーディネートされた普段着に、お揃いのナイキの黒いランナーを履いていたのが印象に残りました。これもよ~く見なきゃわからないくらいさりげない感じ、でも一緒にお洒落しているという二人感があって若いってやっぱりいいですね。素敵なお二人でした。しかも重たかったでしょうに日本酒のおみあげまで、感謝です。S君とても素敵なお嬢様と出会いましたね。これが去年の嬉しかった事のひとつです。「友遠方より来る」、これほど楽しい事はありません。

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(photos by manmarukumi at Rex 2015)

さて、ばあ様の選んだライヴなら何でもオーケー、お供しますという事だったので、普段は聴く機会のないオルガンを選んだのは前年この Tony Monaco (Hammond B3 Organ ) がレックス・ジャズ・バーに来た時に見逃したからでした。日本ではあまり人気がないのか、雑誌などで紹介されていないように思うのですが、トロントではたまに名前を見る事もあり、一度逃しているのでこの機会は逃せませんでした。いつもとは違って立ち見観客も多く、かなりの熱気がレックスに漲っていました。絶対にこのオルガニストはS君にも満足してもらえると確信していたので、このライヴを選択して本当に良かったです。

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(Ted Quinlan at Rex 2015)

ギタリストもカナダではもう数えきれない録音に参加している、知名度の高いTed Quinlan です。2015年制作の ″Born To Be Blue" という Chet Baker の自叙伝的映画ではマリアッチ・バンドのギタリストとしてほんの数分登場していましたが、帽子をかぶっていたので分からないでした。最後にでてくるミュージシャンのクレディットをみて、あっQuinlan が出ているわって感じでしたけど、彼はコンポーザーでもあり、また教鞭をとる教育者でもあります。ジャズに限らず多くのカナディアンのCDでゲスト演奏している彼の名前を発見します。ドラムスの Vito Rezza もまた同様にポピュラーなドラマーです。

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さて Tony Monaco は、Jimmy Smith 系のオルガニストというか、小さい頃にはアコーディオンを弾いていたらしいですが、12歳頃に初めて Jimmy Smith を聴いて感銘し、深く影響を受けそれ以来オルガンに変わったという経歴です。彼はその後 Jimmy Smith に自分のテープを送り、なんと本人から電話がかかってきたそうで、16歳の トニーに演奏に対してのアドヴァイスなどを与えてくれたそうで、神と崇めているスミスからのアドヴァイスを今でも忠実に守っているとヴィデオの中で説明しているシーンがあります。今回のライヴも、ジャズ、ブルース、なんでもありのグルーヴ感の濃い熱いものでした。

ダウンビート誌のポールで2005-2011年では、ジャズ・オルガニストのトップ5に入っています。そして彼の初めてのCDをやはりオルガニストの Joey DeFrancesco が ″Burnin Grooves" をプロデュースしており好評を得ているようです。ばあ様はまだ聴いたことがないので分からないのですが、生の演奏から想像すると、きっと熱いエネルギーを発散させた聴きごたえのあるアルバムでしょう。近年ではギタリストの Pat Martino と数年ツアーを共にしていました。この映像はユーチューブにもアップされているのでご覧になれますよ。

tony monaco jacket

今夜の選曲は、ブルースから始まりました。なんだかすでに素敵なライヴの予感が漂ってきました。きっと観客の多さとこの熱気から発散されるものなのかもしれません。二曲目は、I can't Give You Anything but Love, Baby、そして Pennies from Heaven なんだか少し意外な曲ですね。三曲目の Here's That Rainy Day から、なんと When Johnny Comes Marching Home なんて曲が飛び出し、お次ななんだか分からなかったな。それから Bugs Blues だか、タイトルが思いつく前に曲が終わっているような次第でした。これでファースト・セットはお終い。「いやぁ~まん丸さん、最高に良かったですね!」というS君の感想が、ばあ様も満足です。

セカンド・セットは、なんだかとてもファンキーなノリノリの曲から始まりました。次にきたのが Amazing Grace で、彼の心の中に浮かんだ曲を気ままに演奏しているって感じですね。つづくのはボサ・ノバ風アレンジ、何を演奏しても楽しいので観客はぐいぐい彼のペースにはまって行くという感じでしょうか。とにかく熱い彼のパフォーマンスはライヴならではと思います。これがCDになってしまうとどうなるのかしらと思います。次はブルース、そしてジャズのスタンダードが続きます、I Wish Upon a Star, Very Thought of You, My One and Only Love 、本当に来て良かったと思えるライヴでした。満足度100%でした、もし彼がいつか日本に遠征されることがあれば、是非お聴き頂きたいアーティストです。

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レックス・ジャズ・バーのスタートは遅い、一番人気のライヴは3つある最後のショーで9時45分始まりです。ライヴが終わるともう12時近くになって、最近夜の運転が苦手になったばあ様は、ダウンタウンにお住まいのジャズ友である Mr.M氏の所でお泊りさせて頂きます。奥様のM子お姉さまとお喋りに花を咲かすのも楽しみのひとつ。いつも本当にお世話になっています。感謝、感謝!

そして寂しいおしらせは、楽しみにしていた「一力ジャズ」も終了してしまいました。ミュージシャンへの費用が上がったり、レストランの都合もあり、続ける事が不可能になりました。今まで沢山の素晴らしいアーティストをこの小さな空間で楽しませて頂きました。このスペースだったからこそミュージシャンとの交流も自然な形で可能だったように思います、色々な面で楽しい経験をさせて頂いて感謝です。一力レストランの皆様、そして出来るだけ長く続けようと努力して下さった力さん、本当にありがとうございました。

最近は、ライヴに行けていないので少し欲求不満になっているのは間違いない。まあ色々ありましてこの歳になると野暮用が増えてしまって自分でコントロールできない事も多々ありますが、まあ一歩一歩焦らず進んで行く事が大切ですね。

気分転換に子丸を誘ってこの夏最後、おあずけになっていた小さな旅にでも出かけるのもいいな、
どうなりますやら・・・


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( 陣取ったテーブルの壁にはこんな写真が at Rex jazz bar 2015 )


日本では自然災害による被害が多くの県に広がり、この天候の異常さに目を見張るばかりです。これからは台風のシーズンに突入し気が気ではありません。どうか皆様もお気をつけてお暮しくださいませ、安全な生活がおくれますようにお祈り致します。

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