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2017-10

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Neil Swainson & Tom Szczesniak   6/11/2011 - 2011.06.15 Wed

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( Neil Swainson and Tom Szczesniak at Ichiriki ) photos by manmarukumi

昨夜は久しぶりの 「一力ライヴ」 でした。8ヶ月ぶりの待ちにまった Neil Swainson の Duo Live 彼のベースをタップリと楽しんできました。このところずっと大きなホールでのコンサートが続いていたので、小さなスペースに場所を移すとなんだか安心感というかほっとした気持ちになります。それに美味しいお食事とジャズ仲間との会話も楽しみのひとつですから。

この夜の Duo は、アメリカ生まれのピアニストの Tom Szczesniak ( ゼズニィアック)さんです。1973年からトロントの住人です、Neil が1977年21歳の時にブリテッシュ・コロンビア州からトロントに移住した初期に出会いお世話になったミュージシャン仲間だそうです。Tom さんは、その頃スタジオ・ミュージシャンとしてベースを演奏されていましたが、現在はピアニストとして作曲、編曲、インプロヴァイザーとして活躍されており主に映画やテレビ関係、コマーシャルまでこなしておられるそうです。こちらで流行ったテレビ・コミック・ヴァージョンの ”Beetlejuice” (オリジナルは Tim Burton の映画)では Emmy賞を受賞しました、子丸の好きだった ”Franklin the Turtle”など多くのアニメーション音楽も手がけておられます。また Lenny Breau, Joe Wiliams, Bobby McFerrin などとの共演もあり。

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about Tom Szczesniak, and just click Tom's my space here

さあ、1st.set の始まりは:

1. S' Wonderful - Gershwin の曲ですね、なんだかデジタル・ピアノ (Yamaha Clavinova) の調子が変です。割れるような響きがしているような、少し不安になったまん丸ですが。始めての場所で使いなれないモノだったのか、スイッチをこちょこちょなんとか収まったようですが成り行きはいかに・・・ジャズ仲間のMr.Mもなんだか心配そうな表情。

そこでジャズ仲間さんの質問、この ”S' wonderful” の ”S'” ってな~に?今までよく考えませんでしたが、これって It is の略ではないでしょうか。以前 Frank McCourt の ”Angela's Ashes” とういう本の中に頻繁に出てきたのが 'tis (It is )という省略語でした。この最後のSサウンドに遊び心をいれたゴロ合わせなのだと思います。このリフレインがこの曲のキャッチーな部分ですね。

2. The Shadow of Your smile - Love Theme from ”the Sandpiper” で Johnny Mandel の曲ですね。ピアノのイントロから哀愁おびた曲なのですが、かなり力強いピアノタッチでとても個性的なアレンジと雰囲気をもっていますね。

3. What is This Things Called Love? - Cole Poter の名曲、フレーズの付け方がとてもユニーク、興味深いアレンジメント、なんと言いましょうか、指の動かし方が今まで見てきたピアニストとはかなり違うというか、好き嫌いに別れる感じといいましょうか。素朴で少し硬めというか、しかし深くはまると大好きになる要素がそこにありました。これはきっとアレンジメントの面白さだと思います。

neil  tom380
Neil Swainson and Tom Szczesniak

4. Brazilian Dorian Dream - Manfredo Fest (ブラジルの視覚障害を持ったボサ・ノヴァ、ジャズ・ピアニストの曲)、こんなに美しいアレンジメントを聴いた事がないです。リリカルな中にも力強さは存在していて一つ一つのトーンがクリアーなんです。観客もこの美しいメロディーに心を奪われてしまったようです。

5.I Do It For Your Love - これは珍しい Paul Simon の曲ですね。Bill Evans が演奏した事によって流行った曲、今夜はしっとりとしたバラード仕立てです。

6.Solar - Miles Davis のモダン・ジャズのスタンダード、ちょっとおとなし目の雰囲気を一転して Neil のベースに深くはまって行きます。海中で足首を掴まれて深底に引きずりこまれていくような、もう逃げる事のできないそんな危機がせまっているような、しかしそれが心地良い不思議な感覚に・・・一度 Neil のベースの虜になったらもう逃げられないのだ!

