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2017-05

Jim Galloway & Ralph Fraser Live    6/26/2010 - 2010.06.28 Mon

この週末トロントのダウンタウンは G20 と G8 のサミットで道路は異常に混乱していました。多くのストリートは通行禁止になり、プロテスターの暴動でポリス・カーは三台も焼き討ちにあいひどい状態でしたが、それにも関わらずまん丸は何時もの一力ライヴに行ってきました。

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( Photos by manmarukumi )

さてこの日のライヴはこのブログではお馴染みの Jim Galloway (s.sax) と Ralph Fraser (p) でした。ジャズ仲間さんの車に便乗させて頂いて運転をしなくて済みました、何時も感謝です。幾度も遠回りをよぎなくされましたが、交通量はこれを予期した人々がメイン・ロードを避けていたのか、選んだ道は思ったよりもマシな状態だったので助かりました。しかしポリスとサキュリティーの人員の凄い数に驚きました。

本当は28日に待ちにまった上原ひろみさんと Stanley Clarke のステージがダウンタウンの市役所前のステージであったのですが、この状態では行けるかどうか分からなかったのでティケットは最期まで購入保留でした。また今回もひろみちゃんを見逃してしまいました。ジャズ・フェスとサミットが重なるとは思いもよりませんでしたのでとても残念です。来年またきて欲しい。

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Ralph Fraser                     Jim Galloway

左の写真のピアニストの Ralph Fraser さんの紹介はまだでしたね。デュオ・ライヴやジムさんのJim Galloway's Wee Big Band (17人編成)ではメンバーなのでもう何回も演奏を聴いているラルフさんは、なんと今年は85歳になられます。

1925年ノヴァ スコッシアの生まれで、1946年にトロントにある The Royal Conservatory of Music に学んだというからクラシカル畑の出身ですが、その後先生になるために故郷には帰らずに、そのままトロントでジャズ・ミューシャンとして生計をたてるようになります。写真5はその頃のラルフさんですね。またその頃 Moe Koffman などと交友を深め、トロントに留まらず Buffalo (NY)までジャム・セッションに出向いてニューヨークでは Stan Getz, Zoot Simms や Jerry Mulligan ともプレーしたそうです。

その頃から、オルガンやヴァィブラフォンなども演奏するようになり、その後の彼の人生に大きな影響をもたらします。Vic Centro Quintet では Vibes を演奏していたようです、残念な事に私はこのグループの事は知らないので詳しいことはわかりません。そして Massey Hall に来ていた Dizzy や Bird、Eddie Condon's Group などともThe Colonial Tavern で共にプレーしたそうです、この頃トロントにあったコロニアル・ターヴァンは本当に凄い名前が並んでいたんですね。しかも驚くほど安かったんです。この私でさえ70年の中期には Dizzy をたったの$3ドルで聴いたんですから。

ralph imagefrom cd

しかしですね1970年代には彼はジャズではないオルガンをホッキー・アリーナで弾いていたのです。写真1の Maple Leaf Gardens のこの一枚、これはCBCのテレビで放送されていたホッキー・ナイト・イン・カナダというスポーツ番組で毎週ラルフは観衆の為にオルガンを弾いていたのですね。
ゲームの合間や、試合が白熱してきた時にオルガンでチェアー (Cheer) を入れるのです。これがなんと70年代の彼のミュージシャン生活の一部でした。丁度ジャズの低迷期でディスコが流行っていた時代だったと思います。ラルフはタダでホッキー・ゲームが観戦できたよと笑っておられたけど、心の内はどうだったでしょう。

70年の後半は私もカナダの国技であるホッキーにどっぷりハマッていました。この頃は凄い強い選手が沢山いてとても面白かったのですが、ある時期をおいてピタリとホッキーに興味を無くしてしまいました。何故だかよくわからないですけど、きっと好きな選手がリタイアーしたからかもしれません。そんな訳で私は知らず知らずのうちにラルフさんのオルガンを聴いていたわけですね。彼のファンファーレで勢いがつくのでした。


