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2017-03

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Neil Swainson & Bernie Senensky at Ichiriki 5/16/2015 - 2015.05.27 Wed

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( photo by Toshi Ichiji at Ichiriki 2015 )

あっと言う間に初夏を通り越し、この数日は真夏状態のミササガ(トロントの隣市)です。なんと30度を越す暑さです。日本の皆様は元気でお過ごしでしょうか。さて初夏の第一歩は、素敵なデュオ・ライヴから始まりました。聴きたいと思っていたピアニスト Bernie Senensky さんを、ジャズ仲間さんがリクエストされたと言うので嬉しくなりました。以前にも一力に数回出演して下さっているので、もう観客の好みを把握しておられるでしょう。ここではあくまでもスタンダードが喜ばれるというか、オーソドックスな曲目に人気があります。それは観客の年齢層的なものもありますが、それでもアレンジなどで同曲でも新鮮で素敵な演奏に毎回導いていくのがプロの仕事だと思うので、ばあ様としては何を演奏されてもエンジョイ出来るのだと思います。ここではこういうスタイルのジャズが聴ける場所だと思っています。そして同じミュージシャンが違ったヴェニューで、違った顔で演奏している時は、また格別新鮮に映ります。この差がとても楽しいのですね。さて今夜は何が飛び出すのかな。

1set, set の一曲目は、ロマンテックなメロディーを粋な都会的な雰囲気に置き換えた "Yours Is my heart alone" から始まりました。Bernie Senensky のアレンジメントは本当に興味深い。大好きなNeilのベースとはとても相性が良くてスタンダードが新鮮な表情をもたげます。

お次は、Benny Golson の "Whisper not" なんと20分で書き上げたというこの曲は多くのミュージシャンに愛されていますね。キャッチーな出だしで始まります、Bernie のフレージングの付け方がまた最高に個性的です。いつも意外な驚きが飛び出すのか楽しみです。

何が飛び出すか分からないというのは、Neil が持つ相方への思いも同じようです。三曲目の "It's All Right With Me" ではクラシカルのピースが入ったり、超高速の Stride Piano が入ったりと本当に何が起こるか分からない状態です。それがとても楽しくて、やはりこういう場所だからこそ出来るお茶目なライヴですね。他のヴェニューではこういった遊び心の入ったリラックスした演奏はあまり聴きませんもの。

私にとっては、Chet Baker が直ぐに浮かんでくる Jule Styne, Sammy Cahn の曲 "I Fall in Love Too Easily" です。Neil のソロがとてもロマンテックで益々音色に深みが増し、なんとも言えない妖艶なベースの響きが恋の行方を指しているようです Chet の青い表情とはまた違った素敵な恋に落ちる一瞬か。

この曲は、私にとって何故か Charlie Byrd のギターが思い浮かびます。 Isn't it Romantic というタイトルの盤がお気に入りなのですが、とても地味な内容で見過ごしてしまうような盤なのに、何故か好きというような一枚なのです。そんな盤って貴方もお持ちではありませんか。ちょっと意外な選曲でライヴでは初めて聴いたような、それともただ覚えていないだけなのか・・・ファースト・セットの最後は Bossa Nova で締めくくりです。トロントも初夏と言う感じになり、ボサが似合う季節になってきました。今年の夏はどんな気候になるのやら、想像もつきません。猛暑だけにはならないで欲しいですね。


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( Neil Swainson and Bernie Senensky at Ichiriki 2015 )

2nd. set の始まりは御馴染みのスタンダード, Cole Porter の "You'd Be So Nice To Came Home To" ピアノのタイミングがとても興味深いです。以前から彼のアレンジメントには、何か不思議な要素が含まれていて、その危うさが癖になってしまう説明のつけようのない何かを感じています。きっと理論を学んだ方ならばそれをピン・ポイントできるのでしょうが、感覚だけで聴いているばあ様にはそれが何だか説明が出来ません。そのピアノに Neil のあまり崩さないメロディー・ラインがとても活きているのです。お次は4ビートの " Falling in Love with Love" 気持ちが良いですね、この曲はやはりヴォーカルの為のような気がします。