7.C Jam Blues - 1st. set の締めくくりは Duke Ellington です。このライヴの良さは Neil が連れてくる相方の選択がユニークな事、やはり自分のベースと気の合う人となるのでしょうが今まで一緒に演奏されたピアニストは皆さんそれぞれ個性的で興味のある、ちょっと癖のある一筋縄ではいかないアーティストばかりです。それはホールでのコンサートやジャズ・バーでは見られない特殊な組み合わせでとても楽しい限りです。こういうライヴを企画提供している一力のリキさんとプロデューサーのMr.Mに乾杯!

neil and bass395
Neil Swainson's page、ニールのページはここから

さて休憩です、少し離れた席に以前同席したカップルのお顔が、再会を喜び今夜のライヴを楽しんでいるとの事。イギリス人のTさん覚えていますよ、お母様が Ronnie Scott (イギリスの有名なジャズ・バー)で働いていたという方でした。彼の名前は忘れていたのにこういう事だけ覚えているんだから、ごめんなさい!「ところでさっき演奏したブラジルの曲はいったい何ていうタイトルか分かるかい?」という質問。はいはいちゃんと曲の情報はありますよという具合でここに集まると自然に会話が弾みます、そこがこのスペースの良いところね。

2nd. set. の一曲目:
1.All the Things You Are - Jerome Kern の美しいメロディー、この独特なタイミングの取り方がとても印象的です。どういう方向にいったい展開していくのか今日のライヴはハラハラしっぱなし。

2. Here's That Rainy Day - 多くのヴォーカリストに愛されている一曲、バラードなんだけど何故か力強くドラマティクな仕上げになっているのね。

3. Habie Hancock の曲、タイトルが思い出せない分かりません、後で尋ねるのも忘れました。

4.Waltz for Bill - Tom Szczesniak の作曲です。もちろん Bill Evans に捧げた曲。とても美しい曲です Bill への敬愛と愛おしさ優しさを感じる優しいメロディーです。

5. Shiny Stocking - 軽いタッチでフレーズの付け方がとても面白い、Neil のベースもそれに負けじと遊んでいる感じ二人の笑顔が物語っています。遊び心を取り入れたリラックスした二人の雰囲気がいいですね。音楽を楽しんでいる観客の振動がきっと伝わっていますね。

6. Prelude #2 - Tom のアレンジで Gershwin の Three Preludes がジャズでこうなるという見本。さすがアレンジャーです、最後にこういう美しいメロディーをを持ってきたかという感じ短いピアノのピースだけどその偏曲は繊細でチャーミングでもっと聴きたかったなあと思わせてくれました。

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7. The Days of Wine and Roses - ご存知 Henry Mancini の同タイトルの映画音楽、今日は沢山スタンダードの曲を聴きました。しかしアレンジメントの面白さで退屈しなかったし Neil のベースは何時ものように冴えていたし、まずこのピアニストをジャズ・バーで見かけるという事はめったにないでしょうから。とても貴重なライヴだったかもしれません。これからテレビや映画音楽のクレディットを注意してみないとね、今夜もとても興味深いデュオ・ライヴでした。

Neil はいつも最後に彼がどれだけこの「一力」でプレーするのが楽しいか、そして観客が自分達の創り出す音楽を心からエンジョイして聴いてくれる事に感謝しているといいます。普通のジャズ・バーの煩さはきっと日本では想像できないかもしれませんが、その違いは唖然とするほど違います。そんな分けでここに来るミュージシャンは皆、観客の行儀の良さに驚いている分けです。トロントでこういう場所は本当に稀でしょう。

さあ次回はどんなアーティストを同伴してくるのだろうか?

もう今から楽しみなのです。


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今夜は、運転はおまかせなので車の中から少し夜のトロントをパチリ、ぶれてなかなか上手く撮れませんね、CNタワーと野球のドームが不思議な風景を創っています。

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夜中の広いハイウエィーは混んでいないので気持ちがいいですね。



ichirikilantan200.jpg
http://www.ichiriki.ca/

● COMMENT ●

羨ましいです。

クミさん、こんばんは。
Neil Swainsonを生で聴けるなんて羨ましいです。
アルバムを聴くと、歌心がありチョット哲学的なベースと言う印象です。
これだけ力のあるベーシストは、滅多に現われないと思います。
一度、生で聴きたいです。

そうそう、今日クミさん宛に「ラヴ・レター」を出しました。10日位したら届くと思います。

私が主催するライヴがおわったので、隣町のベーシストが主催する「東日本大震災 チャリティー・コンサート」の応援をしています。今日、打ち合わせをしました。7月開催ですが、チケットが目標の7割売れたので、嬉しくなってヱビスを飲んでいます。!(^^)!

