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2009-10

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Robi Botos - 2009.10.25 Sun

今回のピアニストは、ハンガリー生まれの Robi Botos をご紹介しましょう。

robibotos400-2011.jpg
( photo by manmarukumi 2011)

ご存知のようにカナダは移民で形成されている国です。様々な国から色々な理由でこのカナダを選び、この土地に根をはって生きていく訳なのですが。Botos も同様にこのカナダを選び、トロントを拠点にして活躍している若手ピアニストです。

まず彼の名前から明確にしていきたいと思います。

FMラジオで彼の名前を聞いていると、ボトスと発音したり、ボトッシュと発音したりと定かではありません。そこで前回のライブの時、直接ご本人に訊ねてみました。 そして正解な発音は”ボトッシュ”なのだそうです。

ハンガリー語の発音ではSの後にHがつくように (Botosh) 発音するのだそうです。それで始めは、彼もちゃんと間違いを正していたのだけど、何回言っても駄目なのでもうそのまま好きなように呼んでもらっているよ、諦めたと言って笑っておられました。

ハンガリーの Nyiregyhaza (発音が分かりません)地方の Romani (Gypsy) の音楽一家にうまれました。1978年生まれですからまだ若干31歳の若さです。小さい時から、父親や二人の兄弟の中でドラムやパーカッションを演奏しながらジプシィー音楽を身につけていったロビィは7歳の頃から独学でピアノを始めたそうです。

1998年に二十歳でカナダに移住してからの彼の活躍は目覚しいです。
その幾つかの活躍ぶりを抜擢してここに記しておきましょう。

the Hungarian AORTA national jazz band competition.
1998 "Best Soloist" prize at the Hungarian Bartok Radio's international
jazz piano competition.
2004 First prize and public prize at the International Montreux Jazz
Festival's solo piano competition.
2005 Best soloist prize and 2nd place at the International "Jazz Hoeilaart"
band competition in Belgium.
2005 Official IAJE (International association for jazz education) award
in Long Beach, California.
2006 Runner up at the Great American Jazz Piano Competition.
2006 Nomination for "keyboardist of the year" at the National jazz awards.
2006 3rd prize at the "Martial Solal" Piano Competition in Paris France.
2006 JUNO Nomination for "contemporary jazz album of the year" for
"One Take". 2006 National Jazz Award nomination for "Keyboardist Of
The Year"
2007 National Jazz Award for "Keyboardist Of the Year"
2007 Finalist at the "Great American Jazz Piano Competition" in
Jacksonville Florida. 2007 NOW award for "Best Jazz Artist"
2008 National Jazz Award Nomination for "Keyboardist Of The Year"
2008 First prize Winner at the "Great American Jazz Piano Competition"
in Jacksonville Florida.

短い期間に、こんな凄い経歴を手に入れているという事に驚かされてしまいす。





まず私が彼の事を知ったのはそう昔の事ではありません、せいぜい数年ほど前なのです。ジャズ仲間の Mr. M 氏が ”クミちゃん、めちゃ凄いピアニストを聴いてきたでぇ”と言う。

どこか東欧辺りから来ているピアニストだと仰るではありませんか。この時点において彼の事はまっく未知の人と思っていたのでした、(実はCDをもっていた)そのお話ぶりからこのピアニストがかなりの技術をもち、またスイング感もよく、将来がとても楽しみだ、しかもまだかなり若いというお話でした。

Mr. M 氏に逢うごとに、彼の演奏はとにかく素晴らしいというので想像は膨らむばかり。案外早くライブが聴きたいという願いが叶い、去年の10月に期待のピアニスト Robi Botos の生のピアノ演奏を ”一力”レストランのジャズナイトで聴くことができたのでした。(このジャズナイトは”一力”のオーナーとMr. M 氏がプロデュ-スされているのです)

期待。。。うらぎりませんでした。スイング感抜群、繊細かつダイナミック、めちゃええやん!

