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2010-01

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Mark Eisenman Quintet (1/15/2010) - 2010.01.18 Mon

markeisenmantrio500.jpg
( all the photos by manmarukumi )

2010年の素敵な年明けは、トロントのダウンタウンにあるジャズのメッカ ”REX” で Mark Eisenman Quintet のライブで始まりました。年末にジャズ仲間の Mr. M 氏から送られてきた情報を見てびっくり。クインテットにはなんとサックスの Pat LaBarbera が参加すると書いてあるのでこりゃもう、絶対にミス出来ないという訳で久しぶりのナイトアウトを決行です。

今回のクインテットのリーダーは、アメリカ生まれの Mark Eisenman です。1972年からトロントの住人、ピアニストだけでなく、コンポーザー、そして教育者としても活躍しています。以前にも彼のデュオ・ライブを聴いていたので彼のグループならきっと良いライブを聴かせてくれるだろうと大いなる期待を持って出かけました。1999年の The Jazz Report Award で ”Accoustic Pianist of the Year”を受賞。トロントには本当に良いアーティストが沢山集まっていますよ。

さて場所はダウンタウンの若者の集まる Queen Street にある古いホテルの一階。The REX Jazz & Blues Bar と言うトロントでも名の知れたジャズ・バーです。”Where Jazz musicians come to hear Jazz” というキャッチフレーズを持つこのバーでは毎週18ものライブをこなしていると言うから凄い!まずは、エントランスでスキン・ヘッドの恐いお兄さんがテーブル・チャージを集めています。御一人様$9ドル、どうして$10ドルでなく9ドルなのかが不思議。$1のお釣りをもらって、手の甲にハンコをペタリ、これがチャージを払った証拠。そして席を見つけて座れば、後は飲み物をオーダーして用意万端。$1.60セントのお茶でも、$5ドルのビールでも、ライブを観るのにまったく関係なし。こんな安いライブってそうあるもんじゃないよね。

でもトロントには、お昼のジャズ・ライブならタダって所もあるんです。しかしですね Pat LaBarbera を 900円ほどで聴けるなんて信じられないでしょ。私だって信じられなかったんだから。

さて、この Mark Eisenman Quintet のメンバーを紹介しましょう。
Mark Eisenman ( piano )
Pat LaBarbera ( saxophones )
John MacLeod ( flugelhorn )
Steve Wallace ( bass )
John Sumner (drums )

ccrst129.jpg

今回のライブの選曲は、彼らの新譜 ”Apparition” からでした。
(Apparition - The act of becoming visible; appearance)
始めて全曲がマークのコンポジションという意欲的なCDを作りました。多くの曲はスタンダードからインスピレーションを受けて創ったそうです、多分タイトルを見れば、それが何処からきたら想像がつくだろうと言っています。

1. Apparition
2. M and M
3. Fathom
4. Bird's Assurance
5. My Mahi
6. Sweet Spot
7. Gilt Be All Thy Stars
8. Thadeus
9. Parker 102

始めてジャケットを見た時に、何がイメージしてあるのか実は分からなかったのです。でもよ~く見てみると、なんとこれはマークの頭を後ろから撮影したものですね? でも何故、それはきっと貴方がこのCDを聴いて Find Out しなさいって事なのです。このCDは、無から生きた音楽を創作するジャズ・ミュージシャンに捧げられています。

mark248-1.jpg
Mark Eisenman

wallace248.jpg
Steve Wallance

Wallance のベースを聴くのは今回で三回目です、力強い粘りのあるサウンド。20代の頃すでに Clark Terry, Harry 'Sweets' Edison, Eddie 'Lockjaw, Davis,George Coleman, Zoot Sims などのバッキングをした経験があるというのですから年季が入ってます。ちょっとクールでドライな音色です。Rob McConnell's 'The Boss Brass' にも長い間在籍していました。トロントでも指折りの働き者で多くのグループの要望に応えている人です。とてもあつ~い熱気を発散させるベーシスト、また後日詳しくご紹介しましょう。

patjohn400.jpg
Pat LaBarbera and John MacLeod

1974年にカナダに拠点を移した時点で、もうパットはアメリカでもサックス奏者としての地位を築いていましたから、カナダでも活躍しているのは言うまでもありません。今は、トロントにある Humber College でも Saxophone, Ensemble Performance, Jazz Repertoire Development, Advanced Jazz Theory などフルタイムで教えるかたわらライブもこなしておられます。パットのテナー・サックスは素晴らしかったです、まるで年月をかけて樽の中で熟成したブランディを高価なグラスにそそぐような音色。こんなたとえで想像してもらえるかな?まろやかな香りが鼻の回りをふわ~んと包みこまれるような感覚。しかしここはバーなので、ライブを聴きにくるお客さんばかりじゃないので、とても煩い環境なのです。その雑音に負けじとミュージシャン達も、吹きまくる!その熱気が美味しいです。一曲ソプラノ・サックスでも演奏しましたが、やはりテナーの方が抜群に良かったです。

