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2013-03

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Don Thompson & Neil Swainson at Christ Church Deer Park 3/14/2013 - 2013.03.26 Tue

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( photos by manmarukumi )

今回のコンサートは、まったく予期せぬハプニングでした。この前日に Poncho Sanchez と Christian Scott をコンサヴァトリーで観たところだったので二日続きでコンサートとはラッキーとしかいいようがありません。それはダウンタウンにあるジャズ仲間の Mr. & Mrs. M 様の御宅にお泊りさせて頂いたので、それが可能になりました。このお二人抜きでは私の楽しいジャズ・ライフが語れないほど、いつもまん丸を暖かく迎えてくださる素敵なお兄様とお姉さまに感謝です。

この Mr. M 氏は、ピアニストの Gene DiNovi さんを色々な面でもご友人としてサポートしておられます。偶然この日も Gene さんが Mr.M 氏宅を訪問、なんと「教会で Neil と Don のライヴがあるから一緒に行こう」という分けで、Gene さんの運転する車で教会まで便乗させて頂く事に、なんとラッキーな!大好きなピアニストの Gene DiNovi さんとコンサートをご一緒できるとは。ちょっと興奮気味のまん丸です。

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( 3 manual tracker organ built by the Karl Wilhelm Company of Mont St. Hilaier,Quebec )

さて今回コンサートがあったのは、アップタウンにある Christ Church Deer Park という教会です。この教会では月一の日曜日の午後に The Jazz Vespers Program というミニ・コンサートがあり、トロントで活躍しているジャズ・ミュージシャンが教会のサンデー・サーヴィス(日曜礼拝)の合間に演奏するという趣向になっています。サーヴィスの間にPrayer ( 祈祷 ) や Hymm (賛美歌)なども挿入されており、ミュージシャンの演出的な伴奏なども入ります。

この教会では技術的にも素晴らしいサウンド・システムを装置しており、ライヴを直接にCD化 レコーディングするシステムや、聴覚に問題のある人々の為に赤外線補聴システム(ヘッドセット)?も備えているそうです。The Canadian Brass や "Tudors" TVシリーズのサウンド・トラックのレコーディングもここで行われました。どうりで道路を経たてた大きな教会よりもサウンドが良いと感じたのは気のせいではなかったようです。教会の大きさはだいぶ小さいですが、ピアノの音も散乱しないでとてもよい響きがします。

この教会は過去にも紹介していますが、今回はなんと Don Thompson と Neil Swainson のデュオというではありませんか。もちろんこの二人と言えば2011年に91歳でお亡くなりになったピアニストの George Shearing の名前が浮かびます。今回のタイトルは、"Tribute to George Shearing" でした。

演奏曲目は、二人が Shearing と幾度となく演奏した5曲でした。
1.I Don't Know What Time It Was
2.Tenderly
3.?(曲名が思い出せない)
4.East of the Sun, West of the Moon
5.Lullaby of Birdland

この二人(ベース奏者)は、George Shearing の相方として1980年代に共に活動しています。Don Thompson は Jim Hall のトリオにも在籍していた事があり Hall と共に日本などにも遠征しています。彼は幅の広いアーティストで、「Don が一人いればミュージシャンを3人も得たようなものだ」 といわれるほど多才で、ベース、ピアノ、ヴァイブ、ドラムスだけでなく、コンポーザー、アレンジャー、プロデューサーそして教育者としても活躍しておられます。何かの資料で彼はサックスも吹いていたという記事もありましたから、とにかく何でもこいの実力派ですね。

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( Don Thompson, Gene DiNovi and Neil Swainson 2013 )

また Neil と George Shearing との共演盤には、Dexterity (Concord Jazz 4346), Mel & George "do" World War Ⅱ(Concrd Jazz 4471)、A Perfect Match (with Ernestine Anderson, concord Jazz 4357), I Hear a Rhapsody (Telarc 83310), Walkin' (Telarc 83333), How Beautiful is Night (with Robert Farnon, Telarc 83325), Paper Moon (Telarc 83375), That Shearing Sound (Telarc 83347), and Joe Willams: A Song Is Born (View Video) などがあります。

日本公演にも同伴していてYou-tubeでもこの時の演奏を見ることが出来ます。まだ初々しい Neil と Shearing をご鑑賞ください。Shearing が自分が弾いたピアノにすばやく反応できる繊細で素晴らしい技術をもつベーシストと賞賛しています。その Neil は、今やカナダを代表する素晴らしいベース奏者として世界を飛び回っています。

