kennyG830.jpg

2017-10

スポンサーサイト - --.--.-- --

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Jon Faddis Quartet at Koerner Hall 10/27/2012 - 2012.11.10 Sat

jonfaddisquartetatconservatory500.jpg
( photos by manmarukumi )

10月は、あっと言う間に過ぎてしまいました。思っているほど仕事も捗らず未だに箱が散乱していますが気分転換に The Royal Conservatory の Koerner Hall でのコンサートに行って参りました。

今夜のテーマ "Devoted to Dizzy, Jazz, Royal Conservatory Presents The Jon Faddis Quarter" です。Faddis の敬愛する師匠である Dizzy Gallespie の功績と彼の音楽を称えたコンサートです。

今回のメイン登場人物は、もちろん Mr. Jon Faddis ですが、どういう分けか私よりもうんと年齢が上と思い込んでいたのですが、なんと私よりもお若いという事が判明して少しショック!

しかし Dizzy Gillespie との交友が始まったのがなんと Faddis がたったの15歳という若さで、しかも Lionel Hampton のバンドに参加したのが若干18歳の時というのだから、その長い経歴から年齢的に勘違いをしていたのは私の思いこみの激しさ以外の何物でもありませんでした。(あははっ、いつものこっちゃね)

そしてもう一人このコンサートで私が期待を膨らましていたのは、ベース奏者の Mr. Kiyoshi Kitagawa でした。今回のティケットを購入した春頃にはこの Quartet のメンバーが誰なのかまだ分かりませんでしたが、10月に入りコンサート・ホールのウェブ・サイトを調べてみると出ているではありませんか、メンバーの名前が。そこには聞き覚えのある日本人の名前が!

Jon Faddis (Laader & trumpet)
David Hazeltine (Piano)
Kiyoshi Kiagawa (Bass)
Dion Parson (Drums)

二年ほど前にジャズ巡礼で日本を訪れた時にキタガワさんのリーダー盤 "Prayer" (Atelier Sawano 2005) という盤を購入しました。ピアノが Kenny Barron, ドラムスが Brian Blade というトリオでちょっと気になるベーシストでした。おまけに非売品の "Live in Japan" と言う盤まで頂いてしまったのであまり馴染みのない日本人奏者の名前でも彼の名前は頭の中に焼きついていたので、それはもう驚いてしまいました。

カナダの東部まで遠征される日本人ミュージシャンは少ないですからね。さっそくCDを箱から掘り出してきて聴き返してみました。なかなか深~い芯のある音色だ、生を聴くのがとても楽しみになってきましたよ。

jonfaddis400-1.jpg
( Mr. Jon Faddis )
faddisatinterview400.jpg
(Dear Mr. Faddis If there are any problem with pictures please let me know I will remove it.)

さて今夜は、コンサートの前に Faddis の特別インタヴューが7時からあると書いてあります。何時もはファースト・ステージとセカンドの合間の休憩にステージに椅子が設けられてインタヴューがあるのですが、今回はロビーのホールに椅子が行儀良く並べてあり Faddis に質問の時間もあるとか。7時前に行ってみるとまだ最前列席が沢山空いているではありませんか、三列目の端の席に陣取って Faddis を待ちました。大きな体を揺さぶりながら手にはなにやらジュースのボトル、私が持っていた印象とはなんだかかなり違った彼の登場。しかも腕にはトランペットが。

Jazz FM ラジオのプレジデントの Ross Porter がインタヴューを務めました。このインタヴューはもう前代未聞で Faddis ってまるで「アヤド・チエ」の男性版のような喋り口なのです。もうこれにはびっくり!
御自身でもトランペッターそしてコメディアンと紹介していたので大笑いでした。とにかく Poter の揚げ足を取るは、なかなか一筋縄ではインタヴューが進みません、話しはおおいに脱線し一体どこにいくのやら。しかし Dizzy の話しになるとそこには並みならぬ愛情と尊敬の念が溢れ出ているのでした。