3曲目は、サックス演奏の印象が強い "Chelsea Bridge" です。私にとっては Ben Webster のテナーが一番に頭に浮かんできます。むせび泣きのテナーというのか、この人の、この一曲だと信じていたのですが、最近になって Harry Allen の演奏を聴いてちょっと考えが変わりました。Harry Allen がこんなに素敵なプレーヤーだとは気がつきませんでした。今夜のピアノのアレンジメントはとても変わっていて、この曲の持つ sexy さというのがあまり感じられず、ドライな少し乾いた感じのサウンドで仕上がっています。Bernie 節とでも言うのでしょうか、ピアノとベースの Chelsea Bridge は意外な新鮮さがあって気にいりました。

次は私の大好きな曲、Dave Brubeck の "In Your Own Sweet Way" 優しさと暖かさが溢れる曲、これを聴いていると心の底から愛おしい気持ちが湧き出てくるから不思議、Brubeck の人柄というか、彼の作品って本当になにげない日常にあふれている愛を、一瞬にして掴み取るのが上手な人だとつくづく思います。Brubeck はピアニストとしては、あまり好きな部類には入らないけど、作曲家として大好きな一人です。

そして最後に最高に好きな曲が、映画 「慕情」 のテーマ・ソングである " Love is Many Splendored Thing" ではありませんか。 これが最後にくるとは想像もできませんでした。なんだかとても幸せ!良い締めくくりですね。Neil と Bernie, 今夜も素敵なライヴをありがとう!

ここに近年のお二人のCDをご紹介しておきましょう。どちらも素敵な仕上がり、カナダのミュージシャンがもっと日本に認識される事を願って。

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Neil Swainson & Don Thompson / Tranquility ( Cornerstone Records 2013 )

1. Quasimodo
2. Smoke Gets In Your Eyes
3. I Remember You
4. Tranqil (N.Swainson)
5. A Face Like Yours
6. Time Remembered
7. Mr. Lucky
8. Everybody's Song But My Own
9. Never Let Me Go

Neil Swainson (b)
Don Thompson (p)

これは Neil Swainson の二枚目のリーダー盤です。彼ほど多くのコーリーグの盤に必要とされているベーシストはいないのではないかと思います。ヨーロッパや日本まで幅広く活躍しているというのに、リーダー盤が二枚目とは少し残念ですが、今回はなんと Don Thompson とのデュオとは嬉しいですね。 Don が一人いるとミュージシャンを三人も得たようなものだと言われているモルティ・タレンテッドの Don ですが、今回はピアニストとしての彼を楽しむ事ができます。Neil のリーダー盤であっても、前にぐいぐい押し出すのではなく、あくまでもデュオとしての相対性を保って静かな会話を織り成しています。Tranquility は本当に素敵な時間を提供してくれます。あくせくした今に余裕を与えてくれる満足の一枚。


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Invitation - Bernie Senensky (2011)

1. Come To Me - Bernie Senensky
2. Blues For E.J. - Bernie Senensky
3. Come Rain or Come Shine - Arlen & Mercer
4. Bill's Waltz - Gen Perla
5. Invitation - Kaper
6. Old Folks - Hill & Robinson
7. Young And Foolish - Hague & Horwitt
8. It's Alright With Me - Cole Poter
9. My One And Only Love - Mellin & Wood
10. Bud Lines - Bernie Senensky

Bernie Senensky (p)
Gene Perla (b)
Ben Riley (ds)

一曲目からぐいぐい引き込まれる軽快なBernie のオリジナル・チューンです、気持ちよく指が踊っています。この盤では三曲が彼のオリジナル、一曲はベースの Gene Perla の作品です。Invitation を聴くと彼のセンスの良さを感じます、いろいろなミュージシャンのこの曲を聴きましたが、まん丸的にマトに的中ってところでしょうか。初めて彼を聴いた時のアレンジメントの面白さはここでも見逃せません。Come Rain or Come Shine や My One and Only Love を聴いたらその意味が分かるでしょう、少し危ういでもそれでいてしっかりとコントロールされたアレンジメントは、 Bernie さんならではの聴かせどころです。ライヴで彼の演奏に興味が湧くのは、同じところに留まっていない、チャレンジ精神なのかもしれません。カナダにはまだまだ素晴らしいピアニストが沢山います、日本のジャズ・ファンにもっと知って欲しい多くの中の特別なお一人です。



