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2017-04

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Steve Amirault Quartet at The Pilot 8/15/2015 - 2015.09.09 Wed

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( photos by manmarukumi at the pilot in Totonto 2015 )

暑い日々が続いており、この北国カナダでもヒート・アラートが出ておりました。日本でも異常に暑い夏のようですが、水分補給には十分に気をつけましょう。さてライヴ涸れした状態のばあ様の生活にも少し余裕が出来てきました。そしていつもの急なライヴ行きを即決行です。

今回は、いつも気になっていたトロントの中心地ブロアー&ヤング・ストリートに位置する、創立70周年を迎える楼館 "The Pilot Tavern" を訪れました。1944年にオープンしたこのターヴァンは、トロントの中心を走る世界でも最長のストリートとして有名なヤング・ストリートに位置しておりましたが、1972年に少し奥まった現在地に移りました。ストアー・フロントからは想像できない広いスペースの店内は、長いバー・カウンターが陣取り、その前面にテーブル席が位置し、その周りにもカウンターが囲むようにあります。ライヴのステージは、そのテーブル席の片隅に適当にスペースを取ってセットする分けですが、このライヴが実はタダなのであります。

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( 飛行機の母体のような素材で建築されているフロント )

毎週土曜日の3時半から6時半までのライヴがタダって嘘みたいでしょ、しかも出演する方はある程度どころか、今が旬のミュージシャン達なのです。しかしこの時間帯が少し週末の行動時間には早すぎるというか、中途半端というか、こんなに良いフリー・ライヴでも満席でないのには驚きでした。予定表をチェックしていると聴きたいグループも結構出演していましたが、行きたいとは思っていても時間的に都合が合わなかったというか、しかし今回はもう何があってもこのライヴ涸れした頭を潤したいと、久しぶりにバスと地下鉄を利用して1時間弱かかってトロントまで遠出。いや~っ、そのかいがありました!

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( Steve Amirault, Steve Hall and Steve Wallace at The Pilot 2015 )

今回のメイン・ミュージシャンは、ケベック州から去年トロントに移住して来たというピアニスト兼ヴォーカリストの Steve Amirault です。どうりで聴いた事のない名前だなとは思っていましたが、Quartet のメンバーは御馴染みの凄腕ばかりだから、きっと間違いないと確信しました。彼らと一緒ならば悪いわけない、というのが理由なのですが、 Steve Amirault さんは、なんと九州は福岡のホテルでピアノの弾き語りを4か月ほどやっていたそうです。その時の経験をオタワの Ottawa Citizen という新聞にインタヴューされている記事を見つけたのでリンク致しますので、お時間のある方は、覗いてみて下さいな。かつ丼と、鍋焼きうどんと、刺身が大好きという彼の日本での様子です。

↓オタワの新聞記事
Steve Amirault's Japanese Hotel Gig Adventure

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( Steve Amirault and Kevin Turcotte )

Steve Amirault homepage ← click here

実は今回のばあ様のお目当ては、トランぺッターの Kevin Turcotte とピアニストの Robi Botos の弟のドラマーの Frank Botos を聴きたいというのも一つの理由でした。Kevin Turcotte は、今年50歳になる技術的にも、実力も、センス感も素晴らしいトランぺッターです。もう何度も彼のパフォーマンスは観ていますが、やはり生音を聴くのはとてもエクサイティングです。Dave Young Quartet の一員でもある彼ですが、多くの素晴らしいアーティストと共演されています。そして最新のホット・ニュースは、9月に発表される "Born To Be Blue" という映画のトランペット演奏を担当しているのです。

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そうです "Born To Be Blue" といえばトランぺッターの Chet Baker ですね。彼を題材とした映画が、2014年カナダのオンタリオ州の北にある小さな Sudbury という街で撮影されました。同じくカナダのピアニストでコンポーザーでもある David Braid が音楽監査をしました。なのでとても楽しみにしているのです。しかもそれに出演する俳優が、なんと Ethan Hawke なのです。少し感じが似ていないでもないですが、細い危うい感じがピッタリかもしれませんね。彼の出演していた "Snow Falling On Cedars" を観て好きになりましたが、どんな演技をされているか楽しみです。少し趣向を凝らした構成で撮影されたストーリーなのだそうです。ティケットが取れるといいのだけど、どうなりますやら。

まだ情報も少いゆえ彼のファンも、そのトランペット演奏を担当しているなんて知らないかもしれません。演奏の後、少しお話をする機会を持ち、「実は貴方が音楽担当した映画が、9月にオープンされるのを楽しみにしているのよ」 と興奮を抑えきれずに伝えましたら、「へーっ、どこで情報をしいれたの」 と驚きの様子。「私はチェットの大ファンで、貴方のライヴもフォローしているの、以前に「一力」にも来て下さったでしょ、そういう分けで情報も色々と収集しているの」 と、嬉しそうな Kevin さんのお顔でした。

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Frank Botos は、CDを聴いてすでに御馴染みの名前でしたが、実際では今日が初めてのドラマーです。ピアニストの Robi Botos の兄弟で Dave Young Quartet の "Mean What You Say" や Robi Botos Trio "Place to Place" を聴いて良いドラマーだなとは思っていましたが、やはり今一実際の響きというのが分からなかったというか、でも今回の実演を聴いて、メリ張り感、グループの中での立ち位置と、そのコントロールの技が際立っていました。ばあ様に取っての 「いや~ええわ~っ」 の世界観を持っていました。

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( Frank Botos at the Pilot )

