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2010-08

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Andrew Scott, Jake Wilkinson & Jon Mayer Live 8/14/2010 - 2010.08.16 Mon



この週末は久しぶりにトロントにあるいつものライヴ・スポット ”一力レストラン” に行ってきました。待ちに待ったライヴです。今回のお目当てはトランペッターの Jake Wilkinson です。そしてお馴染みの Andrew Scott はもうこの一力では常連のギタリストです。ベースは Neil Swainson を予定していましたが今週はフランスでツアーをしていると言うので初めて名前を聞く若手ベーシストの Jon Mayer が代理という事でした。

今回のライヴは、始めから一機に観客を彼らのペースに引き込んでしまうような軽快な選曲から始まりました。Charlie Pakere の Anthropology です。コントロールされたトランペットの音色、確かなリズム・セクションをバックに最高のライヴを繰り広げてくれるであろう予感がしました。

数年前に Andrew Scott (g)、Jake Wilkinson (tp、p)、Steve Wallace (b) のトリオで初めてこのトランペッターを聴いた時に彼の織り成す音色に魅かれてしまいました。私の秘密のブラック・ブックには ”初めて聴いたトランペッター、暖かいトーンにクリアーなエアーを感じさせる、Chet Baker のような繊細なフィーリングを持ち合わせているが強さもあり、十分要注意人物!”とあります。あれ以来ずっと聴きたいと思っていた人物であったので、今回はライヴが始まる前から期待で一杯でした。

実はトロントの Rex Jazz Bar で今月はJake のクインテット・ライヴがあるのですが、なかなか時間が取れないので先週は見逃していました。しかし”一力”の環境はどこにも勝るので Rex を見逃しても、絶対にここだけは見逃せないんです。本当に彼らにとっても音楽を聴いてもらえる ”Musician's Heaven” だと思いますし、私達観客にとってもとてもリラックスできる場所でもあり、Rex と違うところは静かであるというのが一番嬉しいところです。でも Rex はそれなりにジャズのメッカとしての名誉と雰囲気はありますしジャム・セッションや管が何本が入ったクインテットなんかだとサイズ的にはやはりあちらを選ぶ事になるでしょう。一力はデュオかトリオまでのサイズに最適だと思います。

jakeandyjon500.jpg
jake wilkinson (tp), Andrew Scott (g), Jon Mayer (b) ( photos by manmarukumi )

さて今回の: 1st.set

1. Anthropology (C.Paker) これで、まず皆の目をカパッと開けてくれました。

2. Nobody Else but Me (Jerome Karn) ? こんなタイトルあったかな?私の勘違いかしら、良く似た曲ってジャズのスタンダードにはありすぎですね、まん丸の頭の中はかなり混乱しています。さて Andrew の優しいストーリー・テリングのようなイントロから始まる物語を Jake が滑らかに受け取って続けていく自然な流れが素敵なこと。今夜のスタートはなかなか好調です。

3. Prince Albert は、Kenny Dorham の曲でしたね。All the Things You are のコードを元にしているんだなんて思いながら聴いていました。以前は無意識に聴いていましたが、最近はちょっとそういうところにも気をつけて聴くようになりました。この曲につていは面白い話があります、このプリンス・アルバートというのはイギリスの煙草の名前だったそうです。それでミュージシャン達がその煙草にマリファナをつめて吸っていた事からこのタイトルが付いたとか、タイトルの付け方って本当に何からアイデアが浮かぶものか分かりませんね。

4. You and the Night and the Music は、Arthur Schwartz の曲ですね、Jake のミュートを使った哀愁を帯びたトーンがなんとも言えません。今回初めて聴くベースの Jon Mayer のリズム・セクションは凄く真面目で一直線、まだワインをボトルに仕込んだところって感じがします、いまからじっくり熟成させれば美味しいワインになりそうです。5年後にはどんなお味になっているでしょうか、とても楽しみです。

5. Stella by Starlight は、お馴染み Victor Young の作品、Andrew の職人気質のギターから流れてくる旋律は少し速いヴァージョンです。その巧みな技にはいつも感心させられます。

6. アンドリューはバラードで What's New をお聴かせしますと言ったけど、良く聴くとWhat's New ではありませんでした。始めに Andrew のソロで Days of Wine and Roses、それから Fly Me to the Moon, それから Someone in Love と3曲のメロディーをじっくり聴かせてくれました。その後に Jake のWhat's New のソロが静かに始まります、この曲を聴くとどうしたものか Linda Ronstadt がピンクのドレスを着てサテンに横たわる姿が頭にこびりついていて仕方がありません。そんなに好きでもない盤なのに何故か記憶の中に明確に存在するものってありませんか。