懐かしい映像を貼り付けてしまいました。22秒辺りに私のヒーローがチラッと見えます。

今回のライヴでアリーナのシーンで使っていたチェアー・フレーズを披露しなければ、事実を知らない観客はまさかあのオルガン奏者がここでジャズを弾いているとは思いもよらなかったでしょう。皆、びっくりして拍手を送っていました。7月で85歳になる今も現役、Jim Galloway's Wee Big Band のメンバーで活躍されています。

こちらは以前ご紹介しました ↓ ジムさんのページです。
http://nono54.blog88.fc2.com/blog-category-5.html


jimralph400.jpg
( いつものピンボケ写真 )

さて、今回のライヴは少しジムさんの体調がイマイチだった為か、思っていたよりもローキーのパフォーマンスでした。始めの一曲でそれが明確に感じとれたのでどうしたのだろう心配になりました。いつものあの艶がないのです。聴く者をまるく包んでくれるようなあのおおらかさと言うか。
一力に集まるファンはジムさんが大好きなので、皆でサポートという感じでもありました。でも一番のサポートはやはりパートナーのラルフさんがジムさんのバック・アップをかなりの迫力で勤めておられました。こんなに頑張っているラルフさんを見るのは初めてでした、凄い気合が入っているのです。

今回の曲目は: 
1st.set
1.?
2.この2曲は古いスイングの曲で題名が分かりませんでした。
3.She's Funny That Way
4.Take Me Out To The Ball Game (この曲はホッキー・ゲームで使ってた)
5.?
6.Honeysackle Rose

2 nd.set
1.S’Wonderful
2.Embraceable You
3.Tenessee Waltz
4.Someone Like You
5.Memories of You
6.How High the Moon(これは私のリクエストでした、ジムさんありがと)

Bonus にもう2曲、これも古いスイングで題名を知りません。調子の良い時は全16-18 曲もサーヴィスしてしまうジムさんなのです。少しお話をしたらやはり患っておられたそうです。もう元気になったとは仰っていましたが無理をなさらないように早く完全に元気になられてまた皆に最高の演奏を聴かせて欲しいです。そんな訳で今回はラルフさんのステージでした。まるで85歳の青年のようなパフォーマンスでした!

ラルフさんのソロCDは2000年に Sound of Toronto Jazz Concerts というシリーズの一枚として出ています、75歳で始めてのピアノ・ソロ盤 ”Welcome To My Dreams” というタイトルで出ています、その中で御自分のコンポジションも何曲か披露されています。また Big Band の録音盤ではJim Galloway's Wee Big Band に参加しておられますのでそれでも聴けます。”Blue Reverie" Sackville SKCD2-20068 (2006)The Montreal Bistroでの録音。スゥイング・エラのビッグ・バンドの好きな方にはお薦めです。

jim240.jpg

↓ Jim Galloway's Wee Big Band の野外演奏。
http://www.youtube.com/watch?v=j9nsvGjJiG8

jimsssax350.jpg
ジムさんのお気に入りのこのソプラノ・サックスはなんと1919年に
製造されたものだそうです。この色とても渋いなぁ、まるでジムさん
みたいね。



お次の 8月の一力ライヴには若い注目のトランペッターの予定、しかも
Neil Swaison(b) と Andrew Scott(g)の強靭、まちどうしい!

ichirikilantan200.jpg
http://www.ichiriki.ca/

● COMMENT ●

こんにちわ

ホッキー?って・・・。
日本語ではホッケーですよね。
アイスホッケー。

ハウハイザムーンのリクエスト演奏してもらえたんですね。
演奏は見てる場所から近いんでしょうか?
そうじゃないとリクエスト聞いてもらえないし。

最後のちょうちん。
ここだけ日本のようですね。

あひる

Re: こんにちわ

あひるさん、今晩は。

いやぁ、ごめんなさい。英語読みと日本語読みがごっちゃになってますね。
Hockey の英語発音でホッキーでした。HocホックとKeyキーでホッキーです。
たまにこういう癖が出るので、聞き流してください(^^;

