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2017-08

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Poncho Sanchez and his Latin Jazz Band featuring Christian Scott 3/9/2013 - 2013.03.16 Sat

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( photos by manmarukumi at koerner hall 2013)

3月のライヴは暖かいラテンの風を運んできてくれました。まだまだ寒いトロントの冬には嬉しい気分転換でした。最近はなんだか残念な事にライブの記録ブログになってしまっています。今はそれで精一杯なんですが、それでも細々と続けているだけでも上出来かと・・・もう少しの辛抱が時間に余裕を与えてくれるでしょう。

さて今回のコンサヴァトリーのコンサートは、Dizzy Gillespie のトリビュート・シリーズの一つです。タイトルは、"Cubano Be, Cubano Bop: Poncho Sanchez and his Latin Jazz Band featuring Christian Scott"です。今回 Poncho Sanchez (Mexican-American Conga Player) が Dizzy Gillespie とキューバの誇る Chano Pozo (オリジナル Conga King ) とが1947年にその当時は革命的な合作とされた Cubano Be, Cubano Bop のコラボレーションを記念して今回のステージに臨みました。

ラテン・バンドのリーダー Poncho Sanchez とはいうものの、実はテキサス生まれのロスアンジェルス育ちという生い立ちです。しかし彼は小さい頃から "Chicano (Mexican Americans) neighbourhood" メキシコ系のご近所の影響を深く受け、マンボやチャチャチャなどの音楽に傾倒し Caj Tjader, Machito, Tito Puente などを聴いて育ったそうです。なので彼自身はラテンの血が騒ぐのだと説明していました。

今回のステージでは、Dizzy と Chano のステージを再現すると共にそれらのオリジナルだけでなく、彼らの作品や、Poncho と Christian Scott のコラボレーションを楽しむ事ができました。ゲスト・トランペッターの Christian Scott (1983生まれ)29歳は、New Orleans 生まれの若手ホープです。Jazz Times では彼の事を "Jazz's young style God" と称しています。思ったよりも幼い容姿だったのでもっと若い青い演奏をするのかと想像していましたが、あまりにも熟練された素晴らしい技術を持っている事に驚きました。何かの雑誌で彼の事をあまりに褒め称えていたのでいったいどんなプレーをするトランペッターなのか是非聴いてみたいと思っていましたから、シリーズの始めに彼の名前をリストの中に見つけ即ティケットを予約したのですが、今回聴きに行って本当に良かった!期待を上まわるいかしたトランペッターなのでした。

ファースト・セットでは、Poncho のお喋りから始まりました。なんとステージの始まるたったの2時間前にトロントに到着したと言うではありませんか、ステーツからの飛行機がキャンセルになり、なんとか別の便でこちらに飛んできたという事で休む暇もなくリハーサルも無しでステージに立つという状態だそうな。しかし長年活動を共にしてきたメンバーなのでノープロブレムという事で、Poncho の激しいコンガのビートからスタートしました。そして彼のヴォーカルへ移り観客をラテンのリズムに引きずり込みます。彼のコンガをいったい何時聴いたのだろうか、それも思い出すことが出来ませんがパーカッションが好きなので今夜は楽しみだな。

ビートが変わりミュージック・ディレクターであるトロンボーン奏者の Francisco Torres によるソロ、なんだかロシアのマフィアみたいな強面をした厳ついお顔です。しかしスムーズな乗りの良さは流石にラテン・ミュージシャンだって感じですね。Poncho が観客にこうして手拍子をとるんだよと促しますが、今夜のトロントの観客は静かでお行儀がよいので今一ステージとの差がちじまりませんね。曲が終わるごとに喝采は起こるのですが、演奏の時にとても静かなのです。

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( Image from The Royal Conservatory web site )

Poncho Sanchez and his Latin Jazz Band
Poncho Sanchez (congas and leader)
Francisco Torres (trombone and musical director)
Joey De Leon Jr. (timbales)
Rob Hardt (saxophone)
Ron Blake (trumpet)
Andy Langham (piano)
Angel Rodriguez (bongos)
Rene Camacho (bass)

Chritian Scott (trumpet)

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そこにお待ちかねの Christian Scott が登場しました。白いスニーカーに冬のジャケットといういでたちです。ステージであんなジャケットを着ていたら暑いのではないかと思うくらいへヴィーなジャケットなのだけど、やはりトロントは彼らにとって寒すぎるのかしら、しかしここはコンサートホールで暖かいのですけどってつっ込みたくなりました。とても Dizzy を意識した改造されたトランペットを持っていますね。ちょっと変わったアレンジの Con Alma を演奏しました。なんと素敵な音色でしょう、想像していた音色とはまったく違ってそのソフトさというか、滑らかな中にも強さがあり、過敏になっていた私の耳にも気持ちよく届いてきたのでした。トランペットにありがちな耳をつんざくようなハイ・ノートでも、オブラートに包んだように優しいというのが驚きでした。雑誌で彼を褒め称えていた理由が一目瞭然となって私の前に繰り広げられました。