物語は、まずエド・サリヴァン・ショーで見た Louis Armstrong から始まり、両親が7歳の時にどんな楽器をプレーしたいかと聞くのでトランペットと応えたことからこの楽器に決まり。そしてどれほど Louis Armstrong が自分に一番影響を及ぼし、どうすればインプロヴァィズできるかと言う事を教えてくれたとか、自分の前歯がどうしてこうなってしまったとか、これは9歳年上の姉に振り回されて壁にぶち当たり前歯に隙間が出来てしまった事などなど、話はあっちゃいったりこっちゃいったりと笑いを誘いながら続きました。音楽教育にも力を入れている Faddis ですが、こんな先生なら授業が楽しくて仕方ないでしょうね

専門的な質問にも、丁寧に答えておられました。彼のハイノートの凄さは有名ですが、何故ああいう高いアッパー・レジスターを何事もないように吹けるのだという問いに。まず音楽が頭の中に聴こえてくるんだ、その音さえ聴こえてくれば問題なしだよ、そして空気が速く流れたら音は自然にハイノートになるさ。私には良く分かりませんでしたが、手にしていたトランペットでそうい音を出して観客に聴かせます。さあもうそろそろステージの時間です。23年ぶりのトロントでのステージ、今夜は彼の Koerner Hall でのデビューでもあります。

viewfrommyseat350.jpg
(今回の座席はミュージシャンの皆さんの表情が良く見える二階のバルコニーでした)

1st. set:
Lalo Schifrin の作品、Orchestra and Sextet の為に創られた "Gillespiana" を今夜は4人でそれをやっちゃいますからという説明から始まりました。 Schifrin (ラテン・アメリカが生んだ多才な演奏家、作曲家)が Gillespie のビッグバンドの為に1958年に完成させた作品です。 今夜のテーマ に相応しい選曲でしょう。

1.Prelude
ピアノの David Hazeltine をフィーチャーしたアレンジで、Faddis のハイ・ノートのスタートが真に素晴らしかった。コンサートの前のインタヴューで、ハイ・ノートを出すのは大変じゃないかという問いに、音のイメージを頭の中に浮かばせたらまったく問題なくその音が出せるんだよと言っていましたが、今夜のステージは私の耳が常に緩むことが出来ない緊張した感覚でした。

2.Blues
ここでは、Kiyoshi Kitagawa をフィーチャーし Faddis はミュートで押さえたトランペットを静かにあくまでも消え入るようなサウンドで Kitagawa のソロをサポートしていました。そして Kitawaga のベースはお腹の底に響くような旋律を保持しながらも優しく彼女 (Bass) を愛撫しているようでもあるのでした。こういうベースを弾く方だったんだとまたCDとは違った印象を受けました。ベーシストの指使いを観るのは本当に楽しい、だからいつもステージに近い席を取るようにしています、今夜もこんな角度から。(上のショット)

3.Panamericana
ドラムスの Dion Parson をフィーチャーした曲、キューバやプエルトリコやブラジルをテーマとした曲です。彼のドラムスは始めなんだか物足りなく感じました。オーソドックスというかあまりに今まで聴いてきた若い技術的に進歩したドラマー達(Jonathan Blake, Eric Harland )にまん丸の耳が感化されてしまったのか、その簡素さが本当はとても素晴らしいリズム・セクションには必要な要素なのだという事にある瞬間気がつきました。この Quartet にはピッタリのドラマーなのでした。

4.Africana
母なる大地からのミュージック、これはアフリカン・アメリカンにとっての永遠の題材なのではないでしょうか。しかし Schifrin って凄い、色々な映画音楽も担当しているけど、思いも寄らない映画のテーマ音楽が彼の作曲だと知って、この方の事をもっと掘り下げて知りたいという欲望が沸いてきました。

5.Toccata
最後の曲で、皆がドラマーだけを残してステージを去っていきました。その間 Dion Person はひたすらドラムをたたき続けます。叩いて叩いて5分もソロが続いたと思ったら、皆がぞろぞろとステージに戻ってきました。また皆が一体となって1st. set の終りです。Faddis のトランペット凄かったな、Kitagawa さんのベース良かった。Hazeltine のピアノは的確に的を得ていて(当たり前か)聴き応えありました。

