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2009-11

Molly Johnson - 2009.11.17 Tue

今回は、2009年のカナダの Juno Award で Best Vocal Jazz Alubum、そして同年にNational Jazz Award for Best Female Vocalist を受賞した、Molly Johnson の登場です。

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始めてモーリーの歌を聴いたのは70年代の中頃に TV ショーに出ていたモーリーでした。駆け出しの舞台俳優である彼女の姉妹と二人でその番組にでていた彼女はまだ若く、多分私より少し若いか、同年代であろうと思われました。

その二人にとっては始めてのテレビ出演のような様子で、恥じらいが隠せない様子でしたがモーリーが歌いだすと、そこにはもう同じ人だと思えないほど度胸の座ったヴォーカリストの彼女が存在していました。

いまでも彼女の歌っている Summer Time のイメージが頭の中にインプットされていて、その強烈な個性が30年経った今でも忘れる事ができません。この曲は、彼女がいつもステージで歌うようなのできっと彼女の十八番なのでしょう。

そのブルージィーで、古い映画のシーンにでも合いそうな雰囲気をもった彼女の声に胸が躍ったというか、凄いもの発見しちゃったという感じでした。

彼女の長い経歴では、年代によってかなりの変化があり、Rock, Disco, Funk, Bluesと一つのジャンルに固定しなかったせいか、どちらつかずの定着したファンが得にくかったかも知れません。

80年代に入って、Alta Moda ( イタリア語で Hight Style ) というグループを作り、活躍していたのですが、音楽界でも彼らの位置づけがしずらくて、どのジャンルに入れてよいものか分からなかったようで、これも不運の原因かもしれません。

1987年に何枚目かの Alta Moda の LP レコードがでたので、何を期待して買ったのか定かではないのですが、それが Funk Groove のようでもあり、ポップスのようでもあり、なんだか居心地の良くない椅子に座っているような感じがした事を覚えています。

彼女の声が大好きなのに、このレコードのスタイルはイマイチ好きにはなれませんでした。その後、彼女の低迷期が続き一時はもう駄目かもしれないと思った事もあったそうです。90年代は、きっと彼女にとって音楽的には辛い時期だったでしょう。

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ところが2000年になって、店頭で彼女のCDを見つけた時はとても嬉しかったですね。タイトルは、”Molly Johnson ”この盤ではJazzy Approach で楽しませてくれました。ちょっとカントリーぽい曲もはいってたりするのですが、全体的に彼女の良さが出されていて、Long Wave Goodbye という曲には、なんと Stephane Grappeli のヴァイオリン
がフィーチャーされていてなかなかいい感じ!

最後の曲、Don't Explain なんかビリー・ホリデーよりも自分的には好きっていうか、あまりねっちゃりしてなくて、淡々と言葉の意味を噛みしめて歌っているところが心に響いたなぁ。

その次に出たのが、2002年の ”Another Day” です。Summer Time から始まるこの盤は、全曲はジャズではないですが、彼女のけだるいソルティーで、ブルージィーな声をとても生かせている選曲で一杯。





ちょっとノスタルジックな雰囲気が全体に漂っていて憂鬱な雨の日に熱い珈琲を飲みながら聴いてみたい盤とでもいうか。

Melody は、その中の一曲で。 Holly Cole や Cassndra Wilson をプロデュースした Craig Street がこの盤をプロデュースしています。

Molly is back ! 私の聞きたかった彼女が、一番初めに聴いたあのモーリーがやっと戻ってきた。

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そして、この ”Messin' Around” が2006年に発売されて彼女は精力的に活動している。あるインタヴューで、彼女はこれまでのように悲しい歌を沢山歌う必要もない、私は二人の可愛い子どもの母親でもあり、パフォーマーでもあり、主婦であり、妻であること!を強調しているのでした。彼女は現在とても公私ともども充実しているのでしょう。

このCDと共に彼女はフランスまで出稼ぎ(遠征)に行った。フランスでは爆発的にこのCDが売れて、一躍有名人になってしまった。ヨーロッパで発売されたジャケットは、カナダのとは違ってちょっと大人っぽいブルーのバックグラウンドの横顔だが、私はピンクのジャケットの彼女の笑顔はもっと素敵だと思うけど。選曲も、Prince , Bruce Springsteen, Gershwin、オリジナルと盛りだくさんです。

インタヴューで、”フランスでは、えらい大ヒットだったんだってね、凄く有名になってしまったじゃない” と言われて彼女は、”って言ってもねジェリー・ルイスだってフランスでは有名なのよ、そういう事だから人の話は半分に聞いていたほうがいいのよ”と謙虚な一面を持っている人だと思わせた、やはり地道にこの世界を長く生き抜いてきた彼女だからでてくる言葉には真実味があるなといやに感心してしまった。


2009年に、トップに貼った ”Lucky” でベストアルバムに選ばれました。やっと花が開いたというか、モーリーファンにとって嬉しい遅咲きの大輪なのでした。好きな Phil Dwyer のサックスも素敵、選曲もジャズファンにはお馴染みのものが多くきっと貴方にも満足していただけるでしょう。


最後に、モーリーの Summer Time で締めくくることにしましょう。




↓ この前にご紹介した、Botos のピアノがバックです。

http://www.youtube.com/watch?v=R60XuAVBLs4

↓ Molly Johnson のホームページです。

http://www.mollyjohnson.com/about.html


関連トピック → Molly Hohnson のライヴの記事はここから

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