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2010-09

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Queen of the Night 9/18/2010 - 2010.09.24 Fri

Queen of the Night (夜の女王)、夜更かし常習犯のまん丸の事ではありませんよ。今日の話題は、大変に珍しいこの花です。一年に一度だけ、しかも夜中に数時間咲いて終わってしまう果敢ない花のお話です。
queen500.jpg
( photo by Storms Photography )

この花の専門的な名は ”Selenicereus Grandiflorus” (セリニチェリアス グランディフロリス)という舌を噛みそうな名前がついています、 別名 ”Queen of the Night” Cactus (サボテン)の一種なんですね。日本名を 「月下美人」 といいます。 ”Beautiful woman under the moon” なんとポエティックな素敵な名前でしょう。 これ以上この花に相応しい名前は考えられないでしょう。

原産はメキシコやキューバ、ジャマイカ、プエルトリコ辺りの島々やセントラル・アメリカに生息している夜行性の花でこれらの真の種類はとても貴重で稀なものだそうです。 現在市場に出回っているほとんどの種類は雑種なのだそうです。 しかしそれでもやはり珍しい花であることに間違いなく、この花が開花しているところを実際に見た方は小数でしょう。

遅い春から初夏頃に開花するらしいですが、部屋の温度がコントロールされているカナダの室内では咲くタイミングも少し違ってくるようです。

さてこの月下美人が我が家にやってきたのは、数週間前のことです。ジャズ仲間の Mr. M氏から電話が入りました、 「まん丸ちゃん、花咲きそうやから取りにおいで」 と。何の事かいなっと思ったらそれは月下美人がこの1週間の内に開花すると仰るではありませんか。大きな天井まで届く植木の鉢から葉っぱらしき(私にはそう見えるのですが)部分を移植して苗木にして育てた立派なサイズの月下美人を下さると言うので私は大喜びで氏のお宅へ。

Mr. M氏 実は、月下美人のエキスパートなのであります。もう10年以上も月下美人を育てその記録を明確に記録され、あらゆる角度から分析し花の蕾のサイズからそれがいつ咲くか一目で分かってしまうのです。頂いたポットの植木は5年ものの結構なサイズです。しかも3つも蕾をつけているではありませんか。

話しによるとこのサイズで3つも蕾をつけているのは珍しいそうで、そんな大切な物を頂戴してもよいのかしら?氏曰く、「たいしたもんやから、あんたにあげるんやんか」というご返事です。いやぁ~もう感激!「持って帰ってお母ちゃんにみせたげなさい」 とまだ一度も月下美人の花を見たことのない母の為にプレゼントして下さったのでした。

もちろん母は、生まれて初めて見る不思議な月下美人の開花を興味深く観察して喜んでいました。今日は皆さんにもこの不思議な花の開花をご覧いただきましょう。


開花の一日前、花の蕾の先が上に向いています、それが蕾の重さで徐々に垂れてきます。
buds400.jpg
( ここから↓ photos by manmarukumi )

丁度蕾が真横の位置になるとその夜に花が咲くのです。後一日で咲きそうです。
bud400.jpg

とても不思議な葉っぱのような茎からニョキっと出ている花の部分。蕾が下がってきました。
fromstem400.jpg

夜の9時頃になりますと花が咲き始めました。トロピカルな花の匂いが少し立ち込めてきます。
justopened400.jpg

12時頃になると部屋中に濃厚な花の匂い、これで夜行性の昆虫や小動物達を誘うのでしょうか。横からみても花が精一杯自己主張している感じがしませんか。
sideview400.jpg

頭が痛くなるくらいに濃厚な香りです。見ためも熱帯に咲く大輪という感じですね。雄しべと雌しべの姿は生命力を感じてしまうほど、存在感があります。
inside500.jpg