見た目にはとても優しい指から(ダイアナ・クラールの方が男性的な指をしている)、溢れるエネルギーが、感情が、うわ~っと流れだす瞬間、その流れに自分が乗せられてしまう無抵抗の感覚。否応いわせないそのパワーといいましょうか。

只者じゃないぞ!これだけの賞を総なめにした理由が、なるほど分かりました。

その後二回ほど聴いたデュオのパートナーは、お馴染みの Neil Swainson です。Neil のベースととても相性がいいです。もう完全に Botos のファンになってしまいました。

年齢層の高い40席のライブでは、選曲も落ち着いたものが多く彼のロマンティックな面を十分に堪能しました。Secet Love, Love Letter, Speak Low, In Your Own Sweet Way など。でも Charlie Parker の Anthoropology や、Wayne Shorter の Foot Prints なんかも選んで演奏してくれたのでちょっと嬉しかったな。やはりこういう選曲が入ると盛り上がりますね。

いつも思うけどNeil はデュオでプレーする場合、本当に相手の良さを惹きたてる事を良く理解しているプレーヤーだと思う、そういう所がこの人の凄いところだと思います。

neilbotos400.jpg
(Neil Swainson & Robi Botos, 10/3/2009)

さて、話をロビィにもどしましょう。この短期間に彼は数多くのミュージシャンとの共演を果たしています。

Archie Alleyne, Roberta Gambarini, Joey Defrancesco, Peter Appleyard, Dave Young,
Pat LaBarbera, James Blood Ulmer, Jackie Richardson, Norman Marshall Villenuve,
Michael Brecker, Toots Thielemans, Guido Basso, and Avishai Cohen.

などなど、数え切れないです。最近のものでは多分このブログを覗いていらっしゃる方ならご存知のSophie Milman の新譜 ”take love easy” からの一曲、50 Ways to Leave Your Lovers です。徐々に彼のピアノが絡んできます、最後のパートでは気持ちよく走っていますね。

パーカッションが効いていてラテンの乗りでなかなかいいなぁ。ソフィーのヴォーカルで彼のピアノが聴けるとは嬉しいでしたね。

さて、手元にあったもう一枚の盤、実はずっと前から持っていたものでした。恥ずかしいですが、Mr. M から言われるまで気がつかなかったのです。

そのタイトルは ”ONE TAKE” volume two というシリーズでワン テイクで録音しようというコンセプトでAlma Records から2005年に製作されたものでした。ダビングやオーヴァーラップをやめて、そこにある今をミュージシャンがリラックスした状態で、ワン テイクで何が出来るか、想像もできない瞬間を録音しようという企画でした。

ドラムとPhil Dwyer のサックスに気を取られていたこともあるのですが、確か Botos がFender Rhodes を弾いていたのです。(前回のトピックで貼り付けた You-tube です)

始めの数曲だけ聴いて、その後そのまま忘れちゃっていたのでした。(私としたことが)そんな分けで即引っ張り出して聴きなおしました、始めの二曲を聴いてピンと来なかったんだなって感じでしたが、聴きこんでいくと数曲目 (Nothing Personal ) からだんだん調子がついてきたぞ、ベースのMarc Rogers もよし、なかなか楽しい盤じゃないですか!Terri Lyne Carrington のドラムがとてもパワフルで嬉しくなりました。

次に紹介する盤は、彼がカナダに来て始めて自分達で製作したという兄弟のトリオ盤、”The Botos Brothers” です。2000年に発売されています。

botos250.jpg

Robert Botos(p), Frank Botos(ds), Louis Botos(b, vocal),
そしてゲストミュージシャンに
Pat Labarbera(sax), Don Thompson(b), Attila Darvas(b) を迎えています。

全8曲、7曲が Botos のオリジナルで、その優しい人柄がこれらの曲でうかがえます。彼の奥方の為に作曲された Violet という曲を聴いていると彼女に対する愛おしい気持ちが溢れんばかりに五線の上を流れています。

