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2017-02

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Gene DiNovi in Japan 2014 (three reports from friends) - 2014.06.21 Sat

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( courtesy of Marshmallow Records 2014 )

今日は、ジーン・ディノヴィ さんの日本公演の締めくくりとして、コンサートを観賞された友人やジャズ仲間さんのリポートを掲載したいと思います。それぞれの地域で繰り広げられたコンサートは、250席のホールであったり、またはプライヴェートな地方のオフィス(30席ほど)の環境であったりと様々でした。マシュマロ・レコードの上不氏は、常々地方におられる生のジャズを聴く機会の少ないジャズ・ファンの方々に、素晴らしいミュージシャンのステージを持って行きたいと仰っておられました。今回のジーンさんの長野県や静岡県での小コンサートもそうですが、その即行性と行動力には驚かされます。ほんの一握りのジャズ・ファンの為に、そういうところがマシュマロ・レコードの所以たるところかもしれません。
今回は、三箇所で生のジーンさんの演奏をお聴きになった皆さんの感想を、許可を得て掲載させていただく事になりました。どのリポートも生のジーンさんのピアノの音色がどんなに素晴らしかったかを語っておられます。ここで皆さんとシェアーできる事を嬉しく思います。

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( コンサート前の練習中のジーンさん )

友人チェット同盟の一人、 A.tomy 君の横浜杉田劇場でのライヴ・リポートです。

「コンニチハ」で始まったコンサート。ピアノのソロということで凛と張り詰めた空気、ということもなく、人柄のお蔭か和やかな雰囲気。ピアノから紡ぎ出されるなだらかなメロディには、所々聴き覚えのある「Autumn In New York」や「Manhattan」が登場する。「Take The A Train」がメドレーの〆。

曲名を思い出すよりもはやく、ボクには何処からか歌声が聞こえてくることがある。それは空の方から降りてきて、いつの間にか頭の中を廻り始める。「・・・too soon, too soon・・・」しかし、肝心なところが聞き取れない。まるで囁くよう・・・そうか!これは「Speak Low」だからだ!

今回は英語ができなくて悔しい思いもした。MCはさぞユーモアを交えたおしゃべりだろうに。ウィットに富んだものだろうに。哀しいかな、それが分からない。とてもシンプルに演じられた透き通るような「My Funny Valentine」のMCでは、"Chet Baker"という単語を耳は捉えたものの、それだけ。う~む。

それでも2nd.の冒頭では上不さんを引っ張り出して、「Tea For Two」のエピソードを披露してくれた(ジーンの悪いクセは急に話を振ることだ、との上不さん談)。その昔、アート・テイタムが猛スピードで弾く同曲を耳にして、悔しくて、チョップして、自分は超スローで弾くことに心を決めた。今日は土曜日だから終わるのは水曜くらいになるかな、と。

ジーンさんは人間としてのバイタリティが違うような気がする。御年85歳!来日して、一週間ライヴで各地を廻って、それなのにそれなのに元気いっぱい。柔らかく軽やかなピアノなのだけれど、時として重いものに変わる瞬間がある。風がページをめくり、最初はゆっくりと、次第にパラパラと速度を上げて、最後はパタンと扉を閉じる。そんなイメージ。素晴らしい演奏をありがとうございました。

終演後のサイン会。サインをして頂いているジーンさんに「ボクは(新譜のライナーノーツを書いている)まん丸さんの友人です!」と拙い英語で話しかけてみました。すると眼が光った!通じた!しかし・・・「なんとか、なんとか」と語りかけてくれるものの、嗚呼、またもや聞き取れない。。嘆きの英会話。「あなたの名前も書きましょうか?」と握手している時に尋ねられた気もするが、これまたよくわからない。。あっ、ドキドキしてしまって、自己紹介することすら忘れてしまった!