私は、花の後姿が好きです。白い花びらを通して優しい光が素敵な陰を作ります。
backview500.jpg

花の命は短くて、なんだか寂しい姿ですがこの花は昨夜一生懸命に咲き誇りましたね。
shes finished400

さて、この ”Queen of the Night” にはもう一つのお話が続きます。私が始めてこの花を見たのは M氏のお宅でした。 私は郊外に住んでいますが、M氏はダウンタウンに住んでおられます。ライブのある時はとても便利なので M氏の所にいつも車を駐車させて頂くのですが、あるライヴの終わった夜でした。

「ちょっと上まであがっていき」 と誘って下さいました。もう11時を過ぎていたのでご辞退すると、「他の皆もちょっと寄っていくさかいに、まん丸ちゃんもちょっとおいで」 と言われるので、では少しだけという事で部屋に行くと。 なんとそこには大きく開花した月下美人の花が咲いていたのでした。 M氏はこの開花の時間を見計らって皆さんを誘ってくださったのです。 なんと洒落た計らいでしょう、皆さん初めて見る月下美人に感動されていました。もちろん私も、とにかく夜中に数時間しか咲かない花なのでなかなかその機会を持つことは難しいのですね。なんとまあ幸運なことでしょう!

その話を母にしましたら、彼女も一度は見てみたいと言っていたのを氏は覚えて下さっていたのです。という訳で今回この貴重な月下美人をプレゼントして下さいました、本当に有難うございました。

FOWER20OF20THE20NIGHT.jpg
FLOWER OF THE NIGHT

1. Akarenga Blues (DiNovi)
2. Canadian Sunset
3. Day In Day Out
4. Flower Of The Night (DiNovi)
5. It's You Or No One
6. Miki (DiNovi)
7. Once Upon A Time
8. Trolley Song
9. Two For The Road
10. Veronica (DiNovi)

Marshmallow Records (2006)

さてこの開花の様子を見て感動された一人にピアニストの Gene DiNoviさんがおられます。 咲き始めた蕾を見て氏はいてもたってもいられなくなって Geneさんに電話をしました。 Geneさんは夜中に車を飛ばして M氏宅へ、 Queen of the Night の開花を M氏と数人の友人とご一緒に経験されて、その神秘的な純白の大輪に魅せられました。 その時にインスピレーションを受けて作曲されたのがこの盤のタイトルでも察しがつくように ”Flower of the Night” だったのです。

美しく優しいメロデイーに神秘的な花の短い命の儚さ、その静かな空間に漂う甘い香りがこの曲から感じとれるでしょう。 Geneさんはこの曲をライヴでよく演奏されます。彼の作るメロディーの美しさには定評がありますが、何回聴いてもこの花の持つ不思議な美しさを感じさせる素敵な曲です。

またこの盤では、珍しくブルースを弾いておられます、”Akarenga Blues”は横浜の赤レンガ倉庫と Geneさんの郊外にある赤レンガの教会を改造したコテージと掛け合わせて作られたそうですがこれも聴きどころです。詳しい事はライナー・ノーツにも書かれているのでここでは省略します。

この盤には、Canadian Sunset など気になる選曲がされているのと、Geneさんのオリジナルも4曲入っており、しかも大好きなベーシストの Neil Sainson と Joe LaBarbera の繊細なドラムでこのトリオが成り立っているのが嬉しいところですね。オーソドックスなピアノ・トリオそれがいいんです、じわ~っと心に染み込んでくる演奏ですが。それだけでなく Day In Day Out, Trolley Song など楽しい曲も入っていますよ。


flower250_2.jpg
今日は、Queen of the Night のお話しでした、萎んだ花をどの辺りから切り取ればよいのか変に切って植木にダメージを与えては大変。M氏に電話をすると「あれなぁ~食べれるねんで、M子ちょっとまん丸ちゃんに説明したげて」という事で、なんと奥様の M子様は「花弁を一枚づつはがしてそれを三杯酢で食べるといいのよ」と仰るではありませんか。おそるおそる花弁を剥がしてお皿に並べて、まず何もつけないで試食してみました。う~んなんだか薄い青い味、あの濃厚な匂いとは比較にならないくらい無味なのでした。この話にこんな落ちをつけてよいものか? Queen of the Night の短い花の命は、まん丸のお腹の中に納まったのであった・・・


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