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2017-08

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David Braid - 2010.04.04 Sun

今回登場していただくのは、オンタリオ州 Hamilton 生まれのピアニストでコンポザーである David Braid さんです。その活躍ぶりは目覚しく今回は彼の日本公演も近いので時期的によいタイミングだと思えたので取り上げることにしました。

david500-1.jpg
( photo by manmarukumi )

彼の名前が特に気になるようになったのは2003年頃くらいだったと思うのですが、まずその活躍の範囲の広さです、チェロとのデュオから大きなシンフォニーにいたるまでその多才なテクニックと多様性というか聴く者を惹きつけて放さないところにあります。そしていつも驚きがあり、特にソロ・ピアノが彼の魅力を一番引き立たたせているのではないかと思います。

私の好きな若手のピアニスト達の中では、Brad Mehldau, Jacky Terrason, Ethan Iverson, などと肩を並べているのですが。カナダの Original Spin Media が製作した”Solos: The Jazz Sessions”という番組で取り上げられたこれらの素晴らしいアーティスト達に並んで彼の名前が入っているのが嬉しいところです。

ちょっと”不思議な間”を持ったピアニストというのが私が彼につけたタイトルです。彼独特の静と動の世界感と言うか聴くものをちょっと不思議な空間に誘ってくれる誘い人です。まずは、彼のプレーを聴いてみましょう。





彼は、2007年に SOCAN Composer of the Year、そして 2009年に Jazz Pianist of the Year in Canada を授与しました。他にも Juno Award Winner, multi-National Jazz Award Winner、The Canada Concil for the Art' "JazzID Award など、 Solo piano, jazz ensembles, symphony orchestras などの為の70曲以上もの作品から幾つもの賞を受賞しています。
最近は、西欧、スカンディナヴィア、アジア、オーストラリア、ブラジルとカナダやステーツだけに留まらずに活動をしています。今月は訪日するので、予定表はブログの最後でお知らせします。

まずこの盤、私の耳が思わず凍りついた一枚、カナダの生んだ Trumpeter, Pianist, Composer, Writer, Teacher と言う肩書きを持ったアーティスト Fred "Freddie" Stone (1935-1987年)の作品を題材にした一枚です。(www.thecanadianencyclopedia.com を参照してね)

優しい ”D Minor Waltz” から始まる、この盤から何が飛び出すのかまったく予期できなかったのですが、曲が進むにつれてぐいぐい引き込まれるこのピアノの魅力。

ピアノだけでなく、George Koller のアコーステックのベースの繊細な響きと弓使い、 Lorne NEhring のドラムが素晴らしく絡み合っていいじゃありませんか、二曲目の For Igor でもうゆっくり聴いてられなくなりました。耳をそばだててその曲の組み立てを聴き逃すまいと私にしては珍しく Analystic になっているのでした。
David を初めてライブで聴いた時にこの盤を 大変に気にいった事をお話しましたら、今までにこの盤の事を誰にもコメントされた事がなかったのでとても嬉しいよと言われたので(聴きにこられた観客という範囲だと思いますが)、私もとても嬉しくなりました。

SET IN STONE
NEHRING/KOLLER & BRAID (2005)
davidscd230-1.jpg


次にくるのがこれ、Sax でご紹介済みの Mike Murley との Quartet です。ここではDavid がジャズのメイン・ストリームを気持ちよく泳いでいますね。一曲以外は全て Murley と Braid の作品です。
Murley と Braid のデュオ・ライブを数回聴いていますが、David のピアノのあの”間”で初めに観客は少し惑わされてしまいます。何がどう惑わされるかというとピンポイント出来ないのですが、あの初めの空間があって徐々に彼のエネルギーが発散されるのだけど、そこに行き着くまでの徐行というのか。多分ライブのあった環境も影響してくるでしょうが。でも終わり良ければ全て良しって事なのですね。

しかしこの盤では最初から、Be-Bop テイスト全開です。Dream Recording のDavid のピアノは気持ちいいですね。この盤は確か何かのジャズ賞を取っているはずだけど、ちょっと名前が思い浮かびません。
多くの曲から、ああっ David がいるわって感じのハーモニーのつけ方だとか、型に縛られない自由な発想が鍵盤に伝わっていくワクワク度、何だかこちらまで乗らされてしまう皆のソロがよい感じ。もう無くなってしまったジャズのメッカだったトロントのモントリオール・ビストロでの2005年の録音です。

この Quartet のベーシスト Jim Vivian も凄腕、カナダには良いベーシストが一杯いるんですね。この方の事はまたベースでご紹介したいと思います。

MNEMOSYNE'S MARCH
MURLEY/BRAID QUARTET (2006)
davidscd230.jpg


この貼り付けは、The David Braid Sextet です。2001年に立ち上げたこの Ensembles にはドラムの Terry Clarke を始め Steve Wallance (b), Mike Murley (ts), John Macleod (tp), Gene Smith (tb)、などカナダでもよりぬきのメンバーで構成されていました。2008年の貼り付けのメンバーはちょっと違っているようですが、オリジナルに劣らない素晴らしいメンバーだと思います。Kevin Turcotte (tp) がお気に入りす。