さて1st set の始まりは、曲は分かっているのに何時ものようにタイトルが出てきません。 二曲目は確かにLouis Armstrong がよく演奏している曲なのに、これまたタイトルが出てきません。ばあ様もこの展開には流石にショックを受けました。何でも継続してやっていないとドンドンと忘れていくのですね。しかし Quartet の演奏は素晴らしい。ミュージシャン達がとてもリラックスしており、皆が触角を触れ合いながら調整をしている姿が今から深まっていくライヴの行き先をわくわくさせてくれますね。三曲目にやっとタイトルが出てきました。それは Antonio Carlos Jobim の "Triste" でした。暑い夏にはかかせないボサですね。こういうのが一曲入ると雰囲気が一瞬に変化するのが楽しいところです。

4曲目に、きました!"I Fall In Love Too Easily" ですね、これですぐに Kevin が今回の映画を意識しながら、曲を選んでいるのだと思いました。美しいバラード仕立てで、彼のトランペットが優しく歌っています。「いやぁ~、ええわ~」の世界です。お次はかなり早いテンポの "Misty" でした、歯切れの良いドラムス、なかなかホットなソロを披露されました。観客の中の Botos Brothers のお父様がとても満足そうにドラマーの息子さんを見守っている姿が何とも言えず温かいです。あっと言う間にファースト・セットが終わってしまいました。久方振りのライヴ、やっぱしこのライヴを選んで良かった!

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( Steve Wallace at the Pilot )

2nd set は、ジャズ・スタンダードの "Alone Together" で始まりました。それぞれのソロ・パートを十分に取って聴きごたえがある一曲でした。やはり知っている曲だと余裕を持って聴けるというか、アレンジなどを楽しめるので嬉しいものですね。

ベーシストの Steve Wallace はトロントでは、なくてはならない存在です。きっとミュージシャンズ・ミュージシャンと言われるようなそんな方なのかもしれません。色々な場所で、彼の演奏を聴きますがそのたびにあっと言わせるフレーズが飛び出します。今回もじわじわとその良さが滲み出るような演奏をされていました。ある時は汗が飛び散るような熱い視線をなげかけ、ある時は消え入るように霧がさざめくごとく、何故彼が、とてもポピュラーな存在なのか分かるでしょう。

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( ちょっと不思議な立ち位置でのセッション )

お次はピアニスト Steve Amirault の作品で、彼の御祖母様に捧げられた、とても優しい曲 "Je vois Cl'emonte danser" です。彼のホームページで試聴できますので、お試しくださいな。ピアニストだけでなくヴォーカリストと並行して活動されているだけあって素敵なヴォーカルです。良く考えると彼の名前を知ったのは、ピアニストというようよりもヴォーカリストとして You-tube で偶然に発見したのかもしれません。記憶が定かではないのですが、どちらにしても現在はトロントで活動なさっているので、これからは聴く機会もあるかと思います。

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( Steve Hall、 ニューヨークから最近カナダに帰還したミュージシャン )

三曲目は、飛び入りのテナー・サックス奏者 Steve Hall の登場です。この方も、つい最近ニューヨークを拠点に活動されていましたが、古巣のトロントに戻って来られたそうです。Steve Amirault と同じケベック州の友人という関係だそうで、今日は一曲だけ特別に腕慣らしという事でしょうか。Kevin と一緒に "Oleo" の風塵を巻き起こしました。

強面な彼でしたが、休憩にお話ししてみると、なんと可愛い笑顔で恥ずかしそうにお話して下さるのが印象的でした。「ニューヨークでは若くて才能のある奴がワンサカと出てくるんだよ、そんな場所ではなかなか太刀打ちできないさ」と、ライヴの仕事を取るのも一苦労さ、そして生活の為には道路工事などもやってなかなか大変だよと、裏話もして下さいました。ミュージシャンとして生活するって大変なのだなって思いました。

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( 平均年齢65歳はいっているであろうという観客層でした。何かの集まりなのか楽しい雰囲気 )

そして休憩を挟んで、3rd set です。こんなに聴かせてもらって本当にタダでいいのと言いたくなるくらい、良いライヴです。一曲目は、"Like Someone In Love" これも Chet で御馴染みの曲ですね。この Quartet 本当に良い感じですね。とにかくリラックスした感がとても私自身をリラックスさせてくれるというか、土曜日の午後にはピッタリというか、あまりヘビーでなくて、かと言ってダレているのではなく、この適量感がなんとも言えなく心地良いのでした。お次も Chet の十八番ですね。"It Could Happen To You" です。しかし Jimmy Van Heusen って良い曲を作る方ですね。ポピュラー・ソングからジャズ・スタンダードになってしまうのが頷けます。

今日は Steve Amirault のヴォーカルでこの曲を楽しみました。声質は私好み寄りなので、もっと違うセッテングで(夜にお食事と静かな環境で)聴きたいなと思いました。アレンジにもセンスの良さを感じます。これからもっと聴く機会があるでしょう。最後にきたのは、Ray Noble の "Cherokee" で景気よく終わりました。今回は早く決断して、このライヴに来たのは正解でした。気分も爽快!ばあ様は、やはりこれで精神状態を維持しているんだなとつくづく実感しました。

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( Botos Brothers の御父様 )

そして今回テーブルをご一緒したのが、ドラマーの Frank Botos (ボトッシュ) 兄弟の御父上でした。三人の息子さん達が全員トロントでジャズ・ミュージシャンとして活動しておられる事をとても誇りに思うと、ハンガリアン訛りの英語で語っておられました。ご自身もドラマーであり、そのロマ・ジィプシーの音楽と伝統とルーツをしっかりと息子達は受け継いでいる事でしょう。