とにかく Jake のリリカルな演奏は観客を完全に虜にしてしまっています。皆さんがとても楽しんでいる様子がその音楽を聴く姿勢で伝わってきますね。さっ、ここで少しブレイクです。


andrew300.jpg
http://andrewjacobscott.com/

2nd.set

Fuel の入ったところでスムーズなトランペットのイントロで 2nd.セットが始まりました。

1. Donna Lee もうこの曲なら、間違いないでしょう、あれれAndrew が It Don't Mean A Thing If it Ain't Got That Swing なんて曲を挿入されてたりします。いやぁ~面白くなってきたなぁ。

2. I concentrate on you, ご存知の Cole Poter の名曲、 Broadway melody of 1940 からの一曲ですね。軽いスイング・ギターとコントロールの効いた Jake の気持ちよいミッド・トーンで観客を魅了します。Andrew のソロが終わり、ベースにソロをふったら、なんと Jake がピアノを弾き始めました。曲の終わりまでピアノで通しましたが Jake さん、やはりトランペットの方がいいです。

3. My Romance、なんと私の大好きな曲です、チャンスがあればリクエストしちゃうのですが、今回は幸運な事に選曲に入っていました。ブルージィーな Andrew のギターは聴かせます。Jake はどうやらピアノに集中しているようです。こういうブルースがかった意外なマイ・ロマンスを初めて聴いたけども悪くないなぁ。

jake300.jpg
http://www.jakewilkinson.com/

4. My Shining Hour はちょっと速めのテンポで Harold Arlen と Johnny Mercer の曲ですが、Andrew は小さい頃からお母様の弾くピアノでこれらの古い曲を子守唄として育ったそうです。彼のCD盤に Blue Mercer というタイトルのモノがあります、もちろん Johnny Mercer 曲集で私のお気に入りの曲も多く満足できる仕上がりになっています。次回は、Andrew のご紹介をする予定ですが、その時に詳しくお知らせしたいと思います。

5. Miles Davis のブルース、タイトルが分かりません。個人的にはブルース系の曲って一番 Andrew のギターが映えるタイプだと私は思っています。もちろん何でもこなせるのは間違いないですが、さてこれでライヴ終了、楽しい時はすぐに時間が過ぎてゆきますね。今回のライヴはとても満足でした。今回は Andrew のご両親や、奥様の Mindy さんも来場されていました。三人目のお子さんが生まれたところで忙しいお父さんでもあります。

今回初めて聴いたベーシストの Jon Mayer さん、最近 Jake と活動を共にしているようで数年前の盤でも共演している若手ベーシスト。私にはちょっと硬い印象を受けましたが、直立不動でずっと目を閉じて演奏されている姿が更に印象的でした。が演奏とは反対に笑顔が明るく素敵なこと、ベースはドライで太い旋律で存在感を強調していました、これからが楽しみなアーティストです。

jon300.jpg
( Jon Mayer ) ホームページもブログもまだ無いようです。

毎回このライヴを企画しているプロデューサーの Mr.M 氏と ”一力レストラン” のリキさん、楽しい時間を共有するジャズ仲間さん、有難うございました。今回のライヴも終わった後に暖かい雰囲気が会場に溢れていて皆さんの会話が延々と続きます、時計を見たらなんともう11時です。今日はいったいどうしたんでしょうね、さっもうそろそろ家路につきましょう。

rikishooting300.jpg
( いつもお客さまの要望に応えている優しいリキさん )

最近とても楽しみにしているのが毎回 ”一力” で出される新しいメニューです。思いも寄らぬ食材を使った創造的なお料理がとても楽しみです。現地の方々にも無理なく受け入れらるよう工夫された前菜から始まるコースから楽しい会話が始まります。サラダの中に薄くスライスして揚げたレンコンが入っていたり、その触感の面白さや、楽しさは平凡な家庭料理では味わえないので、ここに来て美味しいお食事と最高のジャズで日頃のストレスを解放し、新たなエネルギーをもらってくるような気持ちになります。この素敵な笑顔をもった御二人がその仕掛け人です。いつも美味しい驚きを有難うございます。

twochef330.jpg
( シェフの中西さんと伊地知さん )



次回のライヴは10月です、いったい誰が来るのでしょう。
サプライズが楽しみです。

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http://www.ichiriki.ca/
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