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2017-06

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Gene DiNovi's Generation Trio 10/6/2010 - 2010.10.11 Mon

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(photos by Mr.M )

今回の場所は、トロントのヤング・ストリート(世界で一番長いストリート)のミッド・タウンに位置する1400人も収容できる立派な Yorkminster Park Baptist Church のコンサートです。

このチャリティー・コンサートは、”Meals On Wheels” という高齢者の為の食事の配達サーヴィスをサポートする寄付でした。教会では色々なチャリティーがありますので、Funds Raising の内容を調べて決めるのもよいかもしれませんね。

さて半年ぶりの Gene DiNovi's Generation Trio です。前回ライヴがあった教会は比較的小型の教会でしたが、以前と比べると3倍はあるであろう大きな教会でした。しかも道路を隔てた前回の教会の真前にあります。この大きい教会がトリオにとっては良い音響であったかどうかは、後でお話する事にしましょうね。

今回のコンサートで予期せぬ驚きが待っていました。なんとヴォーカルのゲストです。その方は Michael Hanna さんです。この苗字からもうお気づきの方もおられるでしょう、そうです彼は Sir Roland Hanna (Sir の称号は英国からではなく、Liberia の総理大臣から1970年に授けられた) のご子息だったのです。

そんな訳で、素晴らしいヴォーカルを聴くことが出来ました。さっ、Gene DiNovi, Dave Young, Andrew Scott の繰り広げる今夜の演奏はいかに。

第一幕のスタートは:

1. The Trolley Song - Hugh Martin の作、Judy Garland で有名になった曲ですね。Geneさんはこの曲がとてもお好きなようで、私が聴いたほとんどのライヴでこの曲を演奏されています。この軽快さが観客の心をアップ・リフティングしてしまいますね。あれっ、なんだかピアノの音が・・・

2. Li'l Darlin - Andrew のスゥイング・ギターが前面に押し出されている構成です。

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( Andrew Scott )

3. Have a Heart - Geneさんと Johnny Mercer の作です、Nacy Wilson が初めてヴォーカリストではこの曲に挑戦したとか、Andrew の盤 ”Blue Mercer” にも入っていましたね。

4. Day Dream - Billy Strayhorn 作、Geneさんのライヴの楽しいところは、お話の中にいつもジャズの歴史がおりこまれていることです。15-16歳の頃から New York の 52nd ストリートの熱い Bebop 期の空気を振動を体験しておられるのですから、しかし今回はお話もかなり控えめで残念でした。あまりに大きな教会で厳かでそういう軽いお喋りの雰囲気でないかもしれません。

さてこれからがヴォーカルの Michael Hanna さんの登場!

5. All Throught The Night - あまりジャズっぽくないアレンジでストレートに歌っています。

とても良い声です。音域と音量が凄い!やはり教会のゴスペルを長年歌ってきた方のようです。声質からいってもジャズ、ポピュラー、ゴスペル、なんでもこいの器量です。私は今回始めて彼の事を知りました。彼はカレッジの頃から教会でゴスペルを歌い出したそうです。

しかし幼い時から、バックステージで Sarah Vaughn, Carmen McRae, Joe Williams などを聴いて育ったそうですのでジャズはもちろんの事、二つの分野が彼の中に自然に組み込まれているようです。日本でも数回公演したそうです、デトロイトでもソロ・コンサートを数回しておられるようですが。個人の盤は1998年に一枚だけ ”Family and Friends” というタイトルで Sir Roland Hanna がプロデュースして発売されているようです。大学を卒業してからは15年ほどエンジニアとして生計を立てておられたようですが、何時も音楽は彼の中にあり二つの方向が引っ張りあいをしていたとライナーノーツにあります。

6. Almost Like Being In Love - Lerner & Lowe の爽やかな恋の歌、ジャズらしくなってきました。あまり崩さないスタイルで、発音がとてもクリアーで語りべ的というか、とても一つ一つの単語が丁寧に歌たわれています。好感度高し!

7. Come Sunday - Duke Ellington作、観客はすでに彼の虜になってしまいましたね。

8. Pennies From Heaven - イントロの語りが上手い!これはゴスペルの乗りなのか私にはわからないが聴く人をまずそれで弾きつける、曲が終わると「ハ~レルヤ!」とか言いたくなってしまうのは不思議な効果だ。

michael hanna350
( photo by Mr.A )
Micheal さんのヴォーカルは素敵でした。小柄な方ですが、がっちりした体格から出てくる音声は素晴らしく教会に響き渡りました。そしてスキャットも楽しいな。

9. The New Yourk Suite - いつも Geneさんは、メドレーでその時々のシーンを選ばれますが、今回はNYでした。Lullaby of Braodway, Autumn in New York, Johnny come lately, Manhattan 最後に Another Hundred People でした。Geneさんの味わいのあるヴォーカルで第一幕の終わりです。

