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2017-08

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Olivier Antunes Trio in Yokohama 11/2/2010 #7  - 2011.05.29 Sun

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( komaru shooting Olivier Antunes Trio at Rehearsal Room in Yokohama )

カテゴリー「ジャズ巡礼」では、まだまだ記録しておきたい事が沢山残っています。今日は前トピック「横浜黄昏」の旅の続きです。

カナダでは多分ライヴを聴く事は不可能であろうと諦めていたデンマークのピアノ・トリオ ”Olivier Antunes Trio” をこの横浜で今回聴く幸運に恵まれました。マシュマロレコードの上不三雄氏から 東京、横浜のトリオ・ライヴにお誘いして頂きましたが、ライヴ予定日は北陸への移動途中の為にどうしても時間の都合が取れませんでした。念願のトリオ・ライヴ、せっかくのご好意ですのに残念でかなり落胆していたのですが・・・なんと、それでは私達が横浜を立つ日の午後に予定しているリハーサルに来ては?とのオファーが!!

トリオが来日した次の日に予定されていた「音合わせ」という普通では体験できない状況で彼らを聴けるとあって私はいたく興奮状態に陥りました。諦めていたトリオが聴ける、しかもリハ!運命はなんと不思議な力を持っていることか。(気持ちが上がったり下がったり上がったりとまん丸はもう大変です(^^;)そんな訳で横浜(新杉田)にある磯子区民文化センター内にある杉田劇場のリハーサル・ルームへ子丸と一緒に訪問させて頂きました。撮影許可そして掲載許可も得ましたのでリハーサルの様子を皆さんとシェアーしたいと思います。

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( Olivier Antunes (p), Jesper Bodilsen (b), Morten Lund (ds) )

センターのエレベーターに乗り込みますと、そこにドヤドヤと人山が流れ込んできました。あっと驚くとそこには上不氏を筆頭に Olivier Antunes さん, Morten Lund さんが、しかしベースの Jesper Bodilsen さんが大きなベースを抱えてドアの前に立ちすくんでいるではありませんか。そこで Morten さんが奥につめれば入れるよ、さあ早く早くと指示。ああっ、びっくりした。こんな所から皆さんと会話が始まるとは。

「丁度皆さんのリハーサルを見学に行くところだったんです」とまん丸、「貴女達がカナダから来たお客さんなんだね」と Morten さん。上不氏が予め皆さんに伝えておいて下さったようです。「上不様のご好意でリハーサルを見学出来る事になり、とても楽しみにして来ました」 もう笑顔が止まらないまん丸です。

このお写真でも分かるように皆さんとても気さくでカメラを向けてもリラックスした良いお顔ですね。皆さんのセット・アップが終わるまでスタジオの外で待つ事にしました。子丸は喉を痛めて咳が出そうで出ない状態、大丈夫かな、私も旅の疲れでかなりヨレヨレでどうなるかと思いましたが。なんとか杉田劇場に辿り着き皆さんのお顔を拝見したら自然と元気が出てきましたね。

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( photos by manmarukumi )

このトリオの事は過去記事 Olivier Antunes Trio + 1 に書いていますが。始めて聴いた Olivier Antunes のトリオ盤でいたく気に入ったピアニストでした。Olivier のイントロはピカいち、知らない寿司屋に入ってとても新しいネタを出されてその新鮮さに目が飛び出てしまうような、これじゃ例えが悪いかな。なんて説明したらよいのか目の前にだされるその料理方がとても個性的で誰にも真似ができない、カタチだけでなく想像以上に美味しいネタなのである。きっと横浜や東京でライヴをご覧になった方は私の言う意味が理解して頂けるでしょう。