2005年には このSextet の二番目のアルバム ”VIVID” でTraditional Jazz Album カテゴリーで Juno を受賞しています。彼らの3枚目のアルバム ”ZHEN” (2006) もかなり良い評価を得ているようで、トロント・スターという新聞の All About Jazz では2006年のベスト10 に選らばれていましたが残念な事にまだ私はこれらを聴いていないのです。聴きたいモノが沢山すぎてへそくりの方がついていきません、トホホ。

ZHEN
The David Braid Sextet (2006)
zhen_full.jpg





さてさて、もう一つの Daivd の違った顔のひとつにアメリカの Cellist/Composer である Matt Brubeck とのデュオ盤 ”twotet/deuxtet” があります。全曲が二人のオリジナルという意欲作。
クラシカルとジャズの間を違和感なく上手く融合させた興味深い味わいのある盤とでもいいましょうか。

Wash away という David の曲の美しいこと、彼の繊細な面、物静かな彼のたたずまいに比例した、ピアノとチェロの為の静かな会話と言う感じです。
しかしBrubeck の作品にはヒューモアーが多く感じられます。おちゃめで楽しい、そして現代的な建設的な無機的な中にも暖かさも持ち備えている作品が新鮮、とにかく素敵な盤だと思います。クラシカルの好きなジャズファンには受けがいいんじゃないかな、二人のコラボレーションが作り出した音のマジック。

TWOTET/DEUXTET
BRUBECK BRAID (2007)
bb1.jpg

こんなに楽しいYoutube を見つけたのでご覧下さい、おちゃめの意味がこれで解るでしょ。




↓ この盤の事は、カテゴリーのライブの Mike Murley/David Braid Live に詳しく書いているので、そちらを参照して下さいね。もうひとつの楽しい David の You-tube もご覧になれます。

DMBQ LIVE (2007)

Mike Murley (ts/ss) Tara Davidson (as/ss) David Braid (p)
Jim Vivian (b) Ian Froman (ds)
Live Recording, Western Front, Vancouver 2006
dmbq_live.jpg


最後に、最近聴いた一番新しいプロジェクトはカナダのジャズシーンでは大御所である Clarinetist の Phil Nemmons (1923生)、とクラシカル畑の Clarinetist の Jim Campbell (1949生)、それに大好きなBassist の Dave Young, そしてギターや、フルート、アコーディオンなどを加えた楽しい盤。もちろんピアノは David Braid。

Friendly Encounter というタイトルのとうり年代の違うミュージシャン達や息子や孫を迎えてつくられた盤ではあるけれど、それぞれが素晴らしいミュージシャンで、ノスタルジーはやらないという80代の Phil にふさわしくとても聴き応えのある盤になっている、特に Phil と David の終わりのない即興曲、フリー・フォームの Improvisatons では、二人の長いアソシエーションで培われた信頼と尊敬がものを言ってるような気がする。期待した以上に良い盤だったので満足でした。

FRIENDLY ENCOUNTER
JAMES CAMPBELL/PHIL NIMMONS. clarinets (2009)
frindly encounter240

と言うわけで今回は、お気に入り不思議の間を持つピアニストの David Braid さんでした。彼のホームページでは沢山の参加盤も紹介されているので、ひょっとしてこれは聴いたことがあるかもしれないという盤にでくわすかも。なかなかブログが更新できないのですが彼の日本での公演に間に合って良かったです。

http://davidbraid.com/index.php (彼のホームページも覗いてみてね)

........................................................................................................

David Braid の来日スケジュールは次のとおりですが、詳しい情報はライブハウスの予定表でお確かめください。
今回の訪日では徳永英彰さんと言うギタリストとツアーをするそうです。私にとっては未知の方なので日本にいる貴方のほうがきっと情報を得やすいかと思います。機会があれば是非足を運んであげてくださいね。


URATA-BRAID QUARTET
4月18日 (日) 四日市 Viebo

TOKUNAGA - BRAID QUARTE
4月19日(月) 仙台 Modern jazz & snack KABO
http://midiinc.com/cgi/contents/commodity.php?a=235

TOKUNAGA - BRAID DUO
4月20日(火) 東京 アミーズバー
http://sound.jp/isoboo/amisbar/

TOKUNAGA - BRAID QUARTET
4月21日(水) 大阪 ミナミ 845
http://www.jazz845.com/

TOKUNAGA - BRAID TRIO
4月22日(木) 福岡 Jazz Inn New Combo
http://www.f2.dion.ne.jp/~combo/

TOKUNAGA - BRAID QUINTET
4月23日(金) 三重 津市 Bar Alica
http://www.mie-alica.com/

TOKUNAGA - BRAID QUINTET
4月24日(土) 三重 菰野町 町民センター コンサート
菰野町ホームページ

TOKUNAGA - BARAID DUO
4月25日(日) (昼)浜松/サンストリート浜北 1pm〜
http://www.sunstreet-hamakita.com/



● COMMENT ●

No title

札幌には来ないけど三重県に行くんですね。
二十歳まで三重県の四日市にいたんです。
私の住んでいた四日市市桜町は近鉄湯ノ山線で菰野の駅と隣りあわせだったんですよ。
懐かしいなぁ!

