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2017-05

Tubby Hayes - Shadow of Your Smile - 2011.07.15 Fri

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待ちに待った Tubby Hayes の CD がやっとマシュマロレコードさんから届きました。長い郵便局のストライキでこのオーダーが何時届くのだろうか、迷子になってるんじゃないかと気がきでありませんでしたが無事にまん丸の手中に収まりました。

前回で少しご紹介した Tubby Hayes ですが 実はこのCD、60年代のロンドンで毎週放送されていた「ジャズ・クラブ」というプログラムからの音源ですが、なんとこの録音が古いグルンディッヒ (Grundig) というドイツ製のオープンリールの録音機でラジオから放送されたプログラムを記録していたという音源だったのには驚きでした。

しかしそういうレアなものだからこそこの録音が 「ヒストリカル・シリーズ」 第二弾として選択されたのであろうし。しかも40年もの長い年月を経て初めて今ここに私達が Hayes の世界初出豪快ライヴを楽しめるとはなんと嬉しいことでしょうか。この盤の曲目を見てどうしても聴きたいと思ったのが "A Taste of Honey" と "Pavanne" でした。 "A Taste of Honey" は Favorite Tune ですからもうこの曲が入っているとどうしても聴きたくなってしまいます。

Hayes は、ヴァイオリニストの父親から幼い頃にヴァイオリンを習い、10歳でピアノを弾き、11歳でテナー・サックスを始めたという過程を持っています、そして15-16歳頃にはもうプロとしてサックスを演奏しているのですから 60年代は彼にとって絶頂期と言えるのではないでしょうか。そしてこの盤では "A Taste of Honey" をフルートで演奏しています。曲の感じからヴァイブ演奏かなと想像していましたが大外れでした。それがまたエクサイティングでピアノの Mike Pyne やドラムの Tony Levin, ベースの Bruce Kale との絶妙なやり取りに耳が縛り付けられ聴きこんでしまいました。このドライヴ感というのか曲に命を吹き込んで益々曲が活き活きとして素敵な一品に仕上げられています。 "Pavanne" は早とちりで Ravel の "Pavane for a dead infanta" と勘違いをしていました(汗)。

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London. June 11.1966
Tubby Hayes (ts,fl)
Mike Pyne (p)
Bruce Kale (b)
Tony Levin (ds)

1. Change of Setting (T.Hayes)
2. Lament (J.J.Johnson)
3. A Taste of Honey (B.Scott)
4. Make Someone Happy (J.Styne)

London. March 23.1967
Tubby Hayes (ts.fl)
Alan Branscombe (p, vib)
Jeff Clyne (b)
Tony Levin (ds)

5. Thinking of You (H.Ruby)
6. The Shadow of Your Smile (J.Mandell)
7. Pavanne (M. Gould)
8. Nobogy Else But Me (J.Kern)
9. I'm All Smiles (M. Legrand)
10. Ricardo (T.Hayes)
11. What's New (B.Haggard)
12. Autumn Leaves (J.Kosma)

Marshmallow Export 2011

ほんのつい最近、この Hayes に嵌まってしまったのですが、なんだか Chet Baker を始めて聴いた時に感じたような何かが私を惹きつけて放さない要素を持っています。それが何だかよく分からないのだけどブローしている時には、まるでお喋りしているような "effortless" さというのかまるでホーンが身体の一部であるかのような自然な流れで音が溢れ出しこの私に呼びかけている感じなのですね。まん丸にとっては最終的にその演奏が、音色が、好きか嫌いかの問題なんですけど、細かいテクニカル的な難しい事なんて分かりませんから。

今まで聴いたものは:
Tubby Hayes Quintet - After Lights Out (1956)
The Jazz Couriers - tempoEXA76 (1957)
Tubby Hayes and 'The Jazz Couriers' featuring Ronnie Scott(1957)
Jazz Couriers - Top Spot Tunes (1958)
The Jazz Couriers in Concert Featuring Ronnie Scott/Tubby Hayes(1958)
Tubyy Hayes - The Couriers of Jazz (1958)
The Eighth Wonder Tubby Hayes (1958)
Tubby Hayes Quartet - Tubby's Grove(1959)
Tubby Hayes with Clark Terry "The New York Sessions"(1961)
The Tubby Hayes Quintet - Down in The Village (1962)
The Jazz Couriers - Some of My Friends Are Blues ( ? )

