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2017-05

Andrew Scott - 2010.09.10 Fri

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( photo by Goh Iromoto )

日本はまだまだ残暑が厳しいようですね、こちらはとても過ごしやすい気候になってきました。

さて今回ご紹介するのは、前回ライブのトリオでギターを弾いていた アンディーこと Dr. Andrew Jacob Scott です。トロントをベースとして活躍している Jazz Guitarist ですが、それだけにとどまらず彼は作曲家でもあり ”CODA”という Jazz 雑誌の編集者、3つのカレッジや大学で教鞭をとる教育者でもあります。

1998年に彼はボストン(US) に移り住み New England Conservatory of Music で Historical Musicolgy (歴史音楽学) のマスターを修得し、その後トロントの York University で Musicology/Ethnomusicology (音楽学、民族音楽学) の PhD まで修得した Multitalented (多才)なミュージシャンです。そしてつい最近、待望の3人目の赤ちゃんが誕生し元気な 2人の男の子と女の子を持つ父親でもあります。

今までにギターでは、一番多くのライヴ演奏を聴いていますが、その変わらぬスタイルと職人気質というのか練り上げた技術の確かさには定評があります。かなり地味目だと思いますが、彼の素晴らしさはグループの中で輝きを増し、他のメンバーのサポートに回る事によって彼の器量が発揮されるように思います。

トロントで生まれ育った彼は小さい頃からピアノを弾く母親の影響を受け、母親のコレクションであった Oscar Peterson, Junior Mance , Dave Brubeck などのレコードを聴いて育ったそうです。お母様が彼にとっては一番最初の音楽の先生だったそうです。彼の中には幼い頃から聴いている Johnny Mercer, Harold Arlen などが子守唄として頭脳の中に組み込まれているの間違いないでしょう。

そして今では Generations Trio で一緒に活躍している Gene DiNovi さんとは、この頃からの付き合いというか Gene さんが1973年頃にカナダに移住された時期に Andrew のご両親にお世話になったそうです。この話はよく Gene さんがライヴでご披露されますが、その頃まだ幼い子供であった Andrew とまさか一緒にステージでプレーするとは想像も出来なかった事でしょう。

私が始めて Andrew の演奏を聴いたのも、Gene DiNovi's Generations Trio でした。その時の印象は「少しブルージィーな演奏は職人のような地道な仕事を積み重ねてきたような」と記しているのでやはりその印象はずっと今でも変わっていません。さあ彼のCDをご紹介してゆきましょう。

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Andrew Scott (g)
Bernie Senensky (p)
Louis Simao (b)
joel Haynes (ds)
Special Guests - Harry Allen (ts), Jake Wilkinson (tp)

Sackville Records からの一枚目は ”This One for Barney”です。軽快な This Could Be the Start of Something Big から始まります。Harry Allen のテナー・サックスを迎えて Quartet は Bebop はもちろん Swingin’ギターを楽しくを聴かせてくれます。もちろん題名からもお分かりのとうりギタリストの Barney Kesssel へのトリビュート盤です。

Andrew は Kassel のギターから多くの影響を受けたと語っています。この盤には彼自身の作品も3曲含まれており全体的にリラックスした大らかな雰囲気です。

この盤で Jake Wilkinson(tp) が参加していますがこのトランペッターを初めて聴いたのが一力でのライヴでした。この盤ではイマイチ出番が少ないのでこれだけで聴いて評価するのは酷ですが、今私が注目している若手のトランペッターです、この人のライヴはCDとは比べ物にならない位本当に良かったです。またの機会に彼をご紹介しましょう。さて最後に大好きな My Romance が入っています。Andrew の優しい音色がなんと素敵な事、これだけで私はもう満足してしまいます。何回聴いていても飽きない一枚です。


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Andrew Scott (g, Fender Rhodes keyboard)
Randy Sandke (tp)
Mike Murley (ts)
Bernie Senensky (p)
Louis Simao (b)
Joel Haynes (ds)

Sackville Records からの第二弾は ”Blue Mercer” です。この盤には私の大好きな Mike Murley が参加しています。Andrew が息子の為に作曲した ”Lullaby for Mason” の Mike のソロは静寂の中に一杯愛を詰め込んでいるような、そんな雰囲気でじっくりと聴かせてくれます。ニューヨークのトランペッターの Randy Sandke も Mike のサックスに絡み合うように歌っています。息が合っていますね、リズム・セクションは前盤と同じメンバーでこちらもやはり皆がリラックスしており安心感がある演奏です。

