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2011-01

Susie Arioli  - 2011.01.28 Fri

susie arioli500
( photos by manmarukumi ) Night Lights 2008

まずはここをクリック、Blue Skies を聴いてみてね!

レトロなギターの響きと共にちょっとコケテッシュな歌声から始まった。一癖ありそうなジャケット (It's Wonderful) の二人の不可解な表情、いったい何を期待してよいのやら。一曲目、古いタイプライターで打たれたラブ・レターのようなそんな雰囲気、かわいい系のヴォーカルが苦手なまん丸には可愛いとも思えないけど、でもなんとなくそういう感じもするし面白い声質だから曲でとても印象が変わる。掴みどころが分からないな、”Susie Arioli Swing Band” との初対面はこんな具合いでした。

なんだか懐かしいそんな匂いがプンプンしたりもする。油断しているといつのまにか癖になりそうなそんな魅力を備えた Susie Arioli のヴォーカルなのでした。

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It's Wonderful 2001

モントリオールを拠点にしているミュージシャン です。1998年頃まだ知名度の低かった彼らはモントリオールで開催された ”Festival International de Jazz de Montreal” で見い出されました。そこで彼らは、なんと Ray Charles の前座を務める事になり脚光を浴びることになったんですね。それ以来ケベック州での人気はうなぎ昇りに、その後はカナダの他州でも名前が知れ渡るようになりました。今では日本にもファンが存在するようになったようですね。

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Pennies From Heaven 2002

二作目の ”Pennies from Heaven” (2002)では全体に落ち着いた選曲で万人向きにまとめているという感じでしょうか、ブルースなども聴かせてくれて彼女の器量が窺えます。この盤はなんと 4,8000 枚も売れたというから凄い。しかもピアノに Ralph Sutton (1922-2001) を迎えてだからちょっと Susie も気合が入っていたかもしれませんね。残念な事にこれが Sutton の最後の録音になってしまいました。ギターの Jeff Healey (1966-2008) も最近若くしてお亡くなりになりこの盤はそういう意味でも彼女にとって思い出深いものになったことでしょう。10曲目 ”Walter's Flat” の Sutton のピアノが実に楽しいこと!この盤でもう彼女のスタイルというのが一目瞭然、すでに一枚目からしっかり彼女の濃いキャラが出ていますが。

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That's For Me 2004

お次は ”That's For Me” いつも Susie の Swing Band にギター” Featuring Jordan Officer” となっています。彼らの出会いはギターとスゥィング・バンドの個々に参加していたコンテストに偶然居合わせてセッションをしたらとても Officer のギター演奏がバンドにしっくり合ったのでそれ以来一緒に活動していますが、バンドの一員ではあるものの一人のギタリストとして存在しているという事を強調したいのでしょう。Officer とのコラボレーションも定着してしっかり土台が固り彼らのユニークさ(このノスタルジックな雰囲気)を保っていられるのもモントリールという土地柄があるように思えます。

ケベック州には伝統的な French Canadian Folk Music というユニークな形態があってこれがまたルイジアナまで南下して Cajun 音楽となり、または Zydeco などに変化したりしてとても興味深い歴史があります。Feddle や Stick を Percussion として使用したりするのですが、Susie の演奏している Snare がなんとなく洗濯板に聴こえるのはまん丸の耳にだけでしょうか。この盤はなんと 50,000 コピーも売れたのです。

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Learn To Smile Again 2005

”Learn To Smile Again” (2005) カントリー・シンガーの Roger Miller へのトリビュート盤です。バンドの中ではもっとも意欲的で成熟したものと言われていますが、まん丸としては個人的にカントリー・ウエスタンは苦手な分野なのでイマイチ好みではありませんが。

しかしこの盤の中に二曲お気に入りがあります。Fred Astaire が ”The Band Wagon” という映画の中で歌っている ”By Myself” という曲を Susie はそれは素敵に歌っています。それだけで満足というか盤の中に一曲でも良いと思えるものが入っていたらそれで O.K. なのです。”By The Time I Get To Phoenix” もなかなか素敵な仕上がりです、嗚呼これは、グレン・キャンベルが歌ってましたね。この盤はカントリー・ウエスタンの好きな人にお勧めです。

まん丸のお気に入り "By Myself" はここをクリック、ねっいいでしょ。


2008年に初めて彼女自身の名前で出したタイトルが ”Night Lights” です。Jordan Officer はここではプロデューサーに回っています。スタンダード・ナンバーを選曲しジャズ・ヴォーカリストとしての Susie の新鮮さが味わえる美味しい出来上がり。まだ一度も彼女を聴いた事がない方はこの盤からトライするのも良いかと思えます。”Blue Skies” の澄み渡った空が目の前に広がること間違いなし。

去年2010年には、クリスマス・アルバムを出している彼女ですがこれはまだ未聴なんです。これからが益々楽しみなヴォーカリスト Susie Arioli を今回ご紹介しました。貴方のお気にいりの一枚になるといいですね。


レトロなラブ・レターをこんなので打つ!
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Susie Arioli のHPはここから


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