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2017-05

New Historical Series from Marshmallow Records - 2013.07.19 Fri

思いがけない特別スクープです。今年の冬に発売されるマシュマロレコードの Historical Series のジャケット・デザインを他に先駆けてご紹介できる事になりました。なんたる幸せ!

以前この素敵なオリジナルのプリントを見る機会がありました。Bud Powell のこの憂いを帯びた表情、眼力の凄い Zoot Sims のインパクトのある顔!そしてなんと素敵なブルーの Eric Dolphy。これらを見た時に Jazz from 43rd parallel north に集まってくださるジャズ・ファンの皆さんとシェアーしたいという気持ちになりました。こんなに素敵なジャケットを冬までお預けをくらうなんて・・・わかっています、まだ何処にも発売されていないんです。でもジャケットだけでも一日も早く皆さんに見て欲しいとなるといてもたってもいられなくなりました。

まん丸ばあ様は、なんと言うことでしょうこれらのジャケットを掲載してもよろしいというオーケーを取り付けてしまいました。いやぁ、この交渉術は大阪のおばちゃん風の押しの一手かもしれませんね。(汗)

この三枚、Bud Powell, Eric Dolphy, Zoot Sims の Historical Series はCD盤とLP盤で制作されます。アナログ主義の貴方にはジャケットの迫力のあるピクチャー・サイズが申し分ないですね。やはりLP盤ジャケットでこの Zoot の眼を見てみたい、そう思わせるでしょ。詳しい事はまた情報が入り次第掲載したいと思います。

まずは、ジャケットだけでもお楽しみ下さいな!(6/29/2013)


bdupowelliveatbirdland1957-2-500--1-2103.jpg
( courtesy of Marshmallow Records 2013 )

さてさて、聞いたお話をまとめてみよう。マシュマロの全作品90作あまりの中で今度発表される作品群三枚が今までで一番最強の企画であると上不氏が確信されている "Historical Series" です。

氏が52年間も Powell 研究に勤しんできてまだこんな意外な演奏が残っていたとは、驚きの発掘であった録音でした。まずは共演者のライン・アップの凄さ!まさかの Donald Byrd と Phil Woods の共演録音があったこと事態が信じられなかったそうです。有名なトロントでの Massey Hall 以来 Bud が残したクインテットによる演奏がどの文献にも記録が無かったからだそうです。

この Birdland での録音がいかなる経緯で録音されたのか、それが何故56年もの間冬眠していたのか不明らしいですが、この録音が放送録音ではなく、ベルサウンド・システムのスタッフが録音したものなので音も比較的良いのだそうです。とにかくこの発掘が世界中のジャズ・ファンや研究者を驚かせると何やら興奮しておられる上不氏です。

その思い入れもしかり、氏の一番お気に入りのショットをジャケットに選ばれました。( フランス人写真家、ジャンーピエール ルロワによる1962年パリでのもの)そして選曲の "Lover Man" はこの作品以外では Powell の演奏は見当たらないそうです。

MMEX-158-CD/LP BUD POWELL LIVE AT BIRDLAND 1957

Bud Powell 5 w/Donald Byrd (tp), Phil Woods (as), Paul Chambers (b), Art Taylor (ds).
Rec. at Birdland. NY. October 1957

Ornitholog/ Groovin' High/ Lover Man/ Dance of The Infidels.


ericdolphy2-500-2-2013.jpg
( courtesy of Marshmallow Records 2013 )

こちらの Dolphy の盤は、有名な Iron Man/ Conversation セッションの別テーク集でモノラル録音。世界初出の音源で、特に貴重なのは文献では 「消去された」 と記載されていた Muses が収録されていたこと。

非常に素晴らしい演奏で、音質も良いのに何故これが今まで発表されなかったのか不思議でならないと。そして個人的に 「ジャケ買い」 の趣味はないがと仰る氏は、せっかくの素晴らしい音源を、最高のジャケットで包み込むのは製作者の礼儀でしょう、という事でオランダ人のアーティストによる素晴らしいアートワークで飾られました。私は、この盤を 「ブルーの Dolphy」 と呼ぶことにしたのでした。

MMEX-159-CD/LP ERIC DOLPHY MUSES

Rric Dolphy (as, bcl,fl), Woody Shaw (tp), Bobby Hutcherson (vib), Richard Davis, Eddie Kahn (b), J.C. Moses (ds).
Rec. NY. 1963