ジプシィー民謡にインスパイヤードされた曲あり、Bop 系あり、そして三兄弟の中で一人ハンガリーに残って活躍しているベーシストの Louis Botos は、この盤で参加しており素敵なヴォーカルを一曲だけ披露しています。

じらさないでもっと聴かせてって言いたい、Reveries of Love を淡々とベースを弾いているかのごとく歌っているのがまたなんとも言えなく心に響きます。

ここではオールマイティーの Don Thompson が Louis の代わりにベースで参加しています。

botos-c250.jpg

Robi Botos(p), Mark McLean(ds), Pat Kilbride(b)

そして2008年に出された一番新しい盤、”Christmas Eve” Robi Botos Trio 盤では、彼のロマンティストな部分が前面に押し出させています。この盤はクリスマス曲集だけれども、普段に聴いていてもまったく違和感のないくらい繊細で素敵なアレンジです。

彼女との二人きりのクリスマスディナーは、この盤でいけば必ず君のセンスの良さに彼女はマイってしまうって感じかな。

それほど、この一枚は素敵なクリスマスイヴを約束してくれるでしょう。暖かくて、優しくてちょっとメローで、まるで時が止まったような二人の空間を作りだしてくれるでしょう。もちろん一人で聴いていても十分に素敵なのは言うまでもないですが。

ドラムもベースもほどよく絡んでいて文句なしです。私はクリスマス曲集が結構好きなんだけど、この盤はお世辞抜きに本当に良いです、まん丸の一押しです!

さて、カナダで一番有名なピアニストはオスカー・ピーターソンですが、オスカーの追悼のイヴェントで Botos がオスカーに捧げた曲 ”Emmanuel” を最後にご覧下さい。これからのカナダのジャズ界を背負っていく若い才能、期待の新星 Robi Botos でした。




↓ここに彼のマイスペースを貼り付けておきましょう。

http://www.myspace.com/robibotos

↓おまけに、もし時間があればこれもどうぞ、私こういうファンク系もとっても好きなんです。

http://www.youtube.com/watch?v=xuRw5dEZMys&feature=related

追記:

こちらは、2012年に発売された、Robi の新譜です。長い間待たされた新譜でしたが、自分で納得のいく一枚が出来た、ようやく長年のが達成されたというか、忙しい合間をぬっての制作なので思うように行かなかったようです。しかしフィニッシュト・プロダクトを見てジャケットのデザインやそれに使われているフォトなどこれまでにない気の配りようですね。

聴きこむほどに良さがじわじわと伝わってきます。彼の優しくロマンティストな面が満載で、私は Robi のファンなので本当にこういう盤をだしてくれて嬉しいです。14曲中11曲がオリジナルという意欲作です。豊富な内容で彼のヴァーサタィル(versatile)な面を聴くことの出きる一枚でしょう。今や売れっ子ピアニストの Botos です。

rbcdcover240.jpg
ROBI BOTOS Trio - place to place (2012)

Robi Botos - Piano, Fender Rhodes - Keys - Cajon.
Attila Darvas - Acoustic, Electric Bass.
Frank Botos - Drums.

1. Life Goes On (Robi Botos)
2. Footprints (wayne Shorter)
3. Be Bach (Robi Botos)
4. Emmanuel (Robi Botos)
5. Place to Place (Robi Botos)
6. Long Time No See (Robi Botos)
7. Smedley's Attack (Robi Botos)
8. Tagged (Robi Botos)
9. You Don't Know What Love Is (Gene de Paul/Don Raye)
10. Inside Out (Robi Botos)
11. Homeland (Robi Botos)
12. First Love (Robi Botos)
13. What Is This Thing Called Love (Cole Porter)
12. What? (Robi Botos)

Robi Botos "Place To Place" EPK はここをクリック!

newcdrobi500.jpg

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