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2011-10

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SFJAZZ Collective Plays Stevie Wonder in Toronto 10/15/2011 - 2011.10.17 Mon

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Koener Hall へは、ブロアー・ストリートに面したこのボックス・オフィスのあるエントランスから。

今回のライヴ・リポートは待ちに待った The Royal Conservaory の Koener Hall でのコンサートです。夏の初めにティケットを買っていたのでお席も今回は違ったアングルからステージを鑑賞できるように選べました。いつも安い座席を選んでいますが、音響はまったく問題なくどこに座っても満足できる結果でした。まあその為の音響デザインなのでしょうがこのホールは私のお気に入りになりました。

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最上階の右端の一列に並んだ席のステージに近い最前列でした。

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その座席からステージを真上から眺めることができました。皆の手の動きがよく見えました。

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今回のアーティスト達は、"The SFJAZZ " という西海岸のサンフランシスコを拠点としている最大の非営利のジャズ教育機関が毎年現在もっとも活躍している最高のパフォーマーや作曲家から選出した人達です。その年の課題を元にしてこのメンバーがステージを組み世界でも最も著名なコンサートホールで演奏ツアーを行うというものですね。

この選ばれたグループ・メンバーを "The SFJAZZ collective" と称し地域のジャズ・フェスティヴァルや若者、成人の為のジャズ・コースなどの指導、国内、国外のツアー・コンサートだけに留まらずこの "The SFJAZZ " を拠点に一年間にあらゆる催し物に参加し活動するのです。

"The SFJAZZ collective" は毎年選ばれたモダン・ジャズ・マスターのコンポジションと新しいメンバーによって The SFJAZZ から委託によって創作された各自の新しいオリジナル・ピースを披露する事になっています。

2004年から始まったこの "The SFJAZZ collective" の扱ったジャズ・マスター達は:
Ornette Coleman (2004)
John Coltrane (2005)
Herbie Hancock (2006)
Thelonious Monk (2007)
Wayne Shorter (2008)
McCoy Tyner (2009)
Horace Silver (2010)

そしてなんと今年の課題は私の大好きな Stevie Wonder (2011-2012 シーズン) です。モータウン・サウンドですよ!ジャズのカテゴリーの中に彼が選ばれているなんて凄いでしょ。もう嬉しくって今年の御題を見た時は目を疑いました。彼が音楽の分野を問わずミュージシャン達からリスペクトされていると言うのが良く分かりますね。私達の年齢?で Stevie Wonder を通らなかった人はいないんじゃないかと思えるくらい人生の中で彼の創作した曲のどれかにぶち当たっているのではないかと思います。

そんな分けでかなり興奮していたまん丸ですが、今回のメンバーもまたとても刺激を受けそうなライン・アップですね。現在国際的に活躍しているそうそうたる若手のメンバーは魅力的です。特にヴァイブの Stefon Harris, テナーの Mark Turner, ドラムスの Eric Harland など楽しみにしています。ああっ Avishai Cohen, Robin Eubanks も気になっている人でした。こんな顔合わせって凄いじゃないですか!

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( photo from The Royal Conservatory Performance List )
左から Zenón, Penman, Harris, Turner, Harland, Eubanks, Simon, Cohen

The collective includes:
Miguel Zenón, alto saxophone & flute
Mark Turner, tenor saxophone
Avishai Cohen, trumpet
Robin Eubanks, trombone
Stefon Harris, vibraphone
Edward Simon, piano
Matt Penman, bass
Eric Harland, drums

*メンバーの詳しい紹介はここをクリック

今夜のコンサートは、Kendrick Scott のドラムのソロから始まりました。なんてエクサイティングな始まりでしょう。観客の耳がドラムスに釘付けになったら、お次にヴァイブとベースが加わりました。十分なソロを配慮してそれぞれのパートを紹介しています、そしてホーン・セクションが一体となって Stevie Wonder の "Sir Duke" が演奏されています。これはイスラエル出身の Avishai Cohen のアレンジでした。

