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2013-01

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Jens Lindemann, Doc Severinsen and Wycliffe Gordon at Koerner Hall 1/12/2013 - 2013.01.30 Wed

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(Photos by manmarukumi at Koerner Hall 2013)

先週は、厳しい寒波に襲われマイナス20度に下がった日々が続いたのでついつい冬眠していたまん丸です。新しい年が開けもう一月も残りわずか、年々時の過ぎるのが早くなるばかりで気持ちが追いついていません。今年のモットーをもう忘れたのか、自分!と言いたくなってくる今日この頃です。

さて一月中旬に、年初めのコンサートに行って参りましたよ。もうこのブログではお馴染みのこのコンサート・ホールの風景ですが、今回のコンサートは新年を祝うのに相応しい文句無しの楽しいエンターティニングなステージでした。去年ティケットを購入した時点ではトロンーボーンとトランペットの奏者が4人という事しか分からなかったのですが、とにかくこのトロンボーンを聴く為に選んだコンサートでしたが、蓋を開けてびっくり予想以上に素晴らしいミュージシャンの面々と構成で私が想像していたものとはまったく違っていました。

ビッグバンドが予定には記載されていなかったのでまずこれで驚き、そして次にこの16人編成のバンドのメンバーの多くがトロントでも一線で活躍しているツワモノぞろいだった事です。今夜はこのバンドを Yamaha All Star Band と称していましたが、またメインの3奏者はカナダでは一度に顔を揃える事がなかなかないであろうと思われる顔合わせでした。予定されていた4人目の Guido Basso (tp)がキャンセルされていたのがとても残念でしたが、ひょっとして健康に問題があったのかもしれません。彼は楽しみにしていた一人だったのですが本当に残念。もちろん席は完売で観客の層も今夜は中年のジャズ・ファンだけでなく若い人からお歳寄りまで幅の広い層でうまっていました。

Jens Lindemann (trumpet)
Doc Severinsen (trumpet)
Wycliffe Gordon (trombone & trumpet)

Yamaha All Star Band
Alastair Kay (trombone)
Alain Trudel (trombone)
Steve Butterworth (bass trombone)
John Johnson (alto saxophone)
Andy Ballantyne (alto saxophone)
Kelly Jefferson (tenor saxophone)
Bob Leonard (baritone)
Ted Warren (drums)
Kristian Alexandrov (piano)
Mike Downes (bass)
(二名のトランペッターの名前が分かりませんでした。)

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(コンサート前にロビーのスペースでワインを楽しむ人々、このスペースが良いですね)

今夜のタイトルは、"Jens Lindemann with friends Doc Severinsen and Wycliffe Gordon" です Jens Lindemann はカナダ生まれでジュリアードでクラシックの訓練を受けたトランペッターです。現在はアメリカに活動の場所に移しましたが、以前は Canadian Brass というグループで活躍していました。ジャズというよりももっと広い分野で演奏をしているので、ファンの層も広く演奏だけでなくお喋りの上手なエンターテイナーという感じが強いです。

そしてトロンボーン・プレーヤーの Wycliffe Gordon です。今回のオバマ大統領の就任式でなく前回56期のオバマさんのセレモニーの場で演奏していた姿が印象に残っている方も多いかと思いますが、その彼をどうしても聴きたいと思ったので、今回はコンサート・ホールという環境で音色をしっかりと聴く事が出来て良かったです。

そして今回の主役はなんと言っても今年85歳になる Doc Severinsen です。彼の名前は多分 Johnny Carson のレイト・ナイト・ショーのバンド・マスターと言ったほうがピンとくるかもしれません。Johnny Carson はアメリカの深夜放送のレイト・ナイト・トーク・ショーを確立した方とでもいうのでしょうか、彼以降は、David Letterman, Jay Reno などのコメディアンが後に続きますが、Johnny Carson の絶妙なトークが人気をはくしたテレビ番組でした。Doc Severinsen はこの番組のミュージック・ディレクターを長く努めましたがこの番組が1992年に終りを告げるまでの25年間を Carson と一緒に過ごしたことになります。彼のトレードマークは、派手派手の衣装でこれは今回もまた人々の目を楽しませてくれるのでした。

