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2017-04

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Gene DiNovi - 2009.08.18 Tue

今回は、なんと80歳にして旬のピアニスト Gene DiNovi さんの登場です。
大好きな Gene さんをピアノの第一人目に登場していただくことにしましょう。

gene500-1.jpg
( photo by Mr. M ) 
                                               
1928年生まれ、40年代は52nd ストリートで Be-Bop 時代を過ごしました。15歳の少年ジーンは、Art tatem, Lester Young, Billie Holiday などを聴きながら成長していったそうです、たまにはそれらのジャムセッションに招かれる幸運にも恵まれ、ジーンは Be-Bop の洗礼を受けたのでした。

その才能は Dizzy Gillespie がすぐに見抜いていたそうです。若い才能はすぐに開花され、その後は Royd Raeburn, Buddy DeFranco,Artie Shaw, Benny Goodman などのバンドやオーケストラで経験を積みました。
最近、青年のジーンさんが Benny goodman and his Orchestra でピアノを弾いている貴重な映像を観賞するチャンスがありました。あ~感激!

http://www.youtube.com/watch?v=g9o1axiX0VU

↑ここでは21歳のジーンさんが Buddy DeFranco のビッグバンドでピアノを弾いているのが微かに聴き取ることができます。

Buddy DeFranco and his orchestra
Bernie Glow,Paul Cohen,James Pupa,Jack Eagle(tp)
Ollie Wilson,Earl Swope,Bart Varsalona(tb)
Buddy DeFranco(cl)
Lee Konitz,Frank Socolow(as)
Al Cohn,Jerry Sanfino(ts)
Serge Chaloff(bars)
Oscar Pettiford(b)
Irv Kluger(dr)
NYC,April 23,1949

(凄いメンバーの中に若いジーンさんが)

さてその後、60年代はテレビやフィルムの仕事をしながら生計を立てたそうです。この頃からニューヨークやハリウッドを拠点にコンポーザーやアレンジャーとして活躍し、多くのシンガーのアカンパニストとしても驚くほど色々な分野で才能を発揮させました。

ペギー・リー、リナ・ホーン、ナンシー・ウィルソン、カーメン・マックレィ、スー・レイニー、ドリス・ディ、ダイナ・ショーなど数えるだけでも凄い顔ぶれです。

特にペギー・リーとのコラボーレーションで作曲された ” Only for You ”という曲は詩がとても面白くて、ペギーのイメージが最大に生かされています。
このエピソードをライブでお話されていましたが、彼女のイメージから受ける印象とは違ったペギーの素朴で素敵な人柄がうかがえました。
 
ジーンさんは数少ない現役のジャズの生き字引といいましょうか、貴重で興味のある話をいつもライブで披露されます。聞いているだけでイメージがフツフツと沸いてくるように新鮮でこれらをどんな形であれ是非残して欲しいものです。
また彼の歌はとてもユニークで人をぐいぐい引き込んでしまうマジックを持っています。長いショービジネスで培われたテクニックというかヒューモアーのセンスにも脱帽です。


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(ジーンさんがハープシコードを弾いている珍しい盤)


さて70年代に入りジーンさんは73年にカナダへ移住しそれ以来トロントの住人になりました。少しづつカナダで職業的な経歴を確実に再建し、今ではジーンさんはカナダを代表するピアニストになりました。

私が初めてジーンさんの生のピアノを体験したのが、ある教会であったチャリティーコンサートでした。(ベースがなんと Bass で紹介した Neil Swainson でした)この時ジーンさんはまだ70歳後半でしたがそのピアノの華やかさ、そして優雅で繊細なのに、なおかつモダンで私は生まれて初めてこんなに美しいアレンジのStardust を聴いたことはありませんでした。

” The Most Beautiful Stardust ” というのが私の感想です。
メロディーラインはしっかりそこに存在しているのにアレンジが今まで聴いた事もないような新しさがあり、そのハーモニーの美しさがなんとも言えず素晴らしいのです。いやぁ~もう感激しちゃって、じわ~っと心に広がる幸福感といいましょうか。
その夜は、なかなか興奮が冷めませんでした。