どれもそれぞれ良い盤です、私はハード・バップも結構好きなのでこういう部類は聴いていて飽きがきません。色々と調べていると30枚以上も彼の名前で出ているようですし、現在も CD になり手に入り安そうな盤なども幾らか存在するようなのでこれから少しでも多くの録音を聴けたらなって思っています。その年の気分によって北欧のピアノに傾いたり、こういう風に新しい未知の世界に少し足を突っ込んで抜けられなくなるのだろうかと恐怖を感じたりですが(笑)、こんなにイカシたホーン・プレーヤーを紹介してくださったジャズ仲間さんに感謝です。

この盤 "The Shadow of Your Smile" は一人一人のアーティストの演奏が素晴らしくそれぞれのパートを集中して聴く楽しさというか私にとっては好感度のとても高い一枚です。しかしこのタイミングでこの一枚がつい最近発売された事は私にとってラッキーとしか言いようがありません。

これを聴いていると嫌な事も吹っ飛びますね。

実に気持ちのよい一枚です!



mmex-149.jpg
Marshmallow Records はここから!

● COMMENT ●

ヒストリカル・シリーズ

おはようございます。お久しぶりです。

マシュマロ・レコードさんからは
ウォーン・マーシュ&テッド・ブラウンの秘蔵音源もリリースされて、嬉しい限りです。
タビー・ヘイズさんのアルバム、選曲もいいですね!
「The Shadow of Your Smile」「Lament」「I'm All Smiles」なんかは
この曲の名前を見るだけで、そのアルバムを買ってしまいそうです。
フルートも吹かれるとは器用な人ですね。
日本では松本英彦さんがフルートを吹いていて、へ~と思いました。

No title

CDジャケットのデザインの良さは12インチの大きさに拡大して鑑賞に耐えるかで判断しています。
私としてはLPで持っていたい一枚ですね。

まん丸さんの記事を読んで、
>これを聴いていると嫌な事も吹っ飛びますね。
>実に気持ちのよい一枚です!

に全く同感、タビー・ヘイズは、ストレートだしスウィングするし、本当に気持よい演奏を聴かせてくれますね。
実力に比べリリース枚数が少ないタビー、このような未発表ライブが出るとは流石上不さんですね。

Re: ヒストリカル・シリーズ

ねひつじ君、おはようさん。

ウォーン・マーシュの好きなねひつじ君にはたまらないシリーズ第一弾ですね。

Tubby に嵌まってこんな興味深い盤がひょこっと出てきたのでもう歓喜で狂っています(笑)
Chet に浮気しちゃ駄目!って言われそうな感じですが(爆)まあ許していただきましょうね。

”The Shadow of Your Smile”はスムーズで本当に素敵な仕上がりですね。
そしてフルートなんですが私もびっくりしました。そこいらへんのフルート奏者よりも素晴らしい演奏でこの人は何をやらせても上手い!のだという事を認識しました。

ヴァイブでも唸らせられましたけど、フルートも同等に素晴らしかったです、百聞は一見にしかずだったか(諺これでよかったのかしら?)是非聴いてみてね!

Re: No title

tam.raさん、こんにちは。

このジャケットが12インチだったら迫力がありますね、私は昔のミュージシャンの写真(ステージでの演奏中の)が大好きです。その場の空気が感じられるというか、まず文句なしにカッコいい!ですね。

tam.raさんに同感していただいて嬉しいですね、まったく直撃って感じがします。でもその直撃が凄く気持ちが良くってモヤモヤをスカッとさせてくれると思います。そこには変な理屈なんかありませんもの。

> 実力に比べリリース枚数が少ないタビー、このような未発表ライブが出るとは流石上不さんですね。

だからマシュマロを応援したくなるんです、私はマシュマロの回し者ではありませんよ(念のため)(^^)一般うけするヒットを狙うとかそういうものがなく、こうした珍しい音源の数々をジャズ・ファンに提供される姿勢がカッコいいと思います。