さて今回もばあ様の急なリクエストに応えてくれたS君、本当に有難うね。もうすぐ日本に帰ってしまうS君、日本に帰国されるまでに後何回ご一緒できるか分かりませんが、ばあ様の我儘を何時も聞いて下さって本当に感謝です。トロントで素晴らしいミュージシャン達の演奏を体験してカナダのジャズ・シーンを脳裏に焼き付けて帰国されて欲しいと願います。

今時の日本の若者も捨てたもんじゃないね、と感心するばあ様なのでありました。礼儀正しく、努力家で前向き、しかもばあ様に優しく、ヒューモアーもあり、素敵なジャズ・コンパニオンでありました。さて最後はどのヴェニューへお誘いしましょうか・・・・


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The Pilot in Toronto


Neil Swainson & Bernie Senensky at Ichiriki 5/16/2015 - 2015.05.27 Wed

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( photo by Toshi Ichiji at Ichiriki 2015 )

あっと言う間に初夏を通り越し、この数日は真夏状態のミササガ(トロントの隣市)です。なんと30度を越す暑さです。日本の皆様は元気でお過ごしでしょうか。さて初夏の第一歩は、素敵なデュオ・ライヴから始まりました。聴きたいと思っていたピアニスト Bernie Senensky さんを、ジャズ仲間さんがリクエストされたと言うので嬉しくなりました。以前にも一力に数回出演して下さっているので、もう観客の好みを把握しておられるでしょう。ここではあくまでもスタンダードが喜ばれるというか、オーソドックスな曲目に人気があります。それは観客の年齢層的なものもありますが、それでもアレンジなどで同曲でも新鮮で素敵な演奏に毎回導いていくのがプロの仕事だと思うので、ばあ様としては何を演奏されてもエンジョイ出来るのだと思います。ここではこういうスタイルのジャズが聴ける場所だと思っています。そして同じミュージシャンが違ったヴェニューで、違った顔で演奏している時は、また格別新鮮に映ります。この差がとても楽しいのですね。さて今夜は何が飛び出すのかな。

1set, set の一曲目は、ロマンテックなメロディーを粋な都会的な雰囲気に置き換えた "Yours Is my heart alone" から始まりました。Bernie Senensky のアレンジメントは本当に興味深い。大好きなNeilのベースとはとても相性が良くてスタンダードが新鮮な表情をもたげます。

お次は、Benny Golson の "Whisper not" なんと20分で書き上げたというこの曲は多くのミュージシャンに愛されていますね。キャッチーな出だしで始まります、Bernie のフレージングの付け方がまた最高に個性的です。いつも意外な驚きが飛び出すのか楽しみです。

何が飛び出すか分からないというのは、Neil が持つ相方への思いも同じようです。三曲目の "It's All Right With Me" ではクラシカルのピースが入ったり、超高速の Stride Piano が入ったりと本当に何が起こるか分からない状態です。それがとても楽しくて、やはりこういう場所だからこそ出来るお茶目なライヴですね。他のヴェニューではこういった遊び心の入ったリラックスした演奏はあまり聴きませんもの。

私にとっては、Chet Baker が直ぐに浮かんでくる Jule Styne, Sammy Cahn の曲 "I Fall in Love Too Easily" です。Neil のソロがとてもロマンテックで益々音色に深みが増し、なんとも言えない妖艶なベースの響きが恋の行方を指しているようです Chet の青い表情とはまた違った素敵な恋に落ちる一瞬か。

この曲は、私にとって何故か Charlie Byrd のギターが思い浮かびます。 Isn't it Romantic というタイトルの盤がお気に入りなのですが、とても地味な内容で見過ごしてしまうような盤なのに、何故か好きというような一枚なのです。そんな盤って貴方もお持ちではありませんか。ちょっと意外な選曲でライヴでは初めて聴いたような、それともただ覚えていないだけなのか・・・ファースト・セットの最後は Bossa Nova で締めくくりです。トロントも初夏と言う感じになり、ボサが似合う季節になってきました。今年の夏はどんな気候になるのやら、想像もつきません。猛暑だけにはならないで欲しいですね。


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( Neil Swainson and Bernie Senensky at Ichiriki 2015 )

2nd. set の始まりは御馴染みのスタンダード, Cole Porter の "You'd Be So Nice To Came Home To" ピアノのタイミングがとても興味深いです。以前から彼のアレンジメントには、何か不思議な要素が含まれていて、その危うさが癖になってしまう説明のつけようのない何かを感じています。きっと理論を学んだ方ならばそれをピン・ポイントできるのでしょうが、感覚だけで聴いているばあ様にはそれが何だか説明が出来ません。そのピアノに Neil のあまり崩さないメロディー・ラインがとても活きているのです。お次は4ビートの " Falling in Love with Love" 気持ちが良いですね、この曲はやはりヴォーカルの為のような気がします。

3曲目は、サックス演奏の印象が強い "Chelsea Bridge" です。私にとっては Ben Webster のテナーが一番に頭に浮かんできます。むせび泣きのテナーというのか、この人の、この一曲だと信じていたのですが、最近になって Harry Allen の演奏を聴いてちょっと考えが変わりました。Harry Allen がこんなに素敵なプレーヤーだとは気がつきませんでした。今夜のピアノのアレンジメントはとても変わっていて、この曲の持つ sexy さというのがあまり感じられず、ドライな少し乾いた感じのサウンドで仕上がっています。Bernie 節とでも言うのでしょうか、ピアノとベースの Chelsea Bridge は意外な新鮮さがあって気にいりました。