そしてジーンさんと深い関わりのあるのが横浜のマシュマロレコードです。マシュマロレコードからは、沢山のジーンさんのCDが発売されています。好きな盤は一杯あり過ぎ、でもその中でも私のお気に入りは ” So In Love ”


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一曲目の ” The Bridge ” の素敵なメロディーで始まるこの盤は・・・よ~く耳をすませてベースを聴いてください。大好きな Neil Swainson のベースが効いてます。けっして派手な印象はないけど、このベースいいでしょ!

20枚(リーダー、参加盤を含めて)ほど所持しているジーンさんの音源の中になんとこの So In Love が7枚のCDに収められています。曲自体も美しいのにジーンさんのアレンジが加わるのだから文句なしでしょう。


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しっとりとした選曲の ” How Beautiful Is Night ” (1991)は一日の疲れを癒してくれる静かで落ち着いた雰囲気が夜の時間をリッチにしてくれるでしょう。この盤には Don Thompson がベースで登場です、彼はオールマイティーな人物で、彼が参加すれば一度に3人もミュージシャンを得たようなものだといわれるほど、多才なミュージシャンです(彼の紹介はまた後ほど)。
ドラムに Memo Acevedo でしゃばらず引き過ぎず、このトリオには良くあっていると思います。このドラマーはまだ未開なのでこれからの課題になりそうです。


geneCD250.jpg


” at Red Brick Warehouse Live in Yokohama ” (2003)ジーンさんの4度目の来日で録音されたもの、軽快な Come fly With Me から始まるこの盤には木村由紀夫さんのドラムにベースは Neil Swainson です。

この中にジーンさん作曲の L'oiseau du Paradis (天国の鳥)という曲があります、優しくて暖かでこれを聴いて眠りにつけば、良い夢がみれるに違いない。ジーンさんの曲はどれをとっても美しさの中に優しさがあって心が和みます。

とにかくオリジナルのメロディーを崩さないのに、これだけ素晴らしいアレンジができるピアニストは貴重な存在だと思います。この盤にも So In Love が入っています、きっとジーンさんのお気に入りの曲なのでしょうね。 最後の Red Dragon Fly (あかとんぼ)は可憐でなんともいえない素敵なアレンジで歌の持つ表情や感情がとてもよく把握されていると思います。

最近探していた Ruby Braff とのデュオと Don Thompson と Terry Clarke とのトリオ盤の二枚組みを手にいれました。私はルゥービー・ブラフのコロネットの音色が大好きなのでジーンさんとのデュエットが存在すると知った時から、この盤が欲しかったのでもう嬉しくって!また良く聴きこんでからこの盤のお話をしたいと思っています。

今回はピアノのジーン・ディノヴィさん。野球少年が12歳になってから始めてピアノを弾き始めたという遅いスタート、しかもある代金の代わりにピアノのレッスンが受けられたからという以外な理由(これにも実は面白いエピソードがあるのです)そんなジーンさんのユニークで長い歴史から育くまれてきた私達へ届けられる素晴らしい音の贈り物。

一度この箱を開けてみてください、きっと貴方もとりこになってしまうでしょう。

↓ジーンさんのホームページ
http://4npc.com/genedinovi/index.html


*精力的にライブをこなされているジーンさんのエネルギーは一体どこからくるのか?この10月に日本での公演があります。機会があれば是非生のジーンさんを体験してみてください。

ジーン・ディノヴィの日本公演の日程は
10・30(金)横浜杉田劇場 開演19.00
11・1(日)東京代官山のイタリアンレストラン”デロンギーズ・東京”
サンデイ・ブランチコンサート 12時30分開演
11・3(火)山形シベールアリーナ・ホール 
2時開演(一部 南 博グループ、二部 ディノヴィ・グループ)
メンバー Gene DiNovi (p), Neil Swainson (b),  Ernesto Cervini (ds) 
Guest Artist Ted Brown (ts)
(ティケットの予約はリンクのマシュマロレコードをクリックしてね)

