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2017-04

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Dave Young and Robi Botos at Ichiriki 4/6/2013 - 2013.04.14 Sun

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( photos by manmarukumi at Ichiriki 2013 )

4月のライブは、カナダの国宝級のベーシスト Dave Young と今注目を浴びているピアノ・プレーヤーの Robi Botos (名前をクリックするとミュージシャンのご紹介のページへ飛びます)とのデュオ・ライヴをトロントにある「一力レストラン」で楽しんで参りました。久しぶりの Dave Young さんの演奏は今まで私が聴いた中で一番熱くて力強いパフォーマンスだったように思います。とにもかくもこんなに弓(bow)が頻繁に使われる Dave さんのライヴは初めてでした。ジャズだけでなくクラシカルの分野でも同等に活躍されている Dave さんですが、彼の弓演奏にはほとんどお目にかかる事はありませんので今夜は本当に驚きのステージだったのです。ここならではのデュオだからでしょう、二人の「今夜は、やったるでぇ」という意気込みがオープニングからムンムンと感じられるのは私だけではないはず。さあ、ショーの始まりです。

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( Dave Young and Robi Botos at Ichiriki 2013 )

1st.set:
1. Alone Together - Arthur Schwartz, Howard Dietz のとてもポピューラーなジャズ・スタンダードから始まりました。しかしただのAlone Together ではありませんね、Robi のアレンジメントは新鮮で歌の可能性が広がっていくのが分かります。今夜はいったい何が飛び出すのでしょう。

2. I'll Remember April - 4月という月は歌のタイトルに多く使われていますが、April in Paris とか April in New York とか April Come She Will (これはジャズではなかったですね)、4月というのは新しい息吹が感じられる季節、再生などなど気分的にわくわくしても良い季節なんだけど、この頃の天候はなんだか今一です。二人の演奏でそんな憂鬱な気分は吹っ飛ばせ!スタートから少しアップ・テンポのアレンジでグイグイと攻めてくるではありませんか。二人の演奏も今夜は熱くなりそうですよ。

3. I Fall in Love So Easily - 私の頭脳には Chet Baker の旋律が組み込まれてしまっているのでしょうね、あるタイトルを聴くともう自然に彼のフレーズが頭の中で一杯になってしまいます。もう一人はFred Astaire のタップの音ですが、これもまた難儀なものでそれを追い払らわないといけません。しかし Robi のアレンジメントはとてもユニークで何小節も聴かないとタイトルが出てこなかったり、でもジワジワとその音色がカタチになって来る時はワクワクします。嗚呼この曲なんだって、それがジャズの楽しさというか、こんな風にアレンジしているんだ面白い!となるんですね。また違った面で曲の良さを毎回再発見するような出会いでしょうか。

4. But Not For Me - これもお馴染み、George と Ira Gershwin のミュージカルからの一曲ですね、これを聴くとまたまた Chet Baker が頭に浮かんでくるのですが、今夜の演奏はとてもアップ・テンポでしかも Daveさんの Bow (弓)使いが最大に活かされているのでアレンジメントもとても楽しい。これが大きなコンサート・ホールでグループ・パフォーマンスならきっとほとんどDaveさんの弓を聴く事はないでしょう。DaveさんとRobi のデュオは楽しい驚きが満載で申し分なしです。オスカーで繋がっている二人のデュオは今夜も最高潮!

