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2019-12

Gene DiNove at Home Smith Bar 12/3/2019 - 2019.12.30 Mon

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( Old Mill Inn Toronto photos by manmarukumi 2019)

今日はマイナス16度、夜は22度まで下がるとラジオで放送している。所謂 extreme cold weather alert という注意報が出ていました。(19日現在)数日続くであろう厳しい寒波。クリスマス・ショッピングも完了したので、後は七面鳥やクリスマス・ディナーの用意が残るのみ。それは来週に回すとして、今日から少しづつクリスマスの為のベーキングを始めねば。部屋の飾り付けは、小さなコンドには、大きなツリーも飾りも必要なくなりましたから。ほんの気持ち程度に、小丸のおもちゃのクリスマス・ツリーを飾ってみました。それだけで部屋の中がほんわかと暖かく感じられます。

さて忘れないうちに引退ジャズ第二弾を認めておきましょう。こんなに早く更新できたなんて!自分でも信じられない異常事態ですね。(笑)今回の場所は、トロントでも歴史的に由緒のある英国式チューダー建築の、The Old Mill Inn というホテルの一部にある Home Smith Bar でのソロ・ライヴでした。ミュージシャンは私の大好きなピアニストの Gene DiNovi さんです。

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オールドミルの歴史←はここをクリック

まずはこの素敵な空間のご紹介から始めねばなりません。The Old Mill Inn は1800年代の中期に、製材所として建てらたビルディングでしたが火災などにより消滅し、その廃墟に残されたオリジナルを改修し、少しづつ建物が加えられて出来上がった建築群です。所有者も何度もそのつどに変わり、1914年に Robert Home Smith がまずオリジナルのオールド・ミル・ティー・ガーデンをオープンしました。

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( from Old Mill Toronto History Page, circa 1928 )

写真でもお分かりのように庭にセットされたテーブルでエレガントな淑女や紳士がアフタヌーン・ティーなどをされておられたのでしょう。彼のモットーは "A LITTLE BIT OF ENGLAND FAR FROM ENGLAND"(英国から遠く離れた、ほんの少しの英国) というものでした。そこに行けばまるで英国にいるような雰囲気が味わえると、細部までチューダー建築にこだわりました。その後ダンス・ホールやディナーの出来る宴会場なども徐々に加えられ繁栄しました。

しかし1973年頃には、老朽化したオールド・ミルは解体の危機を免れて、多大な改修プロジェクトにより、古い部分は復元され、そして新しい装飾によってウエディング・チャペルなども増築されました。しかも1986年には再建設により、16室にもなるダンスのできるなるホールとか宴会場などが追加されました。今ではトロントで一番高額な結婚式場と言われるオールド・ミルです。

1991年にはまたまた再改修と増築が始まり、2001年には豪華な57部屋のホテル・ルームやスパ、それに Rober Home Smith に捧げた英国スタイルの Home Smith Bar が完了しました。ここではとても素敵なゆったりと時間が過ぎる空間でジャズを楽しむ事ができます。何十年に亘って増加されてきた建築物なので、込み入った廊下がまるで迷路にように続いています。夜中に一人で歩くと少し怖い感じですね。

という分けで、リンクした History of Old Mill Toronto ページをスクロールして一番したの HISTORICAL をクリックすると沢山の興味深い古い写真をご覧になれますので、お時間があればどうぞ。

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( Mr. Gene Dinovi at Home Smith Bar 2019 )

さて今夜のスターは、91歳になられた Gene DiNovi さんです。もうこのブログではピアノのカテゴリーの一番初めにご紹介している、まん丸の大好きなピアニストです。Gene さんの経歴が、ジャズの歴史そのもと言っても過言ではないほど、ジャズの歴史をご自身の目と体で通過されてきた方です。そのお話の面白さ、興味深さは彼のライヴに織り込まれており、それが人々を引き付ける要因にもなっていると思います。

Gene さんのような良き時代の華のあるスタイルを持ったプレーヤーは、近年出会う事が稀であると思います。こうして Home Smith Bar で月一でされるライヴには、ファンの方々が集い、今でも観客の心を掴み、離すことはありません。ヴォーカルは、流石に90歳というお歳ゆえに枯れてはきたものの、その全てをファンの方々は受け入れ愛しみ、楽しんでおられるのが雰囲気から良く伝わります。

今夜のファースト・セットは、クリスマスのソング集からでした。それは数年前にカナダのFM91の為に構成された合唱団とジャズ・ミュージシャンとのコラボからの曲でした。クリスマスの定番から、色々と織り交ぜた楽しいものです。Walking in the winter wonderland, Let it snow let it snow, White Christmas など良く知られたものから、語りの入った馴染みのないものまで。1時間の間10本の指は踊り続け、その歌声は幸せを運びました。これが91歳のアーティストから、湧き出るエネルギーとは信じがたいものがあります。Gene さん凄い!