Re: 羨ましいです。

KAMIさん、v-273こんにちは。

カナダでいま一番の売れっ子は Neil ではないかと思います。とにかく忙しい人です、海外での演奏も積極的だし今が "旬”のベーシストではないでしょうか。歌心はもちろんの事どんなジャンルでも的確こなせる柔軟な頭脳と賢さというのがコーリーグから支持される理由でしょう。それにファンとの交流もとても親切です、なので好感度もよいです。今年の秋以降にまた日本に行くと仰ってましたので、また通知したいと思います。

7月にコンサートですね、楽しみだなぁ。ティケット完売するといいですね。よかったらこのコメント欄でもお知らせして下さい。一人でも多くの皆さんに参加される事を願います。

お便り楽しみに待ってまっせ!

アインシュタイン?

このピアノの方、アインシュタインに似てると思いませんか?
ひげの感じと髪型のせいかな?

スタンダードが多いですね。
わたしでも知ってる曲がたくさんあります。

「What is This Things Called Love? 」は、一度挑戦しましたが、短調と長調が4小節ずつかわる曲調についていけずに今は一時お蔵入りとなっております、です。

あひる

Re: アインシュタイン?

あひるさん、こんばんは。

びっくりしたように大きく目を開いて舌を出すと愛嬌のあるおちゃめなアインシュタインになるかも、きっと丸顔とモジャモジャ頭のせいかもしれませんね(^^)

> 「What is This Things Called Love? 」は、一度挑戦しましたが、短調と長調が4小節ずつかわる曲調についていけずに今は一時お蔵入りとなっております、です。

あひるさん、最近手に入れた新しいギターでまた挑戦してみて下さいな。これって難しい曲だったのかなでもそれをモノに出来た時の達成感はきっと大きく喜びも倍になると思いますよ。でも曲自体があまり好きでなかったら極める意味もないと思いますが、そうでなければチャレンジもよいかと・・・

No title

まん丸くみさん。こんばんは
良いライブに行ってこられましたね。 スタンダードが多かったそうですが、
>今日のライヴはハラハラしっぱなし。
これは楽しいですね、
絶対に今の音違うだろうって思うと、次の音を聞くとなるほどって、納得したり。
今度のライブは7月30日の予定で、是非ハラハラさせて頂きたいものです。


Re: No title

へなちょこ親爺さん、今晩は。

スタンダードが多かったですが、とにかくアレンジメントが面白ろかったのでワクワクさせてくれました。良い意味でも悪い意味でもハラハラしていました(笑)そういうライヴは実に楽しいですね。

> 絶対に今の音違うだろうって思うと、次の音を聞くとなるほどって、納得したり。

へなちょこ親爺さんの仰るとおり予期せぬものが次にやってくるとへぇ~とか、どひゃ~とか、そういう驚きの感覚を与えてくれる未知のミュージシャンに出会えるのが楽しいです。7月のライヴが楽しいものだといいですね。


No title

久しぶりにニールを身近に感じるライブだったようですね。
その時によってパートナーが違うライブというのは、ちょっとスリリングでいいですね。
選曲は、オリジナルも入れて多彩ですね。

>”S' wonderful” の ”S'” ってな~に?今までよく考えませんでしたが、これって It is の略ではないでしょうか。
なるほど、そういうことだったのですね。今まで気にはなっていたのですが、良く考えもせず 調べもせずにいました。
これでなんかスッキリしました。

Re: No title

Miyukiさん、こんばんは。

久しぶりにニールの波長をボンボンと受けてきました。やはりニールは凄いです!小さいスペースでナマの音を直球で受けるのは本当に皮膚に浸透していくような感覚ですね。ほんと、いつもエクサイティングです。

> これでなんかスッキリしました。

なにげなく聴いている曲って沢山あるものね、特に外国の言葉だと歌詞を聞き流している事がほとんどなので私もボサ・ノヴァとか全然理解できません。だからあまり深くはまり込めないのかもしれません。歌詞の意味を知るともっと楽しめるものね。

S'Wonderful

S'Wonderfulは今まで冒頭のSは強調詞で、たとえば名古屋弁のえらいを強調して、どえらいという言い回しと思っていましたが、ItIsの略とは、、、。Tis’がItisの略というのははわかりますが、、。数十年間、S’は強調詞と思っていたので、頭を修正するのに時間がかかりそう。尤も英語お得意のKumiさんと全く駄目の私ではどちらが正しいか火を見るより明らか。

Re: S'Wonderful

上不様、こんにちは。

私も思い込みが激しい方ですが、この場合は私の方が残念なことに正解です(笑)

歌詞には本当に思いもよらないような言葉遊び(wordplay)が入っているので直訳したりするとなんだか変という具合になるので歌の翻訳って難しいと思います。

スラングや変化球をどう上手く訳すのがその歌の意味を良く伝えるかとなると感性も必要になってくると思えます。なので私は英語も日本語も中途半端なので翻訳家にはなれません(悲)


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