5. Folk Song - Daveさん、御自身がこの原曲が何処からきたのか確かではありませんと言う事でしたが、
それはさておきとても気に入っているという曲を披露、哀愁を帯びた少し寂しい曲ですが Dave さんの弓使いが曲の良さを最大限に引き出して観客の耳を釘付けにします。相棒 Robi がしっかり寄り添って本当に二人の愛称が良いですね。

6. Whims of Chembers - ベーシスト Paul Chambers の作品です。まん丸の好きな曲 ”Tale of the Fingers"も彼の作曲です。Dave Young のリーダー盤にもこの "Tale of the Fongers" が使われていますが、きっとDaveさんのお気に入りなのでしょう。なんだかこういうのを聴くと Major Holley が頭に浮かび彼のユニークなヴォーカルというかスキャットが浮かんできます。Dave さんも弓を頻繁に使い曲を盛り上げて、今夜はなんと楽しいこと。

robiviolet300-2013.jpg with Robi's wife Violet

2nd. set:
1. Our Love is Here to Stay - George and Ira Gershwin ジョージが最後に作曲した曲、Ira が兄の死後に歌詞をつけて発表した。なんと Eric Clapton の新譜 "Old Sock" にこの曲が選曲されていますよ。 The Folks Who Live On the Hill とか All of Me なども、ちょっと気になる盤ですね。You-tube にすでにアップされていますが、なんとまあ・・・思ったようなジャズではなかった(笑)残念!

2. I Got Rhythm - Robi のアレンジがあまりにも凝っていたのでタイトルがなかなか出てこなかった、 "I got my man, who could ask for anything more. Who could ask for anything more" っていう Ethel Merman のパンチの効いたキャッチーなフレーズが頭の中をグルグル、なんだったっけこの曲。出てこないもう駄目だわ、ここまで出ているのにタイトルが分からない時は本当に悲しい。昔なら直ぐに出てきたのに、脳は半分使いものになっていないですね。即メモって家に帰ってからこのラインをチェックしたら、な~んだ I Got Rhythm でした。こんな曲がでてこないなんて・・・かなり落ちこんだまん丸でした。

3. Wayne Shorter - Fee-Fi-Fo-Fum このタイトルは何回聞いても正確に覚えられない、なので家に帰ってから調べる事になるのですが、ここ一力ではこの曲を Neil Swainson (b)の演奏でも何回も聴いているはず、でも結局は意味が分からないので覚えられないのだろうけど。今回は少し調べてみました、手持ちの "Speak No Evil" (一番初めの奥様、Teruka (Irene) さんのお顔で有名な) の盤に曲は収められていました。彼はおとぎ話などから題材を取るのが好きなようでこのタイトルも「ジャックと豆の木」のジャイアントからきているそうな。でも次に聴いた場合も覚えてなさそうな気がします。その Shorter さんは、今年80歳位のはずだけど、今頃は日本公演の最中なのではないでしょうかね、凄いヴァイタリティーには驚かされますがこれも信心の強さがなせる業か。

4. For Sentimental Reasons - William Best 作曲に Deek Watson の歌詞、最高な一品。Dave さんの弓が今回は頻繁に活躍しました。今回のアレンジはもう驚きばかり、この曲が速いビートから始まり何の曲なのかかなり演奏するまでわからなかった、そしてそれはなんとラグ・タイムばりに変化して、Dave さんの弓は吼えるし、Robi の指はぽんぽん跳ねまくるし信じられん。二人はもうめちゃくちゃ楽しんでいますね。いやぁ~なかなか興味のあるインプロヴァイゼーション、アレンジメントでした。こんな For Sentimental Reasons を聴いたことがないわ。

5. All Blues - 最後は Miles Davis の Kind of Blue からです。これだけは流石にタイトルは直ぐに出て来てくれたのでホットしました。今夜の二人は本当に茶目っ気タップリの演奏でした、Dave さんはとても熱い演奏を披露してくれたし、今日は彼のステージだったように思います。やはり Dave Young は最高に素晴らしいベーシストです。土器のような暖かさを持った音色、でもそれが過去に留まっているのではなく未来にまで響き渡る音色なのです。

Daveさんの紹介文に自己主張の強くないなんて書いたのは誤解です。サポートに回っていた多分控え目な演奏を聴いた印象だったのかもしれません。しかし制約のない自由な表現をありのままに出されているこういう環境では、本当に素晴らしい「カナダ一」のプレーヤーである事を今夜も再確認でした。