そしてベーシストの Jasper Bodilsen は 以前から Carsten Dahl や Henrik Gunde, Katrine Madsen などの盤で聴いていたのでとても気になっていたベーシストでもありました。そしてドラムの Morten さんの陽気さが彼のプレーするドラムと比例している事が今回理解できました。流暢なデェニッシュ訛りの可愛い英語(イントネーションがどういう訳かキュートに聞こえます)で応対して下さる Morten さんはとても気遣いの出来る方のようです。彼も Henrik Gunde Trio 盤で何枚か聴いていましたので実際にお会いできてとても感激でした。Olivier さんは、冷静でとてもシャイな方しかし内側には熱いマグマがブクブクと沸騰しているという印象を受けました。Jasper さんは、童顔とは裏腹にとても落ち着きのある何でも受けいれてしまう大きな器(おおらかな雰囲気という意味)を持った方という印象を受けました。でも人は誰でも違った二面を持っているのだと思います、それが演奏に反映したり隠れたりそれが面白いところなのかもしれませんね。

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そしてもうお一人音合わせに参加されていたのがアルト・サックスの増田ひろみさんです。数少ない女性サックス・プレーヤーとして期待されている増田さんはマシュマロレコードからも何枚かリーダー盤がでています。実はまん丸の受けた増田さんの最初の印象はよく分からなかったのです。きっと Joe Lavano, Lee Konitz 系が苦手だったからかもしれません。しかし今回、東京横浜のライヴの音源を後日聴かせて頂いたらなんとなんと初めの印象とはまったく違ったノビノビとしたサウンドでとても自分の演奏をエンジョイしておられる雰囲気が感じられトリオの中で気持ちよく自分を表現しておられました。音合わせとも少し違って Petits な身体から生み出されるライヴの音色は意外にもダンディーだ。

リハーサルで、トリオと増田さんが曲を作りあげていく様子がとても興味深いでした。時間の都合で全部を聴く事ができませんでしたが。Poor Butterfly だったかタイトルの記憶があいまい、はっきり思い出せないですがスロー・バラードが良かったです。一つ一つのノートを大切にプレーされる増田さんの姿がクールなこと、そして笑顔がとても素敵な方でした!

もう一曲、気になったのがまん丸の好きな ”Love Theme from Spartacus” ですが、これは本番では使われていなかったのできっと上手く完成しなかったのかもしれませんね。大好きな曲なのでちょっと残念、しかしベースのソロをじっくり聴くチャンスがありました。低めのトーンでメロディー・ラインを奏でていた Jasper さんの深く思考した横顔が印象的でした。地味目だけれどとても深い海底を流れて留まることのない海流のよう旋律がいいなぁと思わせる演奏でした。

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( Hiromi Masuda on Sax ) 増田ひろみさんのHP

後日聴かせて頂いたライヴの音源の Olivier さんのピアノのイントロはやはり凄い、どんなサプライズが飛び出してくるんだろうという期待を裏切らない楽しいものでした。Moanin' や Work Song のイントロのアレンジが面白いこと。Up Jumped Spring は静かに澄みわたった青空の気持ちのよさと北欧の少しひやっとした空気を感じます、それにベースがとてもいいな。幾つかのブログでこの時のライヴをリヴューしておられる方がいましたが皆さんそれぞれとてもエンジョイしたと書いておられたのでまん丸は幸せな気持ちになりました。ライヴの演目は下記のとおりです。

<Nov. 5th. 2010 in Yokohama>
1. Moanin' 2. Con Alma 3. How Deep Is the Ocean 4. I Love You Porgy 5. Just One of Those Things
2nd.set
1. I Remember You* 2. The Lovely One* 3. I Concentrate On You* 4. Up Jumped Spring 5. Yokohama Mingus 6. There'll Never Be Another You*

<Nov. 7th. 2010 in Tokyo at Pit Inn>
1. Work Song 2. Stella By Starlight 3. Dolphin Dance 4. My Funny Valentine 5. I'll Remember April
2nd.set
1. I Mean You* 2. The Lovely One* 3. I concentrate On You* 4. Up Jumped Spring 5. Yokohama Mingus 6. There'll Never Be Another You*
*guest Hiromi Masuda (as)