次は私の大好きな曲、Dave Brubeck の "In Your Own Sweet Way" 優しさと暖かさが溢れる曲、これを聴いていると心の底から愛おしい気持ちが湧き出てくるから不思議、Brubeck の人柄というか、彼の作品って本当になにげない日常にあふれている愛を、一瞬にして掴み取るのが上手な人だとつくづく思います。Brubeck はピアニストとしては、あまり好きな部類には入らないけど、作曲家として大好きな一人です。

そして最後に最高に好きな曲が、映画 「慕情」 のテーマ・ソングである " Love is Many Splendored Thing" ではありませんか。 これが最後にくるとは想像もできませんでした。なんだかとても幸せ!良い締めくくりですね。Neil と Bernie, 今夜も素敵なライヴをありがとう!

ここに近年のお二人のCDをご紹介しておきましょう。どちらも素敵な仕上がり、カナダのミュージシャンがもっと日本に認識される事を願って。

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Neil Swainson & Don Thompson / Tranquility ( Cornerstone Records 2013 )

1. Quasimodo
2. Smoke Gets In Your Eyes
3. I Remember You
4. Tranqil (N.Swainson)
5. A Face Like Yours
6. Time Remembered
7. Mr. Lucky
8. Everybody's Song But My Own
9. Never Let Me Go

Neil Swainson (b)
Don Thompson (p)

これは Neil Swainson の二枚目のリーダー盤です。彼ほど多くのコーリーグの盤に必要とされているベーシストはいないのではないかと思います。ヨーロッパや日本まで幅広く活躍しているというのに、リーダー盤が二枚目とは少し残念ですが、今回はなんと Don Thompson とのデュオとは嬉しいですね。 Don が一人いるとミュージシャンを三人も得たようなものだと言われているモルティ・タレンテッドの Don ですが、今回はピアニストとしての彼を楽しむ事ができます。Neil のリーダー盤であっても、前にぐいぐい押し出すのではなく、あくまでもデュオとしての相対性を保って静かな会話を織り成しています。Tranquility は本当に素敵な時間を提供してくれます。あくせくした今に余裕を与えてくれる満足の一枚。


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Invitation - Bernie Senensky (2011)

1. Come To Me - Bernie Senensky
2. Blues For E.J. - Bernie Senensky
3. Come Rain or Come Shine - Arlen & Mercer
4. Bill's Waltz - Gen Perla
5. Invitation - Kaper
6. Old Folks - Hill & Robinson
7. Young And Foolish - Hague & Horwitt
8. It's Alright With Me - Cole Poter
9. My One And Only Love - Mellin & Wood
10. Bud Lines - Bernie Senensky

Bernie Senensky (p)
Gene Perla (b)
Ben Riley (ds)

一曲目からぐいぐい引き込まれる軽快なBernie のオリジナル・チューンです、気持ちよく指が踊っています。この盤では三曲が彼のオリジナル、一曲はベースの Gene Perla の作品です。Invitation を聴くと彼のセンスの良さを感じます、いろいろなミュージシャンのこの曲を聴きましたが、まん丸的にマトに的中ってところでしょうか。初めて彼を聴いた時のアレンジメントの面白さはここでも見逃せません。Come Rain or Come Shine や My One and Only Love を聴いたらその意味が分かるでしょう、少し危ういでもそれでいてしっかりとコントロールされたアレンジメントは、 Bernie さんならではの聴かせどころです。ライヴで彼の演奏に興味が湧くのは、同じところに留まっていない、チャレンジ精神なのかもしれません。カナダにはまだまだ素晴らしいピアニストが沢山います、日本のジャズ・ファンにもっと知って欲しい多くの中の特別なお一人です。



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( HOMEFRONT という雑誌に、今年一力さんが掲載されました。左から、伊地知さん、りきさん、中西さん )

最近 "HOMEFRONT" というインテリア関係の雑誌に一力さんが掲載されました。トロントの中心地に店を構える一力さんは、オフィス街に位置するのでランチも満席です。ボリュームのあるランチ・スペシャルに人気があり。

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今夜のお品書き:
突出し - 枝豆
サラダ - 野菜の寒天寄せ。梅マヨネーズと枝豆ソース。
煮物 - 牛肉と野菜のすき焼き風
焼き物 - 殻付き牡蠣の田楽。こごみと行者ニンニクの和え物。シーチキンとキヌアのズッキーニ巻き。
酢の物 - 鶏、鮭、茄子の南蛮漬け
寿司 - 鮪、鮭、ハマチ、鰯、帆立貝柱、明太子
汁物 - ハマチの澄まし汁
デザート - チーズケーキ

今夜のメニュー、一皿目の色あいがとても綺麗、野菜の寒天寄せに散らされていた桜の花びらは、なんと大根を薄く切ったものでした。綺麗なピンクの梅ソースと枝豆ソースの上品なお味が野菜の味を引き立てます。シンプルなお吸い物のしっかりしたお味が口の中にほわ~んと広がります、澄んだお汁に潜んでいるハマチがとても甘く感じました。生牡蠣の苦手なばあ様にも美味しく頂けた牡蠣の田楽も嬉しい一品です、初めて田楽にして頂きました。そして力さんが握るお寿司に舌鼓です、これでもう満足感に到達ね。次回はどんな御馳走で私達を楽しませて下さるのでしょう。ジャズだけでなくディナーも楽しめるこのライヴは、本当に素敵な大人の時間ですね。