拍手喝采、そこに Stefon Harris がメンバーの紹介を始めます。彼はこのメンバーと過ごす毎日が楽しくて仕方がないといいます。「これは僕にとって仕事じゃなくって本当のプレイ(遊び)なんだ、ほら、だって Play Jazz って言うくらいだから」 と観客にほんとに楽しくて笑いが止まらないってアピールしているんですね。「そして仕事はね、飛行場に着いた時っていうかあれが僕らにしたら大仕事さ」 と入国の大変さを強調していました。 まったくそのとおりで私が日本に入国した時に外人の列に並ぶのですが、これがまた大変なのです。カナダのパスポートですから指紋は取られるは目の撮影はされるは、なんだか犯罪者の気分でした。

そんなお喋りの後二曲目は、プエルトリコ出身でニューヨークを拠点に活躍している Miguel Zenon の作曲による "More to Give" というピース。ピアノ、ヴァイヴ、ベースを主体にした深い味わいのある曲でシンバルとブラッシュ・ワークを巧みに織り交ぜた素敵な曲でした。Matt Penman のベースの深い音色がなんとも効果的に使われていました。

3曲目は、Robin Eubanks のオリジナル "Metronome" はトロンボーンをフィーチャーした曲で、ドラムスのパワフルで切れ味の良さが耳を襲いました。このドラマーは Eric Harland の代役で10月だけこのグループに在籍しているようですが、これまた凄いテクニックの持ち主でこの厳ついお顔とは裏腹に繊細で思いも寄らぬユニークな音響効果を出していたので真上から見ているとそれはとても興味深く面白くグイグイと惹かれていくのでした。ところでギタリストの kevin Eubanks は Robin Eubanks の兄弟ですね。

4曲目は、Stevie の "Creepin'" アレンジは Matt Penman で Avishai Chohen のミュートのトランペットとピアノで始まりました。それぞれの個性あるアレンジメントの面白さ、こんなに崩すのってのもあれば、メロディー・ラインをしっかり残したものも、この楽しさはまるで玩具箱をひっくりかえしたようです。

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この The Royal Conservaory のステージではいつもセカンド・セットとのブレイクの間にトーク・ショーというか Executive Director of Performing Arts の Mervon Mehta がアーティストにインタヴューする時間を設けています。これはやはりこの場所が学校の一部である事も関係してくるのでしょうが、この短い時間にそれは色々な情報を得ることが出来て楽しい限りです。

今回のインタヴューは、2008年からメンバーである Stefon Harris と Robin Eubanks でした。まず始めにサンフランシスコ・ジャズ・コレクティヴという事だけど、ほどんどのメンバーが色々な国から集まっているからサンフランシスコって名前に抵抗がないの?というものでした。まあ皆このサンフランシスコで集まったんだからそれでもいいかって感じ、ここから発信しているってことさという風な答えでした。

そして何故 "Ensesmble" (アンサンブル)でなく "Collective" (コレクティヴ) なのですか?という問いには、「それは大きな違いだ、アンサンブルは一人のリーダーがいて彼の元でその一つのアイデアを固めていくけど、このコレクティヴにはリーダーがいないんだよ、皆がそれぞれのアイデアを持ちそれを貢献して一人一人がアレンジメントをしたり新しいものを創りあげていくんだ。コレクティヴはおのおのが自分のグループを持ち活動している、この場はそういう僕らが集まってやりたい事をするという事なんだね。 

そして今回の御題 "Stevie Wonder" もコンポーザーをタイプ・キャストしないでアイコンである彼の創り上げたものに挑戦しようと思ったのさ、彼の提供してくれるロー・マテリアル がアレンジメントによってそこから新しいものが生まれる、それはモンクのアレンジメントと同じように興味のあるものが出来上がると思うよ。