彼はフル・スカラーシップで Berklee College で音楽を学び彼の世代の革新者として位置を確立しました。それ以前に13歳という若さで叔父さんである Donald Harrison (saxophone) のバンドで演奏していたというのですからその経験からいっても今その時の人 "Jazz's young style God" なのかもしれません。

話しはステージに戻ります、パーカッションがなかなか面白いです。名前がわかりませんが、壷にビーズが巻いてあるような楽器をステージの端から端まで持ち歩き観客を盛り上げようとします、なんだか反応が遅いですが、お次はサルサで少し盛り上がってきました、ドラムスの激しい勢いでなんとステックが折れてしまいましたよ、即代わりを用意してこんな事はしょっちゅうだぜと言わんばかりに笑顔でポーズをつけるところなんざ流石にラテン系だ。

ponchoonstage500-2013.jpg

セカンド・セットでは、ラテンのリズムで Jerome Kern の Yesterdays をピアノのソロで Andy Langham の大きな身体が揺れる揺れる。ベースのソロも聴けました、この方なんだか昔のアラン・ドロンが映画から飛び出したようなスタイルです。このレトロな風貌がなんだか不思議な感じ。

二曲目は、オリジナルのラテン曲でした。始めて生のラテン・バンドを聴いた印象としてはヴォーカルは抜きにして掛け声とかもっと頻繁にはいるのかと想像していたのだど、あまりそういう事もなく、これはきっと観客がおとなしいからなのか分からないけどカナダの観客を砕けさすのは結構難しいのかもしれません。曲が終わった後あれだけ拍手喝采なのに何故曲の途中はこんなに静かなんだって感じているでしょう。

さて Christian Scott が再登場です。Dizzy の Groovin' High を演奏、あのトランペットが最高に鳴り響きます。彼を聴くだけでも今夜は来たかいがありました。次はスローなちょっと哀愁を帯びたラテンのバラードです、トランペットとピアノのソロが十分に聴けました。

しかしもう終りに近づいてきたのに不完全燃焼にならねばよいけど、最後の曲はサルサで Poncho のヴォーカルで締めくくりです。するとなんとなんと客席から3組のカップルが通路に飛び出してサルサを踊り始めました。やっと熱いラテンの雰囲気が客席から湧き出てきたのにもう終りです、後ろの方でまた一組が踊り出した。ステージのミュージシャンもそれを見て嬉しそうです。もっと早く反応してくれればいいのにって思った事でしょう。それでも観客はこのラテンの風をうんと楽しんだはず、寒いトロントでめったに聴けない生のラテン・バンドですもの。

ミュージシャン達がステージを去っても拍手喝采はもう凄い勢いで止まりません。皆が再びステージに戻ってきました。アンコールは、Herbie Hancok の Watermelon Man です。観客は総立ちになって手を叩き、カメラのフラッシュまで、私のお席はステージの真後ろです。本当は演奏中は写真はいけませんが、もうすでに席を去った人もいるからアンコールの様子はカメラに収めてもいいよねって、勝ってに判断して私もカメラのシャッターを押していました。お顔も写っていないし、まっ今回は許してね。



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(postlude performance with Mat MacDonald in the Leslie and Anna Dan Gallerias)

今夜もホールのロビーで学生バンドが演奏しています。今回はトロント大学の生徒バンド Mat MacDonald Trio だそうです。もう遅いので彼らをゆっくり聴いている時間はありせんでしたが。二階から覗いてみると面白いアングルだったのでちょっと写真だけは撮っておきました。彼らがいつかこのコンサートホールのステージに立つ事がありますように。そう思いながら家路につきました。


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● COMMENT ●

雑誌で彼を褒め称えていた

おはようございます。
動画はないのにまん丸クミさんの筆力でジャズシーンが伝わってきます。さっそくU-チューブで初めて知ったChristian Scott の演奏シーンを見ました。期待を上回るいかしたトランペッター、まさにそのとおりですね。ヒット数は少ないのですが、動画が新しく音も良く、私も楽しみました。寒いトロントの熱いジャズライブ、実にうらやましい。次のライブ情報が楽しみです。

Re: 雑誌で彼を褒め称えていた

mikitaka08さん、おはようございます。

週末の朝、気持ちの良い晴天ですがマイナス8度という寒さです。
今年は本当に良いライヴに恵まれているというか毎月唯一この楽しみが
あるのでばあ様は頑張っていけるのだと思っていますよ。

Chiristian Scott いいでしょ、このトランペッターの名前を知った
のは数年前なのですが、とにかくどの評を読んでも良い事ばかりしか
書いていないので気になっていました。でもその批評はとても的を得て
おり実際に彼のサウンドを聴いて感心しました。
次はもっと違ったセッティング(コンテンポラリー系)で聴きたいと思いました。
何時も拙い記事を読んでいただき有難うございます。

Hello!

JAZZから離れて長いです。 一時期はJK、MD,BE、SRなどJAZZジャイアンツをよく聴いておりました。 いや~、JAZZの世界はやはりすばらしいですね。

Re: Hello!