今夜は、ピアニストのお誕生日でもありました。Faddis は時折バースデーのメロディーをさり気なくところどころに挿入してはピアニストを困らせるのでありました。茶目っ気は根っからの彼の性格のようですね。

onthestage300.jpg

2nd.set
1.The Baron
Faddis のコンポジションです。セカンド・ステージでは、彼の2006年盤 "Teranga" から演奏が始まりました。この盤のタイトルは "The way of life" という深い意味があるそうで、生きる意味を考えるテーマなのだそうです。

The Baron の演奏映像がありました。→ Milwaukee Public TV Clip より。

2.Hunters & Gatherers
これは女性の役割の変化のプロセスを題材にした曲で狩りをする男性に対しての女性の役割が時代と友に変わって来たことをイメージした曲なのだそうだ。ベースとドラムでアフリカン・サウンド的に始まり、途中から滑らかな都会のサウンドに変わっていく進行が面白い曲でした。

3.Hey Lalo
Kitagawa のベースをフィーチャーした一曲でした。ドラムスのブラッシュ・ワークが曲を引き立てていました。

4.Laurelyn
Faddis の奥方の為に作曲されたピース、優しいボサノヴァタッチでミュートで囁くように演奏されました。Laurelyn は、料理が上手くて僕のお腹がこんなになっちまったよ!とお腹をナデナデ、かなり危険なサイズですね。なんと Faddis の息子はたったの11歳だそうですよ、彼の為にも摂生して長生きして下さいませ。

5.Teranga
最後の曲は、2006年盤のテーマ曲です。とても美しい曲でした。

アンコールは、Thelonious Monk の "Round Midnight" をピアノとの素敵なデュオで、静かな幕引きです。久しぶりのコンサートはまん丸を幸せにしてくれました。今日は本当に楽しい一日でした。

お昼はジャズ仲間のMr. M氏とM子お姉さまとご一緒になんとトロントで竹の子のように勢い良く開店している日本式のラーメン屋さんに直行、始めてトライする醤油ラーメンの美味しかったこと。最近はこのラーメン屋さんと居酒屋さんがトロントで大流行です。いったいこのトレンドはどうした事でしょうね?

matt woroshyl 500
( Matt Woroshyl Quartet )

さて今夜も Royal Conservatory で選ばれた学生達のグループがコンサートの後でロビーで演奏をしていました。時間がなかったのでじっくりと聴けなかったのですが、それでも少しだけ聴いてみました。皆ここで演奏するのは緊張するのでしょうね、彼らが何処かのクラブでプレーする日はそう遠くないでしょう。



sunsetnorthwest500.jpg
( 今日のおまけは、西向きの窓から見える夕焼けです。)

● COMMENT ●

まん丸 さん こんにちは

いい気分転換になったようで良かったですね。
Faddisさんは、あまり聴いてこなかったのですが、
ハイ・ノートの人というイメージを強く持っていますした。
そういう意味では、小さなクラブより、そのぐらいの
規模のホールでちょうど良かったのではないでしょうか。

そうですか、Faddisさんよりお姉様になるんですね。う〜む。

北川さんは、ダニー・グリセット(P)、ブライアン・ブレイド(ds)を
従えたトリオを数年前に私も体験しましたが、良いベースとして
記憶してます。この時のブレイドは、強烈な印象として残ってます。

夕やけがきれいですね、きっと朝日が昇る時もいいんでしょう。

Re: タイトルなし

J worksさん、こんにちは。

二ヶ月ぶりのライヴでした、少し酸素不足になりかけているところでした。
やはりこういう音色は大きなホールで聴くのがよろしいようですね。
久々にヒューモアーのあるライヴで楽しい満足感がありました。

> そうですか、Faddisさんよりお姉様になるんですね。う〜む。

ほんの少しですよ、ですからばあ様だって言っているでしょ(笑)

Mr. Kitagawa の指使いを眺めていましたら、とてもしなやかで外側に湾曲
する角度が大きかったのが印象的でした。ステックみたいに硬い感じの指を
持ったベーシストもいるし、演奏者の表情(顔に限らず)を観察するのは
とても興味深いですね。ブライアン・ブレイドは見逃しました、聴いてみたい
ドラマーの一人です。