そうなんです、一番近い席だったので指使いや呼吸まで感じ取ることが出来て
しまいます。良いお席に座らせて頂けるのでとてもラッキーです。

ライヴのある”一力”は日本食のレストランなんですよ。
この提灯、可愛いでしょ。私のお気に入りなんです。

このタイプのソプラノ…が…

まん丸クミ様、ちっょとだけ、ご無沙汰しましたが、お元気ですか?

Jim Galloway's Wee Big Band の野外演奏…ほろ酔い感覚のスウィング感…とても良いです。
が…画面の質と音の質が合ってない?
画面は固定しないでの撮影のようですが、音はそれにしては、かなり良い…?…別にラインから録った?…

あ、ついでにYouTubeで見た「Alexander's Ragtime Band - Jim Galloway & Friends」も良いですね。

あ、このソプラノ・サックス…渋いですね~
ソプラノにこのタイプ(アルトやテナーのようにベルが上を 向いてる)は知らなかったです。
ソプラノと言えば、クラリネットやオーボエのような形だけと…

あ、Happy Birthday CANADAのトップの写真は「桔梗」ですか?
とても綺麗ですね~
きゅうりも…トマトもおいしそ~
あ、トマトは大好きだけど、生では食べないヘビメタ小僧へ(ジジイ)でした。

Re: このタイプのソプラノ…が…

ヘビメタ小僧さん、こんにちは

まん丸は元気でやってまっせ。

ジムの演奏は本当に何時もリラックスした感じですね。
ビッグ・バンドでもデュオの時でも彼のゆったりした姿勢がいいです。

特に”一力”では、ホーム・パーティーみたいでお酒も入っているので余計にほろ酔いかも。

> 画面は固定しないでの撮影のようですが、音はそれにしては、かなり良い…?…別にラインから録った?…

ちょっと分からないです。すいません。

> あ、ついでにYouTubeで見た「Alexander's Ragtime Band - Jim Galloway & Friends」も良いですね。

あのステージの皆さんは、トロントで活躍しておられるミュージシャンの集まりですね。

> あ、このソプラノ・サックス…渋いですね~
> ソプラノにこのタイプ(アルトやテナーのようにベルが上を 向いてる)は知らなかったです。

Curved soprano sax といって割りに最近は、見かけるようになりました。
有名なところでは、Jan Garbarek とか使ってますよね。
トロントの Jane Fair もこの間、金色のやつを新調してました。

> あ、Happy Birthday CANADAのトップの写真は「桔梗」ですか?

ちょっと大型の桔梗でしょ、切って花瓶にさしたらすぐに駄目になりました。
これは外だけで愛でないといけないようです。

> あ、トマトは大好きだけど、生では食べないヘビメタ小僧へ(ジジイ)でした。

すっぱいのが苦手なのかな、私の熟したトマトは美味しいですよ。

あ、最近ヘビメタ小僧さんのトピックについていけなくてすいません(^^;

ラインから…

あ、ごめんなさい…です…

> 画面は固定しないでの撮影のようですが、音はそれにしては、かなり良い…?…別にラインから録った?…

この意味は…映像は、手持ちのビデオカメラから撮影したように見られます。
三脚などで固定、あるいは専門家が持って撮影したなら、ブレなどももっと少ないと思われます。

音は、カメラに付いている録音機能を使って録音したようには思われない、良い音質に聞こえます。
と、言うことは、コンサート用に設置した音響機材のミキサーから録音した、高音質のデータと、手持ちビデオで撮影した映像を、後で合体したのではないか?
ということです。

