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2017-02

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Molly Johnson in Mississauga 2/26/2011 - 2011.03.01 Tue

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初めて Molly Johnson の歌声を70年代の中頃偶然にTVで聴いて以来彼女のファンになりました。しかし長いブランクもありやっと36年もの長い歳月を経て生の彼女を聴く事ができました。

まん丸の住んでいる街 ( City of Mississauga ) にも立派な Living Arts Centre という劇場が建ち、この10年位はビッグ・ネームのアーティストやステージ・プロダクションを鑑賞出来るようになりました。毎シーズン受け取るシアターのスケジュール表にモーリーの名前を見つけ、なんと興奮した事か即ティケットをオーダーしたのが去年の秋でした。名前が売れてしまうとツアーも多くなり、なかなか地元でのライヴやコンサートが難しくなります。私自身も行ける時間も限られているしぐずぐずしているとティケットは売り切れてしまうし上手くいかないものですね。と言う訳で今回は絶対に見逃せないコンサートなのでした。

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( photos by manmarukumi ) The Living Arts Centre

これがまん丸の家から普通なら15分もかからない距離にあるシアターです。ご覧のとおりこの日も夕方からしっかりと雪が降ってきました。100キロで飛ばせるハイウェーも今夜は皆が慎重に運転をしている為か50キロというノロノロ運転です。早い目に家を出て屋内パーキングも確保せねばなりません、冬のお出かけは色々と考慮せねばならないので大変なんです。何故かイヴェントがあるとこう悪天候になるんやろね・・・

さてこの劇場にはコンサート・ホールが二つあります。1500席ある今夜の Hammerson Hall と、もう一つは小さ目の Royal Bank Theatre でこれは400席です。こちらはぐっと Cozy で暖かい雰囲気のシアターです。今夜は雪の為か幾らかの空席もありました、しかしファンの熱気は十分に伝わってくる感じでしたよ。

ロビーの中央辺りを見てください、そこにはピアノが置いてありますが。会場に人々が溢れ出した頃にはこのピアノのからやんわりと音楽が流れていました。いわゆるラウンジ・ピアノというかさりげない選曲で人々が会話できるような静かな演奏ですが、まあラジオのBGMよりは素敵な計らいではないでしょうか。若い男性がもくもくと弾いておられました。

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さて今夜のサプライズは、なんとなんと私の大好きな Robi Botos がピアノだったのです。スケジュール表にもパンフレットにも演奏者の名前が出ていないのでいったい誰が来るのだろうかと思っていましたが。フランスでも同じメンバーでツアーをしていたのでなんとなく予想が当たり Robi のピアノが聴けるとは私にとっては一石二鳥でした。ベースはずっと活動を一緒に続けている Mike Downes です。この方は私にとって初めてのベーシストでしたが 2008年盤の ”Lucky” で聴いていたので実物が聴けたので嬉しい次第でした。

まずは1st. set の始まりは、Robi Botos と Mike Downes の Duo で The Way You Look Tonight です。やっぱしグランド・ピアノで聴く Robi のピアノは最高にいいなあ。彼の大きな体が鍵盤を操る姿が爽快です。そして一曲目の拍手が終わると黒いドレスを着たモーリーが登場!

sideway400.jpg
1500席のコンサート・ホールです。私はステージに向かって左側3階のバルコニーのお席。

2.But Not for Me をプレイフルに歌います。去年の10月のパリ遠征以来この3人でツアーをしていたそうで、ちょっとダレて来てるわね、私はグウタラだから練習はしないのよとか冗談を飛ばしながら、しかしちゃんと計算されたステージであろう事は確かで、観客と面白可笑しく会話をしながら進みます。

3.If You Know Love モーリーのファンであれば、どの曲をとってもモーリーそのもので、今夜のオーディエンスは曲が始まると口笛を吹いたり、声援を送ったりという具合です。ミササガをジョークの題材にしたりしていますが、ジョークの終わりには尊敬するオスカー・ピーターソンが選んで住んでいた街という事と  Robi がオスカーの娘のピアノの先生だという事で、「よくもまあ隣の部屋にオスカー・ピーターソンがいるのにその娘にピアノなんて冷静に教えられるわよね、その神経わかんない」 とか彼女の減らず口の楽しい事。モーリーは観客をしっかりと掴んでいますね。

4.Monkey これも、モーリーが好んで歌う曲です。モーリーはお話をするような所謂ストーリー・テリング的な歌を好んで歌います。Ode To Billie Joe もそんな曲なのですが、聴き応えありのヴォーカルですね。

5.Whatever Lola Wants このコンサートでは歌のタイトルを言ってくれる訳ではありませんが、彼女のお話からだいたい次はどんな曲が来るのか想像できました。モーリーのお話は自分の体験談を元にしている為か例えば7曲目に歌った 7.Lush Life では彼女が若い時に住んでいた The Cameron House の事を話し始めました。このキャメロン・ハウスと言うのはトロントのダウン・タウンにある古いバーなのですが、昔から少し恐いというか、アヴァン・ガードなアーティストが集まる場所でもありました。彼女はこのバーに住み込み(二階がアパートになっている建物でした)働きながら歌の活動などをして10年間もこのキャメロン・ハウスに住んでいたのですが、トイレ掃除までやったわよと苦笑いを観客に送りながら人生とはそんなもの、とってもじゃないけどジャズ・バーで一夜150ドルではもう歌えないわとか、ざっくばらんに話しをするのでした。Lush Life とはまあそういう感じの人生を歌っているから、彼女の言わんとしている事は皆に伝わっているでしょう。その前は 6.Solitude をしんみりと歌いあげました。