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( リラックスしたブレイクの合間、Yokohama Mingus ってひょっとしてこのお方だったりして様になってますね? )

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( お茶目な一面を見せる上不氏とJesperさん )

時間はあっと言う間に過ぎていくなか、子丸は何回かスタジオの外に出なければなりませんでした。もう我慢の限界だ咳がこれ以上コントロールできそうもないと言うではないですか。可哀そうにそれが気になって子丸は写真撮影に集中出来ないのでした。とても残念でしたけどご迷惑はかけられないという事でこの辺でおじゃまする事にしました。今日は、またひとつ素敵なプレシャス・モーメントを持つことが出来ました。御多忙の中この特別な機会を作って下さったマシュマロレコードの上不三雄氏に感謝です。そして Olivier Antunes Trio の皆さん、増田ひろみ様、そして優しく声をかけて下さったアシスタント様、本当にありがとうございました。

ml200.jpg jasper268.jpg
Morten Lund's my space      Jesper Bodilsen's my space




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Marshmallow Records's HP

この後、旅は北上しますがその前にマシュマロレコードでのお買い物と横浜でのもう一日貴重な時間を記録しておかねばなりません。次の#8でその事にふれることにしましょう。

● COMMENT ●

No title

まん丸さん こんばんわ

本番のLiveは残念なことしましたが
ある意味、それ以上に貴重な体験ができ
たのではないでしょうか。
我々願っても、なかなかできない体験ですから。
行いが良かったのですかねえ?
いずれにしても、稀に見る強運をお持ちのようで。

ヨコハマ・ミンガス

コンサートに来れなかったのは残念でした。本物ミンガスは巨漢でしたが、ヨコハマ・ミンガスのほうは景気も悪く、ご飯を食べることができず、あわ、ひえの生活で「横浜の十姉妹」と呼ばれています。体調が悪く、日本滞在中も大変だったようですが、昔の映画「舞踏会の手帳」のヒロインほどセンチな旅ではなかったにしろ、思い出に残る訪日であれば、よかったです。「スパルタカスのテーマ」は録音で収録しましたので、来年にでも発表いたします。

Re: No title

J worksさん、こんばんは。

確か、J worksさんも以前このトリオを聴かれた事があったのでは。

本当に今回の旅は健康以外は全てにおいて良い方向に動いてくれました。
自分でもびっくりです、多分おおきな期待を持たずに行動したのが思い
がけない良い結果に結びついたのかもしれません。

> いずれにしても、稀に見る強運をお持ちのようで。

そうだといいですが・・(^^)

Re: ヨコハマ・ミンガス

上不様

その節は色々とお世話になりました。
やはり Yokohama Mingus でしたか、しかし立ち姿は Dave Young のようですね。

私の旅はジャズ仲間さん達のお蔭で素晴らしい思い出を一杯頂きましたので。
「舞踏会の手帳」にならずにすみました。とても素敵な思い出ばかりです。

>「スパルタカスのテーマ」は録音で収録しましたので、来年にでも発表いたします。

この曲は大好きなので嬉しいです、Jasperさんのソロもたっぷりと聴ける事でしょう。
マシュマロレコードからの Olivier Antunes の新譜が今から楽しみです!

No title

ピアノトリオをおすし屋さんに例えるところは「ナイス!」です。

写真の様子から、セッションを重ねながら曲を仕上げていく楽しい様子が伝わってくるようです。

あひる

Re: No title

あひるさん、今晩は。

食い気が旺盛のまん丸ですのでついつい(笑)。

観ている分には楽しいですけど、始めて一緒に演奏する者同士が手探りで相手の事を知ろうとしている様子は少し緊張感もありました。でも音楽は世界共通の言葉なんだと思いました。

話は全然違いますが、先週はトマトとキュウリとグリーンペパーを植えましたよ。
それとベーゼルとイタリアンパセリも(^^)


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