55 ichiriki-2015
( HOMEFRONT という雑誌に、今年一力さんが掲載されました。左から、伊地知さん、りきさん、中西さん )

最近 "HOMEFRONT" というインテリア関係の雑誌に一力さんが掲載されました。トロントの中心地に店を構える一力さんは、オフィス街に位置するのでランチも満席です。ボリュームのあるランチ・スペシャルに人気があり。

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今夜のお品書き:
突出し - 枝豆
サラダ - 野菜の寒天寄せ。梅マヨネーズと枝豆ソース。
煮物 - 牛肉と野菜のすき焼き風
焼き物 - 殻付き牡蠣の田楽。こごみと行者ニンニクの和え物。シーチキンとキヌアのズッキーニ巻き。
酢の物 - 鶏、鮭、茄子の南蛮漬け
寿司 - 鮪、鮭、ハマチ、鰯、帆立貝柱、明太子
汁物 - ハマチの澄まし汁
デザート - チーズケーキ

今夜のメニュー、一皿目の色あいがとても綺麗、野菜の寒天寄せに散らされていた桜の花びらは、なんと大根を薄く切ったものでした。綺麗なピンクの梅ソースと枝豆ソースの上品なお味が野菜の味を引き立てます。シンプルなお吸い物のしっかりしたお味が口の中にほわ~んと広がります、澄んだお汁に潜んでいるハマチがとても甘く感じました。生牡蠣の苦手なばあ様にも美味しく頂けた牡蠣の田楽も嬉しい一品です、初めて田楽にして頂きました。そして力さんが握るお寿司に舌鼓です、これでもう満足感に到達ね。次回はどんな御馳走で私達を楽しませて下さるのでしょう。ジャズだけでなくディナーも楽しめるこのライヴは、本当に素敵な大人の時間ですね。

今夜も楽しい時間を有難うございました。


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link to Ichiriki Restaurant

● COMMENT ●

まん丸クミさん

こんばんは、ミササガの年間気温差は相当なものがありますね。
東京も5月というのに30度超え、そして地震と火山噴火が頻発、ちょっと不安な日々となっています。

ジャズの話。
まん丸さんの聴き方は曲中心、ご自身で楽器やってないのに良く知っていると感心します。曲名から口ずさめるのは"Whisper not"と"You'd Be So Nice To Came Home To" くらいかな。 tam.ra、70歳CDデビューに向けてレパートリーを増やすべく頑張ります。

今回の記事に出てくるChet Baker、Charlie Bird、Benny Golson、Dave Brubeck、Harry Allen、Ben Webster、皆好きです。 特にChetとCharlieの二人は大好き、音が美しい!

「こごみと行者ニンニクの和え物」、旨そう! 

Re: タイトルなし

tam.raさん、こんばんは。

今日のミササガ、なんと10度しかありませんでした。先週は30度を越したのに!
近辺の街では、強風で大木が倒れ1600件の家が数日間停電になったり、ある地区では浸水したりと、今迄にあまりなかったタイプの災害が多くなりました。本当に不安な要素が一杯の今日この頃の天候です。

どんなジャズの聴き方をしているのか、意識的に何もしていないですが、きっと私の場合は古いミュージカルからそれらのオリジナル曲を覚えたので、どうしてもあの人が歌っている姿や、その時に使われているシーンが頭の中に焼き付いています。それとやはりオリジナルのメロディーが頭に入っているから、アレンジ、編曲された曲に入りやすいのかと思います。元のあの歌がこんな風に編曲されているのを聴き比べると楽しくなります。

後悔は、学生の時にちゃんと音楽の勉強をしなかった事です。楽器ができないというのも寂しい。二人の兄達は楽器が演奏できたのに、私は何もできないのでそれがとても悔しいというか。私だけなんで~って感じです。でもそれにはとても悲しい事情があるのです、またいずれお話しますね。

70歳のCDデビューなんて、とても素敵なことですね。何歳になっても目標をもって挑戦する気持ちが大切なのね、tam.raさんを見習わなきゃ!

>特にChetとCharlieの二人は大好き、音が美しい!