そして去年出た新譜の素晴らしい事!
"the dave young terry promane octet" は、一曲目の" Manteca" の始まりからこのオクテットの素晴らしさが溢れ出ているではありませんか!バップ大好きのまん丸には久しぶりに満足の一枚です。
しかも参加しているミュージシャンがお気に入りのサックス奏者 Mike Murley や、トランペッターの Kevin Turcotte や、ピアノの Gary Williamson などが名を連ねています。

この盤は今トロントで活躍しているホットなミュージシャンの集合で、所謂カナディアン・サウンドとでも言うのでしょうか。寺井珠重さん(ブログ、INTERLUDE by 寺井珠重)がカナダのミュージシャンにはアメリカには無いその色みたいなのが感じられると仰っておられましたが、真にこれは現在のカナディアン・ジャズの新原点といってもよいくらいカナダらしさが満載された盤だと思えます。

daveyoungterrypromaneoctet300-2013.png

Kevin Turcotte – Trumpet
Vern Dorge – Alto Saxophone
Mike Murley – Tenor Saxophone
Terry Promane – Trombone
Perry White – Baritone Saxophone
Gary Williamson – Piano
Dave Young – Bass
Terry Clarke – Drums

Recorded at Drive Shed Studio, Toronto Canada May 24/25 2012

Daveさんのインタヴューはここをクリック。

young-promaneoctet500-2-2013.jpg
( Murley, Williamson, Clarke, Young, White, Promane, Dorge & Turcotte )

こちらも去年発売された、Robi の新譜です。長い間待たされた新譜でしたが、自分で納得のいく一枚が出来た、ようやく長年の夢が達成されたというか、忙しい合間をぬっての制作なので思うように行かなかったようです。しかしフィニッシュト・プロダクトを見てジャケットのデザインやそれに使われているフォトなどこれまでにない気の配りようですね。

聴きこむほどに良さがじわじわと伝わってきます。彼の優しくロマンティストな面が満載で、私は Robi のファンなので本当にこういう盤をだしてくれて嬉しいです。14曲中11曲がオリジナルという意欲作です。豊富な内容で彼のヴァーサタィル(versatile)な面を聴くことの出きる一枚でしょう。今や売れっ子ピアニストの Botos です。

rbcdcover240.jpg
ROBI BOTOS Trio - place to place (2012)

Robi Botos - Piano, Fender Rhodes - Keys - Cajon.
Attila Darvas - Acoustic, Electric Bass.
Frank Botos - Drums.

1. Life Goes On (Robi Botos)
2. Footprints (wayne Shorter)
3. Be Bach (Robi Botos)
4. Emmanuel (Robi Botos)
5. Place to Place (Robi Botos)
6. Long Time No See (Robi Botos)
7. Smedley's Attack (Robi Botos)
8. Tagged (Robi Botos)
9. You Don't Know What Love Is (Gene de Paul/Don Raye)
10. Inside Out (Robi Botos)
11. Homeland (Robi Botos)
12. First Love (Robi Botos)
13. What Is This Thing Called Love (Cole Porter)
12. What? (Robi Botos)

Robi Botos "Place To Place" EPK はここをクリック!

newcdrobi500.jpg

ライヴの前のお楽しみ、皆さんと頂く今夜のメニューも美味しく頂きました。サラダの牛蒡と豚肉のあえものを菜と共に食すると牛蒡の歯ごたえが丁度よい感じ、このアイデアはいただき。揚げ物の海老とチーズ、アスパラの春巻きの食感がとても良かったです。とろけるチーズにさくっとした春巻きの皮がとても合っていました。そして皆が一応に美味しいと言った蟹と卵のスープは本当に体も心も暖まる優しいお味でした。デザートはヨーグルトとオレンジのゼリー、最後にこういうあっさりとした味が嬉しい。