今夜も楽しい時間を有難うございました。


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link to Ichiriki Restaurant

Latin Jazz: Hilario Duran Trio (Afterworks) 4/29/2015 - 2015.05.11 Mon

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( photos by manmarukumi at Roy Thomson Hall 2015 ) 

今夜は、急な予定外のコンサートのお誘い。いいですね、しかもずっと気になっていたけれど聴く機会が訪れなかった "Hilario Duran Trio" (ヒラリオ・デュラン) だというではありませんか。それに Roy Thomson Hall という意外な場所での出演はとても興味をそそります。いったいどういうコンサートが繰り広げられるのか皆目見当がつきません。

今回はジャズ・バディーのS君のお誘い 「タダ券が二枚手に入ったので、急なお誘いではありますが、まん丸さんのご都合はいかがですか」 という分けで、ライヴとコンサートのお誘いには 「ノー」 という返事が出来ないばあ様。しかしダウンタウン・トロントまでこのラッシュ・アワーでは軽く1時間半はかかるだろうし、準備を含めて2時間弱しか時間がない!ばあ様はこういう場合、俄然パワーが漲るのであります。凄いスピードでお色直し、そして少し遅れるかもしれないけど待っていてと言ったにも関わらず、なんと約束の時間きっちりにトロントに到着という早業。流石にばあ様だ、S君もびっくり。

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(今回のコンサートは、一番階上の見晴らしの良いお席です)

今日の出し物は、ティケットを手に入れたS君も何か分からないという、ステージにはなんとフル・オーケストラの用意がされており、ピアノやドラムスも2台ずつセットされており、何か素晴らしい事が起こるに間違いない。そんな雰囲気ですね。

今夜のトリオはCDでは御馴染みのアーティスト達です、キューバ生まれのピアニストHilario Duran, ギタリストの兄弟と活躍しているベーシストのRoberto Occhipinti, そして多くの盤で名前を拝見するドラマーのMark Kelsoです。

わくわくしながら今夜のプログラムに目を通すと、"Concerto for Latin Jazz Trio and Orchestra" とありますね。なるほどそれでフル・オーケストラの準備がされているのですね。そして今夜披露される作品は、Toronto Symphony Orchestra が Hilario Duran に Comissined (委託) されて初めて公共で披露される World Premiere ということでした。

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(photo from TSO web site)

作品のタイトルは、"Sinfonia Afrocubana" ということで、アフロ・キューバン風のシンフォニーということで、アフロ・キューバンのリズムとスペインのフラメンコの要素とジャズとクラシカルの影響を受けた作品ということらしい。作品は基本的には、Bembe 6/8 pattern のアフロ・キューバンのリズムということで。ばあ様にはこの "Benbe" っていったい何?という感じでしたが、さすが若いS君、隣のお席で何やらこちゃこちゃとしていると思いきや、「まん丸さん、Bembe とはこういう感じのリズムです」 とスマートフォンから楽譜を取り出して説明してくれるではありませんか、いや~びっくりした若者は文明の利器をこんな風に使うのね。ばあ様の疑問に即返答してくれるのであった。もう感心したの一言、未だに旧式の携帯を使っているばあ様は, 時代の変化に圧倒され続けるのでした。

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さて今夜は、パーカッショ二ストの Joaquin Hidalgo さんという方がこの African Bata drums の Okonkolo, Itotele, Iya という3つのドラムスを演奏していました。The first movement, The second movement, The third and final movement と3部の構成で、このドラムスがとても素晴らしい役割を果たしていました。初めは何を期待してよいか分からなかったのですが、ラテン・ジャズとオーケストラがなんと自然に融合していることか、まったっく違和感がなく、とても素晴らしいハーモニーを醸し出しているではありませんか。オーケストラが出しゃばりでる事もなく、トリオの存在もしっかりとそこにあり、パーカッションのソロが要所要所で生き生きと存在感を主張しています。

そして Hilario Duran のピアノ演奏の素晴らしいこと、キューバン・ピアニストの彼は、私の好きな、Chucho Valdes の後継者とも言われ、多面においてその才能を発揮されていますが、今夜は作曲家、演奏家として素晴らしいパフォーマンスを披露してくれました。これは本当に聴きにきて良かったと思えたコンサートでした。とてもエクサイティングで心が躍るような、そんなリズムとオーケストラの気持ちのよい流れとが合体しているパフォーマンスは、贅沢というかフル・オーケストラを使ったラテンの乗りとは、普段御馴染みでない組み合わせがとても新鮮でもありました。このタイトルにぴったしの作品でした。

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さあ次のステージはいったい何が飛び出すのでしょう。トロント・シンフォニーによる、Leonard Bernstein の "Symphonic Dances from West Side Story" でした。 
Ⅰ.Prologue  
Ⅱ.Somewhere 
Ⅲ.Scherzo 
Ⅳ.Mambo
Ⅴ.Cha-cha 
Ⅵ.Meeting Scene 
Ⅶ."Cool"Fugue
Ⅷ.Rumble
Ⅸ.Finale

この映画 「ウエスト・サイド・ストーリー」 は、もう何十回となく観ましたね。しかも毎回涙なしには観ることができません。現代版の 「ロミオとジュリエット」 です。大好きな作品、それが今夜の出し物とは嬉しいですね。どのピースを聴いてもシーンが鮮明に浮かび上がります。アレンジも新鮮で、聴きなれたメロディーに楽しさが加わります。