その後彼は、自分のバンドだけに留まらず The Phoenix Symphony, The Milwaukee Symphony, The Minnesota Orchestra, The Colorado Symphony, Buffalo Philharmonic などのポップス・コンダクターなども未だに務めているそうですよ。なんたるヴァイタリティーでしょう。


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(今回のお席はなんとステージの真後ろという位置です、なんとなく変な感じですが興味深いでした)

さあ、会場では観客達が開幕を待っています。そこに Jens Lindemann が登場し大きな拍手の渦。 Bach の Brandenburg Concerto No.3 からハイ・ノートでファンキー?なスタートです。Vancouver を拠点にしているピアニストの Kristian Alexandrov がマリンバで絡んできます。それが終わると今度はトランペットをミュートに変えて同じく Bach の Air です。ドラムスがブラッシュ・ワークで巧みに曲の繊細さをかもし出しています。 お次は急に Duke Ellington の Echoes of Harlem です、Ted Warren (ds)がマレットで怪しい響きをかもし出しています。彼もカナダのジャズ・シーンでは欠かせないドラマーの一人です。そして Doc Serverinsen が登場するとホールに鳴り響くおおきな歓声、おお凄いド派手な衣装です。オレンジ色のレザー・パンツに、黒いジャケットの背中には骸骨のデザインがラインストーンでくっきりと浮かんでいます。前のポケットからは同じくぴかぴか光るか遺骨のデザインが飛び出すように光り輝いています。中に着ているシャツは黒地にオレンジ色の鮮やかな花柄!いや~っ、これだけでもうやられた!って感じですね。でもこのアウト・フィットに負けないくらい彼の演奏は迫力があってその派手なスタイルに負けていないのでした。

Doc Serverinsen は幼少の頃から父親からヴァイオリンとピアノを伝授されましたが、彼自身はトロンボーンを習いたかったが彼の住む小さな街にはその楽器がなく、やっと見つけた変わりがトランペットだという事で、めきめき上達した Doc は、なんと7歳にして街のハイスクール・バンドに依頼されて参加していたという天才少年だったそうです。40年後期にはThe Tommy Dorsey や The Benny Goodman Band にも在籍していた事もあるそうです、なんとその時 Doc はたったの12歳くらいだったとか、ステージでこんな法螺は吹かないと思いますが。(よく調べてみると12歳の時にコンテストで優勝して、Ted Fio Rito Orchestra に雇われたようです) 今でも日本でとても若い少年ドラマーがいるし昔だと労働基準法などなかったのでしょうから、天才少年なら在りえるかもしれませんね。

そんな分けでこの派手さは実力がなければお笑いになってしまうという危ういものですが、彼の演奏を聴いているとこの派手なスタイルがまったく見えなくなるのが不思議でした。Jens と Doc がなんと楽しく吹きまくっていることか、River Dance をアレンジしてピアノのAlexandrov がパーカッションを担当しています。このピアニストなかなか良いですね、始めて聴きましたが西の方では人気が出て来ているのかも知れませんね。要チェックかもしれません。

そしてやっとお目当てのトロンボーン・プレーヤーの Wycliffe Gordon の登場です。この方ヴォーカルもやっちゃうんですね、Hello Pops というオリジナルの曲をトランペットとヴォーカルを入れて演奏しました。もちろんこれはタイトルから察せられるように Louis Armstrong に捧げられた曲ですが、彼の声もまるで Armstrong のように少ししわがれ声ですがまだ若さがあるので新鮮な感じがしました。

次々に繰り広げられる幸せな音色! Armstrong の十八番 Hello Dolly は暖かくてヴォーカルも楽しいこと。このコンサートは、Louis と Dizzy Gillespie のトリビュートでもあるのですね。丁度よいところにDoc がまた登場して観客を湧かせます。A Night in Tunisia の一人一人のソロの迫力の凄い事、ビッグ・バンドも最高潮です。ファースト・ステージも終りに近づいてGordon が What a Wonderful World を歌い、Doc まで Louis の物真似で皆さんハイ・テンションに達していますよ。観客ものりに乗っています、多分こういう雰囲気は日本では見られないかもしれません。とにかく観客とステージのコミニケーションが熱いのですね。締めくくりはトロンボーン奏者であり、作曲家、編曲家の Alain Trudel が Dixieland Standard の High Society をアレンジしたものでビッグ・バンドと皆が一体となっての演奏で終りました。二部が楽しみだな!

