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2009-07

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Neil Swainson - 2009.07.25 Sat

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第一回目は、今年にはいって一番よく聴いたベーシストのニール・スウェインソン。BC州の Victoria 出身で1977年からトロントをベースに活躍しています。
1976年に Vancouver に移動し自分のバンドを持つ以前は Victoria でプロとしてステーツからのミュージシャンのバッキングなどをしました、Herb Ellis, Sonny Stitt, Barney Kessell など。そして1977年にトロントに移りました。

1980年代より Woody Shaw とのアソシエーションより二枚のアルバム、Solid (Muse5329) と In My Own Sweet Way (In & Out 7003) をのこしています。
また James Moody, George Coleman, Zoot Sim などの面々と共演し、1986年から George Shearing との長い関係がはじまります。

George Shearing をご存知の方は、ニールの名前を記憶されていると思いますが、1986年以来 Shearing との関係は今でも続いています。(2002年の John Pizzarelli with George Shearing Quintet にも参加)

Shearing との盤には、Dexterity (Concord Jazz 4346), Mel & George "do" World War Ⅱ(Concrd Jazz 4471)、A Perfect Match (with Ernestine Anderson, concord Jazz 4357), I Hear a Rhapsody (Telarc 83310), Walkin' (Telarc 83333), How Beautiful is Night (with Robert Farnon, Telarc 83325), Paper Moon (Telarc 83375), That Shearing Sound (Telarc 83347), and Joe Willams: A Song Is Born (View Video) などがありますが、私がまだ聴いたことがない盤ばかりです。

日本公演にも同伴していてYou-tubeでもこの時の演奏を見ることが出来ます。まだ初々しい Neil と Shearing をご鑑賞ください。Shearing が自分が弾いたピアノにすばやく反応できる繊細で素晴らしい技術をもつベーシストと賞賛しています。

Shearing and Neil
↑ ここをクリック 

私が初めてニールのベースを聴いたのがヴォーカリストの Trudy Desmond の” RSVP ”1994という盤でした。” I've Got The World On A String ” の Neil のベースで始まるこの曲は、そのベースの気持ちよい響きとヴォーカルが自然に一体となってゆく心地よさが素晴らしく、何回も聴くごとにぐんぐんと惹かれていきました。この一曲で私はNeil のファンになってしまいました。Neilのベースは伴奏ではなく一緒に歌っている、そういう感じなんですね。そこに Lorne Lofsky のギターが忍び寄ってくる、上品な Jerry Fuller のドラムが絡んでくる。いやぁ~っ最高に紐が絡みあってます、タイトルどうりなんですね!

desmond turdy240

ですが私の本当に好きなのはヴォーカルの伴奏ではなく、Quintet なんかでのNeil の熱い複雑な迷路を突っ走っているような演奏なんですね。それを始めてきいたのが、Chris Mitchell Quintet の ” SPECTRUM ” の盤。へ~っ、こんなに熱い演奏をする人なんだとまったく違った彼のシャープな面がその盤にはでていました。それ以来、彼の参加している盤を漁っていますが
とにかく参加作品が数え切れないほど多いのです。

好きなものではテナーマンの Kirk MacDonald の盤 ” New Beginnigs ” 2000や ” Pure and Simple ” 2001のバップ系や2006年にでているフルート奏者Bill McBirnie との Duo/Quartet の ” Paco Paco ” などがお勧め。目新しいところでは、この5月に発売のヴォーカルの Roberta Gambarini の新譜” So In Love ” にも参加しています。


カナダの”Juno Award ”でもニールが参加している盤がいくつか賞を受賞しています。
Junoは、アメリカのグラミー賞に相当するカナダのミュージックの賞ですね。

Jon Ballantyne’s Skydance (Justin Time 30-2);
P.J. Perry’s My Ideal (Unity 128);
Free Trade. a cooperative band featuring Renee Rosnes (Justin Time 64-2);
Kirk MacDonald’s The Atlantic Sessions (Koch 8600);
Pat LaBarbera’s Deep in a Dream (Radioland 10015).