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( 長い廊下の一部、一つ曲がり間違えると、迷子になりそう)

セカンド・セットは、ほんの短い休憩を挟んで、ポピュラーなスタンダード集、Let's Fall in Love からスタートしました、It Could Happen to You, Old Devil Moon, そして十八番の The Trolley Song は Judy Garland が映画の中で歌っていた軽快な一曲ですが、この曲はいつもアレンジして楽しく弾いておられるピースです。それ以降 Gene さんは全力投球というか、少し神がかったものさえ感じさせたのでした。

そのピアノ・タッチはまるで若者のように力強く、このセットはピアノ演奏で集中されていました。まったく語りも入らず、とにかく次から次へと曲が進行していきます。それが凄い、乗りに乗った演奏、スイング感がなんとも言えなく素晴らしい、華のあるスイングなんて、どう説明する?とにかく今夜の Gene さんから放出されるエネルギーの凄さは100%をこえているのでした。まだもうワン・セット残っているのに、私達は時間の都合でセカンド・セットで去る事になるのですが。流石に少し休憩の時にはお疲れのようでしたが、本当に今夜の演奏は凄い!としかいいようがないほど、熱いものでした。、この3時間のパフォーマンスをこなす Gene さんは、今でも毎日3時間の練習を欠かさないという、それは努力の成果だったのですね。

休憩時間にお願いして、お写真を撮らせて頂きました。Gene さんはいつも赤いネクタイをしてステージに立たれます。今夜はクリスマスだから赤いベストを着用、「赤いベストのハンサムな Gene さんを撮らせて下さい」、「これはもう長い間、着ているんだよ、サイズがまったく変わらないんだ」、「今夜のパフォーマンス凄く素敵でした」、「僕もとても楽しんだよ」そんな会話を楽しみながら、更けてゆく夜でした。

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(ゆったりとしたウィングチェアーで、リッチな気分で聴くジャズも悪くないでしょ)

窓の外には、街灯にともされた雪が反射して綺麗なこと。降り積もる雪をみて、すっかり師走なんだと再確認でした。最近は、何処に行くにもバスや地下鉄を利用しているのですが、これが意外にも便利だったので、車で行く場合の方が面倒だったりして。これからの行動はこの交通機関がまん丸の強みになる予感がします。もう冬道の運転は怖いですから。

このライヴで、なんとばあ様のブログを読んで下さっているというご婦人Rさんと出会いました。なんだか少し恥ずかしいというか、仮面が剥がれた瞬間というのは、居心地が悪いモノですね(笑)。でもジャズを通してまた一人、お近づきになれた事に喜びを感じます。また何かのライヴでご一緒した時は、スムーズにお話できるといいなと思います。Rさん、宜しくお願い申し上げます。

それともう一人ご一緒した、日本からのサックス奏者のM.Uさんは、なんと私の大好きなベーシストの Neil Swainson ともよく共演しておられるそうで、拠点にしていたモントリオールからトロントに、最近移られたそうで、二月にはトロントでライヴがあると仰るので、この方の事はまたライヴ後に掲載したいと思います。偶然に聴いていた、カナダのヴォーカリストの盤に彼の名前を見つけて、へ~日本人のサックスが入っている、珍しいなぁと驚いていたのが、なんと彼だったという事で、世界の狭さを感じました。

久しぶりにご一緒できた、Mr.M氏、M子様、そしてS子ちゃんと同伴のサックス・プレーヤーM.Uさんとの楽しいライヴでした。こうして皆さんと素敵な時間をシェアー出来ることに幸せを感じます。来年もこういう時間を共有できる事を願って、今年が終わります。

来年からは、色々と書く事がありますね。これがキープ・アップできるとよいですが。新年からは、ぐうたら癖がつかないようにせねば。なんせリタイアー生活が本格的に始まりますからね。嬉しいような、怖いような、どうなりますやら。

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Home Smith Barのページへ

今年、日本では色々な災害が重なり、大変な年でした。
被災された皆様が一日も早く、普通の生活に戻る事が出来ますように、心よりお祈り申し上げます。

そしてジャズ仲間さん達が、新しい年も健康で明るく、ジャズを楽しめますように。
良いお年をお迎えくださいませ!


Love,まん丸クミ

(この記事は12月19日に書き始めて、29日に書き終わりました、クリスマスの記事は来年になるかも・・・)

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