この盤ではJohnny Mercer の曲を主体としていますが、先輩であり尊敬する Gene DiNovi さんの ”Have a Heart” が選曲されていてライナー・ノーツも Gene さんが愛情を込めて書いておられます。

いつも思うのですが、Andrew のリーダー盤であるのに彼は自分が表立ってさあ聴いてくれっていうのではなく、いつも控えめな距離から所どころでキラリと自分の持っているお宝を光らせる感じが微妙なところなのかもしれませんね。Johnny Mercer の作品が好きという事もありますが、この盤が自分的には一番好きなものです。





Gene DiNovi's Generations Trio からも数枚でています。この関係のトピックは Geneさんのページとライヴのセクションに詳しく載せいますので、そちらをご覧下さい。

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(photo by Goh Iromoto )
Gene Dinovi's Generations Trio の ↓ 詳しい記事はこちらから。
http://nono54.blog88.fc2.com/blog-entry-46.html


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Andrew Scott (g)
Jon-Erik Kellso (tp)
Dan Block (t. sax, clarinet)
Mark Eisenman (p)
Pat Collins (b)
Joel haynes (ds)

そして三枚目の新譜は ”Nostalgia” です。こちらも二管を表に押し出したスタンダード曲集です。Jon-Erik Kellso のミュートの入ったトランペットから始まる Ben Webster の Did You Call Her Today。ピアノの Mark Eisenman もいい感じやはり彼のピアノはメリハリが効いていていいな。Dan Block のテナーもなかなかセクシィーです。どのセクションをとってもそれぞれが主役、そんな雰囲気でセッションが続きます。

Adrew の作る盤にはアット・ホームな感じがするのかもしれません。ジャズにはそんな事は必要はないとは思うけど、それが彼の持っているキャラクターというか良さなのだと思います。Blue Mercer が一番好きとか言ったけど、ジックリ聴くとこれも同じ位よい盤なんだなぁ。なんだかちょっと Melancholy でアンティックぽくって、セピア色の色褪せた写真の中から飛び出してきたみたいな音色が心を掴むのかもしれない。

↓ ピアノのマーク・アイズマンをご紹介したページはこちら。
http://nono54.blog88.fc2.com/blog-entry-29.html

Andrew's Discogrphy:
with The Andrew Scott Quartet:
*This One's for Barney - Sackville Record (2004)
*Blue Marcer - Sackvill Record (2006)

with The Clayton/Scott Group:
*So Nice - Boomtang Records/KOCH Jazz (2004)
*The Clayton/Scott Group - CSG Records (2002)

with One Step Beyond:
*One Step Beyond - Mo Funk REcords (1996)
*One Step Beyond and J&B Scotch - J&B (1998)
*Live in Montreal - OSC Records (1998)

with Gene DiNovi's Generations Trio
*Brand New Morning - Marshmallow Records (2007)
*The Three Optimist at The Old Mill - Sackville (2007)


その他には The Clayton/Scott Group があります、これはスムーズ・ジャズの分野で ”Group of the Year” を2005年と2006年に受賞しています。2007年には、Toronto Independet Music Awards で ベスト・ジャズ・アーティストを受賞しています。私はあまりこの分野(スムーズ・ジャズ)は得意ではないので詳しい情報は書けませんが彼のホームページでYou-tube が載せられているのでご覧くださいね。

そしてトロント・ベースの Electro Jazz ensemble, キーボード、ベース、ギターをこなす Rob DeBoer とパーカッションの Tony Grace が色々な面々のミュージシャンを迎えてセッションを繰り広げる。2007年に四枚めのアルバム ”En Route” に Andrew Scott が参加しています。

Four80East - Double Down (from the album "En Route")

Personnel: Rob DeBoer (guitar, keyboards, programming, background vocals); Jon Stewart (tenor saxophone); Bryden Baird (trumpet); Tony Grace (drums, percussion, programming); Divine Brown (background vocals);Andrew Scott (guitar).


今回は、ギタリストの Andrew Scott の登場でした、彼のホームページから沢山の You-tube で映像がご覧になれますので是非訪問してあげて下さいね。

↓ アンドリューのホーム・ページとマイ・スペースはこちらからどうぞ。
http://andrewjacobscott.com/
http://www.myspace.com/andrewscottjazz

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