この Pat Labarbera の Deep in a Dream がなかなか良かったです。ニールのベースが深い底から光を放っているような微妙で繊細な輝きをもっています。流石ニールと唸ってしまう演奏です。

その他 Neil の参加しているカナダのレーベル Sakville Recordings からは:

*JMOG - Joe & Pat LaBarbera, Don Thompson, Neil Swainson (1992)
*Geoff Keezer Trio (1993)
*Ellington '87 - Fraser MacPherson & Oliver Jones (1987)
*Airmail Special - Jay McShann (1985)
*Here 'Tis - Junior Mance (1992)
*Jim & Jay's Christmas - Jim Galloway/Jay McShann (1992)
*Music is My Life - Jim Galloway (1973-83)

それから忘れてはいけないのが、大好きな Gene Dinovi さん(p)との共演。Gene さんとのものはマシュマロレコードから沢山でています。

↓マシュマロレコードさんはここをクリック、右端の Gene Dinovi で検索してね。
marshmallow

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So In Love (2001)
At Red Brick Warehouse Live In Yokohama (2003)
Flower Of The Night (2004)
All Throough The Night (2008)
これらも是非聴いていただきたい素晴らしい盤だと思います。


それから横浜に出来た新レーベルの ”ファイブスターズレコード”さんの記念すべき第一作目。
Gene DiNovi & Neil Swainson ”Smile” (2003)

2人の息のあったデュオが素敵な盤です、カナダのベストが織り成す音の芸術を是非お楽しみください。この盤は日本製なので、なかなか手に入らなかったのですがひょんな事から Gene さんの在庫から最後の一枚を分けて頂きました。なんとラッキー!これも見逃せない一枚です。

gene240.jpg


最後に御紹介するのは彼のリーダー盤である。
” Neil Swainson Quintet 49th Parallel ” 1987 (Concord Jazz 4396)
Neil Swainson  (bass)
Jerry Fuller  (drums)
Joe Henderson  (saxohone)
Woody Shaw  (trumpet)
Gary Wiiliamson  (piano)

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この盤を手にいれるのに苦労しました、CDショップにも、製作会社にも在庫がなくって、諦めていたのですが、ジャズ友の Mr.M さんがNeilさんにリクエストしてこれを Neil さんの在庫から直接、譲っていただきました。もう感激、おまけにサインつきで!

49th Parallel から始まるこの盤は予想以上に素晴らしいものでした。整然として威厳があってなんとも 49th の Parallel に立っている事が素晴らしく感じる曲でありました。8分41秒の緊張感っていうか。全6曲、そのうちの Home stretch は Joe Henderson の作曲、残りの5曲は全て Neil の作曲という意欲的な盤であります。そして Henderson と Shaw の良さを100%引き出す要素をNeilのコンポジションには織り込まれているように思えます。Henderson の穏やかで暖かい音とそして Shaw のクリアーでシャープな音色が生き生きしているのです。(この盤が Woody Shaw の最後のスタジオ録音になったそうだ、この録音の後の5月に Shaw は亡くなったのでした)

この盤には Port of Spain という少しラテンの香りのする曲も収められています。Neilのコンポーザーとしての器量も感じとれ、ヴァーサタイルなアーティストだと言うのはもうとっくにわかっているけど、この盤で十分に確信できたのも嬉しいことでした。Southern Exposure, On The Lam,  Don't Hurt Yourself、どの曲も彼の以外な面やなるほどと思えるところ、へェ~と感心させられたり、深く聴きこむにつれて色々な面を発見できる盤でした。

このところ Neil のデュオライブを聴く機会を何度も持つことができました。そのたびに思うのは、彼の技術の素晴らしさだけでなく、彼の人柄というのか演奏の合間のファンとの会話やコミニケーションがとても優しく誠実なのです。益々大好きなっていくベーシスト、今回のまん丸クミの一押し Neil Swainson でした。

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( photo by manmarukumi )


追記:こちらは、2013年に発売された新譜です。Don Thompson との素晴らしいデュオ!

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Neil Swainson & Don Thompson / Tranquility ( Cornerstone Records 2013 )
Neil Swainson (b)
Don Thompson (p)

1. Quasimodo
2. Smoke Gets In Your Eyes
3. I Remember You
4. Tranqil (N.Swainson)
5. A Face Like Yours
6. Time Remembered
7. Mr. Lucky
8. Everybody's Song But My Own
9. Never Let Me Go

これは Neil Swainson の二枚目のリーダー盤です。彼ほど多くのコーリーグの盤に必要とされているベーシストはいないのではないかと思います。ヨーロッパや日本まで幅広く活躍しているというのに、リーダー盤が二枚目とは少し残念ですが、今回はなんと Don Thompson とのデュオとは嬉しいですね。 Don が一人いるとミュージシャンを三人も得たようなものだと言われているモルティ・タレンテッドの Don ですが、今回はピアニストとしての彼を楽しむ事ができます。Neil のリーダー盤であっても、前にぐいぐい押し出すのではなく、あくまでもデュオとしての相対性を保って静かな会話を織り成しています。Tranquility は本当に素敵な時間を提供してくれます。あくせくした今に余裕を与えてくれる満足の一枚。

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