8.Ode to Billie Joe の長たらしい歌詞が覚えられないわよとか言いながら、音符のバインダーを皆にみせて笑いを誘っています。 私もこの歌は本当に不思議な長い歌だと思っていましたが、こんな歌が流行った60年代ってまったく不可解な時代ですね。

さて休憩前のモーリーは,またこんな事を話します。「昔煙草を吸っていた頃は休憩が待ちきれなかったけど、今じゃブレイクももてあましちゃって家にいる子供達に電話をして寝る前にちゃんと歯磨きをしたか確かめなきゃなんないわ」なんて言いながらステージを去っていきました。

view400.jpg
ステージを見渡せるこういう出っ張った角度のバルコニーが好きなんです。

2nd. set もピアノとベースのデュオで始まりました。今夜は本当に二つ美味しいコンサートです。ヴォーカルの途中にもふんだんに Robi と Mike Downes のソロが盛り込まれていて聴き応えがあります。モーリーはオレンジ・レッドのドレスに着換えて颯爽と現れました。時間があったので着換えてきちゃったと言いながら。

2.I Love You, Porgy この感情の入れ方は凄いです。彼女は自分の事をブラックと言ってたまに不可解な冗談をも飛ばします、ここでは取り上げませんが黒人女性の組織でも文化的活動もされています。この歌は、 African American を題材にした Gershwin のオペラからの選曲ですが、やるせない気持ちを搾り出すように歌うモーリーのこの曲を聴くと涙がでてくる位に感情を揺さぶられました。CDでは味わえない感情の爆弾みたいな感じかな。

3.Lucky は、2009年盤のタイトルですね、この盤でベスト・ヴォーカルを受賞しました。

4.Let's Waste Sometimes は、 Bossa 風の曲、リラックスしたモーリーも素敵です。

5.Rain 6.Mean to Me これはもうモーリーの定番です。そして 7.Sister ヒューモアーたっぷりに歌います。その前にオープラ・ウィンフリーの Colour Purple に対してのジョークなど、モーリーは歯に衣を着せないストレートなボールドな冗談を言ってのける図太さもありますが、その半面とても謙虚でデリケートな素敵な女性なのです。今夜の彼女はとてもエネルギッシュで私に元気を一杯くれました。

アンコールは、36年前に始めて聴いた Summertime で締めくくりでした。3月に53歳になると言うのだからその時彼女はたったの16歳だったのですね。今でもあの Summertime が16歳の少女が歌ったものとは信じられないくらい重たく意味深いものだったのが思い出されます。


雪の降りしきる二月の夜道をまん丸はとても満たされた気持ちで帰路についたのでした。

stage250.jpg
モリー・ジョンソンのHPはここからどうぞ。



↓ エネルギッシュなモーリーのステージ!

Whatever Lola Wants

Lucky

↓ 雨音が聴こえてくるような風景とモンロリオールの街が素敵です。

rain

● COMMENT ●

No title

興味はミシソーガ(発音合ってますか?)という街に行ってしまいました。 初めて聞きました。(日本では知っている人、何人いるのだろう) 美しいですね、自然も一杯ありそうだし、狭い日本に住んでいると羨ましいです。

東京は世界有数のジャズの都市だと思いますが、ミシソーガはどんな具合ですか?

本題からそれて申し訳ありません。

No title

まん丸さん おはようございます

日本から遥か遠くの人口数十万、広く大きい街Mississaugaに
英語のジョークが理解でき、しかも大阪弁を話す摩訶不思議な~ハンがいること、
考えてみるとフシギなことです(笑)。

こんな大ホールにたった15分ほどで車で乗り付けられる住環境、いいなぁ!

Re: No title

tam.raさん、こんにちは。

ブログを初めていつも思う事は、外国語を日本のカタカナ表記にする難しさです。
人や街の名前とか、日本語読みにするとなんか違うなというのがよくあります。
そして日本語読みのカタカナでは現地の人には伝わらないという難解さです。

この Mississauga も日系の新聞とかによって違った発音の表記がされていて混乱する
のですが、地元の人々は ”ミササガ”という感じで発音しています。

現地人の子丸(トロント生れ)に改めて聞いてみましたら、やはりミササガに近い発音
をしています。 Mis sissa uga のようなな所で音が切れていて U はサイレント音
になっています。Enough (十分)という単語でも U が発音されないのと同じ感じかな。

ちなみにこの名前は、ミササガ・インディアンの言葉から来ている地名なのですね。

http://nono54.blog88.fc2.com/blog-entry-53.html(Happy Birthday Canada)という
記事を掲載しているのでお時間があったら覗いてみて下さいな。

何方か知りませんがトラック・バックの所にミササガの90歳になる現役の女性市長
の事を貼り付けておられるので、面白いので興味があったら見てくださいね。

Re: No title

J.worksさん、こんにちは。

ほんまに ”けったいな人”ですね(笑)
でも私に限らず関西の方は自分の言葉を標準語に直す方は少ないと思われます。
なので出身地がすぐにバレバレですね(^^; (関西人の誇りかも?)

> こんな大ホールにたった15分ほどで車で乗り付けられる住環境、いいなぁ!

このホールには数回位しか行った事がありません。ほとんどのジャズ・ライヴは
やはりトロントまで車を飛ばして行かねばなりませんので、ジャズに関してそう
いい環境じゃないですね。でも高速道路を使えば1時間弱で行けるのでそう悪く
はないかも、でも今日はトロントまで行くのに1時間半もかかりました。

やはりビッグ・ネームはトロントに集中しますが、最近上原ひろみさんが Markham
(マーカム)というミササガから反対の位置にある市にも公演に来ていたので驚き
ました。あいにく行けなかったのですが最近は郊外にもよい劇場が出来ているので
観客が集まれば、そういう名の売れたアーティストも来るようになったんですね。
時代も変わりましたね。


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