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( Gene DiNovi )

休憩時間に Andrew が音はどうだった?と聴きます。私達は始めにピアノの音がえらく小さくてほとんど聴こえていなかったので、いったいどうしたものかと思っていました。しかもギターの音がピアノとぶつかってエコーになっていました。ベースの音もよく聴こえていません。しかもグラント・ピアノの蓋がほとんど閉まった状態なのです。これだけ大きな教会だから音はちゃんと響くであろうと想像していたのですが、ピアノの音がこもってしまっているとは・・・

後でずっと教会の後部に座っておられた方(音楽関係)が一幕のピアノがほとんど聴こえていなかったと仰るではありませんか。そういう訳で二幕では、ピアノの蓋はちゃんと開けてありました。教会というのは音の調整が難しいのでしょうか、ピアノの向きとかアンプの位置とか私にはまったく分かりませんが今まで体験した教会のジャズ・コンサートでは始めて音に一体感が無くバラバラに耳に入ってきたように感じました。これって教会のサイズにもよるんだろうなぁと思いながら二幕目の始まり。

二幕目:

1. Tomorrow Mountain - Ellingtonの作品、私の知らない曲でした。

2. Like Someone in Love - Body and Soul と紹介でしたが、違っていましたね。これは Andrew の完全ギター・ソロでした。とても優しくしっとりとした音色です。今回のステージは Andrew のギターがかなりフィーチャーされていたような感じがしました。

3. Caravan - このアレンジはなかなか面白いでした。Dave Young のソロ・パートは聴かせてくれます。深みのある土器のような響き、嗚呼これが Dave Young の音色ですねぇ。ただのCaravan では終わらせないぞ!そういう意気込みが空気を伝わってきます

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( Dave Young )

4. The Hollywood Chapter - Sylvia, Laura, Theme Song for Bad & Beautiful, Two for the Road, Let's Fall in Love とつづけてメドレーです。お次は Michael さんの出番です。

ここで少しお喋りです。Gene さん、Michael さんの着ているジャケットを見て、「いやぁ、凄いジャケットを着ているね、どこのテーラーで作ったの?」 「あはは、これはワイフが作ったんだよ」 「奥さんはオーダーを受けるのかい」 などと彼の派手派手のジャケットで冗談を飛ばしながら再度紹介です。

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( Michaelさんのジャケットにご注目あれ!)

5. Hold My Hand - Rolland & Ramona Hanna の作品です。これはMichael の御両親が子ども達の為に作られた曲ですが、とても素晴らしいリリックとメロディー、そして歌唱力によって教会の中が一瞬に静止したように感じられました。この曲と次の曲を織り交ぜてとても素敵に仕上げていました。

6. Come Rain or Come Shine - Arlen, Marcer の名作です。この曲が違和感なく Hold My Hand と繋がります。「雨が降っても、お日様の照っている日だって、私達の手がいつもあなたの為にある、Precious Child Hold My Hand 」で終わります、愛で溢れている素晴らしい歌でした。

7. On Green Dolphin Street - 彼の最後の歌です。今日は本当に思いがけない素晴らしい歌を聴けてとても満足でした。同伴のジャズ仲間さん達も皆さん満足げですね。なんだか思いがけないプレゼントを頂いたような気分ですね。

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8. そして最後に A Medley of Gershwin Compositions で締めくくりです。Dave Young さんの弓使いで終了。今夜のコンサートは、スタンディング・オベーションでした。Geneさん、Andrew、Daveさんいつも素晴らしいステージを有難う!



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(このお写真とても真面目なエンジニアって感じですね )
最後に Michael さんのCDを購入、1998年とかなり古い録音で今の彼とはかなり違った印象です。やはりナマのライヴに勝るものはありませんね。12年前の彼の録音とは比べられないほど味わいのある素晴らしヴォーカル、心の深いところから湧き出てくる歌唱力。ここで本当に ”Hallelujah!” ですね。


今回、私は肝心のカメラも眼鏡も忘れてしまいました。なので Mr.M氏の写真をお借りました。最近集中力の掛けているまん丸です。


追記:2011年2月7日

昨夜、ジャズ仲間さんの Mr.M氏から 2010年10月6日に Yorkminster Park Baptist Church であったコンサートが Special Event Webcast で公開されたお知らせを受け取りました。

ピアノの蓋が開けられた2nd セットからの録音をご覧下さい。教会でのコンサートなのでジャズ・ライヴとは雰囲気がかなり違いますが、こうして皆さんにご覧いただけるとは思ってもいなかったので嬉しいかぎりです。

