最近ばあ様が聴いたCD達 - 2019.08.06 Tue

(もっぱらこれらの雑誌から新譜の情報を手に入れていますが、聴く機会がなかなかありません)
長いご無沙汰でした、皆様はこの暑い夏をどうお過ごしでしょうか。こちらも北国とは信じがたい暑さが続いております。とは言うものの食欲が減少する事もなく、体重は恐ろしく鰻上りのばあ様です。
今回は最近聴いていた音源のお話でも少し、本当はかなり多くのトピックを書き始めているのに、集中する気力がなく手につきません。書きかけのファイルが10個以上溜まってしまいました。これってやはり歳を重ねると集中力が持続しなくなるのね、悲しいかな。
仕事が終わるともうエネルギーがまったく残っていない状態というか、リタイアーまで後2カ月という状態なので、自分の仕事だけでなく、後を引き継ぐ人達へのヘルプも必要となり、なんだか「せわしない日々」を送っています。なのできっと二カ月なんてアッと言う間に過ぎていくのでしょう。


そういう毎日ですが、たまには良い音楽を聴いて頭をリフレッシュさせる事も必要ですね。まずは久しぶりに、何枚かのカナダのミュージシャンの盤を聴きました。その中で気に入った二枚をご紹介。
Renee Rosnes - Belove of the Sky 2018
Renee Rosnes, piano
Chris Potter, tenor sax, soprano sax, flute
Steve Nelson, vibes
Peter Washington, bass
Lenny White, drums
1. Elephant Dust (Rosnes)
2. Scorned as Timber, Beloved of the Sky (Rosnes)
3. Mirror Image (Rosnes)
4. Rosie (Bobby Hutcherson)
5. Black Holes (Rosnes)
6. The Flame and the Lotus (Rosnes)
7. Rhythm of the River (Rosnes)
8. The Winter of my Discontent (Alec Wilder/Ben Ross Berenberg)
9. Let the Wild Rumpus Start (Rosnes)
彼女の生演奏を聴いたのはかなり前ですが、旦那様の Bill Charlap とのでデュオでした。メリハリのある音色に好感を持ちました。今回この新譜を聴いて、彼女の手持ち盤の中で一番気に入ったモノかもしれません。この盤はカナダの風景、しかもエミリー・カーという女性画家が描いたランドスケープを題材にして作曲されたものなのです。カナダでは有名な Group of Seven というアーティスト集団の一人に数えられる一人です。トロントの北にある小さな街にこの集団を集めて展示しているギャラリーがあるのですが、素晴らしい自然環境の中にある建築物、そしてトレールは一日を過ごす、アウティングにはもってこいの目的地です。また話がそれてしまいました。メンバーも脂の乗り切った顔ぶれでスタートのサックスの音色でグッと胸をつかまれました。久しぶりに耳付け?になった一枚。
お次は、まだまだ若い新星の Allison Au の新譜です。
allison au quartet - wonder wonder 2018
allison au, alto saxophone
Todd Pentney, piano
fabio ragnelli, drums
jon maharaj, bass, electric bass
1. The Valley
2. Future Self
3. The Rest Is up to You
4. Looking Up
5. Morning
6. The Lie That Saves Us All
7. Red Herring
8. Grounds
9. Force Majeure
10. A Trick of the Moonlight
このサクソフォニストも以前コンサヴァトリーで聴いたことのある方です。まだ彼女が学生の頃、コンサヴァトリーで企画される有名人のコンサートの後、ロビーで繰り広げられるライヴ。勉学に励む選ばれた優秀な学生が演奏できる小さなライヴで演奏していたのでした。その後まったく気に留めていなかったのですが、最近ではトロントのクラブやライヴ・ハウスのレックスにも名前が連なっています。2016年には Juno Award でベスト・グループ・ジャズ・アルバムを受賞しているようです。たまには若いアーティストを聴く事も必要ですね。今何が起こっているか、というのに眼を背けていると、古いモノの良さに感謝する気持ちを忘れちゃうかも。古いモノの良さを確認するという意味でも、新しいモノを聴く事は楽しい事だと思いました。この厳しいジャズの世界で、女性である以前に一人のアーティストとして将来が楽しみです。