また9月21日、来日記念盤として2008年来日時の録音「鈴懸の径」が
マシュマロレコードから発売されます。

genenew250.jpg

↓2013年9月に体験した Gene DiNovi さんのレコーディング・セッションの様子はここをクリック。
Gene DiNovi at recording studio

● COMMENT ●

稀有なピアニスト

日本は、雨続きで「立秋」過ぎて、ようやく
おてんとさまが、雲間から顔をだしてます。

ペギーの「貝殻」でハープシコードつまびいているの、ディノヴィさん、これ初めて知りましたよ。

もう、ジーンについては、くみちゃんに聞けば
なんでも判る、という安心感あります。

わたしの生まれた年である、デフランコ共演の
資料聴きました。長い年季で色艶を増してゆく
って、口で言うほど簡単とじゃあないはず。
長寿を保って、独自なスイートにしてビターな
ディノヴィ節を聴かせてほしいと願わずにおられません。

Re: 稀有なピアニスト

まっは師匠、おこしやすぅ~

師匠にそんなに褒められるとてれてしまいますね。
21歳のジーンの音源にたどり着いた時は驚きました。これは皆さんとシェアーしなければと
思いました、この記事はほとんどジーンさんがライブで語られた内容をまとめました。
いつも楽しいお話が一杯です。

長生きされてもっと沢山のライブを続けていかれる事を願っています。
こちらは、毎日35度を超える暑さになってます・・・・・v-15

DiNovi So In Love

"So In Love"をジーンさんに提案したのは私でした。今でもよく覚えていますが1992年、"How Beautiful Is Night"とRemembrance"の2枚の作品を録音した時に初めてジーンさんの赤レンガ教会を改造した別荘に招かれました。別荘の外は雪が積もっていましたが、「寒いから、、」と言ってジーンさんが愛用の帽子と、雪道用の靴を貸してくれました。朝10時ぐらいだったと思いますが、雪道の上で「私の大好きな"So In Love"をいつか録音して欲しい」と提案し、2人でメロディーを口ずさみワンコーラス2分40秒と確認しました。ところがジーンさんはこの曲の録音については慎重で実現するには何年か時間を要しました。ジーンさんは「昔トロントの”フォー・シーズンズ・ホテル”のラウンジで長くソロピアノの仕事をしていたときに、このラウンジのマネージャーの奥さんがたまに訪れた時必ずレクエストするのがこの曲だった」と言っていましたが、その美しいメロディーゆえ、女性に人気がある曲なのでしょう。私にとってもこの”So In Love”という作品とこの演奏は特別のもので、いままでゆうに3000回は聴きました。何度聴いても飽きるどころか、いつも至福の時間Precious Momentを与えてくれます。ジーンさんというピアニスト、演奏上の技巧とスタイルはArt Tatumを思わせる人ですが、そのユニークで高度な楽想は正にOne And Onlyで、作曲者がこう演奏して欲しいというコードにほんの少しさりげなく”お化粧”して原曲の良さをより一層際立たせる事が出来る稀有の音楽家です。このような素晴らしい才能を持ったピアニストに一日も長く活躍して貰い、まだまだ私たちを感動させてもらいたいと心から思っています。

貝殻

クミさん、こんばんは。

こちらは既に秋風が吹いておりますが、ペギーの「貝殻」は涼しげでいいですね。ハーブ奏者のステラ・カステルッチとディノヴィの調和が素晴らしいですし、それに溶け込むペギーは絶品です。

Re: DiNovi So In Love

上不様

プレシャスモーメントのひとこまの素敵な思い出を有難うございました。
歌に篭った思い出は特別なものですね、So In Love は本当に素敵な曲で私は
オリジナルの Kiss Me Kate の映画を見てから大好きになりました。
でもジーンさんのSo In Love はオリジナルよりもはるかに素敵だと思います。