今回は、ジャズ仲間さんのお一人がお誕生日ということもありデザートにキャンドルが一本添えられて、Happy Birthday to You の合唱になりました。シェフのお一人が同じデザートを少しお洒落に盛り付けしたお皿をテーブルまで、この夜は遠方から娘さんカップルも同伴、ジャズ仲間さんは少し恥ずかしそうでしたがこのハプニングを喜ばれておられました。

今夜のお品書き:
突出し - 枝豆
サラダ - きんぴら牛蒡と薄切り豚肉のマヨネーズあえ
焼き物 - 鮭のソテー、キノコあん掛け
小鉢 - ツナの角煮
揚げ物 - 海老、チーズ、アスパラガスの春巻き
煮物 - 鶏の梅肉煮(鶏ミンチ、里芋、蒟蒻、筍)
汁物 - 蟹と卵のスープ
寿司 - ツナ、甘海老、鮭、鯖、はまち
デザート - ヨーグルトとオレンジのゼリー


最後は、Dave Young さんが今夜ライヴに来れなかったこのライヴをプロデュースしている Mr.M 氏にお見舞いのメッセージとこのライヴに誘ってくれたという感謝の言葉で締めくくりました。Mr. M氏はこの数日前に手術をなさったのでライブには参加できませんでした、しかしこの一力レストランで Dave Young と Robi Botos を聴けるのはやはり Mr. M氏なしでは不可能だと思います。

Mr. Mさん、オーナーのリキさん、いつも素敵なライヴを本当にありがとうございます。
スピーディーな回復を心よりお祈りしております。
早く皆でワイワイと楽しい時間を過ごせますように!


ichirikilantan200.jpg
http://www.ichiriki.ca/

● COMMENT ●

こんにちわ

デーブさんもロヴィさんもいいお顔をされています。
「とても充実した毎日をすごしている!」と顔に書いてあります。
デーブさんのお鼻が赤いのはアルコールのせい?

あひる

Re: こんにちわ

あひるさん、今晩は。

でしょ、お二人ともとても良いお顔をされていますね。
忙しい合間をぬってこのライヴに来て下さっていますが、
特にDaveさんは、なかなかスケジュールに都合がつかないので
こういう機会は見逃せません。

この写真は、ファースト・セットの後で撮ったのでお二人の顔も
とても熱気を帯びて紅潮しているのだと思いますよ。

一力美味しそう!

 クミさま、お久しぶりです~v-82DAVE YOUNGと日本料理、どちらも美味しそうで羨ましいです。このエントリーをFBでシェアしてもよろしいでしょうか?
 ところで、ジョージ・ムラーツ(b)が今週末、(金)(土)とトロントのJazz Bistroなるクラブでカナダのミュージシャンと演奏予定です。(Brian Dickinson,George Mraz, Ethan Ardelli) お時間があれば応援よろしくです~ http://www.jazzbistro.ca/
 メールにしようかと思いましたが、こちらの方が届きやすいかなと思いました。ではまたお邪魔します。

Re: 一力美味しそう!

tamae様、お久しぶりです。

いつもお忙しいのに、情報をありがとうございます。
どうぞFBに使って下さい。私はFBはやらないのでご訪問できませんがカナダの情報を多くの皆さんにご覧いただけるのは嬉しい事です。

George Mrazさんがトロントに来られるのですね、ジャズビストロのホームページにはまだこのトリオのスケジュールが載っていないのですが、tamaeさんが仰るので確かなスケジュールと思います。
しかも Brian Dickinson がピアノとなると是非聴きに行きたいですが、ちょっと今のところ行けるかどうかわかりませんがなんとかMrazさんのベースを聴いてみたいですね、一人ではちょっと行き難い場所なのでどうなりますやら。Dickinson は以前に聴いたことがあるピアニストで彼なら間違いなく満足できるトリオ演奏を聴かせてくれるでしょう。

いつも楽しいレクチャーを有難うございます。tamaeさんの記事は読み応え満点です!


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