John MacLeod は、Jim Galloway の Wee Big Band のメンバーでもあります。彼のソロを始めて聴いた時に、とても好感を持ちました。もっと聴きたいと思っていたプレーヤーだったので、今回はとても彼のソロを楽しみにしていました。前回は彼のTrumpet を聴きましたが、今回は彼の Flugelhorn を堪能しました。Flugelhorn であんなハイノートが出るなんて知らなかった。Chet Baker のささやくような音色に慣れてしまっているせいか、急ピッチでハイノートの Flugelhorn はとても新鮮でした。Flugel のミュートもとても素敵でした。

また彼は、大好きな Mike Murley Quartet のメンバーでもあります。やはりCDで聴いているのとでは同じ曲でも全然迫力が違いますね。エネルギーの爆発の方向、それが観客に向いている、そこがライブの全てなのでしょう。MacLeod はこれから注目していきたいアーティストです。彼もまた後ほど紹介します。

今回はこの二人がマークのトリオにフィーチャーされて参加していたのですね。

patjohn350.jpg
Pat Labarbera and John Sumner

John Sumner はマークのトリオでは20年もの長い間のパートナーです、ベースの Wallance と同様に良いも悪い時期も共に過ごしたというだけあって息がピタリと合っていますね。
しっかりとリズム・セクションを守っている砦のような存在なんだと感じます。淡々とドラムをたたいている姿が印象的でした。ステージや、スタジオ・ミュージシャンとしても活躍しており、過去に Ed Bickert やヴォーカルの故Trudy desmond with the Don Thompson Quartet のメンバーでもありました。

今回のライブでは、オリジナルの知らない曲ばかりでしたが、バップの良さがうんと取り入れてあった楽しいものが沢山ありました。バラードやブルースぽいのもあり。Solo や Ensemble をふんだんに生かした、それぞれの個性を引き立てる要素が一杯でした。それぞれが素晴らしい Improviser で聴かせどころが十分でした。

CD はジックリと聴いてそれを分析する楽しみがありますが、ライブはただただその瞬間をエンジョイする、自分を音の渦の中に掘り込んで泳ぐだけで精一杯という感じですね。何も見逃したくないという欲張りな気持ちで一杯です。いやぁ~もう最高!始まりがかなり遅かったけどやっぱし思い切って来て良かった。

ライブを聴きに来る人はほとんどステージの前のテーブルを占領し、飲みに来る人はカウンターやコーナー辺りに陣取り大きな声でお喋りしています。たまにあの恐いドアーマンのお兄さんが、煩い辺りを指差して少し静かにと両手を低くして見せます。あまり効果はありませんが、一応努力して統制しようとしています。10時に始まって、ライブが終わったのは12時半を過ぎていました。全12曲、皆のパフォーマンスは100%満足できるものでした。$9ドルでこんなライブを満喫できるなんてトロントも捨てたもんじゃないですね。

情報を頂いた Mr. M 氏は風邪でダウン、このライブにご一緒できませんでした。しかしですねジャズ仲間は一人じゃない、急遽他のジャズ仲間さんをピンチヒッターにマウンドに上がってもらいました。こういう場合はデートとかしち面倒くさいものではなくて、純粋にジャズを共有できる仲間がいるって有難いなぁとつくづく思いました。Mr. M 氏、早く風邪が治るといいですね。次は皆でワイワイと行きましょうね。

帰路の途中も熱気が頭の中でうずを巻いていました。ライブでエネルギーをもらったお蔭で寒さがちっとも感じられないトロントの深夜なのでした。


(早速、誰かが You-tube にアップしてくれていたので貼り付けますね、これは前日のレックスのライブの様子です、エンジョイ!)



rex250.jpg
The Rex Jazz & Blues Bar
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