wycliffe gordon500-2013
( バルコニーから、ゴードンさんお写真撮ってもいいですか?もちろんいいよ、と優しい反応)

セカンド・ステージの始まりは、コンダクター Doc Severinsen による Court Burma から。このビッグ・バンドの素晴らしい事!サックスの John Johnson とか Kelly Jefferson などは以前に聴いた事があったのですが、また少数のグループとは違ったビッグバンドの醍醐味を見せてくれました。リードもブラスも皆かっこええやん!って叫びたくなったくらいです。

しかし Doc のお色直しのアウト・フィットは艶やか!ショッキングピンクと言うかフューシャというか濃いピンクのレザー・パンツにこれまた同じ地色のジャケットに黒い模様が浮き立つジャケットです。(これを着たDocが彼のHPでみれます)ここまでくるともう受け入れるしかありませんね(笑)、しかしですねこれが似合っているのです、85歳だから着こなせる技かもしれません。

ハイ・テンションばかりで走っている分けでなくバラードも素敵でした。September Song は本当にしっとりとした仕上がりで聴かせるところはちゃんとありますよって具合です。 West End Blues では Doc と Wycliffe の楽器の会話が繰り広げられます、ヒューモアーたっぷりにこういう感じはジャズ・ライヴではあまりありませんね。いや~っ今夜は実に楽しい!

Symphony for Doc、この曲も楽しめる作品でした。すこしダウンアンダーの味、アボリジナル(原住民)の音楽をおもわせるようなリズムや途中でトロンボーンとトランペットのコール・アンド・リスポンスが楽しさを加えてソロも聴き応えがありました。トロンボーン・セクションをフィーチャーした Al Kay によるアレンジの Con Alma も良かった、大きな編成で聴くってたまには刺激になっていいものですね。ここでは John Johnson がバンドを統率していました。

ここでJens Lidemann が Aturo Sandoval から借りてきたという Dizzy Gillespie のトランペットをステージに飾って観客の皆さんとシェアーしたいですと今夜のテーマというところで締めくくりが近づいてきました。

おや、なにやら観客席のあちらこちらからビューンビューンという音がします。(観客がブーメランのような長い柔らかい筒状の物を振り回すと音がでる)その音に乗って John Johnson がソプラノ・サックスを吹き始めました。現代的なクラシカルのような曲調にラテンのリズムも加わって何やら国籍のない音楽の融合です。最後はトランペット・プレーヤーが6人、トロンボーンが4人が一列に並んで思う存分吹きまくりました。今夜のステージは85歳の Doc Severinsen が気持ちのよいほど若い皆を食ってしまったステージでした。観客も大満足、まん丸の2013年のジャズ・ライフのスタートは良好のようですね。


雑談・・・毎回このホールのコンサートに来るとよく見かける女性がいます。席を何時も同じ辺りに取っておられるのですね、休憩になると席から立ち壁にそって多くの人が足をストレッチしたり、ただ立っていたりします。私と同様に一人で来られているのが分かってきたので前回、彼女に喋りかけてみました。あちらもやはりそれを感じていたようで何故一人で来るとか、誰のティケットを買ったのとか話しているうちに休憩時間もあっと言う間に過ぎてしまいました。今回も再会を喜び、メール・アドレスの交換もし、もしコンサートの前に時間があればお茶でもしましょうという運びに。こんなところからジャズの輪が広がっていくなんて想像もできなかったけど、同性のジャズ友が増えたのがとても嬉しい!その彼女の今夜の一言が 「Doc がまだ生きていたとは驚きだったわ」 と言うので苦笑してしまいました。


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( 今夜の学生バンドは、Hojin Jang Quartet )

ひとつ書くのを忘れていました、Doc Severisen の御祖母様は実はカナダ人なんだそうです。その為かカナダへの思い入れも深いのだとか、今回コンサート・ホールから賞を頂いたのでこれは御祖母ちゃんに一番捧げたいと言っていました。自分がちょっとクレイジーなのもカナダ人の血が入っているからだとオチがちゃんとついていました。(笑)

Doc Severinsen
Jens Lindemann
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