実は、Charlie Byrd が歌っている盤があるんです。かなりお歳を召した頃の録音なのですが、その涸れた歌声がなんとも言えず哀愁を誘うというか、How Deep Is The Ocean という曲なのですが、その歌声を聴いて益々この曲が好きになりました。

こんにちは

そちらは気温差がすごいですね。日本は梅雨の季節になりました。関東ももう少ししたら梅雨入りです。今日は雨です。雨は嫌いだけれど、作物には必要ですね。

ライヴを楽しまれているようで何よりです。
カナダのミュージシャンは、日本ではあまり紹介されず、CDも手に入らないので残念です。クミさんのブログを読んで想像するばかりです。

Brubeck はピアニストとしては、あまり好きな部類には入らないけど、作曲家として大好きな一人というのは私も同じです。
ハリー アレンはハスキーで温かみのあるテナーだと思います。最近は聴いていませんが、一時期よく聴きました。

Re: こんにちは

miyukiさん、おはようございます。

今日の朝の気温は15度です。午後からは22度位で過ごしやすい気持ちの良い日になりそうです。
バルコニーには、野菜の苗を植えたポットが6つ、収穫が今からとても楽しみです。

6月に入ったら急に忙しくなって、今年の夏のジャズ・フェスがいくつ行けるのやら。
せめて国外からのは二つ位は行きたいですが、予定の調節が難しくって。

最近は、ユーチューブのお蔭でカナダのミュージシャンも名前さえ分かったら、
その方の演奏が観て聴けるようになったのでご紹介しがいがあるというものです。

ハリー・アレン、もう少しちゃんと聴いてみようと思いました。
今更ですがなんだか急に気になってきたというか。あまりゆっくり聴く時間がないので
この夏は持ち盤の整理をしようと思ってもいますが、どの位できるやら。
日本は雨期に入るのですね、ジメジメしていやな感じですが、草木には必要なもの。
miyukiさんもくれぐれも体調に気をつけてお暮しくださいな。

こんにちは♪

トロントは気温変化は激しいみたいで、体調を崩さないようにして下さいね
こちらも一気に30度超えになりましたが、どうも梅雨に入ったみたいで
ちょっとこの2~3日前から涼しい日になってます。

まん丸クミさんの素晴らしいジャズの話を読んでも、音楽の知識が無いので
なかなかピンと感じることが出来ないのですが、一力さんの様子には反応^^

いいお店ですね、生ジャズを楽しんで美味しい料理が食べれるのですから
日本にジャズライブと和食が食べれる店ってあるのかな?
旬の、こごみと行者ニンニクの和え物なんて食べれそうでなかなか無いです。
それが生ジャズと和食が一緒に楽しめるなんて・・・羨ましい!

こごみは自分で美味しく作ってみたいとは思うのですが、下処理の知識もないし
本当の美味しさもをまずは知らないので、まずはお店で味わおうと思ってます。

これから暑い日が続くと思いますが、ジャズと料理をいっぱい楽しんで下さいね。



Re: タイトルなし

メタさん、おはようございます。

ちょっと家族の事でごたごたしており、お返事が遅くなってしまいました申し訳ありません。
さて今日の気温は24度と快適です。
でも最近は雨と共にトロネード注意報などがありなんだか怖いですね。
関西の雨期のじめじめした時期を思い出しました。でも四季があるというのは素晴らしいです。

そんな知識とか関係なく、聴いて楽しければいいのです。楽しい事が一番大切だと思います。

そう言われてみれば、ジャズと日本食を食べさせて頂ける場所ってなかなかないですね。
何も考えずに通っていました。いつもそこに行けば美味しいものが頂けるという食い意地だけの
ばあ様でした、反省ですね。

こごみという食材は、あまり親近感がありません。名前も知らなかったというか。
私には、ぜんまいの方がピンときますが、これはシダ科で同じ系統のものだとは思いますが。
こちらに来て、ぜんまいを食べたのはこの40年で二度だけです。
昔ぜんまい採りに連れて行って下さったのですが、最近ではスーパーマーケットでなんとぜんまい
を見かけるようになりました。これも日本食が流行っているからでしょう。時代は変わったものですね。

さて子猫ちゃんの可愛いお写真、楽しんでいます。
家の中に4匹とは、きっと賑やかなことでしょう。アレルギーの方は大変ですね。
さっ、今日も一日頑張りましょう!


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