それらを含めて、思い出に残る愉しいコンサートでした。

横浜杉田劇場の演奏曲目。
<1st>
New York Medley(Another Hundred People~Autumn In New YorkJohnny Come
Lately~Manhattan~Take The A Train)/Little Girl Blue/Speak Low/Have A Heart/So In Love/Bridge.
<2nd>
Tea For Two/You Took Advantage On Me/Body And Soul/One Morning In May/
My Funny Valentine/Day In Day Out/This Is All I Ask/Red Dragon Fly.
Golden Earrings

A.tomy 君のジャズのページは、ゆめかまことか からどうぞ。

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( 今冬に発売されるジーンさんの新譜、"Gene DiNovi plays Rodgers And Hart" と赤いレンガの教会を改造したジーンさんの別荘のモデル by Mrs. Johfu )

珈琲パウエルの店主 KAMI さんの埼玉県県民センターでのリポート。

店を臨時休業にしてジーン・ディノヴィさんのコンサートを聴きに行った。
彼は独自の世界を持つ素晴らしいピアニストだが、1970年代に活動の拠点をアメリカからカナダに移した為、日本では知らない人が多い。
彼の事を知ったのは「プレシャス・モーメント」と言うアルバムだった。
最初は閃きのある演奏をする優れたピアニストと言う印象だったが、何枚もアルバムを聴いているうちに彼の演奏スタイルは他のどのピアニストとも違う彼独自のものだと言うことが分かってきた。
カナダ在住の友人の話では、80歳を越えた今も質の高い演奏活動を続けていて、人間的にも素晴らしい人だと言うことだった。
今日初めて彼のコンサートを聴くことが出来た。今回はソロ・ピアノのコンサートでPAを使わないものだった。
演奏は非常に質の高いものだった。とてもリラックスした感じで弾いているように見えるのだが、一音一音が私の心を揺さぶるように感じた。この演奏は彼の86年の物語なのかもしれない。
A列車で行こう、スター・ダスト、ティー・フォー・トゥ、シャレード、ボディ・アンド・ソウル、赤トンボ等の演奏を聴くことが出来た。
一番気に入ったのは、ボディ・アンド・ソウルのバースだった。それは私の言葉では表現することができない素晴らしいものだった。
演奏終了後にジーン・ディノヴィさんに「貴方のサウンドが好きだ。今日の演奏ではボディ・アンド・ソウルが気に入った。」と話すと微笑みを浮かべて「有り難う。」と言ってくれた。

珈琲パウエル 店主

自家焙煎珈琲&ジャズ 珈琲パウエル のオーナーであり、埼玉のジャズ文化にも力を入れておられます。

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( Mr. Gene DiNovi in Japan 2014 in June )

ジャズ仲間の azumino さんの長野県安曇野市でのリポートです。

11日(水)に長野県安曇野市豊科のいさつ歯科医院において行われた、ジーン・ディノヴィ・コンサートに行ってきました。会場は、歯科医院の診療室なのですが、いたるところにレコードジャケットが飾られ、天井にはスピーカーがあって、ジャズを聴くための環境が整えられていました。院長の伊佐津和郎さんはヴァイブを弾き、今回の公演ではディノヴィさんと共演されました。観客は、30人ほどで、ピアノも近く、アット・ホームな雰囲気のうちにコンサートが始まりました。
マシュマロレコードの上不三雄さんによるジーン・ディノヴィの紹介のあと、本人が登場。86歳とは思えぬ若々しい足取りでピアノへ。「ニューヨークに因む曲を弾きます。」という一言のあと、ピアノを弾き始め、メドレーで様々な曲を演奏してくれました。真ん中あたりで、「Autumn In New York」(ニューヨークの秋)が、下降フレーズで奏でられ始めると、ニューヨークの夜にタイムスリップしたような気持ちになりました。
曲目をメモしたわけではないので、不確かで全部でもありませんが、プレイされた曲を記します。
・ナンシー・ウィルソンらが歌ったディノヴィの自作で最も有名な「Have a Heart」
・ディノヴィの自作で、アルバムタイトルで録音をしている「Flower of The Night」
・「グレイト・スタンダード」と言ってから演奏を始めた「Stardust」
・レイ・ブライアントの演奏でも有名な「Golden Earrings」
・伊佐津(vib)さんとデュエットした「My One and Only Love」や「The Things We Did Last Summer」(過ぎし夏の想い出)。
・左手でスタッカート気味にアクセントを入れた「Speak Low」
・休憩後の最初の曲で、上不さんによる逸話の紹介のあとに演奏された、スロー・テンポの「Tea For Two」(二人でお茶を)
・映画音楽の「Charade」(シャレード)
・ディノヴィ流にアレンジされた「Red Dragon Fly」(赤とんぼ)
・最後にアンコールで演奏された「So In Love」
ペギー・リー、ナンシー・ウィルソン、リナ・ホーン、カーメン・マクレエらの伴奏も手がけただけに、レパートリーが広くてびっくりしました。しかも、それらの曲のヴァースもしっかり演奏していました。ペダルを上手く使っているからだろうと思いますが、響きの多様性とサウンドの美しさは特筆ものです。リズム面では、4ビートにしっかりと乗るところもあるのですが、ノン・ビートで演奏される部分も多く、ビートなしでも趣向が凝らされて退屈することがありませんでした。抽斗の多さと、編曲をしっかりとしてあるせいだろうと思いました。
瑞々しい音と細部まで丁寧に弾かれた曲に満足で、ベストを挙げるとすると、「So In Love」でしょうか。この冬に発売される予定の「Gene DiNovi Plays Rodgers And Hart」(マシュマロレコード 2013年9月録音)が、会場で先行販売されていたので購入し、ディノヴィさんにサインをしてもらいました。その時にテキトーな英語で「Flower Of The Nightは好きな曲で、演奏もよかったです」と話しかけました。でも、伝わったかどうかわかりません(笑)。楽しかったコンサートでした。