Alone Together/ Muses/ Iron Man/ Mandrake.


zootsimsatbirdland2-500-3-2013.jpg
( courtesy of Marshmallow Records 2013 )

1960年録音のセッションは以前にマシュマロで発表済みですが(60年ではなく56,58年でした、5658ZOOT SIMS 2008年盤)、この1952年録音の音源はどの資料にも記載されていなかったのでこれが世界初の音源であり、放送録音の偽音質は完全ではないそうです。

一般に Zoot のピークは50年代中期から60年代初期と言われており氏も同意されていますが、それより以前の Lester の影響がより濃い、40年代後期から50年代初期の Zoot に興味が湧かれるのだそうです。マシュマロの主役的存在の Zoot ではありますが、今回は他の二枚があまりに強烈なので少し影が薄くなってしまったと、しかしここはジャケットの 「眼力」 で押しますと仰る氏の意気込み!

11月発売のこれらのマシュマロ最強の企画は、ジャズ・ファンにとって喜んで頂けるものと確信しておられます。そしてここで氏は、ヒューモアーも忘れずに一句・・・

「いつまでも あると思うな 親とマシュマロ」 字あまり・・・


う~ん、 あまり笑えないが?(笑) この冬を楽しみに待ちましょう!
今回は、この新作を Jazz from 43rd parallel north でご紹介させていただく事になりとても幸せです。
ど素人のばあ様にこんな機会を与えてくださった氏に感謝です。

MMEX-160-CD/LP ZOOT SIMS AT BIRDLAND

Zoot Sims, Al Cohn (ts), Mose Allison (p), Bill Crow (b), Neck Stabulas (ds).
Rec. at Birdland. NY.1960

Haley's Comet/ Ah Moore/ Just You Just Me/ Gone With The Wind.

Zoot Sims (ts), Kai Winding, Bill Harris (tb), Don Abney (p), Sam Herman (g), Gene Ramey (b), Art Taylor (ds).
Rec. at Birdland. 1952

Sweet Miss/ Someone To Watch Over Me/ Embraceable You/ Goof And I.


● COMMENT ●

大阪のおばちゃん風

こんばんは
 
 ことの成り行きはよくわかりませんが、3枚ともすばらしいですね。
 アナログ派の私はぜひ、アナログLP盤のジャケットを見たいです。
 それにしても版権があるにもかかわらず、掲載を勝ち取ったまん丸クミさんの
 交渉術に脱帽です。
  トロントで「大阪のおばちゃん風」があまり市民権を得ないことを願いつつ。

Re: 大阪のおばちゃん風

mikitaka08さん、こんにちは。

あまり細かい事は追及しないで下さい、自分でも何をやってんだか分からないので(笑)
きっとマシュマロの旦那さんはあきれ返っているかも・・・あのばあ様には参ったって!

今の時代にLP盤を制作するという行為が凄いですよね、これだけでマシュマロのファンに
なってしまう所以なのだと思います。このLPジャケットのサイズだから写真が活き活きと
蘇るっていうか。CDのカヴァーはやっぱり小さくて面白くないです。

> トロントで「大阪のおばちゃん風」があまり市民権を得ないことを願いつつ。

あははっ、ばあ様のDNAにはしっかりとこれが組み込まれているようでっせ。

まん丸クミさん こんにちは

素晴しいジャケですね。
写真も凄いのですが、その試写体となっているミュージシャ、
現代のジャズマンを写してもこうはいかない何かを持っています。

CDの不満はやはりジャケットの大きさ、それに比べLPの大きくも
小さくもない絶妙なサイズ、誰が考えたのでしょうね。

それにしても上不さん、この版権だけでも大枚をはたいて大変、
頑張って欲しいものです。

この記事で紹介された3枚、ミュージシャンとしても大好きな3人、
中身も興味深い、是非聴いてみたいものです。

話は変わりますが、
昔、日本にも阿部 克自さんという素晴しいジャズ写真家が
いました。 この方が写したベティ・カーターの写真を頂いた
のですが、インターネットへのアップは版権の問題や無断コピー
などの恐れがあり手元にしまったまま、残念。

どのジャケットも良いですね。
三人とも好きなので、三枚とも買ってしまいそうです。
聴ける時が楽しみです。

Re: タイトルなし

tam.raさん、今晩は。

でしょ、この時代の雰囲気というか被写体もそうですけど、
漂っている空気が、その匂いまで嗅ぎ取れるようなショットですね。
この中身が聴ける冬が今から待ちどうしいです。