恵麻 恵斗様、Thank you for dropping by.

何かひとつでも心から楽しいと思える事があるというのはとても幸運な事だと思います。
ジャズは私にとってミラクル・ピルのようなものかな。

ライヴやコンサートに行けない長い期間を経て近年やっと好きなジャズを楽しめるよう
になりましたよ。恵麻様もぼちぼちと素敵なジャズと再会されてくださいな。

こんにちは
ラテンのジャズって聴いたことが無いのですが
チャンスがあれば、幅広くって聴きたいなって思ってます。

ところでちょっと日本との違いを気付いたのですが、カメラOKなのですか?
日本じゃ会場に入ったら絶対ダメと書いてますし、更に説明もします。

4月にライブハウスでコンサートがあるんですが、せめて内部の様子や
食事風景だけでもと思うんですが、写せばデータ没収なんて怖いこと書いてます。
スタンダードな会場でも同様みたいでちょっと淋しい思い

やはりまだ日本人のミュージュシャンのコンサートばかりですけど
6月まで沢山チケット購入しましたので、今から楽しみにしています。

Re: タイトルなし

メタボ夫婦様、今晩は。

ラテンの乗りはとても楽しいです、きっと関西的な感覚かもしれませんよ。

基本的には大きなのコンサート・ホールでのショーの写真撮影は禁止だと思います。
コンサヴァトリーでは、ショーの前ならステージやホール内の写真を撮っても良いと
エスコートの方は言っていました。コンサートの途中とか絶対に無理だと思います。

しかし場合によってはその出し物でオーケーの場合も幾度かありました。
今回は、多くの方がアンコールの時にバチバチと撮っていたので私も便乗しました(汗)
多分これも駄目だとは思いますが、まあお顔を撮っていないのでいいかと・・・

私の行く小さなライヴでは、フラッシュを使わないでならオーケーの所が多いです。
そして被写体になるアーティストにブログに写真を使ってよいかどうか尋ねますと。
ほとんどのミュージシャンは宣伝になるので写真の使用を許可して下さるので
このブログでも多くのミュージシャンをお顔付きでご紹介する事が可能です。

トロントにあるジャズ・クラブの Rex という有名なバーでも写真を撮っても何も
言われませんので、あまりそういう事は日本みたいに厳しくないのかもしれません。
ミュージシャンも心よく写真を撮らせてくださるので今まで問題はありません。
日本のジャズ・ファンに紹介するブログなんていうとポーズまでつけて下さる
ので肖像権なんていうのもありますが、一応ご本人から掲載許可を頂いているので
今のところ問題はないです。
勝手に載せないこれだけは注意していますが・・・
今回のコンサートだけは・・・魔がさしました。

> やはりまだ日本人のミュージュシャンのコンサートばかりですけど
> 6月まで沢山チケット購入しましたので、今から楽しみにしています。

私も気になる今シーズンのティケットを確保しました。
お互いにうんと楽しみましょうね。

はじめまして

まん丸クミ様

やはりJAZZの真骨頂はライブですね。熱い魂の叫びがブログの記事から伝わってきます。レコードが少し小さく感じます。

まん丸クミさん おはようございます。

ラテンジャズのコンサート、ちょっと意外、クミさんの好みの外かと思ってました。
Christianはレゲエやクラブ系を思い浮かべる出で立ち、見た目で遠ざけていました。 YouTubeで聴くと以外や以外、ストレートなジャズだし音が深い。 見た目で人を判断する、ダメですね。 今度CDを買ってMyBlogでアップします。

ジャガイモの芽が早くを顔を出しました。

Re: はじめまして

ハゼドン様、ようこそいらっしゃいませ!

ばあ様の歳になると色々考えるところがあり、出来るだけライヴに行く事が可能で
あればそうしたいという思いが切実に感ぜられるようになりました。

そして近年は、聴きたいと思っていたアーティスト達が来日する機会も増え、
楽しい限りです。残念な事はヨーロッパや北欧のアーティストが来ない事かな。

レコードは良いですね、残された素晴らしい音源を良いシステムで聴く事は素晴らしいと
思います。ハゼドンさんのようにオーディオに嵌まっておられる方が羨ましいです。
ご訪問ありがとうございました、これからも宜しくお願い致しますね。

Re: タイトルなし

tam.raさん、おはようございま~す!

まずは、もう芽がでているのですか、それば凄いですね。やはりそちらは暖かいのですね。
それを聞いたらなんだかやる気が湧いてきました、今年はポットでトマトに挑戦です!

ラテンやボッサは頻繁に聴く事はないですが、たまに気分的な事が作用して聴きたくなります。
特に太鼓のリズムなんかが好きです。
結構雑食なもので何でも食べてしまいますよ、吉田兄弟なんかも、津軽三味線熱いです!(笑)

Christian 私も始めは、どんな演奏をする人なのか想像もつきませんでした。
実際に聴いてみて本当に素晴らしい演奏だったので、嬉しい驚きでしたね。
ほんと見た目で人を判断しちゃ駄目ですね、音楽にかかわらずそう思いました。


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