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Jake Wilkinson/ Shelly Berger/ Andrew Scott Trio 8/27/2011 - 2011.09.07 Wed

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( photos by John S and manmarukumi )

8月末は待ちに待った 「一力ライヴ」 がありました。今回の出し物は、Andrew Scott Trio です。お目当てはトランペットの Jake Wilkinson とまだ聴いた事がないベーシストの Shelly Berger です。いつもの事ですが一力ライヴの楽しさは普通のライヴハウスやコンサートでは絶対にお目にかかれないトリオの構成やアーティストの組み合わせの面白さです。

その時々によってメインのミュージシャンがそれぞれコーリーグを選んで登場するので都合により急にメンバーが変わってしまったりします。ところがそれがまた楽しみと申しましょうか、まさかというような人物が現れたりするのです。そういう感じなので今迄本当に素晴らしいミュージシャンをこの意外な場所でお目にかかる事が出来ました。今回のベーシストもコンポーザーやアレンジャーとして名前だけは知っていましたがパフォーマンスを見る機会はありませんでしたので実に楽しみな今夜のライヴです。

このブログでご紹介しているミュージシャンはほどんと二足の草鞋を履いています。Shelly Berger も Humber College Jazz Studies コースで教鞭をとっておられますが、Andrew Scott もまたトロント大学のジャズ・コースの教授でもあります。しかし今夜の Andrew のアウトフィットは気合が入っていますね、驚きました。以前のトリオ・ライヴの記事はここかから!

as280.jpg Introduction to Andrew's page here!

Shelly Berger は10年近くロス アンジェルスで活動していた時期があり、 Diana Krall, The Louis Bellson Big Band などとのアソシエーションや、Anita O'Day のミュージック・ディレクターもしていた事があるそうです。共演者の中には、Kenny Burrell, Herb Ellis, Lew Tabakin, Ernestine Anderson, Ruby Braff, Mark Murphy, Joanne Brackeen, Red Norvo, Don Menza, David Clayton-thomas, Roger Kellaway など素晴らしいミュージシャンの面々が連なります。

現在はテレビ、映画、ラジオなどのお仕事が主だそうですが、なんと子丸が子供の頃に大好きだったTVショー: Sharon, Lois & Bram, The Elephant show でも活躍されていて Sesame Street などにもクレディットが載っています。その他には Chaka Khan や今アメリカでメキメキ名前を売っているカナダの男性ヴォーカリストの Matt Dusk などのプロデューサーやアレンジャーとしても活躍されています。

彼のリーダー盤としては4枚ほどしか出ていませんが、プロデュースされたアルバムの数は多々あります。彼のニューアルバム "LOOK UP" には私の大好きなサックス・プレーヤーやベーシストも参加しているので是非手に入れたいと思っています。

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Shelly's HP from here!

さてファースト・セットの始まりは:
1st.set
1. Lover, Come Back to Me - 始めから一機にテンポの速いアレンジメントで皆の気持ちをトリオに向けようとしているのか Jake Wilkinson のペットが襲ってきます。今日は押しの強い演奏ですね。

2. I Concentrated on You - Andrew のギターのヴァースから始まった Cole Porter の " Broadway Melody of 1940" からの一曲です、ジンジャーとフレッドが目に浮かびます。このベースがとても面白いですベースをまるで揺り篭をゆするように左右に忙しく揺らします。こんなプレーをするベーシストを見たのは始めて!

3. Stella by Starlight - ジャズ・スタンダードではもうポピューラーな Victor Young の一曲ですね、ミュートを使ったトランペットでアップビートで迫ってきますが、今夜はどうも初めからぐいぐいーっと押されっぱなし。おやっ途中で Anything goes という違う曲のフレーズが入ってたりして・・こういうのが実に楽しい。

4. My Romance - 私の大好きな曲の一つです。Rogers & Hart のもうポピュラーすぎる曲ですが好きなものは好きなんです。なんとトランペットの Jake がピアノを担当していますよ、もうひとつピンときませんが。この曲はきっと Andrew のお気に入りでもあるのでしょう、彼の盤にも録音されているしライヴでもよく演奏しています。繊細な彼のギターと良く合う素敵な曲です。じわじわと聴かせるタイプの演奏です。

5. Rain Check - Billy Strayhorn の曲です。最近はこのレイン・チェックをくれる店が少なくなりました。でも何故この曲のタイトルがこうなったのか知りたいですね。そしてこのユニークなベーシスト、左手がネックを上下する時の癖というのかこんなに磨り減っているベースのネックを見たことがありません。もう黒光りを越してはげてしまっているのです。力が入っているのか、こういうのを 「ハンパねェ」 って言うのでしょうか?