最後に、ブラジルの心と魂と言われる、Heltor Villa-Lobos の Bachianas Brasileiras No.8、と Alberto Ginastera の For Dances from Estancia, ばあ様にはまったく馴染みのない作曲家の作品だけれど、異国の味がムンムンします。もちろんラテンをテーマにした今夜のコンサートだから自然な流れということですが、久しぶりのトロント・シンフォニーの演奏は素晴らしい、そしてなんとコンサート・マスター(第一ヴァイオリン奏者)は、一力のジャズ・ナイトにたまに顔をだされるジャズ・ファンの一人なのです。実際にステージに立つ彼を拝見したのは初めて、ステージではなんと大きく見えることか。大きな拍手を送りました。

さて何十年ぶりに訪れたコンサート・ホールは、印象がすっかり変わっていました。30代にはホールのメンバーになって頻繁にコンサートに通ったものですが、ジャズに比重がシフトしてからはすっかりご無沙汰でした。古くなったコンクリートの壁の色がこんなにくすんだ色をしていたかしら、部分的に使用された木目の色の変化にも年月を感じました。今夜は空席も目立ち、ジャズとシンフォニーという特殊な興行もなかなか大変だなあと感じました。しかし今夜は新鮮な企画とパフォーマンスで、とても満足しました。たまにこういうのもいいものですね。S君、ばあ様をお誘い頂き有難うございました。今夜も幸せな気分で家路についたばあ様でした。

お時間があれば聴いてみてね。
*Hilario Duran Trio
*Mark Kelso 6/8 solo & rumba


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(最近、とても素敵とおもった夜のショー・ウィンドゥ。男性の夏のジャケットが素敵ですね)

Robi Botos & Louis Botos Duo Live at Ichiriki 3/7/2015 - 2015.04.19 Sun

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( photo by Mr.M at Ichiriki 2015 )

今回は6ヵ月ぶりの一力のジャズ・ディナー・ライヴでした。前回は見逃してしまったので、長いブランクでしたが、久しぶりにお会いしたジャズ仲間さん達との会話も弾んで楽しい時を過ごしました。もう15年は続いているこの企画も、去年の後期から三か月に一回位のペースで継続されることになり少し寂しいですが、今夜は今や売れっ子ピアニストに成長した Robi Botos とその兄弟ベーシスト Louis の繰り広げる充実した時間を楽しみました。

去年は日本のジャズ・フェスティヴァルに初登場し、念願の訪日を果たしました。彼は日本の観客が大きな野外広場のようなセッティングにも関わらず、自分がピアノを弾いている時にまったく静かで、物音ひとつしなかった事に驚かずにおれませんでした。こんな事はこちらでは考えられない、日本の観客は素晴らしい!と語っていました。だから僕はここ(一力)で演奏する事が大好きなんだ、いつでも呼んでくれたら飛んでくるよと、今夜の演奏もまた彼の心の赴くままに始まります。

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( photos by manmarukumi at Ichiriki 2015 リラックスした雰囲気のライヴです )

まずは、彼の恩師でもある故 Oscar Peterson で御馴染みの "C Jam Blues" です。スタートから楽しく観客を引き込んでいきます。2曲目は、スタンダートの "Stardust" です。お砂糖が飴色に到達する一歩手前のような微妙な緊張感も漂う音色がなんとも言えません。もう Robi は、ここに集まる人々の好みもよく把握しており、彼がここで演奏する場合は、彼のもっともロマンティックな面を存分に発揮させます。3曲目の Hoagy Carmichael の "Georgia On My Mind" も、ソウルフルなスロー・テンポで聴きどころ満載でした。久方振りの Robi 、いやええわぁ~の世界です。

11161051_det.jpgThe Untold Story of the Roma

そして次の2曲は、Robi が今とても彼の心の中に重い比重を抱えている課題、彼自身がハンガリーのロマ・ジプシィーゆえ関わったドキュメンタリー映画の音楽を担当した事です。そのフィルムの中から2曲演奏しました。"A People Uncounted" は、過去のヨーロッパにおいてロマ・ジプシィーが迫害にあいホロコスト(大量虐殺、皆殺し)によって50万人とも言われる人々が虐殺されました。現在のロマの人々が過去の悲劇によってどういった生活を今も強いられているかという現状を11か国にわたって取材されたフィルムです。

Robi にとって大変に思い入れの深い作品なので、煩いジャズ・バーでは演奏できるような作品ではないので、こういう場所で披露できる事が、彼にとっては、最良の機会なのは確かです。そしてそれを聴く機会を得た私達はとても幸運だと思いました。Robi の美しい曲に、平和の祈りは籠められていました。大切なその曲を心をこめて演奏しました。そして二曲目は、少しアップ・ビートでエキゾティックな要素を含んだ民族色が豊な曲調でした。彼だからこそ参加できたこのプロジェクトはこれからも続く事でしょう。

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( Robi and Louis Botos at Ichiriki 2015 )

2nd set のスタートは観客からのリクエストで、Glenn Miller のシグネチャー・チューン "Moonlight Serenade" いったい誰がリクエストしたのかしら?しかしこれから続くメドレーの中にも私の大好きな曲が入っていたので満足でした。"There Is No Greater Love"、"My Romance", そしてディズニーのピノキオから "When You Wish Upon A Star"、そこからさりげなくクラシカルのピースが入り込んで、だんだんタイトルが分からなくなってきました。その後、曲はとてもファンキーなチューンになり、カリビアン・サウンドにまで変化し、"Don't Get Around Much Anymore"、そして "All Of Me" と続きます。曲の中に隠れたチューンがあり、あれれと思っている間にまたもとの曲に戻る、というお茶目な演奏。 Robi はもうどっぷりと自分の演奏を楽しんでいるようですね。