George Shearing and Neil Swainson 1987年の演奏は、ここをクリックしてね。

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(ステインド・グラスがとても綺麗な教会の窓)

これまでに Don Thompson は色々なミュージシャンとの共演盤で、ベースやドラム、ピアノにヴァイブと色々な演奏を聴いていますが、まだ実際に彼のライヴを聴いた事がなかったので今回は本当にラッキーでした。

持ち盤を調べてみると:( )内は担当した楽器
Junior Mance Trio - Milestones (Bass)
Lenny Breau Trio (Bass)
Rob McConnell/Ed Bickert/Don Thompson - Three For The Road (Bass, Piano)
Buddy Tate - Saturday Night Function (Bass)
The Ballad Artistry of Buddy Tate (Bass)
Don Thompson - Ask Me Later (Vibes and Piano)
Pat Labarbera - Deep in a Dream (Piano)
Laila Biali - from sea to sky (Vibes)
Jay McShann - The Man From Muskogee (Bass)
Don Thompson/Reg Schwager - One Take (Bass)

George Shearing and Don Thompson の演奏する OLEO は、ここをクリック 
↑ Don のベースが素晴らしい!

他にもまだ共演盤はありますが、何処に消えたのやらドラムスでの演奏盤が見つかりませんでした。You-tube では最近の Don のヴァイブなどもアップされているようなのでお時間のある時にでも覗いてみて下さいな。


The band, conducted by Kristjan Bergey, includes: (凄いメンバーが勢揃い)
Don Thompson - Piano and Vibes
Saxes
Mark Promane, John De Simini, Kelly Jefferson, Andy Ballantyne, Shirantha Beddage
Trombones
Dan Douglas, R.J. Satchithananthan, Pat Blanchard, Christian Overton
Trumpets
Jason Logue, Steve Crowe, Brian O'Kane, Jon Challoner, Kevin Turcotte
Piano - Brian Dickinson
Guitar - David Occhipinti
Bass - Neil Swainson
Drums - Barry Romberg.


今回は教会の礼拝の一環なので選曲もおとなしくアレンジもゆるやかと言うか、そしてなによりも Shearing との思い出の曲という事です。しかし彼のピアノが聴けただけでも良かった。Pat Labarbera の盤で聴いたような繊細でとても上品な素敵な音色でした。この盤はとてもお気に入りなのですが Don の出番がとても少ないのでちょっと残念、お次は是非ナマのヴァイブを聴きたいと思います。

このミニ・コンサートはその名のとおり短いのでわざわざこれだけにトロントまで出かけるというのはいくらタダ同然(お布施で籠がまわってくるのでそれに自分が寄付したいだけ入れる)でも考えてしまいます。「帯に短し、たすきに長し」(こんな場合に使ってもよかったのかしら?ちょっと違うような)という感じでしょうか。肝心な事はこれはあくまでも教会の礼拝の一部ですから。しかし今回は、Gene さんともお会いでき、Don さんのピアノも少し聴けたので満足としましょう。来月は以前ご紹介した Nancy Walker Trio の出演ですが、その週はお待ちかねの一力ライヴがあるので見送りですね。

こちらも日々、春らしい空気が漂い始めています。温度も日中はプラスになっており鳥のさえずりさえ聞こえてきます。このまま天候が保ってくれると嬉しいのだけれど予報では寒い春になるとか、カナダの春は油断できませんね。

皆さんも、天候の変化、季節の変わり目にご注意くださいな。



追記
George Shearing at Home (Jazzknight, 2012) recorded in 1983 by Don Thompson in Shearing's living room is available exclusively from L'Atelier Grigorian.

なんと30年近い時を経て George Shering と Don Thompson の音源が L'Atelier Grigorian から発売されました。Shearing の居間で二人が数日を共にして録音したものがLPにするに十分な量になったという事ですが、Shearing が Concord Jazz との契約の為にその録音は表にでませんでしたが、今回 この最高にリラックスした環境での Shearing のピアノの演奏があまりに良いのでこの録音を聴いた奥様が是非作品にしましょうという事で現実化された盤です。

700261359373_170.jpg
興味のある方は、↓ ここをコピペして内容をご覧下さいな。
http://music.cbc.ca/#/blogs/2012/8/George-Shearing-at-Home-with-Don-Thompson
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