6. Bluse for Archie - これは Andrew の作品です。Archie Alleyne というトロントでは有名なドラマーに捧げられたブルースです、彼のギターの音色はブルースにとてもよく合いますね。ベースの音色は少し重圧感もあってどっしりとした存在感を感じます。ネットで聴いたサンプルの演奏とはまた違った印象を残しました。これでファースト・セットの終わりです、演奏者も観客もとてもエンジョイしています、顔をみれば分かりますもの。

さて今回お席をご一緒したのは、始めてこのライヴに来られた Mr. M氏の友人御夫妻でなんとお名前が英語に訳すと "Mr. Riverside" 有名なジャズ・レーベルと同じなので直ぐに覚えてしまいました。そしてなんという事か彼の一番好きなトランペッターが Chet Baker という事で意気投合してしまいました。休憩時に色々とお話をさせて頂いてこんなに楽しいジャズ談義に華をさかせたのは久しぶりでしたのでまん丸は有頂天になってしまいました。

どちらかと言うとスゥイング・エラの年代を経験されたお方ですが、好きな Chet のお話で盛り上がりました。ご本人もトランペットを演奏されるそうで、御子息がやはりジャズのフィールドではプロのドラマーをされているとかでお話も弾みとても楽しい夜になりました。もう一組はいつもご一緒するこのブログにも写真を提供して下さる元フレンチ・ホーン奏者のジョンさん御夫妻でした。

ここではテーブルが一列に並べてあるので決められたテーブルなら何処に座っても良いので、知らない方と同席しても直ぐに打ち解けてしまいます。そこがここの良い所なのね。知らない間に皆さん顔見知りになっている感じなのです。とても気さくな雰囲気なのです。

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Jake's HP from here!

さて 2nd. set. の始まりです。始めて登場した Shelly Berger さんはトロントにこんなジャズの穴場があるとはまったく想像もつかなかったということです。観客が本当にジャズを聴きに来てくれているという印象でいつものようにレックス・ジャズ・バーと比較されるのがオチなのですが。多分日本ではこんな感じが普通なのかもと思えますが。しかしトロントにするとこれは異例というかやはり始めてここで演奏するミュージシャンはこの静かさと観客のお行儀の良さに驚ろかれまた満足されまた来て演奏したいと言われます。大きなコンサートホールの静かさとはまた違った個々の観客が見守る優しい静かさだと思います、さあ次の出し物はなんだろうね。

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熱血パフォーマーの Shelly Berger さんは汗だくでした。

2nd. set
1. Just in Time - なんとなく楽しくなるこのメロディーが好きですね、Jule Styne 英国生まれでアメリカのソング・ライターとして成功した人ですが。チェットの十八番の I Fall in Love Too Easily や Time After Time とかマリリン・モンローが歌って有名な Diamonds Are a Girl's Besst Friend とか彼の作品ですね。今回のトランペットの Jake は前回と比べるとかなり自分を押し出した演奏でまた違った一面を見せてくれます。頼もしいな Jake 、Mr. Riverside も今夜のパフォーマンスを満喫のご様子ですね。

2. Nobody Else But Me - Jerome Karn の曲に詩はOscar Hammerstein です。この曲の前に Andrew のソロが入ります。今回のギターは YAMAHA AE2000 です。忘れないうちに聞いておきました。さてソロの曲目は、Days of Wine and Roses, Fly Me to The Moon, Some One In Love, Do I Love You でした。ソロはいつも同じ感じなのでちょっと変わった曲も入れて欲しかったなというのが本心でした・・

3. Nostalgia Revisiting - これは Andrew のオリジナルです。Out of Nowhere のコードをちょこっと変えたものだそうでタイトルは彼の2008年の盤にも入っている Fats Navarro の Nostalgia から来ているのかな。

4. Five Spot After dark - 有名なクラブの名前ファイブ・スポットですね。Benny Golson の曲らしいけど、私にはあまり馴染みがありません。アイラーやら、オーネット・コールマンとかあまり聴かないのでファイブ・スポットで彼らがどのような演奏をしていたのやら Codeless の分野はちょっと苦手なんですけど、この曲自体はすんなり入ってきました。

5. Anthropology - もちろん Charlie Paker, Dizzy Gellespie の曲ですね。Jake がミュートを効かせて最後の曲を吹き上げます。今回のライヴもベースもギターもソロを十分に聴かせてくれました。 多分これからもめったに聴く機会がないであろうベーシストの Shelly Berger の力強い弦の響きにも満足しました、演奏が実に面白かった。彼の新譜を手にいれた時はまたご報告しますね。たまに何処かで弦を弾いているかもしれないので要注意です。

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いつもクールでニヒルな Jake Wilkinson の演奏はかっこいい! 