その辺の事情までは、まん丸クミさんでもご存知ない?かな…

> ちょっと大型の桔梗でしょ、切って花瓶にさしたらすぐに駄目になりました。
これは外だけで愛でないといけないようです。

我がボロ家も、多くのアジサイ、藤、南天、つばき、木蓮…などなどあり、小さな庭で、茄子、じゃがいも、ピーマン、茄子、トマト、スイカ、きゅうり、かぼちゃ、さつまいも…と作りましたが、腰を壊してからは全然…雑草園です。
でも「愛でないと…」…この表現…素敵だなあ~!
と感動しました!
植物も「生物」ですからね~
こういう表現をする人、とても大好きですね。

先日、自宅の修繕でドイツトウヒという5mの樹が邪魔で…随分枝を落としました。
妻が「いっそ切っちゃうか?」と言いましたが、
私は「樹だって生き物だ…簡単に切るなんて…」
と言ったら、怪訝な表情を してたけど…

> 最近の「ヘビメタ小僧の酔っ払い音楽帳」のトピックに…

全然気にしないで下さい。

また遊びにきます…

Re: ラインから…

ヘビメタ小僧さん、こんにちは。

あのヴィデオは手持ちカメラで撮っていたというのだけは分かりましたが、
音声の方には気がまわらないでした、そんなもんだろうと思って聴いていたので。

とにかく技術的な事に弱いまん丸ばあ様なので、あまりつっこまないように(笑)

> 我がボロ家も、多くのアジサイ、藤、南天、つばき、木蓮…などなどあり、

それは素敵ですね、藤棚とか家にあるなんていいですね。(勝手に藤棚と思ってますが)
白と青色系(藤色、ピンク)のお花ですね、紫陽花は土で色が変わるので面白いですね。

>腰を壊してからは全然…雑草園です。

一度やっちゃうと、大変に困ります。癖になるので要注意ですね!

> でも「愛でないと…」…この表現…素敵だなあ~!

歳のせいか、こういう言葉もでてくるようになりました。
昔ならでていないでしょう、”もうあかんわぁ~”とか言っているでしょう(笑)
しかしここでは、おすましの言葉を使っているけらいがあります(^^;

家族にはいつも優しい言葉、これが大切ですね。
私自身は、結構忘れちゃって恐い顔をしながら優しくしていますが・・あははっ複雑?

ホキィー!

今晩は!

そうなんですよ、ホッケー!ではなく冬季北米滞在しTV御覧になった方は判るんですけど、「 アイス・ホキィー」なんですよね。

日本から想像出来ない位メジャースポーツで、絶大な人気在るんですね。アメリカン・フットボール氷上版みたいな処、在るかも知れません。

ついでに?音楽に拘わらずクリエイター達は、単に職業と云うだけではなく「 生き方 」表現する義務在る様に思います。ですから、80代と言えども、経験から発信する精査された免許皆伝サウンド、右脳受信!出来れば幸いですね。吹奏者は循環器系鍛えられる為か?結構長寿と聞き及んでいます、ジムさん末永くお元気でいらっしゃる旨、祈念します、

Re: ホキィー!

take10nさん、今日は。

こちらにも、コメントを有難うございます。

暑いですね、しかし海の風景はその暑さでさえ一瞬の爽やかさを与えてくれますね。

アイス・ホッキーもまた涼しさがアップですが、ゲームはかなり熱いですよ。
カナダではあまりフット・ボールはアメリカほど盛り上がりませんね。
やはり冬の長い国、寒い国はホッキーが圧倒的に人気があると思います。

熟練のプレーヤーはやはりお元気ですね、ラルフさんにしろ、ジーンさんに
しろ80歳を越しているにもかかわらずとても活動的ですものね。

仰るように、<吹奏者は循環器系鍛えられる為か?>
これってナベサダさんのライヴ演奏を聴いて凄いと思わずにはいられませんでした。
70代になられてあのパワーは何処からくるのかと思いました。

ほんとにジムさん、お元気になられるとよいですが。
休めないってのが辛いでしょうね。ショー・ビジネスは大変ですね。


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