あひる

Re: No title

あひるさん、今日は。

いつもコメント有難うございます。
北海道まで足を伸ばすミュージシャンは少ないのかな?

大阪なんか大都市なのに外国のミュージシャンのティケットもなかなか
売れないと聞きましたが、どこにいてもジャズ・ミュージシャンはかなり
有名にならないとティケット売るのが大変そうですね。

二十歳まで四日市に住んでおられたんですね、あのロナ君の方言はどこから
来たのかと思っていました(やっと解明)(^^)

私は19歳の時に、こちらに来ましたが方言はまったくぬけません。
と言うか方言はユニークだからぬく必要もないですね。
書き言葉では、わからないけど完全にイントネーションが関西です(笑)

Healing ?

まん丸クミさん、今日わ!

ピアノ好みの私には、大変希少なインフォメーションです。

エリック・サティ思わせる?静かで清々しく無機的な匂いに、昼休み結構癒され漂えました。
彼の個性なんでしょうね、打鍵タイミングをディレイする事によって出来る微妙な「 間 」が、ちょっと馴染みにくそうな「 ツンツンした感じ 」を打消している様にも思えます。

PS/ところで、東京赤坂のカナダ大使館/地下二階に在る`オスカー・ピーターソン・シアター`って、ご存知ですか?233席の小ホールですけど、カナダ商品!?紹介なのか、時々カナディアン・ジャズ奏っているようです。

No title

こんばんは。

ホームページも訪ねてみたのですが、
残念ながら、手持ちの盤にはないようです。
(最近、買ったカナダ勢はピアノ・レスでしたし。。)

カナダ勢のピアニストでいけば、
ファイブスターズ・レコードから出ている
ビル・メイズさんを買おうかどうしようか思案中です。(^^;

Re: Healing ?

take10nさん、こんにちは。

お昼休みにエンジョイされましたか、良かったです(^^)
彼のタイミングの取り方は本当に面白いです。

彼の独特の世界にはまっています、とにかく技術的に素晴らしいピアニストで
Be-Bop をやっても違和感がないし、オールマイティーなアーティストです。

一度、彼のピアノのデュオを聴く機会があったのですが、その繊細な演奏
のアプローチにあっと言わされました。一緒にいたもう一人のピアニストが
完全に霞んでしまいました。というのももう一人のピアニストが挑戦的に
同じ曲(Yesterdays)を弾いたのですが。そこでもう勝負がついていた(^^;
そんな場所で同じ曲を弾く必要がないでしょ。。。そう思わせました。

カナダの大使館は赤坂にあるのですか、私が日本にいた頃は青山にあったのですよ。
そんなコンサートホールまである大使館なんて、素晴らしいですね。

カナダでは、ジャズ・ミュージシャンも色々な場所で政府のサポートがあるんです。
The Canada Council for the Arts という組織の音楽のセクションではジャンルを
問わずCDを出す時などでも協力したりするのです。
誰でもという分けではありませんが。でもミュージシャンにとっては有難いですよね。

Re: No title

A.tomy君、こんにちは。

最近は、カナダ盤の事は特にセラー・レーベルはトミー君の方がよく
知っていると思いますよ、私はウエスト・コーストの方はさっぱり弱いです。

実はトミー君に、謝らなければいけない事が。。。
私もずっと長い間ビル・メイズはカナディアンと思っていたんです。

だって私の見つけるカナダレーベルに沢山、彼の名前があったのでてっきりそう
思い込んでいたんです。でも彼はカリフォルニアはサクラメントの出身なんですよ。
なのできっとだいぶ前にそういう間違ったことを書いていたのだと思うのです。
ごめんなさい。

私の発言に、まった!をかけるモニターが必要だわ。(^^;;;;

No title

こんばんは。

いやいや、コチラも調べもしなくって。。(^^;

>セラー・レーベル

ウエスト・コースト・ジャズの香りを感じる気がするのは、
その地理の関係でしょうか?

それにしても、カナダは広いなァ。。

新鮮に聴こえます。

クミ様、こんばんは。
いつもハード・バップばかり聴いているので、David Braid のピアノは新鮮に聴こえます。
日本でのツアー、成功すると良いですね。
最近、疲れ気味でコメントが遅くなりました。
息切れ親父状態です。(笑)

Re: 新鮮に聴こえます。

KAMIさん、v-273こんにちは。

いつも暖かいコメントをありがとうございます。

珈琲パウエルのお仕事はきっと夜も遅いでしょうから、どうぞ
お疲れの時は無理をなさらないようにして下さい。

ここはプレッシャー無しの領域なので、コメントは気が向いた時だけ
でよいのですよ。読んでいただけるだけで十分に嬉しいです。

Davidさんは、今中国をツアーされています、ほとんどのブログはブロック
されて読めないそうですよ。こんな私のブログでさえブロックされているそうです。
やはり中国なんですね。彼は日本での演奏をとても楽しみにしていますよ。


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