コンサートの録画、ハイ・クオリティーの美しい映像はこちらから: I Can Hear The Music



● COMMENT ●

No title

せっかくの素敵なライブだったのに音響が悪かったのは残念でしたね。

最近、ギタリストがどんなギターを弾いているかすごく興味があるんですよね。

アンドリューさんが弾いているギターは何て言うギターでしょうか?
分かったら教えてください。

あひる

No title

まん丸さん おはようございます。

生を聴ける機会が、いっぱいあっていいですね。
しかも教会でのコンサート、ここ日本では、まず体験する機会がありません。
紹介中の曲目の中に、特に思い入れのある1曲がありました。
アルバム "Blame It on My Youth / Sarah Partridge" 中にもある1曲、"Almost Like Being in Love"。
この雰囲気でこの曲、しかも「好感度高」のまん丸印のお墨付きとあればなるほど想像できます。
i Podに入れて、移動中にもよく聴いてた時期がありました。大事な1曲です。

その後、更新リストが消えてしまった状態は、相変わらず続いているのでしょうか?

Re: No title

あひるさん、今日は。

そうなんです始めの半分は少しがっかりでしたが、でも後の半分でばんかいしました。

ギターは前回の一力と同じギターだったと思うのですが・・・写真では分からないかな。

好きな楽器に興味が沸いてくるのは楽しいですね、CDを聴いていると気になる楽器の音を追い求めている自分を発見する時があります。あんまり集中しすぎて他の音が聞こえなくなったりしませんか・・でも忘れずに全体もよく聴きましょう(自分に戒めて言ってます)

もう直ぐライヴですね。練習ガンバッテますか。

Re: No title

J worksさん、今晩は。

本当に、色々な場所でジャズやその他の音楽関係のチャリティー・コンサートがありますね。やはり教会は寄付集めにこういう顔をそろえて人を呼ぶことをちゃんと承知していると思います。出し物によって収益がちがってくると思います。でも多くのミュージシャンがこういうチャリティーに参加されているのが楽しいですね。

Sarah Partridge いいですね、この盤の Detour Ahead がとても好きなのに、Favorite Tune で取り上げるのを忘れていたかもしれません。彼女のあまり甘くない声が飽きなくてよいです。この曲のちょっと古臭い匂いのする感じのする Bass 使いがお気に入りです。

Almost Like Being in Love のイントロのアレンジも面白いですね、普通だと結構早いテンポで可愛い仕上げだけど、これはすこし寂しいアレンジですね。きっとJ worksさの大切な思い出に繋がっているのでしょう。

> その後、更新リストが消えてしまった状態は、相変わらず続いているのでしょうか?

不思議な事に戻ってきてました、なんでだろう。今回のは更新通知できましたから。

No title

クミさん、こんばんは。
こんな素晴らしいコンサートを独り占めするって、クミさんずるいですよ!(笑)

ジーン・ディノヴィは、若いころ聴き流したままになっていて・・・クミさんのお陰で素晴らしさがわかったのです。
そして、ゲストはローランド・ハナの息子マイケル・ハナですか。
まだ聴いた事がありませんが、聴きたいと思っている歌手です。
選曲もご機嫌ですね。
特に「Come Sunday」。マヘリア・ジャクソンのヴァージョンが大好きで・・・。
どんな感じだったのでしょうか?
それとジーン・デノヴィ(おそらく歌伴には向いていると思いますが)、どうでしたか?

今日は、休みを利用して来月の「ジャズ鑑賞会」でとりあげるミュージシャンを選んでおりました。
休みで心にゆとりがあると、ジャズをちゃんと聴く事が出来ます。

今は、ヱビスタイムです。
BGMは、STEAL AWAYです。
ハンク・ジョーンズの物語を語るように弾くピアノに痺れています。

Re: No title

KAMIさん、v-273こんにちは。

うふっ、独り占めにしてすいません(笑)
教会のジャズ・コンサートは日本では無理ですね。でも「お寺でジャズ」はネットで探してみると所々で開催されているようですね。

Michael Hannaさんは、本当に歌唱力のある素晴らしいヴォーカリストでした。やはりゴスペル傾向ですが、その為か発音がとてもクリアーで観衆によく届きます。

> 特に「Come Sunday」。マヘリア・ジャクソンのヴァージョンが大好きで・・・。
> どんな感じだったのでしょうか?

淡々とした落ち着きを漂わせておられましたが。かと言って重くなくコンサートのタイトルであった ”Musuic from the American Song Book”だったので宗教色の薄いゴスペルって感じかな。

Geneさんは、多くのヴォーカリスト(ペギー・リー、リナ・ホーン、ダイナ・ワシントンなど)の伴奏を長く勤められましたのでピカ一の伴奏でしたよ。

さて、エビスを飲みながらどのミュージシャンを選ばれたのでしょう。Steal Awayの優しいデュオを聴きながら休日は終わりを告げた頃でしょうか。


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