No title

タビー・ヘイズ、良いですよね。
変にこねくり回したりしないで、もろにハード・パップという感じがするところが好きです。(私はパップ好きなので。)

ハードパップと言えば、50~60年代が一番活気があって、優れたミュージシャンや演奏がたくさんあると思います。
こういう音源がCDで復刻されるのはうれしいです。




Re: No title

Miyukiさん、今晩は。

> 変にこねくり回したりしないで、もろにハード・パップという感じがするところが好きです。

そうなのね、変な理屈ぬきにストレートで気持ちがいいってことね!
本当に50-60年代のハードバップは熱いというか、計算された感情ではなくほとばしる情熱みたいなものを感じます。なんて何を言っているのやら(^^;今日はひっちゃかめっちゃかな頭がクラクラするような日でした。疲れたぁ~~~

Miyukiさんに紹介してもらった多くの盤の中で今のお気に入りは Georges Arvanitas Quintet - Soul Jazz です。これも60年代の熱さを感じる一枚ですね。いつも良い盤を紹介してもらって感謝です!

> こういう音源がCDで復刻されるのはうれしいです。

はい、マシュマロならではの一枚ですね(^^)

No title

まん丸さん おはようございます

映画の方がベタなメロドラマということで、俗っぽさも
という "The Shadow of Your Smile" ですが、私はそのあたりが
逆に好きで、いろんなバージョンでこの曲を聴いた時期がありました。
特にTenor Balladの対照としては、私にとって魅力の曲で、
ヘタにやるとムード・テナーの世界にという危ういものを持っている
この曲ですが、その紙一重のあたりに魅力も感じていたというこの
曲です。
S.Robinson, D.Gordon, Scott Hamilton, H. Allen..........新しいところ
ではG. Stewartなどもありますが、これは未聴です。それぞれに違った
味で楽しませてもらいましたが、このタイトル曲ともなっている
Tubby Hayesバージョンは、どんな感じでしょう?スロー、ミディアム
それともボッサで料理しているのかな?
私にとって一番知りたいところ、言及されてなかったので
ちょっと気になるところです。
そうそう、Vocalでは、C. Mcrae, A. Burtonなどもお世話になりました。
"いそしぎ"大好き人間なのです。

Re: No title

J worksさん、今晩は。

まさに下手をすれば泥臭い場末のムード・テナーにもなる曲でしょうが Hayes はとてもよい加減の甘さを残して都会的にさっぱりと、ゆっくり目のミディアム・テンポで素敵に仕上げています。

Grant Stewart のことかな、彼がトロントに仕事でなく家族を訪れている時に特別ライヴを友人や音楽関係者の為に急にする事になり、ラッキーな事にそのライヴを鑑賞するチャンスに恵まれたのですが。 CD で聴いた彼のサウンドよりも思ったよりも乾いた太い男っぽい?サウンドでイメージが変わりました。彼とEric Alexander の Wailin' Reeds and Deeds の中この曲はスロー・テンポですがどちらかというと私は Hayes のテンポの方があと味がよくて好きです。

Anne Burton は日本ではとても人気があるようですがこちらではあまり名前は聞きません。その国によって好みがとても違うので面白いですね。J worksさんのヴォーカルの好みだけは想像がつかないわ~っ。

Hayes のこの曲是非聴いてみて下さいな、私は彼のフルートだけでも聴く価値があると思います(^^)

うろ覚えですが・・・

お久しぶりのこんばんは。

うろ覚えなのですが、バーニー・ケッセルのブラック・ライオン盤「Summertime In Montreux」のラスト1曲のみ参加していた記憶があります。(^^;

http://bluesvoice.cocolog-nifty.com/photos/guitar_player_/barney.html

Re: うろ覚えですが・・・

A.tomy君、今晩は。

この暑い夏、通勤が大変ではありませんか。電車の冷房は普通なのかなぁ?
夏バテしないようにね。

この盤の Tenor sax を調べてみたら Danny Moss と言う方でした。同じブリテッシュ・ジャズの一線で活躍されていたようですね。一曲だけなのに良くイギリス人なんてこと覚えていましたね。流石に A.tomy君です(^^)