azumino さんは、お気楽ジャズ・ファンの雑記帳 を運営されています。

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Marshmallow Records はここをクリック。新譜はこの冬に発売、お楽しみに!

● COMMENT ●

Jazz Piano Poet in Japan 2014

潮風が匂う横浜の「ホテル・ナヴィオス」はジーンさんの常宿でお気に入りのホテル。居心地の良さと、特にピアノの練習ができるのがその理由。三階のラウンジ「シーメンズ・クラブ」は朝11時からの営業ですが、マネージャーの了解をとりつけ朝9時から11まで備え付けの「YAMAHA」を遠慮なく弾くことができます。コンサートのある日、お休みの日、いつでもこのラウンジからジーンさんの軽やかなピアノが聴こえてきました。6月14日の横浜杉田でのコンサートが最後のものでしたが、次の日の朝も、そしてトロントへの出発直前の17日にも、ラウンジで練習するジーンさんの姿がありました。
長い間多くのジャズメンと付き合ってきましたが、これほど真剣に音楽と向き合うアーティストはいませんでした。昨日より今日、今日より明日、1センチでも、1ミリでもよりよいピアニストになりたいという彼の姿をピアノの傍らで目にすると、この素晴らしいピアニストの練習を独り占めで聴けるぜいたくさとともに、こちらも同じように厳しく音楽、そしてツアーのお世話をせねばと、身が引き締まる思いにさせられました。
特にコンサートの票をつけることに意味があるのか解りませんが、杉田90点、埼玉88点、ちぐさ80点、安曇野75点、伊豆高原60点(ジーンさんは素晴らしかったが、、、)と言ったところでしょうか。
いずれにしてもこの素晴らしい「ジャズピアノの詩人」の近い将来の再来日を待ちたいです。

ココロに響く詩

ジーンさん、上不さん、クミさん、ありがとうございました!(^^)

翌日、聞こえてきた歌声はフランシス・ウェインと判明しました。
また、「You Took Advantage On Me」ではリー・ワイリーが歌っていました。
ジーンさんが歌伴をされていたという経験が、ピアノに歌わせているのでしょうか。

Re: ココロに響く詩

A.tomy 君、おはようございます。

楽しいリポートを有難うございました。
A.tomy君が緊張している姿が手にとるように想像できますよ。

ジーンさんは、リナ・ホーンの伴奏も長く、ヨーロッパ、スカンディナヴィア・ツアー
にも共にされており、その他多くの素晴らしいヴォーカリストの伴奏もそれは素敵です。

”Songs by Gene DiNovi” という盤には、彼の作曲したものに、Bill Comstock, Johnny Mercer,Spence Maxwell などが作詞したものがありますが、そのヴォーカリストの顔ぶれは、Peggy Lee, Frank D'Rone,Nancy Wilson, Carmen McRae, Maria Cole, Sue Raney, Maurice Chevalier, と凄い顔ぶれです。

歌心の分かる人、ジーンさんならではだと思います。


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