今夜も和やかなひと時に楽しいライヴと美味しいお食事で楽しみました。このひと時を提供されているオーナーのリキさんとシェフの皆さんをご紹介しましょう。ウェートレスの皆さんもきびきびとしていて気持ちのよいサーヴィスをしてくれます、いつも有難う。これは厨房にまで入っていくジョンの撮影です。

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( photos by John S ) シェフの中西さん(右)と伊地知さん(左)黒帽子がオーナーのリキさん

今夜のお気に入りは、サバの焼き物に味噌のソースこれがまたよい具合に焼かれていて軽いソースの美味しかったこと、味噌煮でないところがポイントですね西洋人にも違和感なしです。それとコロッケのような揚げ物、手の込んだ具で上手く説明できないけど微妙なお味、和の味と食べ易い西洋のスタイルでいつも一力のお料理を楽しみにしています。皆様今夜もご苦労様でした、二ヶ月後を楽しみにしておりますよ。次回は私の大好きなサックス・プレーヤーですから今からもう待ちどうしいこと!



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Ichiriki の HP はここから!

● COMMENT ●

まん丸さん、おはよう

コメント一番乗りをゲット、嬉しいな!

ところで今回のレポート、力が入っていますね。
自分でブログを書いていて気に入ったCDやレコードだと気合が入るでのすが、このライブでの演奏が良かったのかな?

3人とも知らない方々ですが、無名でも実力ある人は沢山います。
このトリオの編成には興味があるし、”Live at ICHIRIKI”なっていうCDシリーズを出して欲しいな! オーナーにもお願いして下さい。 米国では”Live at YOSHI's”という日系人の方のレストランのシリーズがあるので、このカナダ版です。 Produced by MAN-MARU!!!!

宜しくお願いします。

ライブ、楽しめたようでよかったですね。
選曲は私の好きな曲ばかりです。こういうライブ、体験してみたいなあ。

Shelly Berger は大物との共演が多いのですね。
リーダー作はあまりないけど、キャリアがあるということなのですね。

味噌のソースのサバの焼き物がおいしそう。

Re: タイトルなし

tam.raさん、今晩は。

一番乗り、しかもいつも楽しいコメントを有難うございます。

ほんとに "Live at Ichiriki" なんてシリーズがあったら楽しいでしょうね。そうなるとカナダのミュージシャンをどんどん紹介できますね。しかし今の状態は録音にはちょっと難しい環境かもしれませんね。キッチンの音も聞こえるしキーボードとか良いコンディションのモノが必要になるでしょう。でもいつかそういうのが出来ると楽しいだろうなって思います。とにかく編成がユニークだからいつも面白みが増すんですよね。

西側に行くとヴァンクーヴァーに "Cellar" というレーベルがありますが、ここからも多くの盤をだしていますのでまた東側(トロント、モントリール)とは違ったカラーが楽しめると思いますよ。知らない人材を発掘するのにはいいかも、きっと新しい発見があると思います。

> 3人とも知らない方々ですが、無名でも実力ある人は沢山います。

カナダでは中堅の方々なのでジャズだけでなく他のフィールドでもかなり知名度はあると思います。やはりカナダのミュージシャンはまだまだ日本では存在が薄いですね。なんとかせねばねって私にはこれが精一杯ですが・・・(^^;

Re: タイトルなし

miyukiさん、今晩は。

久しぶりのライヴを満喫してきましたよ、しかも今回は一杯お喋りできたので大変に満足です!

選曲はとても馴染みの深いものばかりでしたが、初めてのベーシストでしかも興味のある演奏だったので退屈する暇がありませんでした。それにラッパも気合が入っていてベースと良い対決をしていたと思います。

ギターは、派手さはないですがトリオをしっかり支えているという姿勢でアンドリューらしさが出ていたと思います。本当にここに集まって下さる皆さんにこの雰囲気を体験していただきたいと心から思います。

Shelly Bergerさんもそうですが、ここに来られる方って映画やテレビ放送関係のお仕事をされている方が多いですね。それとほとんどの方がジャズの教育の場で教鞭を取っておられるキャリアの長い方々です。一番驚いたのはトランペットの Guido Basso が登場した時でした。(私は、他のライヴと重なって聴けなかったのですが)これはもう驚き意外の何ものでもなかったです。めったにお目にかかれないプレーヤーなんです。これもここに集まる常連さんのコネクションで現実化しました。なのでどのライヴも私にとっては貴重な体験です。

> 味噌のソースのサバの焼き物がおいしそう。

私は日本食が上手に作れないので、もう最高に嬉しい日になるのですね(^^)


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