そして観客の中からの質問にも答えていました。それはエレクトリック・ギターが入っていないのに、何故かそのような音がしたが一体どうなっているのかというものでした。トロンボーンの Robin Eubanks はコンピューターによるサウンドの研究をしているようで、彼の足元にあるステップ・ボックスをコンピューターに接続して、それをなんらかの音のイフェクトを作り出すという取り組みをしているそうです。それでトロンボーンを演奏すると同時にステップ・ボックスをコントロールして異色の音色を創り上げているというではありませんか。ここでは色々な事に挑戦できるんだよ楽しいじゃないかと。詳しいテクニカルな事があまり理解できませんでしたが、私にはギターと言うより、猫の鳴き声のように聞こえました。ひとそれぞれ反応の仕方も違うようですね。



ドラムの Eric Harland の代わりに今回は、 Kendrick Scott でしたがこれがまた凄いテクニックの持ち主で圧倒されどうしでした。

さて第二部の始まりは、Edward Simon のアレンジで "My Cherie Amour" です。8人が一挙にスタートを切りました。気持ちがわあ~っと盛り上がる出だし、私の大好きな曲です。しかし口ずさめるようなアレンジメントではありませんよ。今回のコンサートはソロ・パートが盛りだくさんでそれぞれのアーティストを十分に楽しむ事ができます。その為に一曲が長いから曲目が少ないですけど、これは本当にてんこ盛りの感じで満足感がありました。

それぞれのアーティストが次のアレンジャーの紹介をします。次はお目当ての Stefon Harris のオリジナル "Life Signs" です。何か雄大なモノを感じさせる曲でピアノとベース、ドラムスがメインでした。彼のCDは何枚か聴いているのですが、やはりステージのマナの音色はいいな!CDとは聴き方が違うのは分かっていますけど、やはりライヴから受けるエネルギーそして観客からエネルギーをもらって演奏している彼らのオーラみたいなモノは確かに違うと感じる瞬間です。

三曲目は、テナー・サックスの Mark Turner の曲 "Orpheus" です。トランペットのソロから始まりました、そこにドラムスの興味深いサウンド、マレットを使った深い海のような流れ。かと思いきやドラムのステックでシンバルを擦り付ける不思議な音色、そこにベースのソロが入りまるでサスペンス映画のサウンド・トラックのような具合。ベースとドラムの会話、そこにブラスとリーズが変わりばんこに会話に加わります。Mark Turner のサックスはとても真面目なサックスというイメージ。きっと彼の人柄もそうなのかもしれないと言う変な印象なんですけど、とても真面目でストレートという自分勝手な感想はきっと彼のコンポジションから受けた印象かもしれません。変にコテコテしてなくて男性的で好感がもてました。ベースが弓に持ち替えて終わりになりました。なんて長いピースでしょう、でも一秒たりとも退屈なんて事はありません。ステージから目が離せませんでした。

さあ最後の曲です。アレンジメントは Miguel Zenon です。曲目はここで貼り付けました "Superstition" です。最後に盛り上がりました。今日は久しぶりに大きなコンサート・ホールで素晴らしい音響の中にどっぷりと浸かりました。若い才能が集まった "The SFJAZZ collective" はとても刺激的でした。

アンコールは、 Avishai Chohen の "Family" という曲です。これはメンバーというよりも家族の方なんだとか、音楽一家の Avishai Family の為に作ったそうです。 来月にこのコンサヴァトリーで Chohen 兄弟3人のコンサートがあります、ちゃっかり宣伝も忘れないですね。しかしこのコレクティヴももちろん自分のファミリーのようなものなんだって言ってましたが・・何ヶ月も一緒に生活を共にツアーをしているのだものね。

今夜も満足度は最高、これで当分まん丸は元気でいられそうです!



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コンサートが終わり、ホールからロビーに出ますとトロント大学のジャズ科に在籍する学生ミュージシャンによる演奏が繰り広げられていました。曲と曲の間に仲間とはにかみながら合図を取り合っている様子がまだ初々しくって可愛いでした(^^)。

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お行儀の良いトロントの観客は、こんな時も遠慮気味にグループの傍に寄らずに遠くから鑑賞、ちょっと離れすぎのような気もしますが・・ガラスに映っている影でも分かるように左端の人々から後ろはパック状態でした。

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