>朝日が昇る時もいいんでしょう。

最近良く眠れるようになったので寝過ごしてしまいます。朝日も撮って
みなければなりませんね(^^)当分は、夕焼けに集中ですね。

こんばんわ

インタビュー付きのコンサート、楽しそうですね。
影響を受けたミュージシャンなどの話は興味深いです。
ルイアームストロング、ディジーガレスピーはやはり世界のトッププレーヤーにとっても特別の存在なのでしょう。

「頭の中でメロディーが聴こえる」というのは何となく分かります。
わたしも今までに何回か経験しているんですよ。
セッションのときに頭に浮かんできたメロディーを瞬間的に弾けちゃうことがあるんです。
そういう時は、すごくスウィングした演奏になるんですよね。

ライブハウスなどの小さい会場では、演奏後の奏者と運がよければお話しすることができます。
「失礼かなぁ・・・」などと思いながらもかなり突っ込んだ話も聞いてみたりね。あ、演奏や練習のことですよ・・・。

夕日の写真、感動的ですね!
またまた、とりとめのない文章になってしまいました・・・。

あひる

Re: こんばんわ

あひるさん、おはようございます。

このコンサヴァトリーの良さは、こういう企画があるからです。
流石に音楽学校にあるコンサートホールなのでコンサートの後の学生の
演奏も、今夜はどんなグループが出るのだろうかと楽しみです。

> 世界のトッププレーヤーにとっても特別の存在なのでしょう。

ジャズの歴史の中でなくてはならない人達ですものね。

> セッションのときに頭に浮かんできたメロディーを瞬間的に弾けちゃうことがあるんです。
> そういう時は、すごくスウィングした演奏になるんですよね。

演奏者でなければ分からない感覚なんでしょうね、スウィング出切るって素晴らしい。
私は、聴くだけだけど楽器ができればどんなに楽しいかと思います。羨ましい限りです。

夕焼けは当分続くかもしれません、飽きないといいけど(^^)

いつも暖かいコメントをありがとうございます。
どんな文章でも大歓迎ですよ。

まん丸さん、こんいちわ

生活の方も徐々に軌道に乗ってきたようですね。
ジョン・ファディスの音からイメージする性格は糞真面目、
綾戸智恵の男版とは、
でもガレスビーの血を引いていると考えると納得かも。

それにしても夕焼けは素晴しいですね。
星空も綺麗なのでしょうね。

Re: タイトルなし

tam.raさん、今晩は。

ばあ様になってからの引越しはなかなか大変ですが、新しい環境は良いですね。
新生活もなんとか落ち着いてきました。あまり細かく考えないようにしています。
一つづつ課題をクリアーしていくと気持ちのよいものですね。

Faddis は、く〇真面目ではありませんでしたよ(笑)
とても会話を面白く誘導して観客を楽しませてくれるエンターテイナーでしたよ。
私が持っていた彼のイメージも崩れました。

残念な事に星はあまり見えません、やはりもう少し街の明かりの無い暗い所にいかないと
星はみえにくいですね。でも夕焼けで満足していますよ。(^^)


管理者にだけ表示を許可する

The Gene DiNovi Trio at Royal York United Church 11/4/2012 «  | BLOG TOP |  » Finally connected.

プロフィール

まん丸クミ

Author:まん丸クミ
カナダのジャズ情報を
独断と偏見でおおくりします。

↑ のイメージは本人ではなく
まん丸クミの描いた点画です。

*掲載した写真(タイトルを含め)、記事の私的保存などは構いませんが、改変や転載等はご遠慮くださいね。

リンクはご自由にどうぞ、また過去記事へのコメントも大歓迎です。

カテゴリ

Introduction (ようこそ!) (1)
Introduction ( English ) (1)
未分類 (21)
Live (64)
Piano (5)
Bass (2)
Sax (2)
Trumpet (0)
Trombone (1)
Guitar (1)
Drums (0)
Vibraphone (1)
Vocal (3)
Favorite Tune (6)
Chet's Room (5)
Fred's Room (3)
K's Library (2)
K's Kitchen (6)
Buzzworthy CDs (8)
My Favorite Things (1)
Just Dropping By (掲示板、お知らせもどき) (23)
Journey to The Land of Wonders (ジャズ巡礼日本) (9)
珈琲処 まん丸クミ(ジャズ以外のお話) (4)

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

FC2カウンター

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

検索フォーム

RSSリンクの表示

QRコード

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。