Danny Moss

Danny Moss ナゲルヘイヤーで結構アルバム出していましたね。

女性ヴォーカル入りのアルバム持っているなぁ

ごめんなさい。

クミさん、こんばんは。
ごめんなさい。なかなか遊びに来られなくて。
自分が主催するライヴと洗心ジャズ・フェスティバルの応援で、チョット失速気味なのです。
東日本大震災のショックを持っているお客様(被災していないのに・・・)と毎日会話をして・・・疲れました。
しかし、ジャズ魂で復活?予定です。(笑)

Re: Danny Moss

TAKASHIさん、お久しぶりです!

Nagel Heyer は始めて知りました。なんだか面白いモノを出しているレーベルですね。

チェックしてみるとなんと Ruth Young なんていう chet の元恋人だったヴォーカル盤まで最近でているようですね。内容はいかが?かなって気になるところですが・・・・何故か買いたいとは思わないです。

その節は、沢山の Tubby Hayes の盤をご紹介ありがとうございました。
かなり Tubby 漬けになっているので、この数日は Charlie Haden with Chet Baker, Enrico Pieranunzi などを聴いています。これを聴いていたら Chet Baker Meets Space Jazz Trio が聴きたくなりました。

この盤にも Enrico Pieranunzi が入ってました。彼のピアノとトランペット合いますね。

Re: ごめんなさい。

KAMiさん、v-273こんにちは。

忙しいのはお互い様です、どうぞご心配なく。
私もちょっと取り込んでいてなかなか更新できずにいます。いつでも来れる時に遊びに来てくださいな。

次回のライヴの用意にも時間が取られますね、でも多くの方が楽しみにしておられるでしょう。でもその成果は皆さんの笑顔で吹っ飛びますね、きっと心待ちにしておられる方も増えているはずです。

震災のショックはなかなか取り除くのは容易ではないと思います。KAMIさんの美味しい珈琲で癒してあげてくださいね。

Hayes

CDお買い上げありがとうございました。この作品は、ここでドラムをたたいているTony Levinが白血病で、その治療費の一部を捻出する為に、急遽発売されました。CD発売の直前、Levinが帰らぬ人となりLevinはこのCDを眼にすることができませんでした。Levinの未亡人Chris Levinさんから感謝の言葉をいただきました。Heyesは私にとって特別な奏者ではありませんが、Geoge Shearingに次ぐイギリスを代表する奏者であったという意見はある程度頷けます。個人的にはピアニスト、Ronnie Ball,べーシスト、Peter Indの名を挙げたいですが、、、。

Re: Hayes

上不様、コメントありがとうございました。

そういう理由もこのCDの発売背景にあったのですね。ライナー・ノーツに Tony Levin さんがCDが発売される前に逝ってしまわれた事が記されていたので残念なことだと思っておりました。

この盤によって私は、彼の名前を知りましたが何枚か聴いているうちにお気に入りはいりました。ブリテッシュ・ジャズは未開地なので友人に紹介していただいた Don Rendell, Jeoe Harriott, Tony Kinsey などを聴きましたが何か熱いものを感じます。

Ronnie Ball は Lee Konitz Warne Marsh などの共演で多くの録音が残っているようですが、何故か Lee Konitz の始めの印象(確か Satori というタイトルだったか?)が悪かったので避けていたけらいがあり、今回 Ronnie Ball を聴く為に数曲聴いてみました。なんだか Konitz の印象もまた違いました・・・

You-tube で聴いた "All About Ronnie" では若い Ted Brown の演奏が耳に残りました。後期のサウンドがあまりにも私にとって寂しく感じたのでこの中の Ted Brown の印象もまた違いました。彼の若い頃の盤はまだ一枚しか聴いていませんのでとてもそれを語る事などできません、なんだか恐いところに足を踏み入れたようです。


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