沢山の方がジーンさんの10月のライブを体験できることを願っています。

Re: 貝殻

dukeさん、こんにちは。

こちらも数日前の暑さが嘘のように過ごしやすくなっています。今年は夏が無かった感じです。
この盤はジャズではありませんけど、ペギーの声もなんだかハープやハープシコードのように
楽器の一部になっているような錯覚に陥ります。

dekeさんの仰っている溶け込むという表現にそのものですね。

これだ!

まん丸クミ様

>The Most Beautiful Stardust

私は、3枚しかアルバムを持っておりませんが、一番の表現だと感じております。

彼のアイディア溢れる演奏は素晴らしいですね。

ジャズの歴史そのものでありながら、今も前進している姿に感銘を覚えます。

Re: これだ!

KAMIさん、おはようございますv-273

ジーンさんのライブでスターダストを二回聴いたことがあるのですが、二回とも
まったく違ったアレンジでした。しかもシンプルなのに両方とも新鮮だったので
ああ~これがジーンさんの編曲のうまさなんだとこの一曲で納得してしまいました。

毎回、どのライブでもそのアレンジが楽しみです。
KAMIさんの仰るように今も前進しているジーンさんには尊敬です。

すっかりファンです

ジーン・ディノヴィを教えてもらったのはクミさんでしたね。そして、すっかり気に入ってしまいました。

まっはさんがおっしゃっている”スィートにしてビター”とは、まさにピッタリだと思います。
それに、とても聴きやすいのに飽きない。

これからも、まだまだ元気で活躍してほしいです。

Re: すっかりファンです

Miyukiさん、コメント有難うございます。

Miyukiさんには、私よりもはやくジーンの新譜を紹介してもらった事もありました。
あの時はびっくり、本国のカナダよりも情報が早かったので驚きました。

いつも思いますけど、ジャズ仲間の情報って本当に凄いです!

来日公演

ついにルビー・ブラフとの共演盤を入手されたのですね!

おめでとうございます♪

来日公演の方はただ今、仕事のスケジュールと調整中です。見たいんですケドねェ。。

Re: 来日公演

Tomy君、元気でやってましたか。

CDは、2枚組みだったのでラッキーでした。
一枚はジーンとのデュオ、二枚目はルゥービーとドン・トンプソンのはいったトリオだったので
これも嬉しい掘り出し物でしたよ。

横浜のティケットは早く売り切れてしまうようです、スケジュールがあうといいですね。

Re: 来日公演

>11・3(火)山形シベールアリーナ・ホール

これについては山形のジャズ喫茶のマスターから頂いた
「暑中見舞い」にも触れられていましたよ♪

ところで、既にご存知かも知れませんが、こういうCDも出ていますね。
ボクは持ってはいないのですが、試聴できるページを見つけました♪
http://www.fivestars-records.com/fivecdhtm1.htm

ココでも「ソー・イン・ラヴ」を演っていますね。
この演奏は試聴できないのが残念。。

Re: Re: 来日公演

トミー君、情報をありがとうございます。

この盤はFivestarsのものですね、ジーンさんの大ファンという女性が
立ち上げたレーベルですね、今はなかなか手に入りにくいかもしれませんね。
と思っていたのだけど日本ではまだ手にはいりやすいのかしら。

この盤は最近になってジャズ友さんの御蔭で手にいれましたが。
ニールとのデュオ盤ですね、この中のソーインラブも良いですね。

確か山形に行った時に3度も訪れたジャズ喫茶ですねv-273

無念じゃ..

結局、ジーンさんには会いに行けませんでした..

Re: 無念じゃ..

トミー君、今晩は。

ああ~っ、それは残念でしたね、でもまたの機会に是非トライしてくださいね。

また、いつか聴けるとよいですね。


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