Yonathan Avishai - Joys And Solitudes 2019
Yonatan Avishai, piano
Yoni Zelnik, bass
Donald Kontomanou, drums
1. Mood Indigo
2. Song For Anny
3. Tango
4. Joy
5. Shir Boker
6. Lya
7. When Things Fall Apart
8. Les pianos de Brazzaville
どこかで聞いた事があるようなこの名前は、そうでした少し前の Avishai Chen の盤に確か入っていたような。紛らわしい事に最近は Avishai とか Cohen って名前を頻繁に耳にしませんか。兄弟が皆さんミュージシャンの場合もあったりと、その活躍ぶりは凄い勢いですね。今回の Avishai はピアノ・トリオのリーダーとなっています。タイトルのとおり、静かで、優しく、その思想が一貫しているように感じます。優しい旋律はフレンチ・ロマニズムを思い起こさせるような錯覚もあり楽しい。ECM盤は私にとって結構難解なモノが多いですが、この盤は気持ち良く聴けました。
The Nels Cline 4 - Currents Constellations 2018
Nels Cline, guitar
Julian Lage, guitar
Scott Colley, bass
Tom Rainey, drums
1. Furtive
2. Swing Ghost '59
3. Imperfect 10
4. As Close As That
5. Amenette
6. Temporarily
7. River Mouth (Parts 1 & 2)
8. For Each, A Flower
双璧ギタリスト、どういう具合に白いキャンバスを塗りまくるのだろうかと興味深々。Nels Cline はどういう活動をなさっているのかまったく知らない、この盤がブルーノートからの二作目という事なのだけど、ただばあ様は Julian Lage がどんな星座を表現したいのか気になった。電流の走るような?ちょっとロックのような、アヴァンガードのような色々の要素が入り混じった電流のような、最近のジャズって境界線が無くなって、どうこういう部類に分けるなんてナンセンスと言うことかもしれない。7曲目などは少しインドの民族的要素を感じたばあ様ですが、これは図書館で借りて正解だった。多聞自分で購入していたら後悔していたであろう、やはりばあ様の根源にあり、心からエンジョイして聴いているものは昔、昔のジャズってことなのかもしれないと、つくづく思った今日この頃でした。

どうして猫は、じゃまするタイミングを知っているのかしら?
*前回コメント欄にメッセージを残して下さった、ジャズ仲間さんへ、コメントが表示されていませんので、ここをかりてお返事させて頂きます。本当に長い間ほったらかしにして申し訳ありませんでした。
そしてこんな状態のブログでも律儀に訪問して下さる、観覧者の皆様、本当にありがとうございます。
A.tomy 君
長い間コメントのお返事も出来ずにごめんなさい。
楽しいオフ会の様子をありがとうね、いつかまた御一緒したいです。
しかしなんて天候でしょう、帰りが無事でよかったです。
お互いに足元には注意ですね!最近、階段も平たんな道も怖いです(汗)
take10n様
またまたお返事が大変に遅くなりました。本当にごめんなさい。
カナダの印象があまりよくないようですが、白い粉には笑ってしまいました。
昔はホッカイロなど、こちらには無かったので仕方ないですね。
でも今はたまにマーケットで見かける事がありますが、あまり売れていない感じです。
でもアイス・フィッシングとかに行く方には良いかもしれませんね。
エドモントンのモールの大きさはきっと日本では想像できないバカでかさかもしれないですね。
私はまだ行った事がないのですが、冬が厳しい所だからああいうものが出現したのかも、
アルバータ州は本当に寒い州なのです。
6月と9月に友人を訪問した事があるのですが、なんとその両月に雪が降って驚きました。
異常な事ですが、カルガリーとかではよくある事だそうです。
アメリカとカナダ、全然ちがいますね。国民性、精神性、全てにおいて違うような気がします。
英語だってかなり違うので、隣の国と言っても面白いものです。