ここに来ると Robi はとてもリラックスしており、何千人も入るコンサート・ホールも素敵だけど、ここでは自分の演奏を聴いてくれる静かな観客がいつもいる事を有難く、感謝せずにはおれませんと彼はひつこいほど毎回言う。このところジャズ・バーに頻繁に通っているばあ様ですが、何時も感じる事は、この静かな環境でライヴを楽しめるところは一力とジャズ・イン・ザ・キッチンの他にはないような気がします。探せばあるのかもしれませんが、やはり一力はそういう面で一流のジャズを静かな環境で聴ける貴重なヴェニューです。でもよく考えると、このサイズだからこそ可能なんだと最近思うようになりました。ジャズ・イン・ザ・キッチンも確か30-40人ほどしか座れないはず。やはりこれ位の人数だからでしょうか。

さて最後の曲は、どうもタイトルがこんがらがってきました。歌詞の部分に "You Can't Ask For Anything More" というラインがあるので、"Facinating Rhythm" かと思っていましたが、"I've Got Rhythm" でした。最近はこんなのばっかり、曲の一部が頭の中で転がっているのに、それを拾うことが出来ません。困ったものです。今月に入り Robi は新譜を発表しました。まだ未聴なのですが、前進というコンセプトで意気込みの入った作品らしいのでとても楽しみです。また新譜のリヴューは後ほど。

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今夜のお品書き:
突出し - 枝豆
サラダ - 入り豆腐と鶏のサラダ、オニオン ドレッシング
汁物 - ビーフシチュー風スープ
揚げ物 - 蓮根と薩摩芋の海老しんじょうの挟み揚げ
煮物 - 麻婆豆腐 (茄子、トマト、鶏、豚)
蒸し物 - 鮭の博多蒸し
寿司 - 中トロ、BCツナ、鮃雲丹乗せ、鮭、鰻、アスパラロール
デザート - 抹茶ティラミス

今夜のお食事も、ジャズ仲間さんとの楽しい会話も、久しぶりのディナー・ライヴはとても満足できた大人の時間でした。ヴォリュームのあるサラダで、かなり満腹感を感じてしまうばあ様です。でも美味しいものはついつい手が伸びて、最後は後悔するという結果が待っているのですが。今夜の鮭の博多蒸しは白菜で鮭がテリーヌの状態になったもので、マッシュルームの一種とブロッコリーがそえられてなかなか美味しい一品でした。麻婆豆腐とは、ちょっと驚いたのですが少しもへヴィーではなくてあっさりしており、これでご飯があったら沢山食べてしまいそうです。力さんの何時ものお寿司も楽しみのひとつ、そしてデザートで締めくくりです。このデザートの小さなサイズが丁度良い感じ、甘さを控えた大人のデザートで最後は完了ですね。御馳走様でした。最近、トロントの新聞に一力さんのリヴューが掲載されました。力さんの横顔かっこいい!!

このディナー・ライヴが末永く続きますように、
ジャズ・バーに通って、本心そう願うようになりました。

一力さん、ありがとう!



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link to Ichiriki Restaurant

Kirk MacDonald Quartet at Rex Jazz Bar 3/11/2015 - 2015.03.16 Mon

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( photos by manmarukumi at rex jaz bar 2015 )

嬉しいことに3月はライヴ続きです。ばあ様の頬が緩みぱなしですね、これ以上緩んでどうする!という感じですが。この歳になると引力の影響には抵抗いたしません。(笑)

さて今回のライヴは、トロントのダウンタウンにあるジャズのメッカ "Rex Jazz & Blue Bar" です。出し物は長い間聴きたいと思っていた、"Kirk MacDonald Quartet" の登場です。初めて彼の名前を認識したのは、Chris Mitchell Quintet の "SPECTRUM"(2000) というアルバムでした。その後、Kirk MacDnald "NEW BEGINNINGS " と "PURE AND SIMPLE" を聴いたのが最後、私生活の方が忙しくなり、ジャズから離れていた時期に入りました。

最近はライヴの予告などをチェックして気になってはいたものの、他にも沢山聴きたい、観たい、アーティストがワンサカ 今迄彼のライヴを聴く機会を持てないでいましたが、15年の時を超えてやっと今週その思いを果たせました。今回もスタートの遅いジャズ・バーでのお供にS君が登場、安心してライヴを楽しめました。昔はトロントも安全な街で夜も平気で一人歩きできましたが、近年は犯罪も多く少し怖くなってきました。そんな分けでめったに夜のジャズ・バーには同伴がないと出向けないという感じになっています。

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link to Kirk MacDonald

平日のライヴ・チャージはなんとたったの$9ドルでした。それにドリンクを加算、かなりお得なお値段ですね。こういう場所が家の近くにあるとよいのですが、高速道路を飛ばして1時間弱かかります。スタートは9時半、そしてライヴが終わるのが11時半となるので、ばあ様の夜遊びにしては少し辛いかもですが。でもこの楽しさには代えられませんね。

今夜のメンバーには、テナー・サックスの Kirk MacDonald を筆頭に、大好きなベーシストの Neil Swainson, ピアノのこれまた最近とても気になっている Braian Dickinson, ドラムスは Barry Romberg です。メインストリーム・ジャズを突っ走る4人の行く先は、さあライヴが始まります。