本当にあのレコードのサイズは微妙なサイズですね、ドーナツ盤は中途半端だし(笑)
やはりLP盤ってアートにもしやすいサイズなんでしょうね。
それに昔のデザインは本当に粋で素敵で飾っておきたいようなモノが多かったですね。
マシュマロのデザインはいたってシンプルかつそれが効果的で好きです。

> 昔、日本にも阿部 克自さんという素晴しいジャズ写真家が
> いました。 この方が写したベティ・カーターの写真を頂いた

凄いですね、K.Abe のオリジナルのべティ・カーターのプリントとは、見てみたいけど
残念です。やはり版権は尊重されなくてはならないと思います。そんな事をいいながら
ジャケットなどをブログに貼り付けたりしている私達ですが・・・私も肖像権とかもある
のでライヴのミュージシャンにはいつも許可をもらって掲載しています。後で問題になるのは
嫌なので、でもほとんどのミュージシャンは心よくオーケーしてくださるので助かります。

Re: タイトルなし

miyukiさん、こんばんは。

素敵なジャケットでしょ。
miyukiさんも私もこれらには抵抗できないわね。
この中では私は特にZootに興味があります。
最近Zootはやはりいいなってつくづく思います。
昔のモノを掘り出してきてよく聴いています。

Realな大阪のおばちゃんで~す

「大阪のおばちゃん」と書いてあったので、ぬ~っと出て来ました。大阪からおじゃまします~

凄いアーティストは、皆絵になりますね!

マシュマロ・レコードのバド・パウエル・カレンダーは、今も家宝として持っています。
三人とも大好きなアーティスト!パウエルはFrancis Wolffの写真なのでしょうか?
どんな音が出てくるのか楽しみです。
Good News! ありがとうございました。

Re: Realな大阪のおばちゃんで~す

tamaeさまぁ~、いらっしゃ~い!(三枝風に、あっ名前が変わったんやね)

私は、大阪のおばちゃん元気があって大好きです!他の何者でもありませぬ。
私も大阪にいてたら、きっとそのモノですね(笑)

本当に、なんでこう「サマ」になるんでしょうね。
昔のフォトって匂いまで付いている感じなんですもの、それがいいのね。
Powell のショットは誰だか分かりません、きっと上不様が応えて下さるでしょう。
11月下旬に発売の予定です、お楽しみに。

Tack sa Mycket!

ご紹介ありがとうございます。
訂正が一つあり。Zoot Simsの1960年の録音はマシュマロで以前出たことはなく、30年近く前にアメリカの私家盤で出ました。
またPowellのジャケットを飾る写真は私が古今東西最も好きなフランス人写真家、ジャンーピエール ルロワによる1962年パリでのもの。1996年にパウエルの写真のみで制作したカレンダーの表紙を飾った同じショット。家宝として大事にしていただいているtamaeさんが写真家を特定できなかったのは実に残念!!写真の横にはっきりと写真家のクレジットがあります。
いずれにしても「大阪のおばちゃん」のなすがままの「横浜のおじいちゃん」から改めて御礼申し上げます。

Re: Tack sa Mycket!

上不様

こちらこそ有難うございました。

これを掲載する前にマシュマロの Zoot の盤を調べていた時に60年代の録音盤は見つかりませんでした。しかし私家盤と資料にありましたので、てっきりマシュマロの私家盤と勘違いして私の持っていない廃盤となった過去の作品かと思いました。

Powell のこんな写真を12ヶ月も眺められるカレンダーとは素敵ですね。これをお持ちの皆さんが羨ましいです。フランス人の写真家でまん丸の好きな Robert Doisneau (ロバート・ドアヌゥー?)も時代の素晴らしい雰囲気をキャプチャーした方です。確か二人の男の子が逆立ちをして歩いている面白いショットはジャケット・カヴァーにも使われていた記憶があります。

> いずれにしても「大阪のおばちゃん」のなすがままの「横浜のおじいちゃん」から改めて御礼申し上げます。

あははっ、どうもすいません。40年たってもこの大阪人気質は抜けないようです。
というよりも益々濃くなっていくような恐怖感もなきにしにあらず。
マシュマロの益々のご活躍をカナダよりお祈りしております。


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