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一曲目は、Kirk の2013年のアルバム "Symmetry" から、経験を積んだ大人のテナー、その何物にも動じない雰囲気が、確かなグリップというかそういう確たる気配を感じます。今夜のドラムスの超元気の良さに驚きました。以前に何枚か、聴いた時とは印象がかなり違っており、少し戸惑いを感じたのは隠せません。

二曲目は、B. Kaper の "Invitation" この曲ってミュージシャンのお気に入りなのでしょうか、ライヴや購入したCDなどにかなりの割合で選択されている曲なのでした、偶然なのかもしれませんが。Kirk の男っぽいテナー、ちょっと気難しさのあるスタイルというか、それが音色にとても合っていると思います。一直線な、ストレートさが爽快というか、混ぜものなしという感じでしょうか。

4曲目は、彼の新譜 "VISTA OBSCURA" から、Neil Swainson のベース・ソロから始まります。なんて素敵なソロ・パートでしょう。年齢からくるものなのか、ベースのコンディションなのか、深い音色はもう天国への道へと続いているかのように、気持ちを浮上させてくれるのでした。ファンタステック! めちゃええやん! 今夜の Neil の演奏が実に素晴らしい。S君も Neil の必殺技に圧倒されていました。今夜もS君の親指が上を向いてますね。

Brian Dickinson のピアノがピカリピカリと瞬間的な輝きを放っています。Quartet の中に存在して、気を引かせる技はやはり熟練された者だけの特許だね。最近ではユーチューブで Brian の映像がアップされているので是非ごらんあれ。一力でのジャズ・ディナーにも何回か登場して下さった、あの時は本物のピアノがあったらと、どんなに願ったことか。

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link to Neil Swainson's page

さて休憩の合間に、Neil にご挨拶、そして MacDonld さんにご紹介して頂きました。少しお話しもできて、最近の彼の情報などを収集、カナダのミュージシャンの方々はやはり皆さん、日本で演奏する事にとても興味を抱いておられるようです。しかし日本ではカナダのジャズ・ミュージシャンの位置というのが今一確立されていないのが実情でしょう。まだまだ彼らにとって日本は困難なマーケットなのだと思います。それでも春には、ピアノの Brian Dickinson と共に韓国に遠征するのだそうです。日本まであと一息ですね、日本へのコンタクトが必要だと仰っていましたが、彼の所属しているレコード会社(Addo Records)が日本にも進出したと仰っていたので、頑張って頂きたいですね。

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(気さくにお話してくださる Kirk MacDonald さん)

セカンド・セットは、彼のオリジナル "Symmetry" から始まりました。カレッジや大学で長く教鞭を取っておられる Kirkさんは、作曲も手がけておられ、50ものオリジナルを録音されています。次の曲も新譜 "VISTA OBSCURA" から少し Bossa Nova 風なアレンジ、リズム・セクションがとてもいい感じです。ピアノとベースの二人の相性というのがピタリと合って無駄がなく、それでいてサックスの周りを楽しく遊び回っているような印象なのです。いや~Neil、今夜もめっちゃええやん!最高のベーシストやね。

kirk-macdonald-vista-obscura.jpg

お次は、コルトレーンの "Giant Step" です。Kirk さんのバップはいいですね、ドラムスの Barry Romberg さんは勢いが衰える事なく、汗だくです。色々な盤でドラムスを聴いているのですが、今夜の彼はもうスイッチが入って止まらないという意気込みです。これが彼の本来の姿なのか、エネルギーの大爆発という感じなのですね。でもピアニストの Nancy Walker の "Luminosity" や "When She Dreams" などの参加盤を聴いた時は少し抑え目だったので、これほど生が迫力あるとは想像できませんでしたが、ライヴの後にそのCDを聴き直してみると。あのスタイルそのまま、やはりビシビシ、バシバシと切れ味のあるドラムスはそこに存在しているのでした。しかしばあ様は今夜ついていくのが少し辛かったかな。

最後は、スタンダードから Hart and Rodgers の "Where or When" 最後にラヴ・ソングできたか、このタイトルが思い出せなくて歯がゆい事、帰路でずっとこの曲が頭を駆けめぐり、帰宅して眠りに着く頃にやっとタイトルを思い出しました。それでもちょっと心配だったので、これを書く前にユーチュブで調べたら、曲とタイトルが一致しておりました、良かった。なんだか本当に心配になってきたばあ様のおつむです。

今月は聴きたい女性アーテイス、 Anat Cohen Quartet (Avishai Cohen の妹)やIngred Jansen などが集中しています、でもそうは簡単にスケジュールが上手く合わないので残念です。それでも今月はライヴに3回も行けたので上々ですね。お次もライヴ・リポートが続きます。今夜の Rex は相変わらず煩い観客が、いつも数人特別に賑やかなグループがいるものです。ラテン系の中年の女性、なんと演奏中にステージに駆け寄り、あれれと言う間にサックス奏者にキスしちゃいました。ガードマンの男性が、即彼女を制したものの、何が悪いとお構いなしの様子、お国柄というのは興味深いものですね。まあそういうハプニングも含めてライヴというのは面白い、楽しいものです。S君のお供で、トロントの真夜中の街も安心でした、ばあ様のお守り役ご苦労様でした。

近いうちに Kirk さんの新譜もご紹介したいと思います。
彼のリンクに沢山の映像がアップされているので、是非ご覧くださいな。

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Rex Jazz & Blues Bar

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